高校留学の種類
高校留学にはさまざまな種類があります。短期留学、ジュニアキャンプ(サマースクール)、ターム留学、卒業留学など、呼び方はさまざまで、どの種類が自分の目的や希望にあった留学なのか?が、わかりにくい.. と感じている方も少なくないと思います。そこで、ここでは、高校留学でよく耳にするプランについて、それぞれの対象年齢や参加条件、目安の費用など特徴をまとめご紹介します。
高校留学プログラム一覧 – まとめ
高校留学の種類でメジャーなものを表にまとめました。人気の渡航先や渡航期間、就学先の学校、滞在方法、費用の目安など気になる項目を一目で確認、比較いただけます。
※費用は、学費・滞在費・航空券・保険・ビザ申請諸費用などを含めた際の目安です。ご希望の学校やプラン、ご渡航時の為替などによっても変動いたしますので、最新情報は留学カウンセリングにて、ご確認ください。短期留学/ジュニアキャンプ
語学留学は、語学学校で開講されている一般英語コースに入って勉強するプログラムです。語学学校では英語で英語を学ぶことができ、クラスは英語力初級から上級までレベル分けされているため、自分のレベルに合った授業を受けることができます。放課後や週末には語学学校主催のアクティビティが行われ、観光地を囲ったり、その国特有のスポーツを楽しんだりしながらクラスメイトと交友を深めることもできます。
一般英語と呼ばれる日常会話を学ぶコースは、通年で開講されているため(クリスマスや年末年始を除く)、希望すれば夏休みや春休み以外の時期にも留学可能です。
各国18歳以下を対象に英語+スポーツや文化を楽しめるクラスや高校進学に向けた進学準備英語を学べるクラスなどが開講されています。アメリカやカナダ、イギリスでは16歳以上であれば大学生や社会人、シニア層など幅広い年代の人々と肩を並べ勉強することも可能です。いろんな年齢の方と関わることで視野を広げることができるはずです。
ジュニアキャンプは、サマースクールなどとも呼ばれ、長期休暇中の中高生対象に提供されているプログラムです。参加可能年齢が13-17歳以内などと定められているため、同年代の友達をたくさん作ることができるはずです。ジュニアキャンプの多くは、語学研修とアクティビティがセットになっているため、勉強も遊びもどちらも楽しむことができます。語学学校によっては週末に遠足や小旅行が行われることもあるので、2週間以上参加する方はより観光を楽しむことができるでしょう。最短1週間から最長8週間の間で開催されていることが多く、自分の学校や部活動などのスケジュールに合わせて入学日や参加期間を選ぶことができます。ただし、国によって長期休暇の日程が異なるため、参加者の国籍に偏りがある時期もあります。
短期留学やジュニアキャンプに参加するメリットは、世界中の友達を作ることができること、異文化体験を通して異文化理解力が養われること、また、短期間であっても単身、海外で生活することによって自立心や問題解決能力が身につくことなどが挙げられます。
一方、デメリットは滞在期間が短いため英語力を飛躍的に上げるのが難しいこと、渡航都市や時期によっては日本人留学生が多いことなどが挙げられます。
短期留学の場合はホームステイでの生活が一般的ですが、ジュニアキャンプの場合、学生寮のケースもあります。
ホームステイの場合、ホストファミリーと英語で話したり、一緒に食事を作ったり食べたりすることで、実用的な日常英会話に触れることはもちろん、海外の文化や習慣を学ぶことができるでしょう。学生寮の場合、生活に必要な基本的な設備、家具類などは備え付けられおり、すぐに生活を始めることができます。寮内では、世界中から集まった学生たちが共同生活を送っており、様々な文化や価値観に触れ、国際交流を深めることができます。サポートしてくれるスタッフが在籍しているケースがほとんどですが、寮生活におけるルールの説明などはすべて英語となるため、英語での簡単なコミュニケーション力を身につけてから挑戦することをおすすめします。いずれの滞在方法の場合でも、自分の部屋の掃除やベッドメイキング、洗濯など、自分で自分の身の回りのことをすることが求められるので、自立心を身につけられます。
短期留学やジュニアキャンプは、短期的に海外生活を体験してみたい、長期留学の下見に行きたいという方におすすめです。初めて海外に渡航するという方であれば、治安が良く日本人留学生も一定数いるカナダやオーストラリアがよいでしょう。
