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イギリスでの大学進学 – メリット・デメリットから
費用・出願に必要な書類までまとめ【2024年】

更新日:2023年5月20日

ケンブリッジ大学やオックスフォード大学など世界有数の名門校が多いイギリス。ファッションや音楽、スポーツなどさまざまな分野において世界を牽引する国一つであるイギリスでの大学進学に憧れる..という方も少なくありません。

大学1年次からは特定分野における高い専門性を身につけることができ、将来の目標やつきたい職業が明確な方にとって魅力的な教育制度をもつイギリスですが、入学時に求められる英語力や成績は高く、日本人学生は原則ファウンデーションとよばれる一般教養課程をへてからでないと進学できないという特徴があります。

ここではイギリスの大学に進学するメリットやデメリット、ファウンデーションコースや編入プログラムについて、出願時の条件やかかる費用、大学の選び方までまとめて紹介します。

  1. イギリスの大学進学の特徴 ▼ 
  2. イギリスの教育制度 大学の種類 ▼ 
  3. 出願から編入、大学進学までの流れ ▼ 
  4. イギリスでの大学進学にかかる費用 ▼ 
  5. イギリスでの大学進学にむけて準備すべきこと ▼ 
  6. FAQ ▼ 

 

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  • イギリスの大学進学の特徴

オックスフォード大学やケンブリッジ大学など、誰もが耳にしたことのある名門校が揃うイギリスでの大学進学。質の高い学習環境のなかで専門性の高い学びを得ることができます。
ここではイギリスの大学進学の特徴について、メリットとデメリットをご紹介します。

イギリスの大学に
進学をするメリット3選

世界最高峰の教育レベル

ほぼ全ての大学が国公立であるイギリスでは教育の質を管理するため、QAA(The Quality Assurance Agency for Higher Education)という機関によって厳しく審査されています。
高校時代の成績や英語力だけで入学可否が審査される他の国とは異なり、イギリスの大学では志願動機書などの提出も求められます。また、入学後の成績評価も厳しく、進級進学の難易度もやや高めと言われます。

だからこそイギリスの大学には目的意識・成長意欲の高い人材が集います。事実、ノーベル賞受賞者の38%がイギリスの大学出身です。また、世界大学ランキング*のトップ100位以内に17大学がランクインしていることからも、教育レベルの高さがうかがい知れます。

イギリスの大学ランキング TOP10
大学名 世界大学ランキング*
1位 ケンブリッジ大学(University of Cambridge) 2位
2位 オックスフォード大学(University of Oxford) 4位
3位 インペリアル・カレッジ・ロンドン(Imperial College London) 6位
4位 ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(University College London – UCL) 8位
5位 エディンバラ大学(The University of Edinburgh) 15位
6位 マンチェスター大学(The University of Manchester) 28位
7位 キングス・カレッジ・ロンドン(King’s College London) 37位
8位 ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(The London School of Economics and Political Science – LSE) 56位
9位 ブリストル大学(University of Bristol) 61位
10位 ウォーリック大学(The University of Warwick) 64位

*参照:QS World University Rankings 2023 Top global universities

専門科目に特化したカリキュラム

イギリスでは入学後からすぐに専門科目の履修が始まり、通常3年間で卒業することが可能です。専門的な知識・技術の習得に集中できるカリキュラムのため、学びたいことや希望する職業が明確な方に、特におすすめです。
イギリスはファッションやアート、音楽や映像制作、建築や都市開発、スポーツ(フットボール)などの分野において世界的に高い評価をうけています。また教育や看護の発祥の地と言われているイギリスは、英語教育や社会福祉においても先進国です。さらに近年、人権や民主主義、宗教や政治などにまつわる知識を学べる人類学や環境学、平和学や開発学にも注目が集まっています。

ー イギリスの大学で学べること ー

ビジネス(経営・経済、金融、会計、人事管理、マーケティングなど)、コンピュータサイエンス(情報処理、ソフトウェア開発、プログラミング、データサイエンスなど)、開発(人類学、環境学、グローバリゼーションなど)、国際政治、国際関係、平和学、哲学、政治、デザイン(WEB、ファッション、インテリアなど)、医療、看護、薬学、獣医、社会福祉、映画、メディア、音楽、スポーツマネジメント、ホスピタリティ・ツーリズム、教育など

