【費用・効果を徹底比較】フィリピン留学から始めるオーストラリア進学|2カ国留学の新定番
「海外の大学や専門学校に進学したいけれど、英語力に自信がない…」
そんな方におすすめなのが、「フィリピンでの語学留学+海外進学」という2カ国留学プランです。
マンツーマンレッスンが主流で、IELTSなどの英語試験対策も充実しているフィリピンで、基礎英語力やスコアを身につけたうえで海外へ進学する。このステップを踏むことで、効率よく英語力・学歴・キャリアを手に入れることが可能になります。
なかでも進学先として最近人気を集めているのが、教育の質・治安・学費バランスに優れたオーストラリアです。
学生ビザでアルバイトも可能なうえ、物価高や円安の中でもアメリカやイギリスより費用を抑えて進学できる国として注目されています。
本記事では、「フィリピン留学から始めるオーストラリア進学」をテーマに、費用感・進学パターン・2カ国留学ならではのメリットをわかりやすく解説します。
【この記事はこんな方におすすめ!】
・英語力にまだ自信がないけれど、将来的に海外進学を目指したい
・留学費用をできるだけ抑えながら、着実に英語力を伸ばしたい
・進学だけでなく、将来のキャリアや海外就職も視野に入れている
・IELTSスコア取得を短期間で目指したい
1.なぜ今「フィリピン+オーストラリア」の2カ国留学が注目されているのか?
2.フィリピン留学の期間と費用
3.オーストラリア進学先の選び方(TAFEと大学)
4.2カ国留学のモデルプラン&総費用シミュレーション
まとめ
1.なぜ今「フィリピン+オーストラリア」の2カ国留学が注目されているのか?
オーストラリアでの進学を考えるとき、「英語力」と「留学費用」に悩む方が多いかと思います。この2つの課題を効率よく解決できる方法として、フィリピン留学とオーストラリア進学を組み合わせた“2カ国留学”が注目を集めています。
英語力が十分ある方は、直接オーストラリアの専門学校や大学に進学できますが、そうでない場合は、まず語学研修が必要になります。その語学研修を、オーストラリアではなくフィリピンで行うことで、費用を抑えながら短期間でスコアを伸ばすことが可能になります。
2カ国留学が選ばれる理由は、大きく3つあります。
理由①費用対効果が高い語学研修が受けられる
理由②英語力が足りない人には、とても合理的な進学ルートになる
理由③進学後を見据えた“学習習慣”が身につく
一つずつ、詳しく説明していきます。
理由①|費用対効果が高い語学研修が受けられる
オーストラリアの語学学校では、グループレッスンが主流で、授業時間は週20時間程度(1日4時間前後)が一般的です。
一方、フィリピンでは、週30〜35時間(1日6〜8時間)の学習時間が確保されており、マンツーマンレッスンが中心。そのため、学習密度が圧倒的に高く、短期間で成果が出やすい環境になります。
また、学校併設の学生寮に滞在し、キャンパス内に自習室も完備されているため、平日は外出を控え、1日中“英語漬け”で過ごす学生が多いのも、フィリピン留学ならではの特徴です。イメージとしては、大学受験に向けた“個別指導型の夏期講習”のようなスタイルです。短期間で目標スコアを達成するための集中プログラムに、朝から晩まで本気で取り組める環境が整っています。
|実際にどれだけ費用と期間に差がある?
英検2級(IELTS5.0〜5.5相当)レベルの方が、進学に必要なIELTS6.0〜6.5を目指す場合、オーストラリア留学にかかる費用は、フィリピン留学の約2〜2.5倍程度になると言われています。
オーストラリア | フィリピン | |
---|---|---|
語学研修期間 | 約5〜6ヶ月 | 約3ヶ月 |
留学費用(総額) |
約190〜255万円/5ヶ月 約220〜300万円/6ヶ月 |
約110〜130万円/3ヶ月 |
※費用や期間は目安であり、学校や個人の英語力によって異なります。
進学に必要な英語力(IELTSスコア)は明確に定められているため、フィリピンで集中的に準備してから進学に臨む方が、時間もコストも無駄がありません。
理由②|英語力が足りない人には、とても合理的な進学ルートになる
オーストラリアで専門学校や大学への進学を目指す場合、一般的にIELTS5.5〜6.0以上のスコアが必要とされています。英語力が不足している場合は、現地の語学学校や付属機関で英語コースからスタートする必要があります。
その際に活用されるのが、英語コースと進学コース(専門学校・大学)をセットで申し込む「パッケージ申請」という制度です。この制度を利用すれば、語学研修から卒業までを1回の学生ビザ申請でカバーすることが可能です。
ただし、パッケージ申請にはIELTS5.0以上のスコアが求められることが一般的です。スコアが満たない場合は、まず語学コース用の学生ビザを申請し、その後、進学のタイミングで再度ビザを申請する必要があります。
|ビザを2回申請する場合のデメリットは?