ターム留学
3ヶ月〜1年未満の期間、海外の高校で生活を体験するプログラムです。タームとは学期のことを指します。例えばオーストラリアやニュージーランドはクオーター制(4学期制)を採用しているため1〜3ターム(約3〜9ヶ月間)、カナダやアメリカはセメスター制(2学期制)をとっているため1ターム(約6ヶ月間)就学することが可能です。
※費用は、学費・滞在費・航空券・保険・ビザ申請諸費用などを含めた際の目安です。ご希望の学校やプラン、ご渡航時の為替などによっても変動いたしますので、最新情報は留学カウンセリングにて、ご確認ください。ターム留学のメリットは、短期的に海外の高校生活を体験できるという点です。 例えば、学校によっては演劇、観光学など、日本では触れることが少ない学問を学ぶことができます。学校生活を通し現地の学生や留学生と交流することで貴重な異文化体験を得られることはもちろん、現地の学生や他国の留学生と一緒に授業を受けることで、より実用的な英語力の向上も期待できます。
デメリットとしては、英語力が足りず、授業や友達作りなど環境に慣れるのに時間がかかり、留学期間が終わってしまう.. という懸念があります。学校には留学生サポートスタッフが在籍していますが、必ずしも日本人、または日本語を話せるわけではないため、渡航前に英語の勉強はしっかりしておきましょう!
留学先の学校が手配するホームステイでの滞在が一般的です。ホームステイは、現地の家族の中に入り、「家族の一員」として生活を送るため、より留学先の文化や習慣を学ぶことができ、同年代以外の大人(ホストマザーやファザー)との交流をもてるため、日常生活における幅広い英語を身に付けることができます。ホームステイにおいて最も留意すべき点は、あなたが「家族の一員」として受け入れられているという点です。「お客様」でも「居候」でもないため、ホストファミリーを家政婦のような感覚で捉えたり、友人宅に遊びに行った時のお客様扱いを期待したりするのはやめましょう。逆に、お世話になるからといって遠慮する必要もありません。現地の家族の生活、文化や習慣などを理解し、互いに尊重する気持ちを大切にしましょう。
あまり一般的ではありませんが、学校によっては学生寮(ボーディング)での滞在が可能な場合もあります。寮では他の生徒とともに生活するため、自己管理能力や協調性を育む機会になるでしょう。また、他の学生とも交流する機会が多く、友人関係を築きやすい環境です。学生寮での留意すべき点は、多くの場合、複数名で1部屋を使う「シェア」様式が一般的だという点です。ホームステイと異なりプライベート空間がないことにより、ストレスを感じることがあるかもしれません。また、寮生活におけるルールの説明や他の学生とのコミュニケーションなどすべて英語での生活となるため、英語力がない場合、孤独に苛まれる可能性もあります。ある程度の英語力を身につけておく必要があることを覚えておきましょう。
より本格的に海外の高校生活を体験してみたい!海外で実際に現地の学生と一緒に授業を受けてみたい!という方におすすめです。海外の高校生活に興味はあるものの、長期間の海外生活は不安.. という方にぴったりな留学です。特に、ニュージーランドは英語力の最低条件がないため、英語に不安がある方でも挑戦することができます。
1年留学
1年留学とは、海外の高校で1年間留学するプログラムのことです。入学推奨時期は、国によって異なりますがオーストラリアやニュージーランドではどのタームからでも始めることができます。ただし、最終学期は学年末試験の時期となり、入学できない場合が多いため、1〜3学期目のいずれかでの入学をお勧めします。オーストラリアやニュージーランドで1年間留学したい方で4月から開始する場合、2学期目から就学をし翌年の1学期に終了となります。
アメリカやカナダは2学期制のため、学年の開始が9月で、終業が翌年5月から6月に、イギリスは3学期制で、学年の開始が9月、終業は翌年7月になります。
1年留学のメリットは、ターム留学に比べて留学期間が長く英語力のさらなる向上が期待できるという点です。また、現地の学生や他の留学生と過ごす時間が長くなる分、交流を深めることができます。
