語学留学やワーホリはもちろん、
大学・大学院進学まで
本気の留学先として人気のパース
パースは、オーストラリアの西側半分を占める西オーストラリア州で最も大きな都市です。東側の各都市からは離れ、やや孤立した環境ではあるものの、だからこそ日本人は少なく、ヨーロッパや中東をはじめとした多国籍な学生が集う都市として、知られざる魅力を放つ渡航先の一つです。パースは、コンパクトながらに開発が続く都市部に、国際的なホテルや商業施設が軒を連ね、留学後、現地就職や永住を目指すモチベーションの高い学生が集うことでも有名です。
また、日本(成田空港)からは直行便が運航しているため、アクセス面でも安心して渡航できる都市です。
基本情報
州 | 西オーストラリア | 日本との時差 | -1時間 |
---|---|---|---|
サマータイム | 無 | 最寄り国際空港 | パース国際空港 |
空港からの交通手段 | 電車(約45分)・バス・タクシー | 年間平均気温 | 12.7℃ |
マイグレーション上の規定 | 地方都市 (Cities and major regional centres) |
地域特典 | ・優先的に永住権申請権利を得られる地域 ・該当地域の大学を卒業した場合、通常のPSWV(Post Study Work Visa)にプラス1年間滞在の権利を得られる など |
パースの留学情報
パースに留学する
メリット ベスト3

パースは直近5年間でも着実に人口が増えており、2020年に約210万人だった大都市圏人口は2025年には約217万人に達する見込みです。こうした成長を背景に、シドニー、メルボルンに次ぐ規模を誇る活力ある都市へと発展しています。大きすぎず小さすぎず暮らしやすいパースでは、都市部で無料利用できるWi-Fiや、市内をまわることのできる無料CAT(キャット)バスなど学生にとっても嬉しい制度が満載です。街のシンボル「エリザベス・キー」周辺には再開発に伴う雇用の需要も生まれています。
参照:MacroTrends
パースで留学する魅力を大きく3つご紹介します。
1. 世界トップレベルの住みやすさを誇るパース
city
過去10年連続!世界で最も住みやすい都市ランキング上位10位ランクイン
渡航先を選定する上で、その都市の治安やインフラ環境などを含め、「住みやすい都市かどうか」は非常に重要なポイントです。
パースは、英国・エコノミスト誌の調査部門「エコノミスト・インテルジェンス・ユニット(EIU)」が発表する「世界で最も住みやすい都市ランキング」において、過去10年にわたり上位10位にランクインするほど住み心地のよい都市です。「世界で最も住みやすい都市ランキング」とは、世界主要都市140を、安全性、医療、文化・環境、教育、インフラの5項目で評価するランキングです。
この「住みやすさ」は、留学生にも共通します。
1. 過ごしやすい気候
オーストラリアが南半球に位置するため、日本との季節は真逆です。しかし、日本のように四季があり、真夏は暑くなるものの、湿度が低く、真冬は「日中の気温が16℃を切るのは稀」と言われるほど温暖な気候と非常に過ごしやすい特長があります。特に半年間以上に渡って留学する方にとって勉強に集中できる環境かどうか、また必要な荷物の量などを考えた際、パースの過ごしやすい気候は大きなメリットと言えるでしょう。
月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
平均最高気温 | 30.8 | 31.3 | 29.5 | 25.6 | 22.4 | 19.3 | 18.3 | 18.8 | 20.1 | 23.0 | 26.4 | 28.8 |
平均最低気温 | 17.8 | 18.1 | 16.5 | 13.6 | 10.6 | 8.5 | 7.8 | 8.1 | 9.4 | 11.2 | 14.2 | 16.2 |
雨量(mm) | 9.5 | 12.7 | 19.5 | 44.1 | 117.5 | 175.7 | 169.7 | 133.6 | 80.6 | 52.2 | 22.1 | 12.8 |
季節 | 夏 | 秋 | 冬 | 春 | 夏 |
< フリーマントル >
フリーマントル
< パースのビーチ >
ビーチ
< 世界で最も広い公園と言われるキングスパーク >
kings park
2. 留学生にもうれしい!さまざな割引