ここで注目すべきなのが、学生ビザの申請費用の高騰です。2025年7月以降、オーストラリアの学生ビザ申請費用は約2,000豪ドル(約20万円)に引き上げられる予定です。そのため、ビザ申請が2回になると、費用だけで約40万円が必要になる計算となり、さらに制度変更の影響を受けるリスクも発生します。
※ビザ申請の要件は予告なく変更される可能性があります。パッケージ申請の可否や条件は、大学・コースによって異なるため、詳細は直接お問い合わせください。
|だから、2カ国留学が合理的!
こうした背景から、オーストラリア渡航前にIELTS5.0以上を取得しておくことが非常に重要になってきています。そこでおすすめなのが、フィリピンで先に英語力を伸ばしてから進学する「2カ国留学」プランです。
この方法であれば、進学用ビザの1回申請で済み、費用面でも約20万円の節約が可能になります。また、オーストラリアでのビザ手続きの手間も省けるため、コスト・効率ともに非常に理にかなったルートです。
さらに、理由①でも紹介した通り、フィリピンでは短期間でのIELTSスコア取得が目指しやすく、学習コストも抑えられるため、「進学のための英語力が不安な方」にとって、最適な選択肢といえるでしょう。
理由③|進学後を見据えた“学習習慣”が身につく
オーストラリアの専門学校や大学では、主体的に学ぶ姿勢やセルフマネジメント能力が強く求められます。
授業ではディスカッション、プレゼンテーション、課題提出などが頻繁にあり、「出席していればOK」という受け身の学習姿勢では乗り越えられない場面が多くあります。
そんな環境にスムーズに適応するために役立つのが、フィリピン留学中に自然と身につく“学習習慣”です。
フィリピンの語学学校では、1日6〜8時間のマンツーマン授業+夜間の自習時間といった、英語漬けの生活が基本です。とくにIELTSスコア保証コースでは、出席管理・課題提出・小テスト対策などが日常的に求められ、規則正しく勉強する姿勢が自然と身につきます。
慣れるまでは大変に感じることもありますが、こうした環境で培われた「自学自習+成果管理」の力は、進学後に確実に活かされます。実際、オーストラリアではエッセイの提出やグループ課題、プレゼンテーションなどへの対応力が問われるため、“勉強体力”や“時間管理力”を留学前に養っておけることは、大きなアドバンテージになります。
2.フィリピン・セブ留学の期間と費用
なぜ2カ国留学が効果的なのかは、ここまででご理解いただけたかと思います。
では、次に、具体的なフィリピン留学の期間と費用について紹介します。
▼IELTSスコア別|フィリピン留学に必要な期間と費用の目安
以下は、現在の英語力からIELTSスコアアップを目指す場合の、おおよその留学期間と費用感です。
現在の英語力 | 目標スコア | 推奨留学期間(目安) | 費用の目安(総額) |
---|---|---|---|
IELTS4.0前後 | IELTS5.0〜5.5 | 約2〜3ヶ月 | 約80〜130万円 |
IELTS5.0前後 | IELTS6.0〜6.5 | 約3〜4ヶ月 | 約130〜150万円 |
IELTS5.5以上 | IELTS6.0〜7.0 | 約3〜4ヶ月 | 約130〜150万円 |
※留学期間や費用は、個人の英語力・学習スピード・コース内容・部屋タイプ・為替レートなどにより変動します。あくまで目安としてご参照ください。
フィリピン留学では、自分の英語力に合わせて無理のない期間を設定することが大切です。
たとえば、IELTS4.0台の方が短期間で6.0以上を目指すのはかなりハードですが、3〜4ヶ月しっかり集中すれば到達できる可能性もあります。
また、学校によってはIELTSスコア保証制度もあるため、コース選びや留学期間に関しては、直接ご相談ください。
3.オーストラリア進学ルートの選び方(TAFEと大学)
フィリピン留学で英語力を身につけたら、いよいよ本格的な進学のステージ、オーストラリアです。
オーストラリアでの主な進学先は、「大学」と、もうひとつは「TAFE(テイフ)」と呼ばれる職業訓練専門学校です。