身に付く実践力と行動力、そして専門性

イギリスの大学ではもちろん講義形式の授業も行われますが、少人数制のセミナー(ゼミ)やグループワーク、チュートリアル(教授からの個別指導形式)などが多く取り入れられています。特にイギリスの特色といえるチュートリアルは、教授一人に対して学生数名で授業が行われます。また、実地調査や校外学習の機会が日常的にあるため、実際の状況と照らし合わせながら学びを深めることが可能です。結果、高いリサーチ力とコミュニケーション力、主体性や積極性、そして協調性やチームマネジメント力などまさに社会に出てから求められる力が身につきます。

イギリスの大学に
進学をするデメリット 3選

大学への直接入学が難しい

日本人がイギリスの大学に入学する場合、基本的にファウンデーションコース(大学進学準備コース)を経由して大学に進学します。ファウンデーションコースでは日本とイギリスの教育制度のギャップを埋めるため、英語はもちろん、大学で勉強するための基礎知識やアカデミックスキルを学びます。したがって大学を卒業するには、ファウンデーションコース1年間と大学3年間の合計4年間かかるというデメリットがあります。
一方で近年、インターナショナルイヤーワン(IYO)という大学2年次に編入できるコースを採用する大学が増えてきました。IYOコースを経由することで、大学を3年間で卒業することが可能です。ファウンデーションコースに比べて、編入できる大学や専攻はまだまだ限られているものの、短期間で卒業したいという方にとっては検討する余地があるでしょう。

インターナショナルイヤーワンについて詳しくみる

生活費が高い

イギリスは物価が高い国として知られています。イギリスのロンドンと東京の生活費を比較した表が以下の通りです。すべての項目、特に家賃と交通費が東京と比べて圧倒的に高いことがわかります。例えば家具付きのワンルーム(45㎡)を借りる場合、東京では89,954円/月ですが、ロンドンではGBP1,670 (273,349円)/月もかかります。また公共交通機関の定期代も東京は10,551円/月程度ですが、ロンドンではGBP159(25,957円)/月程度と、倍以上もかかります。そのためイギリス、特にロンドンの大学に進学する場合は学費だけでなく生活費のめども立てておきましょう。
生活費を抑えたいという方は、ロンドン以外の都市にある大学も視野に入れましょう。郊外にいくと生活費を抑えることができます。また大学在学中はアルバイトができるので、勉強と並行して働くことで生活費を賄うこともできるはずです。

東京(日本)を1とした場合の生活費の差
項目 ロンドン(イギリス)
食費 +10%
家賃 +65%
衣服 +28%
交通費 +102%
医薬品・日用品 +41%
エンターテイメント +37%
合計 +59%

参照:Expatistan(2022年7月3日現在)

就職活動が大変

イギリスの大学に進学した場合、就職活動が大変というデメリットもあります。
日本人の留学生は多くないためイギリスでの就職活動の進め方に関する情報が少なかったり、時差が大きいためオンラインでの面接なども時間設定が難しかったりします。
海外で行われているキャリアフォーラムに積極的に参加しましょう。参加する企業数が多いボストンキャリアフォーラム(ボスキャリ)や、規模は小さくなりますが国内で行われるロンドンキャリアフォーラムに参加することをおすすめします。また日本に一時帰国し、説明会や就活イベントに参加することも視野に入れましょう。

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  • イギリスの教育制度・大学の種類


イギリスの義務教育は16歳までです。義務教育修了時の16歳で、全国統一テストのGCSE(General Certificate of Secondary Education)を受験します。この結果によって就職するか、専門的な資格の取得を目指すか、大学進学を目指すか、いずれかの進路を選びます。大学進学を目指す場合、全国統一テスト(General Certificate of Education, Advanced Level、以下GCE-Aレベル)対策コースで2年間学びます。コース修了後、18歳でイギリスが定めている全国統一テスト(GCE-Aレベル)を受けて、この結果によって進学する大学を決定します。
以上のように、イギリスの教育制度は日本と大きく異なることから、日本人がイギリスの大学で学ぶには留学生用のコースに通う必要があります。ここではイギリスの大学やコースについて紹介します。

