中学校で英語教師として働き、海外での経験を日本の子どもたちに伝えたい!という想いから、ニュージーランドへ渡航したOkaさんに体験談を伺いました。
1年間滞在する予定だったワーホリ期間を短縮し、入国からわずか4ヶ月ほどで帰国したOkaさん。
体験談ではワーホリのきっかけや英語教員として感じたニュージーランドの英語学習、温かい人との出会いを感じた日常生活や海外経験より学んだことについて語っていただきました。
4ヶ月とは思えない程、とても充実した時間を過ごしてきたOkaさんの全力で駆け抜けた日々を是非、お読みください。
Okaさんの留学概要
渡航国:ニュージーランド
渡航都市:オークランド
留学プログラム:ワーキングホリデー
語学学校:Worldwide School of English(16週間)
渡航期間:2025年5月 – 2025年9月
Okaさんの留学スケジュール
ワーキングホリデーのきっかけ
語学学校で学んだこと
放課後の過ごし方
ホームステイ先での思い出
オーナーに恵まれたシェアハウス生活
限られた期間で満喫したニュージーランド旅行
今後の目標
Okaさんからのメッセージ
さいごに
Okaさんの留学スケジュール

ワーキングホリデーのきっかけ

ずっと海外に行きたいと思っていたのですが、学生時代に新型コロナウィルスの影響で留学できなかったことが心残りでした。
大学卒業後は中学校で英語教師をしており、英語力を上げることも目的の一つでしたが、現地での経験や感じたことを子どもたちに伝えられるようになれば、教師としての自分にもっと自信がつくと思いました。そして、その経験談が子どもたちの将来に少しでも良い影響になればいいなと思ったことが、海外渡航を決めたきっかけです。
我慢しすぎない貯金計画
社会人になって一から自分でお金を貯めなければならなかったので、2年間という期間を決めて貯金しました。ライブに行くことが趣味だったので、そこは我慢せずにお金を使いつつ、「ボーナスは絶対に手を付けずに全額貯金する」と決めていました。何年もかけてダラダラと準備するよりは、若いうちに海外に挑戦したかったので、メリハリをつけて資金を準備しました。
国・エージェントの選び方
渡航先をニュージーランドに決めた理由は、中高生の時から興味があったからです。
以前、英語の教科書にニュージーランドについての文章があり、そこに国鳥のキーウィーのイラストが載っていた記憶があります。「形がキウイフルーツに似ているからキーウィーと呼ばれているんだよ!」といった解説があり、「いつか実物を見てみたいな」と思うようになりました。また、高校時代にラグビー部に所属していたこともあり、ずっと身近に感じていました。自然が豊かでオーロラが見られること、日本と同じように四季があることも知り、知れば知るほど惹かれていき、「海外に行くならニュージーランド」と思うようになりました。
ワーホリを決意し、エージェントを探すようになってから、たまたま知人がニュージーランド留学の経験があると知り、その方が利用したエージェントがワールドアベニューでした。知人がお勧めしてくれたことも理由の一つですが、J-Crossの認証を持っていた点も、エージェントとしての安心感につながりました。実際にカウンセリングを受けた時も、担当のカウンセラーが話しやすく、会社の雰囲気も良さそうだと感じ、ワールドアベニューに決めました。
語学学校で学んだこと