一方でデメリットは、現地で習得した単位を日本の高校で認められない場合、「休学」する必要があり、結果、日本の高校の在学期間が1年延びてしまう点が挙げられます。ただし、日本の大学受験に向けての勉強などは改めて日本語で学べるため、余裕を持って受験対策をしたい方にとってはデメリットにはならないでしょう。
ターム留学同様に、学校が手配するホームステイでの滞在が一般的です。1年間、親元を離れてホストファミリーと生活を送ることで、英語力はもちろん、自主性、主体性、異文化理解力を身につけることができます。また、あらゆる場面で自分で考えて行動する必要性が高いため、自立心を養うことができます。
学校によって、学生寮(ボーディング)での滞在が可能な場合、または滞在方法の選択肢が学生寮のみという場合もあります。学生寮ではネイティブの学生や他国の留学生たちとの共同生活を通じて、英語コミュニケーション力の向上、また協調生を育む機会となります。ただし、ホームステイと異なり複数名で1部屋を使う「シェア」様式が一般的なため、プライベート空間が欲しいという方は、1部屋が与えられるホームステイがお勧めです。
日本の高校に席を置きつつ、本格的な海外での高校生活を体験したい方、高校卒業後、海外の大学進学を検討しており、その下準備をしたい方、高校在学中に高い英語力を身につけたいと考えている方などにおすすめです。渡航先としては、1年留学の受け入れ制度の整うニュージーランドやオーストラリアが人気です。
卒業留学
卒業留学とは、海外の高校で2年以上就学し、卒業を目指すプログラムのことです。その国の高校課程において必要とされるカリキュラムを一定の成績を持って修了し、最終的な修了試験を受験する必要があることが多く、1年以下の体験的な留学よりも入学条件などが厳しくなります。また、海外の高校2年生、3年生での勉強は、大学進学を見据え、専門的な勉強が増えるため、学習難易度も高くなります。卒業留学を目指す場合は、英語力を万全にして臨んでいただくことをお勧めします。
※費用は、学費・滞在費・航空券・保険・ビザ申請諸費用などを含めた際の目安です。ご希望の学校やプラン、ご渡航時の為替などによっても変動いたしますので、最新情報は留学カウンセリングにて、ご確認ください。卒業留学のメリットは、ターム留学や1年留学同様、自立心や主体性、異文化理解能力、そして高い英語力を身につけられることに加え、海外の高校の卒業資格を取得できる点が挙げられます。海外の高校の卒業資格は、その国での大学進学の他、他国や日本の大学に進学する際にも通用します。また、2年以上の卒業留学の場合、日本の帰国子女枠の入試制度を利用するなど、進学方法の選択肢、ひいては将来の可能性を広げることができます。
デメリットは、留学期間が長くなる分、費用が多くかかってしまうこと、海外での生活に馴染めない、授業についていけずに進級できず卒業が出来ない可能性があり、最悪の場合は最終学歴が中学卒業となる可能性がある点です。
他の留学と同様、ホームステイ、または学生寮(ボーディング)が一般的です。
卒業留学の場合、留学期間は2年以上となり、ホストファミリーも1箇所ではなく複数経験するという方もいらっしゃいます。様々なな家族と交友を持つことで、その国の文化や習慣をより深く理解することができるとともに、将来につながる人脈形成の機会ともなるでしょう。
学生寮では、年上の生徒が年下の生徒の勉強や生活をサポートするという体制を設けているケースが多く、卒業留学の場合、学年を追うごとに与えられる役割をこなすことで、責任感やリーダーシップを身につけることも期待できます。また、高校2年次、3年次には勉強に集中するため、1人部屋、または2人部屋が与えられるケースも多く、プライベート空間や学業に専念する時間を設けることも可能です。ただし、学生寮は空き状況に限りがあること、一般的にホームステイよりも滞在費用は高額になるケースが多いことなどを踏まえ、どちらの滞在方法(学校タイプ)を選ぶかは、検討が必要でしょう。
将来海外で働きたいと思っている方、海外大学への進学を目指している方などにおすすめです。英語圏の高校を卒業することで進学する大学の選択肢は世界中に広がります。卒業留学で人気の国は、治安も良く、留学生のサポートも手厚く、また費用も比較的リーズナブルなオーストラリアやニュージーランドです。
高校留学の種類についてよくある質問
