Western Sydney University(西シドニー大学/WSU)でのスタディアブロードプログラムは、シドニーシティ近郊にキャンパスを構えるにも関わらずリーズナブルな学費や、国際色豊かな学習環境、幅広い選考などさまざまな魅力が挙げられます。さらに、英語コースと学部受講を組み合わせたパッケージプログラムがあることもポイントの一つです。
スタディアブロードプログラム(学部受講)となると、通常IELTS6.0〜6.5以上の英語力をすでに有していることが参加条件の1つに挙げられます。TOEICなら受けたことがあるけれど、IELTSのスコアは持っていない、という方や、英語力があと少し足りず、スタディアブロードでの留学自体を諦めてしまう方も多いのではないでしょうか。しかし!西シドニー大学のスタディアブロードは、英語力に不安のある方、入学規定を満たすIELTSなどの公式スコアを有していなくても参加いただけます。ここでは西シドニー大学のスタディアブロードプログラムについて、他大学と比較した際の違いや気になる入学規定、費用面のご案内をいたします。
| WSU(西シドニー大学)基礎情報 ▼ |
| WSUを選ぶ理由 ▼ |
| WSUのスタディアブロードプログラム・選択できる科目▼ |
| 入学条件 ▼ |
| 入学条件を満たせない場合 ▼ |
| 入学時期 ▼ |
| プログラム費用 ▼ |
| 滞在方法とその費用 ▼ |
| デジタルパンフレット ▼ |
| まとめ ▼ |
WSU(西シドニー大学)基礎情報
| 国 | オーストラリア/インドネシア | |
|---|---|---|
| 都市 | シドニー西部 | |
| 住所 | ||
| パラマッタシティ | Building 1 – Peter Shergold Building:169 Macquarie Street and 100 George Street, Parramatta NSW, 2150 Building 2 – Engineering Innovation Hub:6 Hassall Street, Parramatta NSW, 2150 |
パラマッタ南部 | Victoria Rd, Rydalmere NSW 2116 |
| バンクスタウン | 74 Rickard Road, Bankstown | |
| ホークスベリー | Bourke St, Richmond NSW 2753 | |
| シドニーシティ | Level 4, 255 Elizabeth St, Sydney NSW 2000 | |
| リバプール | 100 Macquarie Street, Liverpool NSW 2170 | |
| キャンベルタウン | Corner of Narellan Road and Gilchrist Drive | |
| ペンリス | Second Ave, Kingswood NSW 2747 | |
| シドニーオリンピック公園 | Level 4, 8 Australia Avenue, Sydney Olympic Park (Entry to the campus is via Murray Rose Avenue) | |
| ウェストミード | 158-162 Hawkesbury Road, Westmead | |
| スラバヤ(インドネシア) | Level 35, Pakuwon Tower, Jl. Embong Malang No. 21-31Surabaya, East Java 60261 | |
| 設備 | 図書館、無料Wi-fi、コンピューターラボ、フードコート、カフェ、ジム、天文台、クリニック、ガーデン、保育所、テニスコート、クリケットネット、バスケットボルコート ※設備はキャンパスにより異なります。 |
|
| 公式ホームページ | https://www.westernsydney.edu.au/international/applying/how-to-apply/study-abroad | |
WSUを選ぶ理由
① キャンパスの充実度の高さ
WSUはシドニー近郊に約10のキャンパスがありますが、そのうち6つのキャンパス(パラマッタシティ/パラマッタ南部/ペンリス/バンクスタウン/リバプールシティ/キャンベルタウン)でスタディアブロードを開講しています。各キャンパスで開講している科目が異なるため、どのキャンパスで学べるかは確認が必要ですが、例えばビジネス分野やエンジニアリングなど複数のキャンパスで開講している学部はキャンパスを選ぶことも可能です。全てのキャンパスがシティの中心から公共交通機関で30分から1時間半程度の場所にあるため、アクセスも便利です。
また、キャンパスによってはバスケットコートやテニスコートといったスポーツ施設、図書館やコンピューターラボなど様々な設備が整っていますスタディアブロードの生徒も本科の生徒と同様に大学の設備を使用することができます。整った環境で勉強に集中するときは集中し、時にはスポーツなどオフの時間も楽しむことができるので半年間や1年間という限られた留学期間でも十分に楽しむことができるでしょう。
② 英語コースを組み合わせることができる
