経済・ファッション・
エンターテイメント・芸術
世界トップクラスを誇る
刺激の絶えない街
ニューヨークへの留学
多くの芸能人が語学はもちろん、ダンスや音楽、舞台などの勉強のため留学先に選ぶことでも知られるニューヨーク。
ニューヨークはアメリカの北東部に位置し、800万人を超える人々が生活し、約5,000万人が世界中から訪れるアメリカ最大の都市の一つです。ありとあらゆる街角には、音楽や映画、ドキュメンタリーなどが溢れ、目を見張る歴史ある建造物や世界を代表する美術館の数々が立ち並びます。公用語を英語とするアメリカの都市でありながら市内では170以上の言語が話される多様性に富んだ都市です。
希望と自由を求めた多くの移民によって形作られてきたニューヨークは、「自由の国」「チャンスの国」などのアメリカらしさを感じることのできる都市としてアメリカ国内での留学先としても高い人気を誇ります。英語だけではなく、日本では経験できない生活体験や人々との出会い、最新のエンターテイメントやファッションへの接触など、魅力あふれるニューヨーク留学をご紹介します。
ニューヨーク基本情報
州 | ニューヨーク州 | 日本との時差 | 日本−14時間 (3月〜11月:−13時間) |
---|---|---|---|
サマータイム | 有り | 最寄り国際空港 | ジョン・F・ケネディ国際空港 ニューアーク・リバティ国際空港 ラガーディア空港 |
空港からの交通手段 | シャトルバン・バス・タクシー・鉄道 (目的地により約40分から120分) | 年間平均気温 | 12.9℃ |
「ニューヨーク」はどこにあるのか
私たち日本人が思い描く「ニューヨーク」は、アメリカ ニューヨーク州のニューヨーク市、なかでもマンハッタンが中心だと思います。実はニューヨークのマンハッタンが所在するニューヨーク州は、イメージするよりも広い州で、ニューヨークと名前がついているにも関わらず、ニューヨーク自体は州の州都ですらありません。(ニューヨーク州の州都はオールバニ)
さらに、ニューヨーク市自体もマンハッタンを含む5つの行政区(ブルックリン(キングス)、クイーンズ、ブロンクス、スタテンアイランド)に分かれており、地域によって雰囲気も物価も異なります。「ニューヨークにある」と言われたとしても、語学学校やホームステイ、学生寮などのロケーションがニューヨークのどこにあるのか?はきちんと確認するようにしましょう。
ニューヨーク マンハッタンの場所は Google MAPでチェック
スパイダーマンやレオン、プラダを着た悪魔、セックス・アンド・ザ・シティやゴシップガールなど老若男女問わず人気の映画やドラマの舞台となるニューヨーク。映画やドラマの名シーンが繰り広げられた街中で生活できるため、憧れを抱く方も多いと思います。また、近年は某お笑い芸人やアイドル、有名女優など芸能人が歌やダンス、コミュニケーションスキル、演技、語学力などに磨きをかけるための留学先として選ぶことでも注目が高まる都市でもあります。
一方で、イギリスのロンドンや日本の東京のように世界でもトップクラスの大都市であることで、物価や治安、暮らしやすさなど、不安の多い都市でもあります。
ニューヨークの留学情報
ニューヨーク留学する上で
気になる費用
アメリカのなかでも断トツの物価の高さを誇るニューヨーク(特にマンハッタン)。
映画「プラダを着た悪魔」で有名になった女優アン・ハサウェイやTVと映画の「Sex and the City」のキャリー役として人気を集めた女優サラ・ジェシカ・パーカーなどセレブが暮らす街は、家賃や宿泊費を筆頭に、外食、生活必需品などすべてが高額です。
外食などは、基本的な費用が高いうえにさらにチップが15~20%上乗せになるため、学生にとってはハードル高めと考えた方がよさそうです。
ここでは生活費や学費、その他諸費用を含めた費用が実際にどのくらいになるのか、ご紹介します。
ニューヨーク留学にかかる費用