私立高校は、その名の通り、私立の高校です。国や州の管理下にないため、柔軟性が高く、1~2週間の短期留学から2~3年間の長期留学まで、幅広い留学プログラムを開催してます。一方で、公立高校よりも学力レベルが高く、特に1年以上の長期の留学となると入学するうえでの条件が厳しいことが多いです。費用も公立校の1.5倍から2倍程度高くなります。滞在方法にはホームステイ以外に、学生寮を持っているところも多く、全寮制、ボーディングスクールと呼ばれる高校は基本的に私立校です。
公立高校は、その国の州や地方公共団体が設置し、税金で運営されることが多く、私立高校と比較し、費用を抑えられる特徴があります。各校の管理及び執行については校長が担っているケースも多くあり、公立校といっても、一校いっこう、特徴があります。私立校と比較し、留学生の受入に対する柔軟性は低く、数週間単位の受入は行っていないことがほとんどです。国を問わず、滞在方法は原則、ホームステイになります。
イギリスやアメリカを中心に、現地の高校やボーディングスクール、大学がお休みになる夏休みシーズンに実施する短期語学研修プログラムです。世界中から同年代の留学生が集まり、海外の高校生活を実体験できるため、将来、長期間の留学を考える方に人気です。
開催時期は、6月から9月頃、期間は最短1週間から4週間程度のものが一般的です。対象年齢は9歳から18歳まで、費用の目安は2週間で40万円から50万円です。費用には往復の航空券、保険、学校の学費や入学金、教材費、アクティビティ参加費用、学生寮滞在費などが含まれます。語学留学と比較するとやや高いものが多いです。
交換留学とは、その名の通り日本と海外の学生を交換するプログラムです。ただ、必ずしも学生を交換する留学という意味合いだけではなく、文化交流の意味合いも含まれているといわれます。交換留学に参加する学生は国同士の文化交流の架け橋となることや、留学先の地域の人々と積極的に交流を持ち、互いの理解を深め、異文化の中での生活に前向きに取り組む姿勢が求められます。
非営利法人が提供・支援する留学制度で、滞在先のホームステイや受け入れ側の高校もすべてボランティアで成り立っています。そのため費用が他の種類のプログラムと比較し、かなりリーズナブルに抑えることができるというメリットがあります。一方で、渡航先を選ぶことができなかったり、選考が厳しく且つ時間と手間暇がかかったりというデメリットもあります。
開催時期は、国によって異なり1月から11月頃まで、または9月から翌6月頃までのものが一般的です。期間は10ヶ月程度で、渡航先はアメリカ、その他ヨーロッパ諸国や中東、南米、東南アジアなど世界中が派遣国の対象となります。対象年齢は15歳以上、19歳未満で留学渡航時期に高校在学者(高専を含む)であること、ただし国によっては、一部年齢条件が異なります。費用は、年間で150万円から400万円程度です。
海外の高校卒業を目的とせず、日本の中学・高校に在籍した状態で、海外の高校で就学する留学のひとつです。原則1学期から1年間の渡航が可能です。在籍する日本の中学・高校が、留学中に取得した海外の高校の単位を認定することにより、帰国後、本来の学年にて復学できる留学のことを指します。単位認定に際する成績や基準、受講すべき科目などの規定は学校により異なるため、事前に日本の学校側へ確認を依頼しましょう。
渡航時期はターム留学や1年留学と同様、カナダ、イギリスの場合、9月開始、オーストラリア、ニュージーランドの場合、1月、または4月、7月からのがおすすめです。期間は10週間から1年間です。対象年齢は13歳から17歳(中学校1年生から高校2年生)で、渡航先の国や学校によっても異なりますが、原則高校3年生の年次に入ることはできません。費用は年間350万円から500万円程度です。
さいごに
いかがでしたでしょうか。高校留学にはさまざまな種類があります。目的や目標、ご本人様の英語力、ご予算などによって、どの種類の留学に挑戦するのか?しっかりと考え、ベストな選択をしてください。ワールドアベニューでは短期留学から卒業留学まで幅広く高校留学をサポートしています。国や都市、学校の選び方に悩んでいる方、一歩踏み出すことに不安を感じている方はぜひワールドアベニューの無料留学カウンセリングにてご相談ください。
留学カウンセリングは東京オフィスでの対面形式、またはZoomを利用してのオンライン形式、いずれでもご利用いただけます。まずは概要を知りたい.. という方に向けて、オンラインでの説明会も実施致しております。お気軽にご利用くださいね。