海外大学の学部を受講する際、多くの大学ではIELTS6.5以上の英語力を入学条件としています。一方で、WSUのスタディアブロードでは、英語コースを組み合わせることで、IELTS6.0程度の英語力でも学部受講が可能です。
たとえば、すでにIELTS6.0相当の英語力をお持ちの場合、シドニー・オリンピック・パークにキャンパスを構える付属語学学校「The College」にて、学部受講前に10週間の英語コースを受講することができます。または、午前中から昼過ぎまでを英語研修、午後はパラマッタキャンパスで学部科目を受講するという、英語コースと学部を並行して学ぶスタイルを選択することも可能です。
「海外大学の授業に興味はあるものの、英語スコアが少し足りない」という理由で語学学校のみを検討するのではなく、アカデミック英語を補いながら、段階的に学部受講へ挑戦できる点が、この制度の大きな特長です。
③ 教育水準の高さ
WSUは、世界的な大学ランキングにおいて安定した評価を受けており、教育・研究の両面で国際的に認められている大学です。具体的には、Times Higher Education World University Rankings 2026)では、世界301–350位にランクインしており、世界中の大学の中でも一定の評価を受けています。※大学ランキングは評価機関や年度、指標によって順位が変動します。
また、WSUには世界170か国以上から学生が集まっており、多様なバックグラウンドを持つ学生とともに学ぶ国際的な学習環境が整っています。留学生も在籍していますが、全体としては現地学生の割合が高く、日常的に英語を使う環境で学ぶことができます。スタディアブロードでは、本科課程の学生と同じ授業に参加することができるため、講義やグループワークを通じて実践的な英語運用力を養うとともに、専門分野に関する知識や考え方を同世代の学生と共有しながら深めていくことが期待できます。
WSUのスタディアブロードプログラム・選択できる科目
WSUのスタディアブロードプログラムは、2種類から選ぶことができます。
1. 学部受講のみ(Study Abroad)
2. 英語コース+学部受講(Study Abroad + English)
2つ目の「英語コース+学部受講」に関しては、入学条件が満たせない場合をご確認ください。
WSUのスタディアブロードプログラムで選択できる科目は下記の通り多岐に渡ります。
アート
文化、社会分析、アラビア語、言語&言語学、イノベーション&チェンジ、哲学、心理学、クリエイティブライティング、音楽学、国際関係、経済・市場、グローバルビジネス
ビジネス
会計、ファイナンス、経済、ホスピタリティーマネジメント、国際ビジネス、マーケティング、スポーツマネジメント、人事マネジメント、マネジメント
コミュニケーション
広告、ジャーナリズム、メディアアートと生産、広報
教育&専門教育
幼児教育、包括的な教育および障害研究、先住民教育、初等教育、専門教育、中等教育
コンピュターサイエンス
プログラミング、ネットワークシステム、サイバーセキュリティ
化学
化学、環境化学、科学捜査、栄養と食品化学、数理化学、動物学
音楽
音楽
※Medicine, Nursing and units from the Masters of Clinical Psychology Programコースは受講不可。
入学条件
WSUのスタディアブロードプログラムに参加する場合の条件は、英語力の規定(IELTSやTOEFLなど)と大学の成績(GPA)です。
① 英語力
学部受講のみ(Study Abroad)と英語コース+学部受講(Study Abroad + English)では、英語力の規定が異なります。
| Study Abroad | Study Abroad + English | |
|---|---|---|
| IELTS | 6.5(すべての分野で6.0以上であること) | 6.0(すべての分野で5.0以上であること) |
| TOEFL iBT | 82(W21、S18、R13、L13) | 73(ライティングは19以上であること) |
| Pearsons Test of English (PTE) | 58(すべての分野で50以上であること) | 50(すべての分野で42以上であること) |
※最新の情報は大学公式ホームページをご確認ください。
② 日本の大学の成績
平均以上の成績を修めていること(7段階評価で3.5以上)
西シドニー大学のスタディアブロードに参加するには、日本で在籍している大学の成績をもとに算出されるGPA(Grade Point Average)が、所定の基準を満たしている必要があります。 基準に満たない場合はプログラムへの参加が認められないため、英語力とあわせて事前に成績条件を確認しておきましょう。
入学条件を満たせない場合
GPA(成績)が基準に満たない場合は、スタディアブロードプログラムへの参加は難しくなりますが、英語力が不足している場合は、英語コースと組み合わせることで参加を目指すことが可能です。
英語コースは、シドニー・オリンピックパークにある付属カレッジ「The College」で受講します。スタディアブロード生も正規学生と同様に大学の授業に参加するため、課題提出やプレゼンテーションに対応できるアカデミック英語力を身につけることが目的です。
