滞在方法1.ホームステイ
ホームステイは、現地のカナダ人家庭に滞在しながら生活を共にするスタイルです。多くの場合、朝夕の食事が含まれており、生活の立ち上がりをスムーズにしてくれる安心感があります。特に初めての海外生活で右も左も分からない状態では、家庭の一員として迎え入れてもらえることは心強いサポートとなります。いきなりシェアハウスやAirbnbとなると英語力が不安という方にも、留学開始1~2ヶ月間の滞在方法としておすすめです。
この滞在方法の大きな魅力は、日常生活の中で自然と英語に触れられる点です。ホストファミリーとの会話を通じて、教室では学べない表現や文化的背景を身につけることができるでしょう。ただし、滞在する家庭の方針によっては、門限や共有スペースの使い方に一定のルールが設けられていることもあります。また、ホストファミリーとの相性は実際に住んでみないと分からない面もあり、期待と現実にギャップが生じることもあります。
ホームステイのメリット
〇ホストファミリーと英語でコミュニケーションを取ることで、日常英会話力を身に付けることができる
〇生活を共にすることでカナダ生活のルールやマナーを学ぶことができる
〇1人部屋が与えられるため、プライバシーも充実
〇ケガや病気、帰宅が遅くなってしまった際などに相談できる存在がいる
〇外食などをしなければ食費を考慮しなくて良い
ホームステイのデメリット
×家族との性格の不一致などは、生活してみないとわからない
×ホテルとは異なり、自分のことは自分で行うことが原則
×郊外にあることが多く、通学に時間と費用がかかることが多い
×自炊ができる人などにとっては、総合的な滞在費はやや高めになることもある
滞在方法2.シェアハウス
シェアハウスは、一軒家やアパートの一部を他の留学生や現地の住人と共有する住まい方です。寝室は自分専用の「オウンルーム」で、キッチンやバスルーム、リビングなどの共有スペースを複数人で使うスタイルや、中には1つの寝室を他人とシェアする「シェアルーム」と呼ばれる形もあり、家賃やプライバシーの度合いによってさまざまな選択肢があります。多くの方が渡航してすぐの1~2ヵ月はホームステイに滞在し、生活が落ち着いてきたら自分にあったシェアハウスを探して引っ越しするという方法をとります。学生ビザやワーキングホリデーなどで中長期滞在する留学に最も人気の滞在方法です。
この滞在スタイルの利点は、自由度の高さと費用の安さにあります。ホームステイと異なり、自分のペースで食事や生活のスケジュールを組めるため、自立した留学生活を送りたい人に適しています。また、光熱費やWi-Fiなどが家賃に含まれている場合もありますが、別途負担となることもあるため、契約前にしっかり確認が必要です。
一方で、文化や生活習慣の違いによるトラブルが起こる可能性も否定できません。共有スペースの掃除や騒音の問題、ゴミ出しのルールなどを巡って、住人同士の衝突が生じることもあります。さらに、オーナーが同居している物件と、完全に入居者のみで運営されている物件では雰囲気が大きく異なるため、内見の際には生活スタイルが自分に合うかどうかを慎重に見極める必要があります。
シェアハウスのメリット
〇自分の生活リズムで生活できる
〇特に自炊が得意な人は生活費をおさえることができる
〇ダウンタウン近郊の家を選ぶと、通勤時間と費用を節約できる
〇さまざまな国のシェアメイトと友達になることができる
シェアハウスのデメリット
×シェアメイト次第では、文化や習慣の違いでぶつかったり気疲れすることもある
×自立した生活スタイルが求められるため、料理や炊事洗濯などはできる必要がある
×ぼったくりや盗難などのトラブルに注意が必要
滞在方法3.その他(学生寮、Airbnb)
ホームステイやシェアハウス以外にも、カナダにはいくつかの滞在方法があります。
学生寮
学生寮は学校が運営しているため、同じ学校に通う学生との交流を深めやすい環境になっています。学校までのアクセスも良く、サービスも整っているため、安心して生活を始めることができます。ただし、空室が少なく早めの申し込みが必要な場合が多いこと、費用がやや高めであることが注意点として挙げられます。また、まれに語学学校で学生寮を保有しているとうたっていても、ホテルの一室を宿泊施設として提供しているだけということもあります。私たち日本人がイメージするハリーポッターの学生寮のような滞在方法ではないため注意が必要です。
Airbnb(エアビーアンドビー)
サイト:https://www.airbnb.jp/
近年ではAirbnbなどの短期滞在型宿泊施設を活用する人も増えています。特に留学初期に現地の雰囲気に慣れるまでの「仮住まい」として利用するケースが多く、契約が簡単で即入居可能な点が魅力です。お部屋の写真や宿泊費用、条件、滞在可能日数などをチェックし、留学前に予約、渡航してしばらくの期間の滞在を事前に準備することができます。行動力と英語力に自信のある方には、最初数日~数週間からの滞在におすすめです。ただし、設備の質やホストの対応は物件によって差があり、場所によっては割高になることもあるため、慎重な判断が求められます。
おわりに
いかがでしたでしょうか?
カナダ留学の滞在方法には、ホームステイ、シェアハウス、学生寮やAirbnbなど多様な選択肢があります。それぞれにメリットとデメリットがあり、自分の目的や生活スタイルに合わせて選ぶことが大切です。どの選択をするにしても、事前にしっかりと情報収集を行い、自分の性格や目的に合った滞在方法を選ぶことが、快適な留学生活への第一歩となります。しっかりと準備をして臨めば、留学生活の良いスタートを切ることができるでしょう。