ニューヨークにキャンパスを構える語学学校(※1)に約1年間(48週間)通い、マンハッタンにホームステイした場合を想定し算出しました。
項目 | 費用 |
---|---|
語学学校費用※1 | 約165万円 |
航空券(往復) | 約15万円 |
海外留学生保険(年間) | 約20万円 |
ビザ申請費用 | 約4万円 |
生活費 | 約180万円〜240万円 |
合計 | 約384万円〜444万円 |
※1.語学学校:FLS International 2021年6月末までのキャンペーン適用
上記の費用はあくまで目安となります。お選びいただく語学学校や滞在方法、ご自身の交際費、為替変動や語学学校が提供するキャンペーンなどにより異なります。
好きな都市、興味のある学校などを選択していくだけで簡単に見積を作成いただけます。
アメリカの他都市と比較してみましょう。例えば、ロサンゼルスと比較すると同じ語学学校、同じ滞在方法(ホームステイ)で年間の差額が約47万円(生活費の差額)。比較的物価が安いといわれるポートランドとの比較にいたっては、差額 約95万円(学費、生活費ともにリーズナブル)となりました。「留学費用が高い」と言われるのも納得ですね。
学費+生活費
ニューヨークと他都市との比較
現地での生活を楽しむためにも、1人暮らしは諦めてシェア生活にする、大手スーパーなどで食材をまとめ買いし、きちんと節約を意識した自炊を心がけるなど、削減できるところに対する努力は必要かもしれませんね。
※上記の比較表は、航空券や海外留学生保険、学生ビザ申請諸費用などはいずれの都市に渡航しても同様にかかる費用のため、シンプルに学費と生活費の合計金額で比較しています。
▼生活費(外食)の値段の高さを感じられる動画(ニューヨークで「大戸屋」に行ってみた)
ニューヨーク留学する上で
心配な治安
画像引用元:https://www.roadsnacks.net/most-dangerous-states-in-america/
ニューヨークに渡航する上で最も気になることの一つが「治安」ではないでしょうか。理由は、銃社会であることに加え、2001年9月の同時多発テロ事件や、2017年11月、12月のトラック暴走テロなど、日々メディアを騒がせているテロリズム9による事件など、不安要素が多いことに要因があると思います。世界で最も治安がよいとされる日本で生まれ育った日本人にとって、銃社会であるアメリカで生活することはある意味映画やドラマのなかの世界のように、どこか現実離れした感覚があり、危機管理を怠りがちな点からも滞在中、大きなトラブル・犯罪などに巻き込まれたりしないか…などは大きな不安要素だと思います。
不幸中の幸いというべきか、ニューヨークは2001年9月11日の同時多発テロ事件を受け、大掛かりな治安改善政策に取り組んでおり、その成果、2016年には殺人、窃盗、盗難、婦女暴行などすべての犯罪が減少し、「ニューヨーク史上、最も安全な年だった」と当時警察本部長だったジェームズ・オニール氏が声明を出したほどです。実際に、殺人、強姦、窃盗など主要犯罪認知件数の推移を確認してみても、1990年の710,222件から2015年、105,453件と大幅な改善がみられています。
州 | 危険順位 (前年の順位) |
人口 | 1人当たりの 凶悪犯罪件数 |
1人当たりの 凶悪犯罪件数 |
---|---|---|---|---|
ニューメキシコ | 1 (1) | 2,081,015 | 702 | 3,937 |
アラスカ | 2 (6) | 741,894 | 804 | 3,353 |
ルイジアナ | 3 (2) | 4,681,666 | 566 | 3,297 |
アーカンソー | 4 (4) | 2,988,248 | 550 | 3,268 |
サウスカロライナ | 5 (3) | 4,961,119 | 501 | 3,243 |