TAFEはオーストラリア全土にある公立の教育機関で、調理・看護・IT・ビジネスなどの実践的なスキルを身につけられることから、就職に直結しやすい進路として人気があります。また、大学に比べて学費が抑えられる点も大きな魅力です。
一方、大学ではよりアカデミックに専門分野を学び、学士号(Bachelor)や大学院(Master / Doctor)への進学につながる道が用意されています。どちらを選ぶかは、将来のキャリアプラン、学びたい内容、予算、英語力によって変わってきます。
▼TAFEと大学の違い
項目 | TAFE | 大学 |
---|---|---|
取得できる資格 | Certificate Diploma Advanced Diploma Bachelor |
Bachelor Master / Doctor |
学習内容 | 実践的・就職直結型 | 学問的・理論+実践 |
就学期間 | 約6ヶ月〜3.5年 | 通常3年(一部4年以上もあり) |
入学要件(英語) | 英語力:IELTS6.0〜 | 英語力:IELTS6.0〜7.0 |
学費目安 | 年間 約90〜200万円 | 年間 約270万〜500万円 |
こんな人におすすめ |
実践的なスキルを身につけて早く働きたい 費用を抑えて海外経験を積みたい 実践を通じて将来の方向性を見つけたい |
学士号を取得して学歴を武器にしたい 専門分野を理論から体系的に深く学びたい 将来的に大学院や専門職を目指したい |
※詳細は学校・コースによって異なります。気になる方はお気軽にご相談ください。
4.[2カ国留学]モデルプラン&総費用シミュレーション
ここでは、フィリピンで英語力を伸ばし、オーストラリアで進学する「2カ国留学」の具体的なモデルプランを3つご紹介します。それぞれのステップでどのくらいの期間が必要なのか、費用はどの程度かかるのか。実際のスケジュールやシミュレーションを通して、2カ国留学の全体像をイメージしていただければと思います。
モデルプラン①|英語力初級(IELTS4.0/英検2級レベル)→IELTS5.0を目指す
最初にご紹介するのは、英語力が初級レベル(IELTS4.0、英検2級相当)の方が、フィリピン留学でIELTS5.0の取得を目指すプランです。この場合、フィリピンでの語学留学期間は、約3ヶ月が推奨されます。
IELTS5.0のスコアでは、オーストラリアの大学に直接入学するにはまだ少し足りません。そのため、現地で進学準備英語コース(約10週間)を受講したうえで、大学のファウンデーションコースやディプロマコースに進学するルートが一般的です。
フィリピン留学のみで語学研修を完結せず、オーストラリアで進学準備を行うことには複数のメリットがあります。
・大学入学前に、現地での生活環境に慣れることができる
・ネイティブスピーカーの英語に触れ、リスニングやスピーキング力をさらに磨ける
・多国籍なクラスでのグループレッスンを経験し、実践的なアウトプット力を高められる
フィリピンでは、マンツーマンレッスンが中心で、講師が自分のレベルやペースに合わせてくれるため、受け身でも何とかなってしまうこともあります。その反面、グループでの発言タイミングや、ネイティブ英語のスピード感には慣れにくいという面も。こうした点を補えるのが、この「フィリピン+オーストラリア」プランの大きな強みです。
▼大学入学までにかかる語学研修費用(総額)
項目 | 内容 | 期間 | 費用目安 |
---|---|---|---|
①フィリピン留学 | 授業料+滞在費+食費 | 3ヶ月 | 約110〜130万円 |
航空券+保険+その他諸費用 | |||
②オーストラリア留学 | 進学準備英語コース | 約2.5ヶ月 | 約30〜65万円 |
生活費 | 約2.5ヶ月 | 約50万円 | |
学生ビザ申請費 | 1回 | 約20万円 | |
保険費用 | 約2.5ヶ月 | 約3〜5万円 | |
航空券費用 | 片道 | 約8万円〜 | |
合計(①+②)大学入学までにかかる語学研修費用 総額 | 約5.5ヶ月 | 約220〜280万円 |
