【最新情報】カナダで強制送還が急増中!留学生・海外志向の人が今知っておくべきこと
こんな人はチェックしておいて!
・カナダ留学を検討中の方
・ワーキングホリデーや短期就労を目指している方
・キャリアアップや永住を考えている方
カナダでは、難民申請が却下された人の強制送還が過去10年で最多となり、前年比でおよそ2倍に増加しました。背景には申請件数の増加や住宅不足といった社会的な課題があり、今後も国境管理や滞在ルールの厳しさが増していく見込みです。留学や就労を目指す人は、早めの情報収集と準備が求められます。
留学生や海外志向の人への影響は?
「強制送還」と聞くと、自分には関係のない話だと思う人も多いかもしれません。ですが、カナダでの留学やワーキングホリデー、短期就労で滞在している人も、ビザの条件や滞在ルールを守らなければ退去命令の対象になる可能性があるのです。
一方で、正しい情報をもとに計画的に行動し、書類や手続きをしっかり管理していれば、安心して暮らせるだけでなく、質の高い教育や豊富なキャリアのチャンスを得られるのもカナダの魅力です。
近年は滞在ルールの厳格化が進み、不安に感じる人も少なくありません。しかし、この動きは裏を返せば、国全体で安全で公平な制度を作ろうとしている証拠でもあります。だからこそ、今は「なんとなくで動く」のではなく、「正しい情報を集めて準備する」ことが何より大切です。
厳しくなった背景とその対策
ここ数年、カナダでは社会全体に関わるさまざまな課題が目立つようになってきました。
・難民や留学生など、滞在を希望する人の申請が急増
・住宅不足や生活費の上昇が深刻化
・「不法滞在者対策をもっと強化してほしい」という国民の声の高まり
住宅不足や物価の上昇などの問題が広がり、街や公共サービスに負担がかかっています。こうした状況を受けて、カナダ政府は移民や留学生の受け入れの仕組みを見直し、改善する動きを急いでいます。
「Strong Borders Act」の提案
2025年7月、政府は「Strong Borders Act」という新しい法律を提案しました。
この法案では、
・1年以上滞在している難民申請者の審査を制限
・移民関連書類の取り消しや申請受付の一時停止が可能
といった内容が盛り込まれ、政府により強い権限を与える方針が示されています。
『2025〜2027移民レベル計画』
さらに、政府は「2025〜2027移民レベル計画」で、一時滞在者(留学生・就労者など)の受け入れ上限を明確に設定しました。
年度 | 上限人数 |
---|---|
2025年 | 673,650人 |
2026年 | 516,600人 |
2027年 | 543,600人 |
この計画は、受け入れ人数を管理しながら社会全体のバランスを保つことを目的としており、今後も慎重な政策が続く見込みです。
参照:The Guardian
Yoke immigration Services
強制送還の数が過去最高に
2024年1月から11月の間に、カナダでは約7,300人が強制送還され、過去10年で最も高い数字となりました。この件数は前年から8.4%増、さらに2年前と比べると約95%増という急増ぶりです。強制送還となった人の多くは、難民申請が却下された人々で、その割合は約79%にのぼると報じられています。
この背景には、ここ数年の難民申請や在留希望者の急増、そして住宅不足や生活費の高騰といった国内課題の深刻化があります。こうした社会的プレッシャーを受け、カナダ政府は不法滞在や不正な申請に対する取り締まりを強化し、国境警備の徹底や審査体制の見直しに取り組んでいます。また、送還の執行を迅速化するためのプロセス整備も進められ、より厳格で透明な制度の構築が進行中です。
数字だけ見ると「カナダでの滞在が厳しくなった」という印象を受けがちですが、これはむしろ制度を公平で安全なものにするための取り組みです。ルールを守り正しく手続きを行えば、留学や就労のチャンスはしっかり守られます。厳格化は「排除」ではなく、安心して暮らせる環境づくりの一環ともいえるのです。
参照:Immigration News Canada
今後どうなる?
カナダ政府は2027年までに一時滞在者(留学生や短期労働者など)の割合を総人口の5%未満に抑えるという目標を掲げています。これは、急増する移民や留学生によって住宅不足や社会の仕組みにかかる負担が大きくなっている現状を改善し、国民生活を守るための取り組みです。
このため、今後もビザや滞在資格の審査は厳しくなる傾向にあります。申請のルールはよりはっきり決められ、滞在資格を守るには正しい情報の把握や計画的な行動がこれまで以上に必要になっていくでしょう。
ただし、これは「外国人を排除する」という意味ではありません。カナダは、正しい手順で留学や就労を目指す人をしっかりサポートする、以下のような仕組みも整えています。
・需要の高い分野を優先:医療・IT・建設など、人手が足りない分野での勉強や仕事を応援
・Post Graduation Work Permit(PGWP)の再編:キャリアにつながるプログラムを優遇
・永住権への道を明確化:州ごとの制度やスキル評価で、ゴールが見える仕組みを用意
これからは、最新の情報を早めに知って行動できるかどうかがカギとなります。ビザや書類の管理をきちんとし、自分の将来を考えて学ぶ分野や働く場所を選べば、不安を減らして安心して留学やキャリアに集中することができるでしょう。
まとめ
海外留学や就労を目指す人にとって、今は「チャンスを掴む力」が求められる時代です。
ルールが厳しくなる一方で、真面目に計画し準備した人にとっては安全で質の高い環境が手に入るともいえます。
まずは最新情報を正しく知ることから始めましょう。
ワールドアベニューでは、カナダ留学はもちろん、就労ビザの最新情報も個々の状況に合わせて丁寧にご案内しています。「自分に合ったビザやキャリアの道を知りたい!」という方は、ぜひお気軽に無料カウンセリングへご相談ください。