テネシー | 6 (5) | 6,651,194 | 632 | 2,854 |
アラバマ | 7 (7) | 4,863,300 | 532 | 2,974 |
アリゾナ | 8 (9) | 6,931,071 | 470 | 2,978 |
オクホマ | 9 (11) | 3,923,561 | 449 | 2,982 |
ミズリー | 10 (8) | 6,093,000 | 519 | 2,799 |
・ ・ ・ |
||||
ハワイ | 16 (15) | 1,428,557 | 309 | 2,992 |
フロリダ | 17 (13) | 20,612,439 | 430 | 2,686 |
・ ・ |
||||
カリフォルニア | 19 (18) | 39,250,017 | 445 | 2,553 |
・ ・ |
||||
ニューヨーク | 38 (38) | 19,745,289 | 376 | 1,545 |
The 10 Most Dangerous States In America For 2018(アメリカで最も危険な州上位10位)を見てもワースト10にはニューヨークはランクインしていません。旅行先として人気のハワイや、留学先として高い人気を誇るカリフォルニア州の方が犯罪発生件数が多いという数値をご覧いただいてもわかるように、アメリカ国内で比較した際には、ものすごく治安の悪い都市ということではないようです。
しかしそれはあくまで対アメリカ国内での話です。日本の東京などと比較すると、殺人率は東京の約3.5倍、強姦は約8倍、強盗に至っては、約42倍もの件数が記録されています。この結果をご覧いただくとおわかりいただけるように、アメリカ国内での犯罪発生件数が、カリフォルニア州やハワイ州より低いとはいっても、私たち日本人の感覚から考えると、想像できないほどの圧倒的な犯罪が発生しています。渡航する際には、具体的にどの地域でどのような犯罪が多いのか、日々の生活のなかで気を付けるべきことは何かをきちんと整理し、大きな犯罪やトラブルに巻き込まれることなく充実した留学をすごせるようにしましょう。
ニューヨークと東京の犯罪率比較
(2015年)
参照:在ニューヨーク日本国総領事館 公式ホームページ
在ニューヨーク日本国総領事のホームページからは、現地での最新の犯罪発生状況や、安全対策方法など、日本語で確認することができます。
ニューヨークに留学する
メリット ベスト3

その都市だからこそ得られるメリットは、留学先の都市を選ぶ上で、重要な選定ポイントですよね。ここではニューヨーク留学のメリットを大きく3つご紹介します。
1. 芸能人の留学先としても人気!日本では出会えない出会いに溢れている
なかでも世界最先端、世界最高峰の芸術やエンターテイメント、ファッション、ビジネスなどが溢れるこの街には、それらを学びに、またそれらの環境で活躍したいと願う人々が集います。
例えば、日本からでも某お笑い芸人や大物女優が、音楽やダンス、表現力、演技などを学ぶために、日本で活躍する芸能人やタレント、(元)アイドルなどの留学先として人気の高い都市です。
言語も文化も習慣も異なる世界なのにも関わらず、世界最高峰の環境で学びたい、何かを習得したい、触れたいと考える人々が多いからこそ、モチベーション高く、魅力的な人材が集まるように思います。
これらの人々が日本人でも外国人でも、日本で普通に生活していては出会うことのない、また、他国でも他都市でもなかなか出会うきっかけのなかった人々と出会う場所・機会がこの街にはあります。
2. 人種のサラダボウルと比喩されるニューヨーク!1都市で世界を感じられる