大学(University)

イギリスには150校以上の大学がありますが、そのほとんどが国公立です。
イギリスの大学は3年制ですが、日本の大卒と同様の学位を取得することができます。ただし実務研修が行われる学部では4年間、医学・獣医学・建築学などは5~7年間就学が必要なケースもありますのでご留意ください。

在学期間が3年間と短くなるため、イギリスの大学では1年次から専門的な知識や技術を学び始めます。一般教養や学部の基礎科目を学ばず、突然専門的な勉強を始めるのは至難の業です。そのためイギリスの大学では原則的にファウンデーションと呼ばれる、一般教養を学ぶ留学生用の大学進学準備コースの受講を入学前の必須要件としています。帰国子女またはインターナショナルスクールに通っており、高校課程終了時に国際バカロレアやAレベルを取得される方の場合、成績と英語力次第で大学1年次に直接ご入学いただけるケースもあります。詳細はお問い合わせください。

ファウンデーションコースを経由しない場合、イギリスが定めている全国統一テスト(GCE-Aレベル)を受験し、大学入学資格を取得する必要があります。全国統一テストのための学校(College of Further Education、Sixth Form College、Tutorial Collegeなど)に2年間通い、自分に必要な科目を3~4科目選び勉強します。全国統一テストの結果によって、進学できる大学が決まります。

項目 大学(University)
就学期間 3年間(コースによって異なる)
入学時期 2学期制:9月・1月末もしくは2月
3学期制:9月・1月・4月
入学条件** 英語力:IELTS6.0~6.5
成績:大学によって異なる
取得できる資格 Bachelor degree(学士)
就学できる内容 ビジネス(経営・経済、金融、会計、人事管理、マーケティングなど)、コンピュータサイエンス(情報処理、ソフトウェア開発、プログラミング、データサイエンスなど)、開発(人類学、環境学、グローバリゼーションなど)、国際政治、国際関係、平和学、哲学、政治、デザイン(WEB、ファッション、インテリアなど)、医療、看護、薬学、獣医、社会福祉、映画、メディア、音楽、スポーツマネジメント、ホスピタリティ・ツーリズム、教育など

**詳細はお問い合わせください。

ファウンデーションコース
(Foundation)

ファウンデーションコースは留学生用の大学進学準備コースで、大学付属教育機関や語学学校等で開講されています。
イギリスの大学には一般教養科目や基礎概論などの授業はなく、最初からその分野における専門的な知識や技術の学習が始まります。そのため大学進学後に勉強についていけるよう、ファウンデーションコースで高等教育機関で英語をベースとした学習の進め方を学びます。例えばレポートの書き方や論文の読み方、効率的なノートテイキング方法やプレゼンの仕方などのアカデミックスキル、また、一般教養も学びます。
ファウンデーションコースの入学要件は大学に直接入学するよりも易しく、IELTS4.5~5.5相当、成績も5段階評価中2~3程度で入ることができます(大学や学部によってはより高い結果を求められるケースがあります)。
なお、高校時代英語圏に留学していた方やインターナショナルスクールに通っていた方の場合、ファウンデーションでの就学は不要な場合もあります。

インターナショナルイヤーワン(IYO)

インターナショナルイヤーワン(IYO)は大学1年次の授業を留学生のみで受講するプログラムです。イギリスの教育機関(INTOStudy Groupなど)で提供されています。
ファウンデーションコースと同様、英語とアカデミックスキル、大学の学部の選考に関する基礎科目を学びますが、ファウンデーションコースより基礎科目を学ぶ比重が多くなっています。一定以上の成績を取って修了することで、大学2年次に編入することが可能になります。ファウンデーションコースに比べて、編入できる大学や学部は限られているものの、3年間で卒業したいという方にとってはメリットがあるコースです。

