2024年フィリピン学校視察レポート
フィリピン留学サポートをしているワールドアベニューです。2024年6月、ワールドアベニューの留学コンサルタントが、フィリピン留学で1番人気のセブ島とマニラの学校を視察しました。ここでは各都市や視察した学校の特徴や雰囲気などをご紹介します。
フィリピン視察の背景
フィリピンは、日本から飛行機で約4時間半のところに位置する島国です。日本から近く、物価も安いことから、留学の渡航国として年々人気が出てきています。フィリピンの学校は10代のジュニア層からシニア層まで幅広い年齢の方を受け入れしている学校が多く、4週間〜12週間の短期留学をされる方が多いです。コロナ禍で一時的に人気は下火になっていましたが、この1年ほどで再度渡航者が増えている状況です。背景としては、物価高騰や為替レートが上がったことでオーストラリアやカナダなどの留学予算が高くなってしまったこと、オーストラリアやカナダにワーキングホリデーで渡航する留学生が増えたことによりシェアハウスやアルバイトが見つかりにくい傾向にあり持参する生活費を多めの準備する必要が出てきたことから、留学費用を抑えられるフィリピンを留学先として選ぶ方が増えている傾向にあります。そこで、ワールドアベニューではお客様のご要望にお応えするため、フィリピン留学の中でも特に人気の都市セブ島と首都マニラの学校を視察を行うに至りました。
視察してきた留学コンサルタント 染野絵里佳
留学コンサルタントとして10年以上の経験があり、語学留学やワーキングホリデーだけでなく、看護留学や大学進学などの留学プログラムを担当しています。オーストラリア、カナダ、マルタ、フィリピンなど様々な国への出張経験と長年のコンサルタント経験を活かし、皆様に最適の留学プランを提案いたします。
視察した都市と学校
1日目・4日目ーマニラ(空港〜街の様子)
マニラは、東洋の真珠と謳われ、スペイン統治時代の歴史的建造物と近代化が進む高層ビル群と新旧の街並みが楽しめるフィリピンの首都です。経済都市であり、ショッピングモールや美術館もあれば、旧市街の歴史的建造物もある、新旧が混ぜこぜになっている都市です。人口は約1,348万人と東京とほぼ同じ数字となっており、大都市化が進んでいます。「マニラの治安は悪い」という話を聞くことが多いと思いますが、街の中心地は比較的治安が良く、昼間は一人で歩くこともできます。ただし、夜間は外出場所や独り歩きには注意した方が良さそうです。中心地と郊外とでは、全く街の色が変わるのがマニラの特徴です。空港から市街地に向かう車内から街の様子を見ましたが、トタン屋根のほったて小屋が立ち並んでおり、このあたりは昼間であっても一人で歩かない方が良いでしょう。
マニラ自体は、語学学校が少なく、今回は大学付属の英語コースを視察しました。他の都市の方が語学学校が多く、より自分の希望にあった学校やコースを選ぶことができるでしょう。
視察した学校
・Enderun College Language Center
2日目・3日目 – セブ(街の様子)
セブは、マニラから飛行機で約1時間半のところに位置しているリゾート地です。セブがフィリピンの都市ではなく、セブ自体が国だと思っている人もいるほど、有名な観光都市となります。主にビーチリゾート地域であるマクタンとセブシティに分かれており、多くの語学学校がセブシティに位置しています。セブシティは、ショッピングモールがある地域は栄えており、飲食店も点在していますが、学校がある地域はローカルの人々が住んでおり、マニラの郊外と同様トタン屋根のほったて小屋が立ち並んでいます。近年セブの治安は改善されてきており、留学生たちも夜間に外出をしたりしていますが、一人では出歩かないよう学校側から注意喚起がされています。また、タクシーはぼったくりにあうことが多いため、学校から出ているシャトルバスもしくはgrabという配車サービスを利用して市街地へ移動しています。学校のオリエンテーションで生活をする上での注意事項をガイダンスしてくれるため、安心して生活をスタートしていただくことができます。
視察した学校
・CPILS(Center for Premier International Language Studies)
・CPI(Cebu Pelis Institute)
・EV Academy
・I.Breeze International Language Center
・English Fella
・GLC(Global Language Cebu)
・Philinter Academy
視察した施設
・JTB セブサポートデスク
視察した語学学校のご紹介