実は私は元々英語が嫌いで、中高生の頃は一番苦手な科目でした。中学3年生の頃に数学教師を目指すようになりましたが、大学進学を意識した高校3年生の時、「このままの英語力ではいけない」と思い、猛勉強して英語の点数を大きく向上させました。また、高校3年生の頃、友人の家に留学生が来て外国人と英語で話す機会がありました。その経験から、英語の将来性に気づき、教育学部英語教育科へ進むことに決めました。
大学では、書く・読むだけの勉強ではなく、話せるようになるための英会話レッスンにも通い始めました。そこでようやく英語を話す楽しさを知ったのですが、元々の苦手意識から「英語が思うように話せない」というコンプレックスを強く感じていたため、海外に行ってしっかり英語を勉強し、自信に繋げたいと強く思うようになりました。
また、教師という職業柄、海外でどのように英語を教えているのかを知りたいという思いもあり、語学学校にはしっかり通おうと思っていました。日本の英語の授業では、できるだけ英語で英語を学ぶことが良いと言われており、教師を始めた頃、英語ができない子にどのように英語で教えれば良いのかと言う答えが出せずにいました。語学学校では、実際に全て英語で学ぶことができます。英語がわからない人たちがオールイングリッシュでどのように英語を学ぶのかを体験できる、もう一度教わる側に立てることが楽しみでした。
授業を受けて感じた日本の英語学習との違い
語学学校は、Worldwide School of Englishに通いました。授業では座学だけではなく、英語で議論することが多く、活発な議論を通じて仲間との絆が深まっていくため、みんなに出会えてとても楽しかったです。
先生によっては授業の中でビジネス英語を教えてくれたり、環境問題や結婚におけるテーマについて話し合ったりと、私が学生の頃は、学校ではあまり経験したことのない勉強スタイルでした。日本では一つの授業が50分しかないので、私の場合は、文法を教えた後、アクティビティやコミュニケーションを通してのアウトプットや、文法問題を解いたりしています。しかし、短時間ゆえに、英語の文法を実際にどのような場面で使うのかを考えたり、その場面を想定して英語で話したりする時間を多くとるのが難しいと感じていました。一方、ニュージーランドでは、1日中英語の学習時間があるので、文法を習ったらすぐにその文法を使って会話をするので、実生活を想像しながら話す練習ができるため、とても効率的で、私も教師として学ぶことがたくさんありました。
様々な国から来た留学生と過ごして感じたこと

留学当初はとても緊張しました。特に南米から来た生徒たちは、正解かどうかに関わらず、とにかくよく発言するので、それだけでも積極性があり、英語が話せるように見えました。「みんなすごいな、自分にできるのかな」という不安があったのですが、思い切って休憩時間や授業中に英語を使って話をしてみると気づくことがありました。自分も周りの生徒と同じように授業を受けているのだから、決して周りと比べて劣っているわけではないと思えるようになったんです。
ワールドワイドでは6週間ごとに先生が変わります。午前中は英語の基礎科目であるリーディング、リスニング、スピーキング、ライティングを重点的に学び、午後は選択科目でコミュニケーションやTOEIC対策コースを受講しました。午後の授業でも先生が変わるので、16週間の間にたくさんの先生と出会えたことは、今となってはとても宝物です。どの先生も、結果だけでなく、日々の学習の過程も見て評価してくれ、入学したばかりの不安な時もずっと寄り添って話を聞いてくれるなど、心強かったです。
ワールドワイドには、日本人とタイ人の留学生が多かったのですが、それ以外にも韓国や南米出身、例えばコロンビアやサウジアラビアからきた生徒も多く、多様な国籍の生徒が在籍していることを実感しました。そのような環境にいたことで、海外には様々な英語や訛りがあることを肌で感じることができました。最初は「カタカナ英語は恥ずかしい」と話すことを躊躇うこともありましたが、それでは英語が話せるようにはならないため、思い切って話すようになりました。それぞれの国の訛りのある英語はリスニングも難しかったですが、そのおかげで「多様な英語の音があって良いんだな」と思えるようになりました。この経験を、日本に帰ったら子どもたちにぜひ伝えていきたいと思います。
何気ない毎日が最高の思い出
学校では様々なアクティビティが提供されていましたが、私にとって一番楽しかったのは、実は何気ない学校での日常でした。特に最後のクラスで出会った韓国人の女の子とは高校時代を思い出すような深い友情が生まれ、お弁当をシェアしたり、お菓子交換をしたりと青春を謳歌しました。また、クラスメイトとも非常に仲が良く、休日には皆でデボンポートなどおしゃれなカフェエリアへ出かけて一日中散策するなど、充実した時間を過ごしました。
実は、ニュージーランドの学校は日本からの留学生も多いことはメリットだと感じました。クラスに日本人がいたとしても、英語の授業は全て英語です。日本人同士でも英語で会話するように意識し、本当にわからないところは教えあったり、日本人の発音だからこそ聞き取りやすい部分もあるので、お互いモチベーションを保ちながら一緒に頑張れたと思います。
放課後の過ごし方