留学にはお金がかかります。特に近年、急激な経済成長に伴う物価上昇が続くパースでは、市や公共交通機関が提供する各種割引が、留学費用全体を抑える上で大きな助けとなります。具体的には、以下のような制度があります。
★フルタイム学生向け SmartRider 学割
大学やTAFEの学生、条件によっては語学学校の長期コースの学生も対象となる SmartRider カード(Tertiary/Student SmartRider)を使えば、バス・電車・フェリーが通常運賃より割安になります。また、オートチャージを設定すれば最大20%割引も可能です。
参照:Types of SmartRider – Transperth
★CATバスの無料運行
パースの中心部と郊外Joondalupにおいて、色分けされたCATバスが無料で運行しています。通学や市街散策に便利で、運賃を気にせず使えるのは大きなメリットです。さらに「Surf CAT」の登場も予定されており、利便性がさらに向上する見込みです。
参照:Public Transport Authority of Western Australia
★市内の無料Wi-Fiスポット
CBDやEast Perth、Northbridgeなど複数の商業・文化エリアで、135カ所以上もの無料公共Wi-Fiが整備されており、繋ぎ直しの手間なくネット接続が可能なため、通信費用の節約にもつながります。
参照:Public networks – City of Perth
ちなみに、無料Wi-Fiスポットとしては、マクドナルド(一部店舗)、市立図書館(City of Perth Library)、西オーストラリア海洋博物館(Western Australian Maritime Museum)での利用が可能です。さらに、Dômeカフェ(スカボロビーチやMaylandsなどの店舗を含む)でも無料Wi-Fiが提供されており、カフェ内でゆっくりくつろぎながら、課題や休息に活用するのにも最適な環境です。
参照:Dôme Coffees – Do you have Wi-Fi?
パースでは、1つ目の「学割」や2つ目の無料バスに加え、こうしたWi-Fiの利用環境も整っており、他都市にはない留学生でも使えるさまざまなサービスが、パースを選ぶ大きなメリットと言えるでしょう。
2. 成長する西オーストラリア州経済 -生活の質・教育の質、その後の就職機会なども向上
留学する目的は人によってさまざまですが、グローバル化が叫ばれる昨今、英語力の習得だけではなく、帰国後後のキャリアの幅を広げるため、専門学校やカレッジ、大学、大学院などでより専門性の高い勉強に取り組む方も増えてきています。専門留学、海外大学進学など海外進学系のプランを選ぶ方の多くが、世界で通用するスキルや知識、経験を求めて留学されます。
そういった留学をしたいと考えている方にとって、パースはおすすめの渡航先の一つです。
オーストラリアと言えば、観光、教育業を含むサービス業のイメージが強く、その他の産業のイメージが希薄かと思います。しかし実際には、豊かな天然資源の存在があることから一次商品の輸出業は盛んですし、金融セクターでは世界規模の企業も多く存在します。
なかでも西オーストラリア州は、その広大な土地に豊富な鉄鋼資源を持ち、オーストラリア全体の輸出の40%を担っています。日本を含むアジアとリンクした堅調な経済のパースは、他州の経済と比較しても平均1.5倍の速度で成長し続けています。また、資源投資プログラムにより成長する西オーストラリア州の経済に応えるため、オーストラリア政府は、インフラへの投資を引き続き行う考えを示しており、2016年正式にオープンした美しいウォーターフロントElizabeth Quay(エリザベス・キー)に続き、フィオナスタンレー病院やパース子供病院、スタジアム、シティリンク、パースフレイトリンクなどが設立され、これらの建設や開業、運営に伴い、新たな求人などの需要が生まれました。これは、パースで大学を卒業する留学生にとって現地での就職機会につながる可能性を示します。
Elizabeth Quay
オーストラリアでは、大学を卒業すると、ポストスタディワークビザやグラデュエートビザと呼ばれるビザ(制度)を利用し、現地で就労経験を積むことができます。したがって、上記のエリアにおいて求人の授業が高まるパースは、質が高く、実践的な教育を受けたいという方、また、卒業後、海外で就労経験を積みたいという方にチャンスの多い都市と言えます。