ここでは今回視察した学校を中心にご紹介します。各学校のより詳しい情報については、、フィリピン学校一覧からご確認いただけます。こちらも合わせてご参照ください。
【マニラ】Enderun College Language Center
Enderun College Language Centerは、ボニファシオ・グローバルシティ内に位置する大学附属の語学学校です。ボニファシオ・グローバルシティは、比較的治安が良く、各国の大使館やインターナショナルスクール、日本人学校、高等教育機関などがあります。ヨーロッパを彷彿させる街並みで、郊外とは違った閑静な雰囲気となっています。学校近くにはショッピングセンターがあり、放課後にショッピングや食事を楽しむこともできます。
全校生徒数は約200名、うち日本人は60〜70%にあたる120〜140名となります。大学附属ということもあり、学校施設はとても綺麗で整備されていました。広大なキャンパスの中には、カフェテリアや食堂、セレモニーをするホールやジム、図書館や体育館など大学の施設も利用することができます。キャンパスを視察している中で感じたのは、施設が広いから冷房の効果があまりないのかと思ったのですが、フィリピンは原子力発電所がなく、基本的には水力と火力発電であり電気代が高いため、節約をしているとのことでした。これは後々他の学校を訪問してみて、どこの学校も施設内・寮内の気温が少し暑く感じるところが多いことがわかりました。
また寮は、学校敷地内ではないですが、学校から徒歩5分ほどのところに設けられているため、アクセスは良いです。先述した通り、比較的治安が良く街を出歩けるエリアに学校も寮もあるため、歩いて移動することは問題ないと感じました。
Enderun College
【セブ】CPILS(Center for Premier International Language Studies)
CPILSは、セブシティに位置している老舗語学学校です。セブで最も長い歴史を持つ学校であり、教育の質が高いことで人気があります。セブの語学学校は、ネイティブ教師が在籍しているところと在籍していないところがあり、CPILSはネイティブの教師を最も多く採用している学校となります。ネイティブの教師とフィリピンの教師それぞれのコマ数が決まっており、教師のリクエストも出すことが可能です。また、日本人の人気のTOEICは、対策コースを提供している学校はいくつかありますが、公式のテストセンターに認定されているのは、セブ内ではCPILSのみとなります。生徒数が多いため、食堂だけで席が足りない場合は、テストセンターを解放してそこで食事をとることもできるようになっています。日本や韓国の生徒が多いため、日本人や韓国人に合わせたメニューが多く、私も学校でランチをとりましたが、食事には困らないなという印象でした。また、ジムやコンビニ、プール、カフェテリアも学校内にあり、ほとんどのことが校内で完結できるようになっています。
寮は、学校と同じビルの上の階にあり、各階にウォーターサーバーが設置されています。フィリピンは水道水を飲むことはできないため、生徒はウォーターサーバーの水を使用しています。学校入り口にガードマンがおり、24時間体制で警備しています。また3時間置きにガードマンが校内の見回りをしているので、安心して学校生活を送ることができます。
老舗語学学校なので、ビルや学校施設自体は古く、煌びやかな感じではないですが、教育の質が高いことで定評であり、生徒はそれを理由にCPILSを選んでいるとのことでした。
CPILS
【セブ】CPI(Cebu Pelis Institute)
CPIは、セブシティの中心部から約5分のところの自然豊かな場所にキャンパスを構えています。学校のど真ん中にプールがあったり、休み時間になると音楽がかかるようになっていたりと、リゾート気分を味わえる雰囲気の学校です。セミスパルタ式を採用しているため、勉強だけでなく、アクティビティなどの遊びも楽しむことができます。CPIでは、スペシャルアクティビティとして、社交ダンスやヨガクラス、美容クラス、ズンバなどを提供しており、アクティビティを通じて楽しみながら友達も作れます。広い食堂、お菓子やカップラーメンなども販売しているカフェテリア、ランドリーなどの施設が設けられており、ランドリーは寮の棟によって使用できる曜日が異なります。
寮も敷地内にあり、A棟とB棟に分かれています。私が訪問した時は満室で寮の見学はできませんでしたが、各部屋にはエアコンが完備されており、トイレとシャワーも共用ではなく各部屋にあります。また、医師・看護師・日本人スタッフが週に4回往診に来てくれるため、体調が悪い時には学校内で診てもらうことができ、海外旅行傷害保険に加入していればキャッシュレスで受診可能です。