移民が流入してくる玄関口としての長い歴史のあるニューヨークには、170以上の言語が話されていると言われるほど多様性に富んだ国籍、人種で構成され、その様子は、「人種のサラダボウル」と表現されます。実際、全米のなかでも、ロサンゼルスとマイアミに次ぐ外国人人口比率が高さを誇ります。具体的には、ニューヨーク市人口の36.7%が外国生まれ、3.9%はプエルトリコ、アメリカの諸島生まれ、またはアメリカ人の親を持って外国で生まれた人々といわれています。
外国人人口比率が高いと言われるロサンゼルスとマイアミは、比率は高いものの、国籍を見てみると一部の国籍によってその割合が占められています。一方で、ニューヨークの場合は、支配的な国籍や出身地は特になく、ドミニカ共和国、中国、ジャマイカ、ガイアナ、メキシコ、エクアドル、ハイチ、トリニダード・トバゴ、コロンビア、ロシアなど、多種多様な人々が生活しています。
以前は「人種のるつぼ」と表現されていたニューヨークですが、高い人口密度と文化的な多様性を育む実態は、共存してはいるものの、混ざり合ってはいないということから今では「人種のサラダボウル」と表現されるようになりました。
たった1ヶ所への滞在なのにも関わらず、世界中の文化や習慣、宗教、食事や歴史などに触れることができるのはニューヨークに留学するメリットです。
3.「特別なこと」が「日常」に。ニューヨークというスペシャルな都市での留学生活は毎日が刺激的
ランチは、穴場B級グルメでテイクアウト。ニューヨーク公共図書館の前に設置されたテーブルと椅子に座りのんびりランチ。午後の授業が終わったら、散歩がてらニューヨーカーの間でも評判のミルクレープ屋でケーキをチョイス。併せて日本でも注目を集めるBlue Bottle Coffee(ブルーボトルコーヒー)でコーヒーをテイクアウト。本格的なドリップコーヒーとミルクレープを食べながら友達と恋愛話…… なんて、なんだか映画やドラマのワンシーンのような日常が待っています。
日本で普通に生活していたら、なんだかとっても贅沢なことや特別な出会い、映画やドラマの出来事のようなことが、当たり前の日常に溢れています。
「憧れのニューヨーク」での生活では1日いちにちが刺激的。こんな留学ができるのはニューヨークだからこそです。
ニューヨークに留学する
デメリット ワースト3

1. やはり心配なのは「治安面」。日々の危機管理は超重要。
2. 意外と多い日本人。そして狭いコミュニティ。
3. 多すぎる刺激…… 気が付けば「遊学」になっていた!?
1. やはり心配なのは「治安面」
これは、隣国にも関わらず銃の規制が厳しいカナダや、世界トップクラスの暮らしやすさを誇るオーストラリアなどの各都市と比較するとデメリットの1つと言えるでしょう。
では、安心して留学するためには何に気を付けたらよいのでしょうか。
ニューヨーク留学するときに気を付けるポイント
安全なエリアに滞在する。(ホームステイ先やシェア生活するアパートメントのロケーションに注意)
画像引用元:https://maps.nyc.gov/crime
ニューヨークの中でも、比較的治安のよい地域、明らかに治安の悪い地域があります。
New York City Crime Map(公式サイト)などをご覧いただくとどの地域で何の犯罪が多く起きているのか?を確認することができます。渡航前には、語学学校や滞在先のエリア(ロケーション)をきちんと確認し、できる限り治安のよい地域を選ぶようにしましょう。
真夜中の行動は控える。ナイトライフを楽しむのもほどほどに!
「眠らない街」と称されるほど、クラブやパブ、バーなど、日中のさまざまなエンターテイメントだけではなく、ナイトライフも充実しているニューヨーク。溢れる刺激や出会いにばかり意識がいき、ナイトライフを楽しんだ結果、泥酔した状態で深夜の街を闊歩する…なんてことがあると、あなたは翌日には悲惨なニュースのネタになっているかもしれません。お酒の飲み方やナイトライフの楽しみ方にはきちんと注意し、犯罪発生率も高いと言われている深夜の行動はできる限り控えましょう。
日中だからといって気を抜かない。危険なエリアや人気のない場所には常に危機意識を!
