【最新情報】イギリス留学に新しいチャンス?Erasmus+復帰の動き
こんな方に読んでほしい!
・ヨーロッパ留学に興味がある方
・大学進学を考えている方
Erexit(イギリスのEU離脱)によって、イギリスはEUの学生交流プログラム「Erasmus+」から離れ、ヨーロッパへの留学の道が閉ざされていました。現在は復帰に向けた協議が始まっており、再加入が実現すれば、ヨーロッパ各国の大学で学ぶことができます。留学を通じて世界中の学生と出会い、将来につながる貴重な経験を積むチャンスが再び広がります。
学生にとってのメリット
Erasmus+が復活すると、学生にとって次のような大きな魅力があります。
学費の心配が少ない
Erasmus+では、留学先の大学での授業料が免除され、さらに滞在費や生活費の一部を補助してもらえることがあります。「海外留学=お金がかかる」というハードルが下がり、経済的に余裕がなくても挑戦できるチャンスが広がります。
幅広い学びと体験を楽しめる
プログラムの種類はとても豊富です。
・数か月の短期研修から1年規模の長期留学まで選べる
・専攻に合わせて専門科目を履修できる
・ボランティアやインターンを通して社会とつながれる
など、「勉強だけで終わらない」経験ができるのが大きな魅力です。
国際的な交流を通じた成長
フランス、スペイン、ドイツ、そしてマルタなど、ヨーロッパ各地の大学に通い、世界中から集まった学生と一緒に学べます。
異なる文化や価値観に触れることで、自分の考え方が広がり、国際的な人脈も築けます。これは将来のキャリアや人生の選択肢を広げる大きな力になります。
英語もヨーロッパ言語も学べる
イギリスやマルタのように英語で授業を受けられる国を選ぶこともできれば、フランス語やドイツ語など、第二外国語に挑戦することも可能です。「英語+もう1つの言語」という形でスキルを伸ばせるのは、就職や進学でも強いアピールポイントになります。
『Erasmus+』とは?
Erasmus+(エラスムス・プラス)は、EU(欧州連合)が行っている学生交流プログラムです。1987年に始まり、毎年数十万人の学生がこの制度を利用してヨーロッパ各国で学んでいます。
対象者 | 方法 |
---|---|
大学生・大学院生 | 自分の大学に在籍したままヨーロッパの提携大学へ派遣 |
職業訓練・専門学校生 | 短期の研修やインターンシップから参加 |
若者(18〜30歳) | 地域のNPOやユース団体を通じて応募 |
教員・若者団体 | 勤務先の学校を通じて参加可能 |
高校生が直接利用することはできませんが、大学に進学すればチャンスがあります。
参加方法
1.所属する大学や学校を通じて申込む
Erasmus+は個人で直接申し込むのではなく、必ず自分が通っている大学や専門学校を通じて応募します。学校ごとに成績や語学力などの条件があり、選考を経て派遣先が決まります。
2.派遣先が決まる
学校の提携先になっているヨーロッパの大学や教育機関から行き先が決まります。留学期間は数か月から1年程度で、学びたい分野や専攻に合わせて選択できるケースもあります。
3.サポートを受けて留学
留学先の授業料は免除され、さらに生活費や渡航費の一部が補助されます。経済的な負担を抑えながら海外で学べるのが大きな魅力です。
4.単位や経験を持ち帰る
留学中に受けた授業や取得した単位は、自分の大学で認定されることが多く、留年せずに卒業できます。学問だけでなく、異文化体験や国際的な人脈も将来に活きる財産になります。
参照:Erasmus+ – Applying by yourself
まとめると、Erasmus+は「自分が通っている大学や学校、団体を通じて申し込み、授業料免除や生活費の補助を受けながらヨーロッパで学べる制度」です。
再加入を目指す理由
Brexit(イギリスのEU離脱)によって、イギリスは2020年にEUの学生交流プログラム「Erasmus+」から外れることになり、ヨーロッパ各国との自由な留学交流が一気に途絶えました。これにより、イギリスの学生は授業料免除や生活費補助を受けながらEU各国の大学で学ぶ機会を失い、逆にヨーロッパの学生もイギリスに行きにくくなるという不自由が生まれました。
代わりにイギリス政府は独自の「Turing Scheme」を導入し、世界中どの国へも留学できる仕組みを整えました。しかし、奨学金の額が十分ではないことや、EUからイギリスに来る留学生が減少したことなど、多くの課題が指摘されました。結果として「Erasmus+ほどの魅力や効果はない」との評価が広がり、学生や大学からは再加入を望む声が強まっていきました。
こうした状況を背景に、2025年5月、イギリスとEUは首脳会談で「Erasmus+復帰に向けた協議を始める」ことで合意しました。国際的な人材交流を広げることは教育面だけでなく、EUとの関係改善にもつながると期待されています。若者が再びヨーロッパで学び、国際的な交流を深められる環境を整えることが、両者にとって重要な課題となっています。
今後の進展
イギリス政府は、2026年7月から1年半にわたって Erasmus+ 学生交流プログラムを運営する業務を、民間企業に任せるための契約をすでに募集しています。契約規模は2,000万〜2,400万ポンド(約400〜480億円)と非常に大きく、これは「まだ計画段階」ではなく、実際に準備が始まっている証拠といえます。
この募集は2025年8月に政府の入札情報サイト「Find a Tender」で公開され、契約の対象期間は2026年7月から2027年12月までと定められています。さらに同年8月27日には民間企業向けの説明会も予定されており、参加企業の意見を取り入れながら制度づくりを進めることになっています。つまり、制度を実際に動かすための準備作業がすでに始まっているのです。
このきっかけとなったのが、2025年5月に行われたイギリスとEUの首脳会談です。会談では「Erasmus+復帰に向けて協議を進める」と合意され、若者の交流を再び活発にしていく方針で一致しました。教育や留学の分野は、政治的な対立を超えて協力しやすいテーマと考えられており、その一環として今回の準備が始まったのです。
このように、政治的な合意 → 実務的な準備 → 制度の再構築という流れが着実に進んでおり、2026年夏以降のErasmus+復帰は現実味を帯びています。学生にとっては、もう一度ヨーロッパに留学できるチャンスが戻ってくる可能性が大きくなっているのです。
参照:Financial Times
UKRO
まとめ
イギリスのErasmus+復帰に向けた準備は着実に進んでおり、国際的な学びを求める学生にとって、またとないチャンスとなるでしょう。
ワールドアベニューは、ヨーロッパの中ではイギリスとマルタでの語学留学や短期プログラムなどを中心にサポートしています。大学進学という形ではなくても、どちらの国も英語を学ぶ環境として最適で、多国籍な出会いや国際的な経験を得られるのが魅力です。
また、日本の大学の中にはErasmus+と協定を結んでいるところもあり、そうした大学に進学すれば、日本からでもプログラムを利用してヨーロッパ留学を実現することが可能です。
「海外で学んでみたい!」「将来に役立つ経験を積みたい!」とお考えの方は、まずは一度無料カウンセリングでお気軽にご相談ください。