教室棟にはWi-Fiがないという点で驚きで、すぐにスマホやタブレットで調べるのではなく、自分で考えて話すことを癖づかせるためとのことでした。学校入り口で24時間ガードマンが警備していたり、学校のマネージャーレベルのスタッフは緊急時に備えて施設内で生活していたりするので、安心して生活ができる環境です。
CPI
【セブ】EV Academy
EV Academyは、セブシティ中心部から車で30分ほどのところにキャンパスを構えており、セブで初めてスパルタ式を導入した学校です。IELTS IDPの公式テストセンターとなっており、IELTS対策コースも定評があります。キャンパスは非常に綺麗で設備が整っています。EV Academyは、フランスの方がオーナーであり、キャンパスの空間デザインもオーナーが率先して考えており、キャンパスのどこを切り取ってもおしゃれな雰囲気のある学校です。
教室棟は全てEnglish Onlyになっており、英語力を伸ばすためのルールが徹底されています。オフィスでは、相談内容毎にブースが分かれており、ブースによっては母国語で相談することも可能です。食堂やカフェテリアはもちろんのこと、ジムやヨガなどができる部屋、ビリヤードなどができるプレイルーム、ランドリーや図書館も備わっており、図書館は24時間空いているので夜間に利用することもできます。
寮も敷地内にあり、非常に綺麗でおしゃれな部屋で寮生活を送ることができます。EV Academyは、外部寮も設けており、学校と寮をシャトルバスで移動することが可能です。また寮の国籍比率も調整しており、部屋が空いていても、一つの国籍の割合が40%を超える場合はお断りをしているとのことでした。学校入り口には、24時間ガードマンが警備していたり随時巡回をしているだけでなく、学校敷地内には60台以上の防犯カメラが設置されているため、セキュリティ面は不安がないかと思います。
EV Academy
【セブ】I.Breeze International Language Center
I.Breeze International Language Centerは、セブシティにキャンパスを構えているセミスパルタ形式の語学学校です。独自のテストを実施して先生を採用しており、トレーニングも定期的に行っているので、教師陣の質が高いです。国籍比率も調整しており、セブにある他の学校と比較すると日本人比率が低いところが特徴です。学校内には、食堂やカフェテラス、プール、ジムがあり、十分な設備が整っています。2024年6月から新しいキャンパスをオープンしており、非常に綺麗な教室や自習室、寮で学習・生活ができます。現在、新キャンパスにもカフェテラスをオープンさせるために工事中となっています。
寮は食堂のすぐ横にありましたが、私が訪問した際には満室で見学ができませんでした。学校入り口にガードマンが24時間警備をしており、夜間は20分に一度学校敷地内を巡回しています。キャンパス自体はコンパクトではありますが、その中に必要なものは全て揃っているので、不自由なく生活することができます。
I.Breeze International Language Center
【セブ】English Fella
English Fellaは、セブシティ中心から少し離れた住宅街にある語学学校です。キャンパスは2つに分かれており、どちらのキャンパスにも寮があります。キャンパス1ではスパルタの生徒が勉強しており、2は観光と勉強どちらも楽しみたいクラシックの学生が生活しています。セブ最大規模のキャンパスを持ち、どちらのキャンパスにも、プールや食堂、カフェテリア、ランドリー、自習室、ジムがあり、2の方には体育館もあります。キャンパス2には中庭が広がっており、休憩スペースも設置されています。火曜と木曜にドクターが往診に来てくれており、海外旅行傷害保険に入っているとキャッシュレスで受診可能です。
寮は満室で見学できなかったのですが、男性棟と女性棟に分かれており、1階の部屋はシニアやファミリー層の学生が滞在していることが多いとのことです。学校入り口にいるガードマンがドライバーの顔を確認したり、車のナンバーを写真撮って来訪者リストの確認をしたり、と厳重な警備体制となっていました。キャンパス内に防犯カメラも60台ほど設置されており、ガードマンが敷地内を24時間巡回しているので、セキュリティ面は万全でした。
English Fella