3. 日本人少なく国際色豊かな学習環境
「英語を喋らざるを得ない環境」を求めて留学するにもかかわらず、渡航した先が日本人だらけ…となってしまうととても残念ですよね。オーストラリア国内でも、日本から近いケアンズやゴールドコーストなどは観光客を含む多くの日本人が暮らしており、街中を歩いていても、日本語を耳にすることも多くあります。
対して、パースは大きな都市が集まる東海岸からも離れているため、日本人は他都市と比較し、日本人が少なく、且つ多国籍な環境があります。
例えば、1950〜60年代、パースにはクロアチア、イギリス、イタリア、オランダやギリシャなどから多くの移民が上陸。近年は情勢不安を受けてか、イギリスから多くの移民が移住しており、南部郊外ではイギリス出身者の移民が全体の20%にも達しています。さらにマレーシア、シンガポール、香港、インドネシア、中国、スリランカといった東南アジアや東アジアからの移民も多く存在します。
留学生も同様に、ヨーロッパ諸国、東南アジアや東アジアから多くの学生が集い、他都市と比較すると日本人の割合は少ないのが実状です。
グローバルな環境で活躍できる人材として必要な英語力の一つが、世界中にあるさまざまな英語を聞き取り理解することのできるリスニング力です。パースでは日本語から遠ざかることで、英語力を伸ばすと共に、グローバルなリスニング力を身に付けることができます。
パースに留学する
デメリット ワースト3

世界の中でもトップクラスの住みやすさを誇るパース。日本人は少なく国際色も豊かで、経済成長も著しく滞在期間中の就労機会も得やすいなどさまざまな魅力と、留学先としてメリットばかりのように見えるパースのデメリットとは何でしょうか。
1. 遠い…-世界で一番孤立した都市
パースは世界の主要都市のなかでもトップクラスの「住みやすさ」を誇り、快適な暮らしをおくるに必要なものはなんでも揃っています。また、郊外には、オーストラリアのアウトバックが広がり、世界遺産にも指定される魅力的な自然と、オーストラリアらしい偉大な光景に触れる機会に溢れています。
ただ、「世界で一番孤立した都市」と言われることも事実です。
世界で一番孤立した街と言われる所以は、北米、西欧諸国の主要都市、ロサンゼルスやニューヨーク、バンクーバーやトロント、ロンドンやパリなどから最も距離が離れていることにあります。またオーストラリア国内においてもやや孤立感のある都市で、隣国インドネシア(ジャカルタ)の方が、東海外のシドニーやブリスベンよりも近いほどです。
日本からの直行便はあるものの、オーストラリア滞在中、他都市へのアクセスと比較すると、やや飛行時間や渡航費用がかさみます。また、滞在期間中、他都市を訪れたいと考えた際に、主要都市が集まるオーストラリア東海岸と異なり、他都市への旅行はしにくい環境があります。
市内に入ってさえしまえば、生活に困ることはありません。3ヵ月以上かけてしっかりと語学を学びたいという方には、この孤立した環境がメリットとなることもあるでしょう。しかし、1ヵ月前後の短期留学やいろんなところを渡り歩きたいと考えているワーキングホリデーをご希望の方の場合、そのロケーションはややデメリットといえると思います。
2. 意外と高い物価
物価
留学先を選ぶ際、やはり気になるのが現地での「生活費」です。特に、日常的に購入する食品や交通費が高いと不安を感じる方も多いでしょう。パースのスーパーマーケットでは、牛乳(1L)が約AU$2.60(約260円)、食パン(500g)がAU$3.60(約360円)、ミネラルウォーター(1.5L)がAU$2.70(約270円)と、日本と比べても大きな差はありません。
一方で、外食や移動にかかる費用はやや高めです。例えば、ファーストフードのセットはAU$16(約1,600円)、公共交通の1回乗車は AU$4.70(約470円)ほど必要です。こうした傾向は、パースを含む西オーストラリア州が東部の都市と比べて物価が全体的にやや高いことを反映しています。加えて、州内では好景気に伴い人件費や家賃の上昇が続いており、生活費を重視する留学生にとってはデメリットとなる可能性もあります。
参照:Hikersbay – Cost of Living in Perth, Australia