ファウンデーション(Foundation) インターナショナルイヤーワン(IYO)
提供している教育機関 大学付属教育機関、語学学校など イギリスの教育機関(INTOStudy Groupなど)
就学期間 1年間(6~9か月間のコースもあり) 1年間(6~9か月間のコースもあり)
入学時期*** 1月・3月・6月・9月など 1月・3月・6月・9月など
入学条件*** 英語力:IELTS4.5~5.5
成績:5段階中2~3以上
英語力:IELTS5.5以上
成績:5段階中3.5以上
修了後のステップ 大学1年次に進学 大学2年次に編入
就学できる内容 ・英語
・一般教養
・大学で専攻するコースの基礎知識
・アカデミックスキル など
・英語
・一般教養
・大学で専攻するコースの基礎知識
・アカデミックスキル など

***学校によって入学時期や条件などは異なるため、詳細はワールドアベニューまでお問い合わせください。

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  • 出願から編入、大学進学までの流れ


イギリスの大学に進学する場合、日本と異なり「入試」はありません。しかし以下の通り、複数の書類の提出が求められます。必要書類は大学によって異なるため、各大学の条件を確認しましょう。
(1)願書
(2)高校卒業証明書(卒業見込証明書)
(3)高校の成績証明書※
(4)公式のテストスコア( IELTSやTOEFLなど)
(5)高校の先生からの推薦状
(6)志望動機書(Personal Statement)
※ファウンデーションコースやインターナショナルイヤーワンでよい成績を出すことで、高校の成績が大学の指定するレベルに達していなくても、希望の大学へ進学できる可能性があります。

イギリスでの大学進学ルート 2選
進学ルート ファウンデーション経由の大学進学 インターナショナルイヤーワン経由の大学進学(編入)
1年目 語学学校 語学学校
2年目 ファウンデーション インターナショナルイヤーワン
3年目 大学1年生 大学2年生
4年目 大学2年生 大学3年生
5年目 大学3年生
学費 ファウンデーション:GBP10,000~/年(約150万円~)
大学:GBP20,000~/年(約300万円~)
インターナショナルイヤーワン:約15,000~/年(約225万円~)
大学:GBP20,000~/年(約300万円~)

進学ルート1.
ファウンデーション経由の大学進学

ファウンデーションコースを経由した大学進学は、日本の高校を卒業した学生にとって一番メジャーな進学ルートです。ファウンデーションコースは大学付属教育機関や語学学校などで開講されており、大学でのコース受講に備えて英語や専攻する科目の基礎知識、アカデミックスキルを身につけます。このコースを修了することで医学部や獣医学部などを除き、ほぼすべての学部に進学ができます。
ファウンデーションコースを経由しての大学進学は、高校での成績に自信のない方や着実に勉強したい方におすすめです

進学ルート2.
インターナショナルイヤーワン経由の
大学進学(編入)

インターナショナルイヤーワンを経由した大学進学(編入)は、近年利用者が増えてきている進学ルートです。インターナショナルイヤーワンはINTOStudy Groupなどイギリスの教育機関で開講されています。ファウンデーションコースと同じく、英語・専攻する科目の基礎知識・アカデミックスキルを学びます。最短3年間で学士課程を修了することができるため、1年分の学費と生活費を抑えることができます。
インターナショナルイヤーワンを経由しての大学進学は、高校の成績や英語力が高い方、できるだけ費用を抑えたい方におすすめです。

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  • イギリスでの大学進学にかかる費用


どれくらいの費用がかかるのか心配…という方も多いのではないでしょうか。ここでは英語研修を1年間行ったうえで進学するケースを、以下3つのパターンに分けてご紹介します。

進学ルート1. ファウンデーション経由の大学進学
進学ルート2. インターナショナルイヤーワン経由の大学進学(編入)

進学ルート1.
ファウンデーション経由の大学進学

ファウンデーションを経由して大学1年次に進学する場合、ファウンデーションコース1年間と大学3年間の学費、そして4年間の生活費が必要です。
ファウンデーションの学費は年間GBP10,000~(約150万円~)、大学の学費はGBP20,000~(約300万円~)、生活費は年間で約180〜200万円が目安となります。

ファウンデーションの入学に必要な英語力が足りない場合、語学学校で語学研修を行い英語力を伸ばします。例えば1年間の語学研修が必要な場合、語学学校の学費は年間でGBP11,520〜(約172万円~)となります。