【セブ】GLC(Global Language Cebu)
GLCは、ピーク時には500名以上の生徒が集まる大規模校です。学校敷地内に入ると、まず目の前に大きなプールが目に入ってくる作りになっており、1階部分は食堂とカフェテリアになっています。GLCは、スピーキング特化クラスも提供していることから、日本人比率は50〜80%と高く、次に多いのは台湾の学生です。反面、日本や台湾の生徒に合わせた食事のメニューになっているところは良い点です。私も学校でランチをとらせてもらいましたが、日本人の口に合うようなメニューばかりでした。キャンパスは2つに分かれており、メインキャンパスの目の前に、もう一つのキャンパスがあるため、街中を出歩く必要はありません。
Study&EnjoyをテーマにしているGLCでは、アクティビティやイベントを多く提供しています。また、月曜〜土曜は夕方〜夜に、日祝日は昼〜夕方にシャトルバスが出ているため、ショッピングモールなどへ行って遊ぶこともできます。
両キャンパスとも、同じビルの上階に寮があり、外に出ずに寮と教室を行き来することが可能です。1時間ごとに巡回をして写真を撮って報告しているため、セキュリティ面も安心です。
GLC
【セブ】Philinter Academy
Philinter Academyは、マクタン島に位置する老舗語学学校です。老舗といっても、キャンパスは非常に綺麗で、カフェテリアも新しく作られたばかりでした。2021年にフィリピンを襲った大型台風により、大きな被害が発生したのがマクタンです。その際、Philinter Academyは教室や寮の天井部の方まで水が到達し、学校運営ができない状況となっていました。学校のリノベーションを行い、2023年から充実した設備のもと新たにスタートしています。
Philinter Academyは教師陣の質が非常に高く、ネイティブの先生はいないですが、教員の半分以上がIELTS8.0、それ以外の先生もIELTS7.5を取得しているため、英語教育を受ける上で問題がない環境が整っています。IELTSの目標スコアを8週間で取得するというスコア保証を実施しており、現時点では達成率が100%となっているほど、教育の質が高いです。マクタンなので、セブらしいリゾート気分を味わいたい人は、リゾートホテルをデイユースしてビーチを楽しむ留学生も多いです。学校から徒歩3〜4分のところにはセブンイレブンがあったり、徒歩10分ほどのところにショッピングモールがあるなど、非常に便利な場所となっています。
寮は特に男女で分かれておらず、Wi-Fiやエアコンは完備されています。ガードマンが24時間巡回しており、校内の写真を撮って学校スタッフに報告が入るようになっています。またナースが常駐しているので体調を崩した時に対応してくれたり、病院に付き添ってくれるというサポートも安心ポイントの一つですね。
Philinter Academy
視察した施設のご紹介
【セブ】JTB サポートデスク
ワールドアベニューでは、9カ国16都市に現地オフィスを展開するJTBグローバルアシスタンスと提携しています。生活相談から国際送金サービスの案内、予期せぬ事故や盗難、怪我や病気などのトラブル相談まで24時間365日体制でサポートをしてくれます。
今回は、セブシティにあるサポートデスクの視察をしてきました。実際にどのような相談事項があるのか聞いてみると、
・クレジットカードが使えなくなってしまった
・フィリピンの観光情報を教えてほしい
・海外旅行傷害保険の使い方
などの問い合わせが多いとのことでした。
サポートデスクに行って質問・相談することもできますが、ほとんどの方が電話でお問い合わせをされるようなので、ご自身のご都合に合わせて問い合わせてみてくださいね。
フィリピン留学に関するご相談
いかがでしたでしょうか?気になる学校はありましたか?
フィリピンは4週間〜12週間の短期語学留学に人気の国であり、他の英語圏と比較すると費用を抑えて留学することができます。できる限り短期間で集中して勉強したい人にとって、1日の勉強コマ数が多く、マンツーマンとグループレッスンで効率良く勉強できるフィリピンはおすすめです。
今回の視察レポートをもとに、フィリピンも留学先として考えてみてはいかがでしょうか?
国や都市、期間や学校選びなど、留学を検討していると迷ったり悩んだりすることも多いかと思います。そんな時には、ワールドアベニューまでご相談くださいね。個別留学カウンセリングは無料で行っており、初回カウンセリングはオンライン(ZOOM)にて30分程度からご利用いただけます。
皆様からのお問い合わせをお待ちしております。