昼まであっても、マンハッタンやブルックリン、ハーレムなど、人気がなく、危険な香りのする場所はたくさんあります。日中だからといって気を抜かず、人気のない場所、そもそも危険と言われているエリアにはできる限り近づかないようにしましょう。
貴重品(クレジットカードやパスポートなど)の管理、持ち運びには万全の対策をすること。
日本人の外見は実年齢よりも若く見られがちです。逆に欧米人は実年齢よりも外見の年齢が上回っているということがよくあります。パブやクラブなどお酒を飲むことのできる場所に入るときは当然のこと、ID提示を求められるケースがよくあります。すると必然的にパスポートや国際運転免許証などのID、そして多額の現金の持ち歩きは危険なため、基本的にクレジットカードをよく使用する、つまり所持するようになります。
パスポートやクレジットカードなどの貴重品を持ち歩く際には十分な管理が必要です。
盗難、窃盗、スキミングなどの犯罪に対してきちんと対抗できるよう、スキミング防止のカードケース、ポーチ、財布などの利用や、持ち歩く際のかばんの種類(かばんの中身が見えず、チャックや蓋が閉まるタイプのものがおすすめ)など、出発前に準備するようにしましょう。
スキミング対策!クレジットカードはICカード付のカードを用意する
スキミング防止用のバッグや財布などを持ち歩いていたとしても、実際に使用する際にスキミングされてしまったのでは手の出しようがありません。そこでお勧めなのが、カードの裏面、磁気ストライプをスワイプさせての決済ではなく、ICチップを読み込ませるタイプのカードがおすすめです。読み取りの際、カードデータはもちろん、暗証番号も暗号化されるため、スキミングのリスクをグッと減らすことができます。
ICチップ埋め込み型じゃない!!という方はこの機会にICチップ埋め込み型のクレジットカードにしてみるのがよいと思います。
2. 意外と多い日本人。そして狭いコミュニティ。
人種のサラダボウルと言われ、多種多様な人種、国籍、移民が多く暮らすニューヨークは、はたして「日本人が少ない環境」なのでしょうか。
残念ながら、意外とも捉える方もいらっしゃるかと思いますがニューヨークには相当数の日本人が暮らしています。在ニューヨーク日本国総領事館のデータによるとニューヨーク(5区)に在住する日本人の数は2016年10月現在で61,364人にも上るのです。
しかも、チャイナタウンやリトルイタリーなどと呼ばれる、ニューヨークの中にある、中国、イタリアなどがそれぞれ存在し、その中に「リトルトーキョー」と呼ばれるパートも存在します。
日本の中華街をイメージいただくとわかりやすいのですが、中華街は、日本だけど中国ですよね。そしてそこで暮らす人々、そこで働く人々のほとんどが中国をバックグラウンドとする人々だと思います。リトルイタリーやリトルトーキョーと呼ばれるパートも日本の中華街同様、イタリアや日本、それぞれの文化や食、人間、さまざまなものが色濃く反映した部分と言えます。
つまり、ニューヨークには密度濃く集まる日本人コミュニティがあるということです。
日本人がいてもいなくても、「結局自分次第でしょ?」と言い切れる方は、この日本人が多い、コミュニティ内の密度が高いという環境は特に関係ありません。しかし、英語を学びに来て各々が自由にものすごいパワーをもって生きる街において、この日本人コミュニティとの出会いは、大きな心の支えとなりがちです。且つそこには、日々メディアを騒がしている元アイドルや売れっ子芸能人、日本では出会うことのなかった俳優や女優の姿があったりします。
日本では出会う機会のなかったさまざまな人々との出会いは、非常に刺激的で、この日本人コミュニティのなかでの人間関係や生活が、楽しくなってしまう方も少なくありません。
英語は苦労した分、向上します。
ニューヨークに留学したということは、ただ英語力を伸ばすための環境を得たにすぎません。留学したからといって英語力が自然と向上するなどいうことはなく、得た環境の中での「努力」が必須となります。
異国の地で、頼れる存在があることは、現地での生活を安心かつ快適にしてくれる一方で、英語力向上の機会の損失にもつながりかねません。
そういった環境がニューヨークにあるんだ!という認識をきちんと持つこと、そして、そのなかで、「楽さ」や「目の前の刺激」「瞬間的な楽しさ」にばかり心を捕らわれず、本来の目標・目的をきちんと見据え、ブレない気持ちを持って留学することをおすすめします。
3. 多すぎる刺激…… 気が付けば「遊学」になっていた!?
