そこで今回は1年間のアメリカ留学でかかる生活費や、節約のコツをご紹介していきます。また都市によって物価が変わってくる為、留学にオススメの都市もお伝えします。
1年間のアメリカ留学にかかる費用
アメリカは言わずと知れた留学大国。日本で習っていた本場の英語が学べる点や、ハリウッド映画やドラマに影響されて行ってみたいという方も多いようです。2024年のJAOS統計調査では、12,619名の日本人留学生数がアメリカへ渡っていて、最も留学生が多い国1位なんです。
ただアメリカで留学する場合、就労条件がとても厳しいのが現状です。有給インターンシップであればインターン生用のビザが必要となり、また働くには就労ビザを取得しなければいけません。そのため学生ビザの場合、お金をもらって働くことが違法行為になってしまいます。では「アメリカに留学するのに結局いくら必要なの?」と不安になりますよね。アメリカ留学で1年間に必要な費用は目安650〜740万円です。
内訳を確認していくと、アメリカのロサンゼルスに長期語学留学で1年間滞在した場合、主な目的となる語学学校の費用約240〜320万円と滞在費(ホームステイ 1日2食込み 1人部屋)約300万円で予算の大半を占めます。そのほかに空港の出迎え(片道)約2.4〜2.8万円や、航空券代金(往復)約20〜25万円、海外留学生保険にかかる費用約20〜30万円、学生ビザ申請諸費用約4万円、渡航中ランチ代、お小遣いなどの実費約60万円、エージェント費用3.3万円とかなり高額になってきます。
ただアメリカの場合、都市によって物価が変わってくるため、場所を選べばより費用を抑えて留学することも可能です。次に物価が安い留学にオススメの都市3選をご紹介していきます。
物価が安い留学にオススメの州
世界有数の物価高な国として有名なアメリカですが、その中でも生活費を抑えつつ、のんびりとした暮らしを送ることができる州もたくさん存在します。今回は、アメリカ全体の平均生活費100を基準として各州の値を比較してみましょう。
【生活指数が高い州トップ3】
州 | 生活指数 | 食料品 | 住宅 | |
---|---|---|---|---|
1位 | ハワイ | 193.3 | 152.9 | 315.0 |
2位 | ニューヨーク | 148.2 | 118.4 | 230.1 |
3位 | カリフォルニア | 142.2 | 113.7 | 201.9 |
ハワイ、カリフォルニア、ニューヨークは、旅行先としてだけでなく、留学先としても人気の主要都市です。特にカリフォルニアとニューヨークには、世界トップレベルの大学が数多く存在し、幅広い選択肢があるのが魅力です。しかし、これらの都市はアメリカの中でも特に物価が高いことでも知られています。そのため、これらの都市への留学を検討する際は、滞在費を十分に確保できるよう、しっかりとした予算計画を立てて渡航することが大切です。
費用面の心配をクリアした上であれば、温暖な気候と豊かな自然の中でリフレッシュしつつ学業に集中したい方にはハワイが、一方で学業での選択肢の多さを重視する方にはカリフォルニアやニューヨークが理想的な環境と言えるでしょう。
【生活指数が低い州トップ3】
州 | 生活指数 | 食料品 | 住宅 | |
---|---|---|---|---|
1位 | ミシシッピ | 83.3 | 92.2 | 66.3 |
2位 | カンザス | 86.5 | 91.7 | 72.6 |
3位 | アラバマ | 87.9 | 98.2 | 70.1 |
アメリカ留学の費用を考える際に、生活費は重要なポイントとなります。1〜3位のいずれの州も、生活費を大幅に抑えたい学生にとって魅力的であり、これらの州は、先に挙げたハワイ、ニューヨーク、カリフォルニアといった大都市圏と比較すると、生活費を半分以下に抑えることができます。
ただし、いくつかの注意点もあります。例えば、医療水準の低さや貧困率の高さなど、留学生活を送る上で不安に感じる要素や、語学留学を検討している場合、対象となる学校の選択肢が少ない点などです。さらに、内陸に位置する州が多いことで、交通の便に関しても不便だと感じる側面もあります。
物価の安さで上記の3州には及ばないものの、テキサス州、ジョージア州、ワシントン州、フロリダ州も、ハワイやニューヨーク、ロサンゼルスのような大都市圏と比べると物価が低い傾向にあります。これらの州であれば、特に住宅費や食費の面で節約できるメリットがあります。また、人口も比較的多く、国際色豊かな環境で多様な文化に触れながら語学力を磨くことができます。大都市の刺激を受けつつも費用を抑えたい方にとっては非常にバランスの取れた選択肢と言えるでしょう。
参照: Cost of Living Index by State 2025
節約のコツは?