※上記は一般的な目安であり、通う学校や地域、滞在スタイルによって費用は前後します。
※進学後の学費や滞在費は別途必要となります。
モデルプラン②|英語力初級(IELTS4.0/英検2級レベル)→IELTS6.0を目指す
次にご紹介するのは、英語力が初級レベル(IELTS4.0、英検2級相当)の方が、フィリピンでの語学研修を通じてIELTS6.0の取得を目指すプランです。モデルプラン①とは異なり、語学研修はすべてフィリピン国内で完結する形となります。この場合、フィリピンでの語学留学期間は約5ヶ月が目安です。
オーストラリアでの進学準備英語コースを挟まない分、現地での語学研修費用や滞在費が不要になるため、全体の留学コストを抑えやすいのがこのルートの大きな特徴です。
▼大学入学までにかかる語学研修費用(総額)
項目 | 内容 | 期間 | 費用目安 |
---|---|---|---|
①フィリピン留学 | 授業料+滞在費+食費 | 5ヶ月 | 約170〜200万円 |
航空券+保険+その他諸費用 | |||
②オーストラリア留学 | 学生ビザ申請費 | 1回 | 約20万円 |
航空券費用 | 片道 | 約8万円〜 | |
合計(①+②)大学入学までにかかる語学研修費用 総額 | 5ヶ月 | 約200〜230万円 |
※モデルプラン①と比較しやすいよう、オーストラリアの学生ビザ申請費と航空券費用は含めています。
※上記は一般的な目安であり、通う学校や地域、滞在スタイルによって費用は前後します。
※進学後の学費や滞在費は別途必要となります。
モデルプラン③|英語力中級(IELTS5.0/英検2級+レベル)→IELTS6.5を目指す
このプランは、すでにIELTS5.0程度のスコアを持っている方が、フィリピン留学を通じてさらなるスコアアップを図り、IELTS6.5の取得を目指すケースです。IELTS6.5があれば、大学によっては進学準備コースなどを介さずに直接入学することも可能になり、進学先の選択肢が大きく広がります。フィリピンでの語学留学期間は、約3ヶ月が目安となります。
このレベルの方には、IELTSスコア保証コースの受講がおすすめです。このコースでは、毎週IELTSの模試が実施され、その結果に基づいて個別フィードバックが行われるため、自分の課題を明確にしながら対策を進めることができます。
▼大学入学までにかかる語学研修費用(総額)
項目 | 内容 | 期間 | 費用目安 |
---|---|---|---|
①フィリピン留学 | 授業料+滞在費+食費 | 3ヶ月 | 約120〜140万円 |
航空券+保険+その他諸費用 | |||
②オーストラリア留学 | 学生ビザ申請費 | 1回 | 約20万円 |
航空券費用 | 片道 | 約8万円〜 | |
合計(①+②)大学入学までにかかる語学研修費用 総額 | 3ヶ月 | 約150〜170万円 |
※モデルプラン①と比較しやすいよう、オーストラリアの学生ビザ申請費と航空券費用は含めています。
※上記は一般的な目安であり、通う学校や地域、滞在スタイルによって費用は前後します。
※進学後の学費や滞在費は別途必要となります。
5.まとめ
いかがでしたでしょうか?
「留学は1カ国で完結」という常識はすでに古いものになりつつあります。「留学費用が不安」「英語力に自信がない」そんな理由で海外進学を躊躇していた方にこそ、フィリピン+オーストラリアの2カ国留学は非常に現実的な選択肢です。
①フィリピンで短期間・低コストで英語力をつける
②IELTSスコアを取得し、オーストラリアで専門分野を学ぶ
③卒業後は就職や永住権のチャンスも広がる
このように、段階的に「英語力」「学歴」「キャリア」を積み上げていけるのが2カ国留学の魅力です。
留学は、一人ひとりの目的や英語力、予算によって最適なプランが変わります。「私の場合はどのパターンが合っているのか知りたい」という方は、ぜひお気軽にご相談ください。
また、フィリピン留学に関するオンライン説明会は月1回程度、オーストラリア進学に関する動画セミナーは随時視聴できるようになっております。まずは、情報収集がしたい!という方は、合わせてご活用ください。