多くの刺激が溢れる魅惑的な都市で、自分の目標や目的を見失わず、留学へのモチベーションを維持していくことは時に厳しいこともあり得ます。ブレずに、自分に厳しくあること。これはニューヨークへ留学する上で、覚えておいていただきたいことです。
ニューヨーク留学中の生活
(持って行く荷物、滞在方法、
交通機関)
ニューヨーク留学する際に持っていくと
便利な持ち物5点
ニューヨークは世界有数の大都市です。したがって、現地調達できないものはない!と感じるほど、モノがあふれています。しかし、物価が高かったり、渡航直後、不慣れな英語や生活のなか、日々の生活に必要な物をそろえようと思うと不安もあると思います。
パスポートや現金、クレジットカード、衣類、パソコン、化粧品などは大原則としてお持ちいただくとして、ここでは、ニューヨーク留学だからこそ持って行くと便利な持ち物を5つに絞ってご紹介します。
夏は暑く、冬は寒く、日中と早朝・夜間とでかなり寒暖差もあります。
また、高層ビルが立ち並ぶ街中では、隙間風もものすごいという環境です。そこで、保温×強風対策として例えばユニクロ ウルトラライトダウンなどのように、薄手で軽く鞄の中に折りたたんで収納でき、でも、体温は逃がさず風から寒さをしのげる、そんな軽量タイプの上着をお持ちいただくことをお勧めします。体温調節できる衣類
日本と都心と同様に、外にいるときは暑いけど、屋内に入ると寒いと感じるほど冷房が効いている…なんてことが頻繁に起こります。冬場も同様で、極寒の屋外を歩いてきて、屋内に入った瞬間、半そでになりたいほど温かく感じることもあります。
したがって、パーカーやカーディガン、ストールなど、気軽に脱着でき、荷物にならず、環境によって自由に体温調節できる衣類があると重宝するでしょう。
参照:ニューヨークの気候
季節 | 月(目安) | 平均最高気温 | 平均最低気温 | 過去最高気温 | 過去最低気温 |
---|---|---|---|---|---|
春 | 4月-6月 | 16.7-26.7 | 7.1-17.6 | 38 | -11 |
夏 | 7月-8月 | 28.6‐29.4 | 19.9‐20.5 | 41 | 10 |
秋 | 9月-11月 | 12.6‐24.4 | 5.3‐16.0 | 39 | -11 |
冬 | 12月-3月 | 3.9‐10.3 | -2.8‐1.8 | 24 | -26 |
帽子(ニット帽などがおすすめ)
寒さ+強風対策の一環としてニット系(温かい)帽子を持って行くことをお勧めします。
強風によって通学課程で、髪の毛がボサボサ…なんてこともよくおこるので、現地での購入も可能ですが、自分にあった帽子を1つ持って行くとよいかと思います。
保温・保湿用化粧品やクリーム
湿度は低めで、特に冬場は乾燥します。女性陣はもちろん、男性陣も保湿系のクリームなどがあるとよいでしょう。特に、肌が強い方は必要ないかもしれませんが、敏感肌の方などは、現地で購入したものが肌に合わない…となると更なるお肌トラブルに発展してしまうため、お勧めです。
防犯対策グッズ
先述しているように、現地の治安は決して良くはありません。特に強盗や盗難などには注意が必要です。
さらに物理的にモノを取られる、盗まれるというのはもちろん、プラスで注意いただきたいのが、スキミングなどの犯罪被害です。バッグは体から離さず持っていたはずなのに、なぜかカード情報を抜き取られ、被害にあった…などという話もあります。多くの人々が集う街だからこそ、下記のようなRFID&磁気スキミング防止用のパスポートケースやカードケース、ウエストポーチなどをお持ちいただくと重宝すると思います。
留学する際の防犯対策ってどうやったらいいの?と心配な方に、こんなバッグ(ポーチ?)やカードケース、いいかも!RFID & 磁気スキミング防止パスポートカードケースやウエストポーチ! #留学 #持ち物 #スキミング
↓カードケースhttps://t.co/G1e8zETax5
↓ウエストポーチhttps://t.co/FK0rYYWJeF pic.twitter.com/9eXizQEAGc— ウォンバットくん@ワールドアベニュー (@WorldAvenueJPN) 2018年2月12日