英語コース(10週間)を組み合わせる方法は、以下の2通りがあります。
① 本科前に英語コースを受講する場合
本科の入学時期(年2回)に合わせて、約3〜4か月前に渡航し、学部受講前に10週間の英語コース(Advanced Academic English Skills)を受講します。英語力を十分に強化したうえで本科に進めるため、学業面・生活面ともに余裕を持ってスタートしたい方におすすめです。
• 秋セメスター受講:11月 英語コース開始 → 3月 本科入学
• 春セメスター受講:4月 英語コース開始 → 7月 本科入学
② 英語コースと本科を同時受講する場合
午前中に英語コース、午後に本科科目(2~3単位)を受講します。本科科目は午後開講のものに限られ、キャンパス間の移動時間も考慮する必要があります。一方で、IELTS6.5に達していない場合でも、EAP(English for Academic Purposes)レベル5を修了することで参加要件を満たせる点は大きなメリットです。
• 午前:英語コース(オリンピックパークキャンパス)
• 午後:本科授業(パラマッタキャンパス)
英語コースと本科を同時に受講する場合は、履修できる科目や時間帯に制限があるため、希望科目が決まっている方は事前確認が必須となります。また、日によっては移動を含めたタイトなスケジュールになることもあります。より余裕をもって大学生活を送りたい方には、「① 本科前に英語コースを受講するプラン」がおすすめです。
入学時期
WSUの入学時期は、基本的に3月もしくは7月の年に2回です。3月入学の場合、オリエンテーションが2月時実施される可能性もあるので、詳しくは公式ホームページをご確認ください。
プログラム費用
WSUのスタディアブロードプログラムにかかる費用は下記の通りです。
| プログラム | 費用 |
|---|---|
| スタディアブロード 3科目 | 7,275ドル |
| スタディアブロード 4科目 | 9,700ドル |
※上記は2025年度料金になります。2025年12月現在、2026年料金は発表されていません。最新の情報は公式ホームページをご確認ください。
滞在方法とその費用
西シドニー大学では、大学敷地内にある学生寮(オンキャンパス)と、大学外で生活する方法(オフキャンパス)のいずれかを選ぶことができます。ご自身の予算や生活スタイルに合わせて滞在方法を検討しましょう。
① オンキャンパス滞在(学生寮:Western Sydney University Village)
西シドニー大学では、各キャンパスに併設された学生寮「Western Sydney University Village」を提供しており、留学生も利用可能です。家具付きの部屋が用意されており、初めての海外生活でも安心してスタートできます。
学生寮は、他国からの留学生や現地学生と交流しやすく、友人を作りやすい環境が整っている点が大きな魅力です。また、通学時間が短く、シャトルバスや徒歩でキャンパスへ通えるため、交通費の節約にもつながります。
部屋タイプ
キャンパスによって異なりますが、以下のようなタイプがあります。
・スタジオ(ワンルームタイプ)
・アパートメントタイプ
・タウンハウス/ヴィラタイプ(シェア)
主な設備・サービス
・学生ラウンジ(共用キッチン付き)
・TVラウンジ
・自習室・コンピュータルーム
・BBQエリア
・ランドリー
・大学生向け無料インターネット
・レジデンシャルライフ(交流イベント・サポートプログラム)
セキュリティ・サポート
24時間体制のサポートが整っており、レジデントアシスタント、夜間管理スタッフ、警備パトロールなどが常駐しています。共用エリアは電子カードキーで管理され、各個室は施錠可能なため、セキュリティ面も安心です。
費用目安
週あたり 約AUD 300~500前後
※キャンパス・部屋タイプ・年度により異なります。
② オフキャンパス滞在(シェアハウス・アパート・ホームステイ)
大学外での滞在を希望する場合、シェアハウスやアパート、ホームステイといった選択肢があります。特にシェアハウスは費用を抑えやすく、多くの学生に選ばれています。
また、ホームステイではオーストラリア人家庭で生活することで、現地の文化を体験しながら英語力向上を目指すことができます。到着後すぐに生活基盤を整えたい方にもおすすめです。
費用目安
・シェアハウス/アパート:週 AUD 250~450程度
・ホームステイ:週 AUD 300~400程度(食事付きが一般的)
滞在方法によって生活費や通学環境が大きく変わるため、ご希望や予算に応じて最適な方法を選びましょう。
詳しくは公式ホームページをご確認ください。
デジタルパンフレット
まとめ
WSUのスタディアブロードプログラムのオススメポイントは滞在先としてシングルルーム手配保証がついたパッケージプログラムがあることです。
The Villageの設備はキャンパスによって異なりますが、シングルルームが2部屋~6部屋、共有のバスルームやキッチンをシェアするスタイルなど多くの選択肢から選ぶことができます。2~3人のアットホームな環境や6人程度の賑やかな環境など、好みのライフスタイルから選びましょう。




