3. アルバイト探しはやや大変
メリットでも先述している通り、パースは他都市と比較して日本人がやや少なめです。
国際色も豊かで英語を喋らざるを得ない環境があるからこそ、英語を伸ばす環境としては非常によい環境があります。しかし一方で、英語力、特に日本人が苦手とするスピーキング力の高いヨーロッパ諸国や南米、中東、東南アジア系などさまざまな国の学生が多い環境があります。
世界中で大きなブームを巻き起こしている日本食はパースでも同様に高い人気を誇るため、日本食レストランでのアルバイトなら可能です。ただ、英語環境でのアルバイトに就こうと思うと、ご自身の英語レベルをきちんと伸ばしてからでないと、他都市と比較し、やや難しい現状があります。
アルバイトに就くことさえできれば時給は高く、短期間でも効率よく収入を得ることができますが、その分、そこまで行くのに努力が必要ということですね。
パースでの
おすすめプログラム3選
おすすめプログラム 1 ワーキングホリデー
「英語を学びながら、現地で働きつつ海外での生活を満喫したい」という希望を持つ方にとって、オーストラリアのワーキングホリデー制度はまさに理想的な選択肢です。多文化社会への適応やグローバルな英語環境を求める日本人にとって、オーストラリアは学習・就労・文化体験をバランス良く叶えられる場として非常に魅力的です。
・グローバルな環境
留学生比率が高く、職場も国際色豊かで、英語を日常的に使える環境が整っています。
・高い最低賃金
その環境で働く際の最低賃金は時給24.95豪ドル(約2,400円)と主要英語圏の中でもトップクラス。生活を支えながら語学力を磨くことが可能です。
・長期滞在の可能性
さらに指定地域での就労を条件に、最長3年間の滞在が認められており、学び・仕事・旅行の全てをじっくり体験できます。
現地では、週に約1,500豪ドル(約15万円)、月に約4,000豪ドル(約40万円)を稼ぎながら生活費をまかなえ、余裕のある資金を残せるケースもあります。セカンド・サードワーホリを活用すれば、長期的に滞在して英語力をしっかりと磨いたうえで、趣味や旅行、さらなる学びへと時間を充てることもできます。
オーストラリアのワーキングホリデーは、英語学習・就労・旅行に加え、都市ごとの特色を生かした経験を通じて、多方面での自己成長を実現できる制度です。特にパースは、日本人が少なく国際色豊かな環境にあるため、日常生活から仕事まで自然と英語を使う機会が増えます。だからこそ、英語力をしっかり伸ばしたい方にとって最適な環境といえるのです。
おすすめプログラム 2 国際色豊かな学習環境での語学留学
「留学したい」と考えるきっかけの多くが、「英語力の向上」ではないでしょうか。
日本でも、軒並み増え続けている外国人観光客や、グローバル化が進むにつれて増える外国人労働者の方々と接するなか、英語力の必要性を強く感じている方は多くいらっしゃいます。併せて近年は、「なんとなく英語を喋れるようになればいい」という方ばかりでなく、日常英会話はもちろん、できればビジネスシーンでも困らない程度の英語力を身に付けたいというモチベーションの高い方も多くいらっしゃいます。
そんなモチベーションの高い方の語学留学先として、パースはとてもお勧めの都市です。
理由は、メリットの中でも記載している通り、他都市と比較して日本人は少な目、且つ国際色が豊で、モチベーションの高い学生が多いという点にあります。また、デメリットに記載した通り、他都市と比較して、英語環境のアルバイトに就く上でのハードルが高いところも、英語習得に対してモチベーションの高い方にはお勧めのポイントです。
パースには国際色豊かで、モチベーションの高い留学生のために、一般英語プラスアルファのコースを開講している語学学校が多く存在します。
例えば、Lexis English(レクシス・イングリッシュ)もお勧め校の1校です。
Lexis Englishは「Serious Study, Serious Fun」を理念に掲げ、学ぶ力と実践の楽しさを両立させる語学学校です。学生一人ひとりに合わせた学習計画や定期面談を通じて英語力向上を支援し、ケンブリッジ検定やIELTS対策など試験準備も充実しています。
おすすめプログラム 3 帰国後のキャリアにもつながる専門留学