その他、一般的に留学に必要な荷物情報については下記よりご参照ください。
安全面はもちろん、留学費用を抑えることを意識した滞在場所・方法について

ニューヨークでの留学の場合、原則、語学学校やカレッジ、大学など、何かしらの教育機関に通い「学生」として滞在している方がほとんどです。したがって、渡航してすぐのタイミングは、教育機関が提供してくれるホームステイや学生寮などを利用することがほとんどです。
当然、ホストファミリーやルームメイトとの相性がよくその他諸々の条件もあったからという理由で、ホームステイや学生寮の滞在を延長し、滞在期間中、同じ滞在先でずっと暮らしているという方もいらっしゃいます。
しかし、多くの学生が、人間関係(別段嫌だとか問題があったからというよりも、よりリラックスして生活できる環境で暮らしたいという思い、または恋人や友人と共にシェアしようという話が出たりした場合)や、立地、家賃、その他条件など自らにあった滞在先を見つけるために最初の滞在先からは移動する方がほとんどです。
滞在中、滞在先を探すうえでポイントになることが大きく3つあります。
1つ目は治安(立地)、2つ目は家賃、3つ目は節約できる環境かどうかです。
1つ目は言葉通り、安心して生活できる環境(ロケーション)かどうかをきちんと見定めましょう。
2つ目は基本的に高額になりがちな家賃。1つ目のロケーションと兼ね合いを見ながらいかに抑えるかです。
3つ目は自炊ができるかどうかや近隣に大手スーパーなど生活(自炊や節約)する上で困らない環境があるかどうかです。
ニューヨークでも、マンハッタン(中心地)から離れると、地域によってはグッと家賃や生活費が下がります。例えば、ブロンクス、クイーンズ、ブルックリンと、マンハッタンから離れることで安くなるという感じです。家賃に比例して日用品、食品などの購入費用も下がります。ただし、治安が悪くなる地域もあるため注意が必要です。ロケーションと費用、環境のバランスを見ながら滞在先を見定めていきましょう。
では、具体的にはどのように滞在先を探すのか?というと、下記のような方法があります。
1.不動産会社を利用する
2.現地クラシファイドサイトを利用する
3.SNSを利用する
4.友人など自身のネットワークからの紹介
紹介料金を支払うことに支障がなければ1つ目の不動産会社を利用することが最も確実で早い方法になるかと思います。手数料はちょっとな…と思われる方であれば2~4のご自身で探すという選択肢になります。現地クラシファンドサイトで有名なところでいうと、日本語で情報収集できるサイトも多数存在します。
・ミックスビークラシファイド
・ニューヨークAdd7
・info-fresh.com
・Japan Wide
ちなみに、1人暮らしも、シェア(複数人での共同生活)も共に選択可能です。
ただし、1人暮らしは、最低でも月の家賃12万円程度から(光熱費、WiFi代含まない)と高額、シェアでも月々8万円前後からが相場です。費用面を考えると、シェアが現実的な選択肢ではないでしょうか。
ニューヨークでの交通手段
ニューヨークは自動車社会のアメリカ国内においては公共交通機関が非常に充実した珍しい都市です。多くの交通機関は24時間運行しており、他都市の市民9割が自動車を利用しているのに対して、市民の半数以上が公共交通機関を利用して通勤・通学しているといわれるほどです。

特に市地下鉄の駅数は450以上と言われ、その規模は、世界最大規模です。地下鉄が発達するイギリスのロンドンや日本の東京と比較し、ほぼ全線で1日24時間営業されている点も大きな特長です。
ニューヨーク市とニューヨーク市を取り巻くニュージャージー州、ニューヨーク州、コネチカット州の都市域が鉄道によって結ばれており、ニューヨーカーたちにとっては無くてはならない「足」となっています。