アメリカ留学では働くのが難しいため、限られた予算の中でやり繰りしなければなりません。そのため、少しでも経費を抑えて節約することが大事です。では実際にどのようにアメリカ留学費用を安くしていくか、学費、住居費、生活費に分けて紹介します。
学費について
アメリカの留学にかかる費用は、どこに行くかによっても変わってきます。語学学校へ通う場合、1年間の平均で約300万円です。質を問わなければ100万円程度からいける場所もあります。ただ、治安の良くないエリアだったり、クラスで日本人やアジア人の比率が高かったりと場所によって様々。事前にエージェントに確認することをお勧めします。また少しでも学費を抑えるためには、長期でまとめて払うと割安になる場合があります。短期留学よりも長期で留学する方が学費は安くなりますよ。
住居費について
アメリカ留学では、アパート一人暮らしやアパートシェア、ホームステイ、寮暮らしという方法があります。ホームステイの場合、一見すると高く見えますが、食費や光熱費も含まれているため生活費をかなり安く抑えられます。またさらに安くしたいという方は、2〜3ベッドルームのアパートを借りて、友達とシェアするのがお勧めです。
生活費について
生活費を抑えたい場合、主体となってくる食費を節約するのがポイントです。アメリカではチップ文化もあるため、当たり前のようですが外食を控えて自炊をしてみて下さい。また現地で友達ができると、娯楽費や交際費の出費がかさんできます。なるべくレストランに行かず、スーパーマーケットで食材を買って調理したり、持ち寄りにしたりした方がワイワイしながら安く済ませることができますよ。
留学費を考える上で注意したいポイント
ここまでアメリカで留学する場合の費用を考えてきましたが、注意したい点がいくつかあります。1つ目が為替です。海外に支払うお金は現地通貨での支払いが必要となります。日々為替金額は変動しているので、チェックするようにしましょう。
2つ目が現地での生活費です。先ほども述べたように、アメリカ留学の場合、労働することが難しいため、生活するための費用を準備しておく必要があります。生活費は授業料と同じくらいの金額がかかる可能性があるので、事前に計算しておきましょう。また、本にもある程度お金を残しておき、現地生活費が不足した際には、ご家族から海外送金してもらえるようにしておくのがベストです。
そして3つ目のポイントは、キャンセルポリシー(返金規約)を確認しておくことです。もし急遽留学を取りやめなければならなくなった場合、キャンセルポリシーはエージェントによって異なります。授業料などの海外教育機関に支払った費用は、教育機関が取り決めている約款に基づいて返金されます。エージェントに支払った費用についてもエージェントの定める約款に基づいて返金されますが、一部の無料エージェントではキャンセル時に海外の教育機関から返金される費用からさらにキャンセル手数料を差し引いた上で返金するという約款を使用しています。このような不当な約款を使用している留学のエージェントを利用することは避けるように、契約を結ぶ前にキャンセルポリシーを確認してみてくださいね。
まとめ
アメリカ留学は他の国に比べても物価が高く、資金面で少しハードルが上がりますが、多種多様な人が集まり、英語を勉強するにはうってつけの環境です。また英語だけではなく、一部の都市ではダンスやファッション、アートといった専門分野での留学も盛んです。自分のやりたいことがある方は、ぜひ挑戦してみては?また困った時は、ワールドアベニューに相談して、留学への第一歩を踏み出しましょう。