放課後は学校のアクティビティやワークショップに参加したり、友達とカフェに行ったりして過ごしました。
語学学校に通っている間にアルバイトを始めることも考えていたので、レジュメ(履歴書)を作成し、学校で内容を見てもらうなどの準備を進めていました。しかし、ちょうど良いタイミングで、日本で教員として働ける機会があると言うお話しを聞きました。このまま1年いるか、帰国するか悩みましたが、ここで学んだことをすぐに仕事に活かしたいと考え、ニュージーランドでの4ヶ月の勉強を終えたらアルバイトせずに帰国しようと決断しました。この決断ができたおかげで、「だったら全力で勉強して、とことんニュージーランドでの生活を楽しもう」という気持ちに切り替え、楽しむことができました。
社会人になってから、こうした学生生活に戻ることは本当に新鮮で、時間に縛られず、お金も時間も自分のために使える毎日がまさに天国のような日々でした。この自由な環境のおかげで、自分のやりたいことに全力を注ぎ、いろいろと考える良い機会になりました。
実際の放課後の過ごし方ですが、最初の頃は学校のアクティビティに積極的に参加していました。特にボードゲームを楽しむアクティビティでは、普段あまり話さない相手ともゲームを通じて仲良くなることができました。ルールを教え合うなど英語を使う機会にもなり、スピーキングにもリスニングにもとても良い練習になりました。その他にも、カフェやバーでお酒を飲みながらいろいろな人と話したり、動物園に行ったり、山に登って写真を撮ったりと、自然な形で友達を作ることができました。
アクティビティに参加しない日も、学校に残って空いている教室で勉強したり、図書館に行ったり、おしゃれなカフェで友達と話したり、海へ行って景色を眺めたりと、その日の気分に合わせて自由に過ごしていました。
ニュージーランド生活の様子
ホームステイ先での思い出

最初の1ヶ月間はホームステイをしました。私以外にもタイから来た中高生が友人同士で2名いたので、年齢の違いもあり最初はうまくやっていけるか不安でした。しかし、3人で一緒にお出かけしたり、ご飯を食べたり、遊んだりするうちに、とても仲良くなり、今となっては本当に楽しいホームステイ生活でした。また、2人が帰国するとき、私はすでにホームステイは終わっていたのですが、2人とファザーとマザーが私を招待してくれ、タイ人の2人が一生懸命作ったタイ料理を振る舞ってくれました。初めての料理だったらしく、「Oka、手伝って」ってお願いされ、2時間もかけて共に料理をしたのも良い思い出です。
ホームステイ終了後もマザーとファザーとの交流は続き、ある時、私の中国人の友人がそのご家族の家に滞在していると知り、マザーとファザーに伝えたところ、「ご飯を食べに来ていいよ」と声をかけていただきました。退居後も3回ほど食事をごちそうになるなど、まるで家族のように接してくれました。いつも「何でも食べていいよ」と言ってくれ、お菓子もたくさんもらいました。ただ、ニュージーランドの家庭料理は芋(じゃがいも)が多く、お腹がいっぱいになりすぎたのも良い思い出です。
オーナーに恵まれたシェアハウス生活
ホームステイで過ごし始めてから、すぐにシェアハウス探しを始め、5軒ほど見に行きました。私が部屋を探していた時期は日本人の留学生が多い時期と重なり、希望の物件が埋まってしまうこともありました。
しかし、実際に滞在したシェアハウスのオーナーさんはとても良い方で、何人も内見希望が来ていたにもかかわらず、私を気に入ってくれ「この子と住みたい」と思って、他の内見予約を断ってくれたそうです。オーナーさんは韓国人の老夫婦で、ここでも温かい出会いがあったと感じています。
家賃はシティからバスで10分の場所にもかかわらず、週240ドルでした。バスの本数も非常に多く、快適に過ごすことができました。
シェアハウスでは、基本的に自炊していましたが、時折オーナーが料理を分けてくれました。入居時にはカレーを作ってくれたり、オーナーさんが韓国料理を作った際に少し分けてくれたり、私が疲れて料理を作っていない時は、メッセージアプリで「ご飯作ったの?」「作ってない?じゃあ今から降りてきて」と連絡をくれ、結局ご馳走になってしまいました。
実は、オーナーさんはもともとカフェを経営されていた方で、フレンチトーストがとても美味しいんです。私がそれが好きだと知って、作って置いてくれたり、私が退居する時も最後にフレンチトーストを食べて帰ったりと、本当によくしてもらいました。ニュージーランドの人たちは、ホームステイのホストであれ、シェアハウスのオーナーであれ、国籍に関わらず、本当に家族のように扱ってくれるのが当たり前だと感じています。
限られた期間で満喫したニュージーランド旅行
北島縦断:電車でウェリントンへ