内容 学費
1年目 語学学校 GBP11,520〜(約172万円~)
2年目 ファウンデーション GBP10,000~(約150万円~)
3年目 大学1年生 GBP20,000~(約300万円~)
4年目 大学2年生 GBP20,000~(約300万円~)
5年目 大学3年生 GBP20,000~(約300万円~)
合計 GBP81,520~(約1,222万円~)

進学ルート2.
インターナショナルイヤーワン経由の
大学進学(編入)

インターナショナルイヤーワンを経由して大学2年次に進学する場合、インターナショナルイヤーワン1年間と大学2年間の学費がかかります。生活費は3年間に短縮することができます。
インターナショナルイヤーワンの学費は年間約GBP15,000~(約225万円~)、大学の学費はGBP20,000~(約300万円~)、生活費は年間で約180〜200万円が目安となります。

インターナショナルイヤーワンの入学に必要な英語力が足りない場合、ファウンデーション同様、語学研修を行います。インターナショナルイヤーワンの方がファウンデーションより英語の規定が厳しいため、語学研修が長くなる可能性があります。

内容 学費
1年目 語学学校 GBP11,520〜(約172万円~)
2年目 インターナショナルイヤーワン 約GBP15,000~(約225万円~)
3年目 大学2年生 GBP20,000~(約300万円~)
4年目 大学3年生 GBP20,000~(約300万円~)
5年目
合計 GBP66,520~(約997万円~)

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  • イギリスでの大学進学にむけて
    準備すべきこと


イギリスの大学に進学を目指す場合、いつ、どのような手続きが必要になるのでしょうか。ここではそれぞれのタイミングごとにすべき手続きについて紹介します。

タイミング 行うこと
1年半〜1年前 ・情報収集
・IELTSやTOEFLなどの公式スコア取得
・希望の大学/コース/進学ルートの選定
1年〜半年前 ・必要書類の収集、出願
・学費の支払い
6ヶ月~直前 ・ビザ申請
・航空券手配
・海外留学生保険手配
・渡航直後の滞在(ホームステイや学生寮など)手配
・荷物の準備

渡航1年半〜1年前

まずは将来の夢や今後の目標を考えつつ、ワールドアベニュー主催の説明会などに参加して情報を収集しましょう。留学するか悩んでいる場合でも、出来るだけ早めにIELTSやTOEFLなどの英語学習を始めておくことをおすすめします。

ある程度気持ちが固まってきたら、個別留学カウンセリングで具体的に大学や学部、進学ルートの選定を行います。大学のコースを探す際はUCAS(Universities and Colleges Admissions Service)を利用しましょう。コース名を検索すると、該当のコースを持っている大学のリストの一覧を確認できます。大学学部レベル(Undergraduate)の留学生(International Students)向けの入学条件を確認しましょう。
ファウンデーションコースやインターナショナルイヤーワンに直接入学することを希望する場合は、IELTSやTOEFLの試験を受けてスコアを取得しておくことをおすすめします。

渡航1年〜6ヶ月前

渡航が決まった時点で、必要書類を収集し出願します。イギリスは提出必要書類が多いためできるだけ早めに動きましょう。大学の出願は複数校、並行して行うことが可能です。出願時期は9月から1月中旬が一般的ですが、一部の学部では10月中旬頃を締切としているケースもあるので注意しましょう。
ファウンデーションコースやインターナショナルイヤーワンの入学に必要な英語力が足りている場合、大学付属教育機関やイギリスの教育機関(INTOStudy Groupなど)の申し込みを行います。
ファウンデーションコースやインターナショナルイヤーワンの入学に必要な英語力が足りていない場合、語学研修から始める必要があるため語学学校の申し込みを行います。渡航までに少しでも英語力をあげられるよう、英語の勉強に取り組みましょう。

渡航6ヶ月前~直前

ビザ申請、航空券や海外留学生保険の手続き、ホームステイや学生寮等宿泊施設への申し込みなど、渡航に向けて必要な手続きを進めます。渡航が近づいてきたら、荷物の準備を行いましょう。

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  • FAQ


最後にイギリスの大学進学を検討している方から良くいただくご質問をまとめました。イギリスの大学進学を検討するうえで、参考にしていただければ幸いです。

Q. 大学はどうやって選べばいいの?

イギリスの大学を選ぶポイントはいくつかありますが、今回は3つに分けて紹介します。
イギリスの大学は約160校と日本よりも少ないものの、ケンブリッジ大学やオックスフォード大学など一部の超有名大学以外の情報を得ることが難しいですよね。イギリスの大学を選ぶポイントを3つに絞ってご紹介します。

