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カナダに留学するなら知っておきたい5つのマナー

留学中、「日本では〇〇なのに……」「日本の常識では考えられない」と憤慨している留学生やそのご家族の姿を目にすることがありました。しかし、日本という島国での常識が、必ずしも世界の常識とは限りません。そのギャップに気づかずに振る舞ってしまうと、周囲に違和感を与えてしまうこともあります。
せっかくカナダに留学し、現地の文化や習慣に触れようとしているのですから、カナダのマナーや価値観についても正しく理解しておきましょう。それが、より豊かな留学生活を送るための第一歩です。

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マナー1.屋内は絶対禁煙!違反者は罰金刑


嗜好品としてのマリファナ合法化を全国的に実現したことでも知られるカナダ。4月20日(通称「フォー・トゥエンティ」)と呼ばれるマリファナ文化の象徴的な日には、各地でイベントが開催され、都市の広場ではマリファナを吸う人々の姿が見られることもあります。そんな光景を知ると、「カナダは喫煙に対して寛容なのでは?」と感じる人もいるかもしれません。

しかし実際には、州ごとに法律や規制が異なるカナダでは、喫煙に関しても細かくルールが定められています。基本的には、公共の屋内(建物内)や、子どもが乗っている車内での喫煙は多くの州で禁止されています。また、州や自治体によっては、屋外であっても建物の出入り口付近などでの喫煙を禁じる条例を設けている場合があるため、注意が必要です。

マナー2.州によって規制が違う!お酒のルール


喫煙と同様に、アルコールに関しても厳しいルールがあります。
州によっては、アルコールの購入が州の認可を受けた「リカーショップ(リカーストア)」に限られており、24時間営業ではありません。そのため、日本のようにスーパーやコンビニで気軽に買えるわけではなく、注意が必要です。

また、公園や路上などの公共の場での飲酒も禁止されています。日本では春のお花見や夏のBBQ・お祭りなどで当たり前のようにお酒を楽しめますが、カナダで同じことをすると罰金、場合によっては逮捕されることもあるので十分に気をつけましょう。お酒を飲めるのは、自宅の敷地内や、アルコール販売ライセンスを持つレストランやバーなどに限られています。そのため、カナダではホームパーティーが盛んです。

また、一般的に、日本人はアルコールを分解する酵素の働きが弱い人が多く、欧米人よりもお酒に弱い傾向があります。同じペースで飲むと急性アルコール中毒で救急搬送されるケースもあります。飲む場所だけでなく、飲み方にも十分な注意が必要です。

マナー3.5分前行動は失礼!?


日本人は時間に厳しく、待ち合わせには5〜10分前に到着するのが礼儀とされていますよね。
しかし、実はこれ、カナダではあまり歓迎されないことがあります。予定より早く到着すると、相手に気を遣わせてしまうことがあるからです。特にカナダ人とデートの約束をした場合などは、いわゆる「5分前行動」ではなく、「時間ちょうど(オンタイム)」を心がけましょう。
もちろん、遅刻する場合は日本と同様に、必ず事前に「◯分遅れそうです」と一報を入れるのがマナーです。

マナー4.トイレは施錠されているのが当たり前


カナダのトイレは、なんとも「開放的」です(笑)。個室に入ってドアを閉めても、隙間が大きすぎて、運が悪いと向かいの個室の人や隣の人と目が合ってしまう…なんてこともあります。
なぜここまでオープンな造りなのかというと、実はトイレ内での犯罪防止が主な理由です。性行為や暴力、薬物使用、ホームレスの侵入など、違法行為を未然に防ぐため、あえて完全な密室にならないよう設計されているのです。

また、カナダではカフェやレストランなど、ほとんどのお店のトイレに鍵がかかっています。トイレを利用したいときは、店員さんに「トイレを使いたい」と伝えて鍵を借りるか、「トイレを開けてください」とお願いして遠隔操作で鍵を開けてもらう必要があります。この遠隔操作タイプがちょっとやっかいで、自分がドアノブを回すタイミングがずれると、うまく開かないことも…。店員さんとのアイコンタクトとタイミングの呼吸が大事です。
ギリギリまで我慢してしまうと、「間に合わない…!」なんてことにもなりかねないので、カナダでは少し余裕をもって席を立つのがおすすめです。

マナー5.支払うときの「チップ」はお忘れなく!


カナダでは、アメリカと同様に「チップ」の習慣があります。日本にはこの文化がないため、つい忘れてしまいがちですが、カナダではチップは「気持ち」というより「マナー」として根付いており、むしろ半ば義務とも言える部分があります。特にレストランやタクシーなどでは、チップを支払わないと「マナーを知らない」と思われてしまうことがあるため、しっかり覚えておくことが大切です。

レストランやカフェでのチップは、お会計金額の10〜15%が目安です。都市部や高級レストランでは、18〜20%を求められることもあります。クレジットカードで支払う場合、端末にチップの金額が選べる画面が表示されることが多く、現金払いの場合は、テーブルにチップを残すか、スタッフに直接手渡すことになります。また、レシートに「Service charge included(サービス料込み)」と書かれている場合は、追加のチップは不要です。

タクシーでも、チップの相場は10〜15%程度です。クレジットカードで支払う際には、端末でチップの額を選ぶことができます。荷物を積み下ろしてくれるなど、特別なサービスを受けた場合には、少し多めにチップを渡すのが良い印象を与えます。

ホテルでは、ベルボーイに荷物を運んでもらった際には1つにつき1〜3ドル、ハウスキーピングにはベッド1台あたり1〜2ドルが目安です。ルームサービスやホテル内のレストランでは、一般のレストランと同じように料金の10〜15%をチップとして支払います。ただし、フロントスタッフにはチップを渡す必要はなく、チェックインやチェックアウト時に渡すことはありません。

さいごに

いかがでしたでしょうか。
カナダでのマナーについてご紹介しました。日本とは異なる習慣に戸惑うこともあるかもしれませんが、事前に知っておくことで、余計なトラブルや誤解を避けることができます。もちろん、知らないことに直面しながら少しずつ学んでいくのも留学の醍醐味ですが、避けられる戸惑いや恥は少ないに越したことはありません。カナダでの留学生活をより快適に、そしてスムーズにスタートさせるためにも、マナーやルールについて予習しておきましょう。

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