オーストラリアには、TAFE(テイフ)と呼ばれる州立の教育機関があります。取得できる学位は、日本の専門学校・短期大学のようなイメージですが、「何を学んだか?」ではなく最終学歴や大学名ばかりを、気にする日本と異なり、「何をどこまで学んでいるのか」を見るオーストラリアにおいて、非常に大きな役割を担う教育機関です。
TAFEではビジネスやホスピタリティ、観光、海洋学など、さまざまなコースを開講しており、これらのコースで勉強するためには一定の英語力が必要です。英語力向上後、TAFEでの専門的な勉強をするプログラムを「専門留学」と呼びます。
TAFEは各州に存在し、パースにはTAFE International Western Australiaと呼ばれるTAFEがあります。TAFE International Western Australiaでは、TAFE International Western Australiaが運営する250以上のコースを学んでいただくことができます。州立の教育機関だからこそ、パースのある西オーストラリア州で求められる人材育成のため、実践的な技術、専門的かつ実用的な知識を学ぶことができます。
例えば、TAFE International Western Australiaで受講できるコースには下記のようなコースがあります。
・アートデザイン、マルチメディア
・建築(デザイン、建設、工学)
・ビジネス(商学、経営学)
・保育
・社会福祉
・フィットネス、リクリエーション、ライフスタイル
・ホスピタリティ、観光
・IT
・海事学
・科学、環境科学
より詳しくは、TAFE International Western Australia のサイトをご参照ください。
英語だけではなく、英語プラスアルファ、専門的な知識や技術を身に付け、且つ履歴書にも修了課程を記載することができることから、帰国後の就職や転職時にも役立ちます。また、TAFEのDiploma(ディプロマ)で取得した単位を大学の単位に移行できるため、大学進学を目指す方にもおすすめです。
留学中の生活
(持って行く荷物、滞在方法、交通機関)
持って行った方がよいもの
留学するうえで必需品であるパスポートや海外旅行保険(保険証書)、クレジットカードなど以外に、パースだからこそ、持って行った方がよいものをご紹介します。
地中海性気候のパースでは、冬の時期には一定の降雨があるものの、夏の時期は日ざしが強く乾燥するという特徴があります。夏には湿度がさがり、カラッとしていて過ごしやすく、似たような気候の地域にはイタリアのローマやアメリカのサンフランシスコなど、世界でも人気の観光地が挙げられます。日照時間が長いことから、雨の多い地域の人間にとっては、うらやましい天候のようにも思います。一方で乾燥が激しく、夏場、湿潤な気候に慣れた日本人にとっては、うっかりすると、肌荒れを起こしやすくなります。
冬はもちろん、夏だからといって気を抜かず、肌のメンテナンスをするためにも、保湿系の化粧品や乳液、オイルなどは持っていくとよいでしょう。
また、日照時間の長く、アウトドアが大好きな人々が集うパースでは、日焼け予防対策が必須です。現地でも化粧下地や日焼け止めを購入することはできます。ただ、「SPFが高めのものを選ぼう…」「保湿性の高い化粧下地はどれだろう…」など、英語ができないうちは、普段使用する化粧品や日焼け止めを購入するのも一苦労です。化粧品や日焼け止めなどは1本持って行けば3ヵ月程度は使用できるため、渡航してしばらくの間使用する分として持って行くとよいでしょう。
水着
パースには、まぶしいほどの白い砂浜と、美しく広がるコバルトブルーのインド洋が広がっています。
夏場の平均気温は30度前後と高めのため、すぐそこにある美しい海での海水浴は、パースに留学したら必ず楽しんでいただきたいポイントです。「海に遊びにいこう!」「海でBBQしよう!」と積極的に外に出ることで、さまざまな国の友達もできることでしょう。
その際に必須になる「水着」。ぜひ持って行かれることをお勧めします。
もちろん現地でも水着を購入することはできます。ただし、外国の方はナイスボディの方が多いせいか、ボディを矯正するようなワイヤーなどはないものがほとんどです。水着の生地も心なし薄く、面積も少な目でなんだかソワソワしてしまうものばかり……。体のラインに自信のある方は必要ありません!ただ、ちょっと不安だなという方にはおすすめです。
その他 -なんでも揃うパース。衣類などは現地調達可能!