1つ目のポイントは学校のあるエリアです。
3年間もその土地で生活することになるため、やはり大学の立地は外すことができません。イギリスの大学は大きく2つの種類に分かれます。

一つ目が田舎に広大なキャンパスを構えているケースです。そのキャンパス内には講義室や図書館はもちろん、学生寮やスーパー、ジムや病院、美容室や託児所などが設けられています。普段の生活はすべてキャンパス内で賄うことができるので非常に便利です。学生同士の距離が近いので、仲良くなる機会が多いというメリットがあります。

二つ目がロンドンなど都市部にキャンパスを構えているケースです。田舎にある大学のように大きな敷地を持つことが難しいことから、都市の中に小さなキャンパスを複数もっています。都市部で学ぶことができるため、大学以外のコミュニティに顔を出してネットワークを作ったり、イベントに参加したりすることができるというメリットがあります。

自分自身が考える大学生活のイメージにあった大学を選ぶようにしましょう。

2つ目のポイントは専攻・コースです。
イギリスの大学は1年次から専門的な内容を学び始めます。そのため大学と専攻はセットで決めておく必要があります。希望するコースが行われている大学をピックアップしましょう。大学のコースはUCAS(Universities and Colleges Admissions Service)から探すことが可能です。日本にいる間に専攻を決めきれないという方はファウンデーションコースの受講中に決めていきましょう。

3つ目のポイントは費用です。
先述の通り、イギリスは物価が高い国です。留学費用を抑える最大の方法は、地方都市の大学に通うことで生活費を抑えるという方法です。
イギリス最大の都市ロンドンと、イングランド南部のブライトンの生活費を比較した表をご覧ください。すべての項目において、ブライトンの方が費用を抑えることができることがわかります。アメリカやカナダと比べて就学期間が1年間短くなるものの、学費は250~300万円ほどかかります。トータルの留学費用を抑えたいという方は、ロンドン以外の都市にある大学も視野に入れてみてもいいかもしれません。

ロンドンを1とした場合の生活費の差
項目 ブライトン
食費 -13%
家賃 -36%
衣服 -20%
交通費 -41%
医薬品・日用品 -29%
エンターテイメント -29%
合計 -33%

参照:Expatistan(2022年7月8日現在)

Q. 田舎と都会の大学、どちらがおすすめ?

田舎と都会、どちらの大学を選ぶかは何を重視するかによって異なります。

大学の選び方でもお伝えした通り、田舎の大学は留学費用を抑える点、キャンパス内で生活をすることができる点が魅力です。都会的な誘惑が少なく、勉強に集中することができるでしょう。学生寮で生活するケースが多いため、ルームメイトなど他の大学生と密にコミュニケーションをとることができます。勉強に疲れたら美しいイングリッシュガーデンを楽しむこともできるでしょう。その反面、田舎すぎる場所を選ぶと英語の訛りが強く聞き取りづらかったり、周囲に何もなく刺激が足りなかったりすることも考えられます。地方都市を選ぶ場合でも、例えばブライトンやリバプール、エディンバラやカンタベリーなど、ある程度留学生がいる都市を選ぶことをおすすめします。

都会の大学はシティという環境を存分に活かした留学生活ができる点が魅力です。大学ではソサエティと呼ばれるクラブ活動やサークル活動に所属することができますが、それだけでなく街のイベントやコミュニティに参加することも可能です。社会人の方と出会ってイギリスでの働き方について聞いたり、アルバイトや就職活動に関する情報収集をしたりすることもできます。また、留学生も多いことから、母国から遠く離れた異国の地で支え合う仲間も多く作ることができます。一方で、都市部での生活は生活費が高いというデメリットがあります。学費と生活費で年間400~500万円ほどかかる可能性もあるため、費用のめどをしっかり立てて渡航しましょう。