ワーホリ中、友人と1泊2日で首都ウェリントンへ旅行しました。ウェリントンの街自体は小さいので観光は1日で十分だと感じましたが、せっかくの旅行なのでちょっと時間をかけ、オークランドからウェリントンまで電車で行くことにしました。ちょうど韓国人の友人も「旅行に行きたい」と言っていて、電車の旅が夢だったそうなので、2人で11時間かけてウェリントンへ向かいました。電車から外の景色をみれるので、いくつもの都市を旅行している気分になり、飽きずに旅ができました。ウェリントンに着いてからはカフェに行ったり、国会議事堂や教会を見たりして観光しました。ちなみに、帰りも11時間かけてオークランドに戻るのはさすがに大変なので、そこは飛行機で帰ってきました。
ロトルアの天然温泉と南島観光

他には、タウポとロトルア、それから映画で有名なホビット村にも行きました。ロトルアでは天気が悪かったのですが、天然の温泉の川に入って泳ぎました。先住民族であるマオリ族のエリアにある温泉で、自然の温泉に入れるなんてとても貴重な経験でした。
帰国前には南島にも旅行し、王道のクイーンズタウンやテカポ、ワナカへいきました。マウントクックも見たかったのですが、レンタカーでの雪道の運転が怖く、そこは諦めました。クライストチャーチなど、他にも行きたい場所はありましたが、スケジュール的に全てを回り切ることができなかったため、友人がニュージーランドにいる間にぜひまた訪れたいと思っています。限られた期間でしたが、結果としてかなりいろいろな場所へ行くことができました。
今後の目標
帰国後の今後の目標としては、引き続きオンラインで英会話を続け、英語力の維持・向上に努めることです。また、ニュージーランドで出会った友人たちとは、これからも常に連絡を取り合い、お互いの国で会えるように交流を続けていきたいです。実は、すでに帰国した後に、韓国人のお友達と日本で会う機会があり、留学での出会いは一生ものだなと実感しています。そして何より、この貴重なワーキングホリデーの経験を、担当する子どもたちにしっかりと伝えていくことだと考えています。
Okaさんからのメッセージ

留学は「英語ができるから行く」のではなく、「英語ができないから、学びに行く」というスタンスでも良いと思います。英語力はあるに越したことはないですが、必ずしも高い英語力が必要なわけではありません。語学学校のクラスはさまざまなレベルに分かれており、先生も個々のレベルに合わせて指導してくれます。「できないから行かない」というのは、非常にもったいないです。できないからこそ学びに行き、現地で目的を持って一生懸命頑張りさえすれば、必ず結果はついてきます。そしてなりよりも、自分から積極的に話し、交流してください。そこで英語力だけではなく、かけがえのない思い出、仲間、経験に出会うことができます。そして必ず、「英語を学び続けたい!英語が大好きだ!」と思うはずです。
さらに、そこで英語を頑張りたい、海外生活を経験したいという同じ目標を持った仲間たちと出会えます。お互いに助け合うからこそ、絆が生まれます。勇気を出して挑戦してみて、絶対に後悔はありませんし、得られるものの方が圧倒的に大きいと確信しています。
この経験がくれたもの
今回の滞在を通して、私はより良い先生になるための材料をたくさんもらいました。そして何より、自分の選択肢が大きく広がったと感じています。
英語に自信がついたこと、海外に行くことにハードルがなくなったことで、人生の選択肢が増えました。例えば、30歳を過ぎるまえに他の国のワーホリにチャレンジしてみよう、英語を使う全く違う職業に就いてみようなど、さまざまな可能性が現実味を帯びました。
日本は素晴らしい国ですが、日本だけで完結するのはもったいない。世界にはもっとたくさんの場所があり、もっとたくさんの人がいる。様々な場所へ行って、多様な人々と出会いたいと思うようになりました。次は南米など、全然違う国に行っているかもしれません。どこでどんな出会いがあるか分からないので、これからも海外には目を向けていきたいです。
さいごに
Okaさんの体験談はいかがでしたでしょうか。
帰国して2ヶ月ほど経過した時期のインタビューでしたが、Okaさんは学校生活や何気ない毎日の思い出を、まるで昨日のことのように楽しそうにお話ししてくれたことがとても印象的です。
「ワーキングホリデーに興味が湧いた!」という方は、ぜひ無料の留学カウンセリングをご活用ください。カウンセリングは、木曜を除く毎日10時〜19時まで受け付けており、土日祝もご予約可能です。
カウンセリングはZoomを利用したオンライン形式のため、全国どこからでもご参加いただけます。「まだ留学するか決めていない…」という段階でも、もちろんご相談可能です!皆さまからのお問い合わせを心よりお待ちしております。

