以前は「パースにはユニクロやH&Mといったファストファッション店が少ないので、日本から衣類を多めに持って行ったほうがいい」と言われていました。ブランド自体はすでに進出していたものの、店舗は点在していて、気軽に買い物できる環境とは言えませんでした。
ところが、2014年ごろにZaraやTopshopが進出したのをきっかけに、国際的ブランドの数や店舗が少しずつ増えていきました。さらに2021年にはノースパースの Karrinyup Shopping Centre にH&M、Zara、UNIQLOといった主要ブランドが集結し、衣類をより身近に、気軽に揃えられる環境が整ったのです。
その結果、日本から大量に服を持ち込む必要はなくなり、留学生は現地のトレンドや季節に合わせて自由に買い物を楽しめるようになっています。いまのパースでは「衣類は現地調達」が当たり前となり、荷物を減らして生活資金を準備しておくことのほうが大切だと言えるでしょう。
その他、留学に必要な持ち物に関する情報は下記からご覧ください。
パースでの滞在方法
ホームステイ手配料金:200ドル~(約20,000円~)
ホームステイ費用(平日2食・土日3食込 1人部屋):280ドル~(約28,000円~)/週
ホームステイは、海外生活を始めるにあたって、英語環境に身を置きながらオーストラリア人の生活様式や文化に触れることができる滞在方法のひとつです。
近年は「ホストファミリーと合うかどうか」「安心して滞在できるのか」といったご相談をいただくこともありますが、エージェントや語学学校、大学の国際オフィスなどを通じて紹介される家庭は、無犯罪証明書の提出や家庭訪問などの審査を経て登録されており、必要に応じて家庭を変更できる仕組みも整っています。そのため、大きなトラブルの心配はほとんどなく、英語力に自信のない方でも安心して利用できる滞在方法です。
パースはヨーロッパ諸国をはじめ、アジアや中東、アフリカなど世界中の人々が暮らす多文化都市です。日本とは異なり国際結婚も一般的で、ホストファミリーの背景はヨーロッパ系、アジア系、アフリカ系などさまざまです。宗教や職業、家族構成、食文化や価値観の違いに最初は戸惑うこともありますが、それもまた貴重な学びの機会となります。ホストファミリーと生活を共にすることで、異文化理解を深め、日常的なやり取りの中で自然に英語表現を身につけられるため、海外生活のスタートにおいては非常に有意義な滞在方法といえるでしょう。
シェア (シェアハウス・シェアルーム)
シェアハウス(一人部屋・光熱費込)の生活費は、1人あたり週約$250〜$350(日本円で約25,000円〜30,000円)が相場です。さらに、ボンド(敷金)として家賃の4週間分が必要になることが多く、目安として$700〜$1,400(約70,000円〜140,000円)程度を初期費用として見積もっておくことが望ましいです(西オーストラリア州ではボンドは最大で家賃の4週間分までと法的に定められています)。
オーストラリア、とくにパースで留学生によく選ばれる滞在方法の一つにシェアハウスがあります。通常、一軒家やユニットでキッチン・バス・トイレ・リビングは共用、個室を持つスタイルが一般的ですが、2人部屋や3人部屋などの設定もあり、多様な選択肢があります。
手配は、自分でクラシファイドサイト(例:GumtreeやFlatmates)を通じて希望に合う物件を見つけ、見学・契約して暮らし始める形になります(一部の語学学校や大学でも紹介が可能です)ただし、写真や詳細のみで判断するのは危険です。例えば「シティから徒歩5分」とあっても実際は遠かったり、室内の印象が掲載写真と異なったりするケースも少なくありません。
契約前には以下の点をしっかり確認しましょう:
・家賃に含まれる内容(光熱費、インターネットなど)
・最低滞在週数や退去時の通知期間の有無
・入居前後の建物の状態確認(Property Condition Report)