Q. イギリスの大学進学は日本人に向いている?

正直に申し上げると、イギリスの大学進学には向いている方と向いていない方がいます。
将来の目標やなりたい像が明確な方はイギリスの大学進学に向いています。イギリスは大学1年次から専門的な内容を学びます。アメリカのリベラルアーツのように広くまんべんなく学ぶスタイルとは真逆で、狭く深く突き詰めて学んでいくスタイルです。入学手続きの準備を始める渡航の1年ほど前には専攻を決めておく必要があるため、進路が明確に決まっている方にイギリスの大学進学はおすすめです。
一方で将来やりたいことや学びたいことが決まっていないという方はイギリスの大学進学はあまり向いていません。進路に悩んでいる方は語学学校やファウンデーションコースに通っている間に進路を決定しましょう。語学留学や教育機関では進路指導の担当をしてくれるスタッフが在籍しています。悩んだらいつでも相談できる環境が整っているので安心です。

また金銭的に余裕があるという方も、イギリスの大学進学に向いています。イギリス、特に物価の高いロンドンでの生活は費用が掛かります。家賃のみならず、レストランやパブでの飲食代や友達との交際費などの出費は不可欠です。物価も踏まえ、しっかり資金を準備して渡航しましょう。

一方でできるだけ費用を抑えて大学進学をしたいという方にとって、イギリスの大学への進学はあまりおすすめできません。大学は3年制ですがファウンデーションコースを経由する必要があるため、4年間就学する必要があるからです。費用を抑えたいという方はインターナショナルイヤーワンを経由して大学に編入する、語学研修を行わずに済むように日本にいる間に英語力を伸ばしておくなど工夫しましょう。
「イギリスの大学に進学するのに自分は向いているのかな?」と悩んでいる方は無料カウンセリングをご利用ください。

イギリス留学のメリット・デメリット10選

Q. それぞれの学部でおすすめの大学って?

イギリスの大学に進学したいけど、どの大学を選べばいいかわからない…という方も多いと思います。ここでは5つの分野に分けて、QS世界大学ランキング(科目別)で上位5校にランクインした大学をご紹介します。

文系(Arts and Humanities)分野
大学名 世界大学ランキング
University of Oxford(オックスフォード大学) 1位
University of Cambridge(ケンブリッジ大学) 2位
The University of Edinburgh(エジンバラ大学) 9位
University College London – UCL(ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン) 11位
The London School of Economics and Political Science – LSE(ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス) 18位
工学・技術(Engineering and Technology)分野
大学名 世界大学ランキング
University of Cambridge(ケンブリッジ大学) 2位
University of Oxford(オックスフォード大学) 3位
Imperial College London(インペリアル・カレッジ・ロンドン) 8位
The University of Manchester(マンチェスター大学) 21位
University College London – UCL(ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン) 37位
生命科学・医学(Life Sciences and Medicine)分野
大学名 世界大学ランキング
University of Oxford(オックスフォード大学) 2位
University of Cambridge(ケンブリッジ大学) 4位
University College London – UCL(ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン) 8位
Imperial College London(インペリアル・カレッジ・ロンドン) 10位
King’s College London(キングス・カレッジ・ロンドン) 14位
自然科学系(Natural Sciences)分野
大学名 世界大学ランキング
University of Cambridge(ケンブリッジ大学) 3位
University of Oxford(オックスフォード大学) 4位
Imperial College London(インペリアル・カレッジ・ロンドン) 9位
University College London – UCL(ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン) 37位
The University of Edinburgh(エジンバラ大学) 40位
社会科学・経営学(Social Sciences and Management)分野
大学名 世界大学ランキング
University of Oxford(オックスフォード大学) 2位
The London School of Economics and Political Science – LSE(ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス) 3位
University of Cambridge(ケンブリッジ大学) 4位
University College London – UCL(ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン) 18位
London Business School(ロンドン・ビジネス・スクール) 25位

Q. イギリスの学費は他の国よりも高い?安い?

イギリスの学費は他の国と比較すると高めです。
イギリスやアメリカの大学に通う場合、年間の学費は300~350万円ほどかかります。さらに生活費がかかると考えると、年間400~450万円以上はかかると考えておきましょう。
しかしインターナショナルイヤーワンを経由することで費用を抑えることが可能です。ファウンデーションコースを経由して大学に進学する方法より1年間就学期間を短くすることができるので、300万円以上の費用を抑えることが可能です。できる限り費用を抑えてイギリスの大学に進学したいという方は検討してみましょう。