やや複雑な印象を受ける地下鉄ですが、これを乗りこなせたら、一人前のニューヨーカー!と思って、トライしていきましょう。地下鉄のMAPは、市内を走るバスと地下鉄を運営するMetropolitan Transportation Authority|MTA(メトロポリタン・トランスポーテーション・オーソリティー)という会社の公式ホームページから確認・ダウンロードすることができます。
▼ MTA Subway Map
http://web.mta.info/maps/submap.html
地下鉄以外の鉄道やバスなどに関するガイドもご覧いただくことができます。
http://web.mta.info/maps/


しかし、地下鉄の場合、到着する駅が、目的としている到着地から少しばかり離れていたり、よいしょよいしょで乗り換えが必要だったり、駅のホームを訪れるまでの上り下りが面倒だったりということがあります。
その点、バスに関しては、乗り換えが必要なかったり、目的地の近くまで行ってくれたり、また駅ホームへの移動なども少ないため、意外と便利な交通手段の1つなのです。イメージとしては、縦移動には地下鉄。横移動にはバスという特徴を意識すると市内での移動が便利になるでしょう。
ちなみに、日本と異なり運転手が次のバス停の名前を伝えてくれるということはありません。
バスを降りたいときは、窓際についている黄色い紐を引っ張り、降りたい旨を運転手に告げる必要があります。降りる駅を見つける方法は、乗る前に降りる駅やその駅周辺の目印を把握しておく、アプリ(地図)を確認しながらバスに乗る、運転手に降りたい駅を伝え声をかけてもらうの大きく3つです。毎日の通学であれば1つ目の方法でも可能ですが、新しい場所を訪れるときには、アプリ、または運転手さんにお願いするという方法がいいかと思います。
バスに安全にのるためにも英語力は必要。
出発前に、「ここで降りたいので声をかけてもらえますか?」など、バスに乗る際の基本的な会話やセンテンスを勉強していくとよいでしょう。
メトロカード ‐ ニューヨークでの移動を快適にするコツ

メトロカードとは、地下鉄(サブウェイ)とバスに乗る際に便利なプリペイドカードです。日本のSUICAやPASMOと同じ(ただし、SUICAやPASMOのようにICカードではなく、「紙」のカード)で、カードにお金をチャージし利用することで、事前にチケット購入をしなくても地下鉄やバスに乗ることができます。特にバスでの支払いは、現金(コイン)またはメトロカードのみのため、メトロカードを事前購入しておくとわざわざコインを持ち歩く必要がなく、便利です。
メトロカードは、地下鉄の駅構内になるブースや券売機で購入することができます。
券売機で購入する場合、券売機の案内は基本的に英語ですが、タイムズスクエアなどでは観光客用に「日本語」での案内機能がついているものもあります。現地到着してすぐの購入が必要になるメトロカードの購入は、有名観光地周辺で行うと、日本語のガイダンスを確認できるため、便利かもしれません。
イエローキャブの初乗りは2.5ドル(日本円で約300円)、その後は、320メートルごと、ないし1分ごとに50セント加算されていきます。支払いの際には、実質の料金に20%前後のチップをプラスして支払うのが原則です。
「空車」かどうかは、タクシーの上にあるランプで判断します。
ランプがついていたら空車、ついていなければ乗車中か予約車、または回送です。ご注意いただきたいのは、黄色くなく、白または黒タクシー。通常よりも料金設定がリーズナブルで、ついつい気になってしまうという方もいらっしゃるかもしれませんが、違法行為をしているタクシーも多いため、乗らないように注意してください。
< Uber (ウーバー)>
< 自転車 >
通勤や通学の足として利用されるのは、公共交通機関以外に、意外にも多いのは自転車です。ニューヨークでの自転車利用者数は1日12万人(ニューヨークで最も人気な路線バス10台分の利用者数と同様)とも言われ、歩行者数と併せると、市内移動方法の21%以上を占めると言われます。アメリカ全国の都市圏平均8%と比較するとかなりの人々が自転車と歩行という移動手段を取っていることがわかります。
初期投資費用は掛かりますが、自転車通学で交通費を抑えるのも一つかもしれませんね。