ホームステイに比べて、シェアハウスは時間の自由度が高く、自炊ができる方には生活コストを抑えるメリットもあります。ただし、あくまで他人との共同生活であり、騒音や掃除のルール、共有スペースの使い方など、トラブルを避けるためにも初期の段階で過ごしやすい家かどうかを見極めることが重要です。
参照:Consumer Protection WA
パースの交通機関
パースでは西オーストラリア州交通局が管理する都市圏の公共交通機関Transperthが都市圏において電車・バス・フェリーの運行運営を行っています。
公共交通機関について
市内や周辺へのアクセスにはバスが非常に便利で、パースでは最も身近な交通手段のひとつです。海外のバスは「本数が少ない」「時間通りに来ない」と思われがちですが、パースの主要路線は平日であればピーク時は5〜10分間隔、通常時も10〜20分間隔で運行されており、夜間や休日でも30分間隔程度で利用できます。利用者の少ない郊外路線では10〜60分間隔の運行となりますが、電車発着に接続するバスについては電車の時刻に合わせたダイヤが組まれており、日本の都市部に劣らない利便性があります。
参照:Transperth – Our Services
‐ 市内無料バス ‐ CAT(Central Area Transit)
Transperthでは「CAT」と呼ばれる無料バスをパースCBDとフリーマントルで運行しています。シティではRed、Blue、Yellow、Green、Purpleの5路線が巡回し、フリーマントルではRedとBlueの2路線が走っています。いずれも6〜15分間隔で運行されており、観光や通学に便利です。さらに2025年末には「Surf CAT」がScarborough BeachとStirling駅を結ぶ路線として新設され、ピーク時は10分間隔での運行が予定されています。
参照:CAT Service Information
郊外エリア同士をぐるりと結ぶCircleRoute(998・999番)は、鉄道駅やショッピングセンター、大学キャンパスなどをつなぎ、シティとフリーマントル間のアクセスにも便利です。平日の日中はおよそ10分間隔、夜間・休日は15〜30分間隔で運行され、学生や通勤客を中心に多くの利用者に親しまれています。
フェリー
トランスパースではシティ中心地とスワン川を挟んだ対岸とを結ぶフェリーを運行しています。通勤に利用する乗客もいることから、朝の通勤時間は10分間隔、日中は30分間隔と比較的頻繁に運行されています。
電車
バス同様、ルーズな運行状況のイメージが強い海外の電車ですが、約200万人が暮らすパースでは、日本と同様、早朝5時から深夜まで運行されており、日中は4分から15分間隔で利用することができ、語学学校への通学に不便はないことが予想されます。ただ、夜間・休日は30分間隔と比較的感覚が広く、お国柄を感じるところです。
切符・運賃について
トランスパースでは、運賃支払方法を日々改良し、今日では日本のSuicaやPASMOに似たICカード「スマートライダー」が導入されています。カードはクレジットカードサイズのチップカードで、バス・電車・フェリーなどすべての公共交通で利用でき、非常に便利です。さらに、スマートライダーを使えば毎週日曜日は公共交通が無料で(タグオン・タグオフが必要)移動でき、またオートチャージ(Auto-load)設定をすると20%割引になる仕組みもあります。
さらに、市内中心部には「フリー・トランジット・ゾーン(Free Transit Zone)」が設定されており、このゾーン内であればスマートライダー保持者はバス・電車の利用がすべて無料になります。ただしゾーンの外に出てしまうと運賃が発生するため注意が必要です。物価の高いパース生活において、こうした交通費の節約措置はとても心強いですね。
参照:Transperth Fares