学費(年間)
イギリス 公立大学:GBP20,000~(約300万円~)
アメリカ 2年制大学:USD9,000~(約103万円〜)
4年制大学:USD30,000〜(約345万円〜)

Tuition Fees and Living Costs in the UK in 2022
Undergraduate Tuition Fees in the US per State in 2022

Q. イギリスの大学のレベルって?

イギリスには世界的に有名な超一流大学から、入学基準が厳しくなく比較的入りやすい大学まで、様々なレベルの大学があります。

イギリスで特に有名なのがラッセル・グループです。ラッセル・グループは教育と研究の面で特に優れた、イギリストップレベル大学24校で構成されています。世界大学ランキングトップ10にランクインしているケンブリッジ大学やオックスフォード大学、インペリアル・カレッジ・ロンドン、ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンも、もちろんメンバーに含まれています。ラッセル・グループはあらゆる分野で世界をリードする研究を行っており、生徒の満足度と雇用率が高いという特徴があります。

ラッセル・グループ(Russell Group) 構成大学
大学名 世界大学ランキング
University of Cambridge(ケンブリッジ大学) 2位
University of Oxford(オックスフォード大学) 4位
Imperial College London(インペリアル・カレッジ・ロンドン) 6位
University College London – UCL(ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン) 8位
The University of Edinburgh(エジンバラ大学) 15位
The University of Manchester(マンチェスター大学) 28位
King’s College London(キングス・カレッジ・ロンドン) 37位
The London School of Economics and Political Science – LSE(ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス) 56位
University of Bristol(ブリストル大学) 61位
The University of Warwick(ウォーリック大学) 64位
University of Southampton(サウサンプトン大学) 78位
University of Glasgow(グラスゴー大学) 81位
University of Leeds(リーズ大学) 86位
University of Birmingham(バーミンガム大学) 91位
Durham University(ダラム大学) 92位
The University of Sheffield(シェフィールド大学) 96位
University of Nottingham(ノッティンガム大学) 114位
Newcastle University(ニューカッスル大学) 122位
Queen Mary University of London(ロンドン大学クイーンメアリー校) 125位
University of York(ヨーク大学) 162位
University of Exeter(エクセター大学) 163位
Cardiff University(カーディフ大学) 166位
University of Liverpool(リバプール大学) 190位
Queen’s University Belfast(クイーンズ大学ベルファスト) 233位

参照:QS World University Rankings 2022

ラッセル・グループレベルの大学に入るのは非常に難しいですが、他にも優秀な大学が数多くあるので、ご自身の状況に合わせて大学を選びましょう。
より詳しく、イギリスでの大学進学について相談したい!という方は個別留学カウンセリングをご利用ください。

Q. イギリスの大学に進学するための入学条件って?

「出願から編入、大学進学までの流れ」でもお伝えした通り、イギリスの大学進学には入試がありません。ただし入学には複数の書類の提出が求められます。

(1)願書
(2)高校卒業証明書(卒業見込証明書)
(3)高校の成績証明書※
(4)公式のテストスコア( IELTSやTOEFLなど)
(5)高校の先生からの推薦状
(6)志望動機書(Personal Statement)

※ファウンデーションコースやインターナショナルイヤーワンでよい成績を出すことで、高校の成績が大学の指定するレベルに達していなくても、希望の大学へ進学できる可能性があります。

入学条件は進学ルートによって異なります。

ファウンデーションコースを経由して進学する場合

英語力:IELTS4.5~5.5
成績:5段階中2.3以上

インターナショナルイヤーワンを経由して進学する場合

英語力:IELTS5.5~6.0
成績:5段階中3.5以上

いずれの進学ルートを利用する場合でも、IELTSやTOEFLの公式スコアをすでに持っていればその結果をその他の書類とともに学校に提出します。志望動機書(Personal Statement)や推薦状なども必要になるため、早めに動くようにしましょう。
IELTSやTOEFLなどの英語スコアを持っていない方は、まずは語学学校に通って英語力を伸ばします。語学学校への入学は成績証明書や英語スコアは必要ありません。

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