オーストラリアには留学生を守る法律がある

公開日:2018/04/02
最終更新日:2019/11/11

留学が長期にわたる場合、安全に海外生活を送れるかどうかという点もとても重要になってきます。
ここでいう「安全」が意味することは、生活環境や治安面の安全だけではなく、「安全に教育を受けることができるかどうか」という点も含みます。

オーストラリアには、留学生のための教育サービスESOS(イーソス)と呼ばれる法律が存在し、留学生保護の観点から提供される教育の品質保証・管理、学費の保護を行っています。国民でない留学生に対し、このような体制が設けられていることは、オーストラリア留学の大きなメリットの1つです。

ここでは、留学生を守る留学生のための教育サービス(ESOS)法が留学生にとって何がどう安全なのか、また、法律を守るに当たって留学生が果たすべき責任は何かを紹介していきたいと思います。

1.留学中、学校が途中で倒産してしまった!残りの留学生活、どうしたらいいの?▼ 
2.ESOS法が定め管理する教育機関の責任とは▼ 
3.守ってもらうからには私達もしっかり義務を果たそう!留学生側の責任について▼ 
4.ESOS法だけじゃない!留学生を国が支援する万全の体制▼ 
まとめ▼ 

1.留学中、学校が途中で倒産してしまった!残りの留学生活、どうしたらいいの?

学校倒産

いつものように学校に到着すると何やら玄関に人だかりが…。何事かと思い、人だかりの先を覗いてみると玄関のドアには「閉校」の張り紙が…。
「これから留学生活どうなるの?学費は全部払ってしまったけど戻ってくるの?それとも帰国しなければいけないの?!」

留学中、通っていた学校の倒産、閉校というトラブルは、数こそ多くないまでも、実際に起こりうる話です。
実際、2016年、2017年には、カナダ バンクーバーやトロントにあった老舗語学学校が、また2018年3月、オーストラリア ブリスベンにある語学学校が、突然、倒産しました。

これらの学校のように、なんの前触れもなく、学校に行ってみたその日に倒産・閉校していたというようなケースがあるのです。そして、残念ながら当然倒産した学校から授業料などの費用の返金は受けられないケースが殆どです。

しかし、ESOS法を持つオーストラリアの場合、万が一、突然学校が倒産してしまったとしても、オーストラリア政府が自分のレベルや目的に合ったコースを提供している別の教育機関への転校サポートを行ってくれます。
これはESOS法で定める学費保護サービス(Tuition Protection Service(TPS))で、語学学校の倒産によって学生ビザの変更や再申請が必要となっても、オーストラリア移民局が許可すれば新たな学生ビザ申請費用を支払うことなく再申請が可能となります。
いざというとき、追加でお金を払う必要はなく、予定していた期間、継続して教育を受けることができるというのは安心ですよね。

2.ESOS法が定め管理する教育機関の責任とは

ESOS法の教育機関の責任とは

ESOS法とは、オーストラリアで勉強している留学生の権利を保護するものです。
ESOS法では、まず、留学生が教育機関に入学する前、教育機関が提供するコースや料金、勉強の形態などの情報を正確に提供されることから始まり、先述している学費保護サービス(Tuition Protection Service(TPS))などを提供しています。また、ESOS法では、留学生の授業料や財政面の保証を行い、教育機関が義務付けられた教育を行わなかった場合、授業料の引換金などを受けることができます。

ESOS法が定める教育機関の責任
・学習と生活を支援するオリエンテーションとサポートサービスの利用
・留学生担当間の連絡先
・コースの取得申請の申請ができるかどうか、および申請する方法
・在籍が延期、保留、取り消しになるかどうか、およびその期間
・履修コースにおいて教育機関が十分な成績とみなす条件と、あまり進歩がみられない場合に利用できるサポートの種類
・コースで出席率がチェックされるかどうか、およびその時期
・苦情と抗議の手続き

3.守ってもらうからには私達もしっかり義務を果たそう!留学生側の責任について

学生側の責任

ESOS法では留学生側にも、学生ビザを持つ留学生として、下記の責任を課しています。

ESOS法が定める留学生の責任
・学生ビザの条件を満たすこと、コースで十分な成績と良好な出席率を保つこと
・海外留学生保険に滞在期間中継続して加入していること
・教育機関との間の書面の利用規約に従うこと
・住所や連絡先を変更した場合、教育機関に通知すること
・コースで出席率が記録されている場合は、教育機関の出席に関する方針に従うこと
・18歳以下の場合、認可された宿泊施設、サポート、一般的な福利厚生の手配を維持すること

また、上記の他に学生ビザを取得している留学生は「留学生向け教育機関・コースの連邦政府登録制度(CRICOS)」に登録された教育機関やコースで勉強する必要があります。CRICOSに登録されている教育機関やコースは、留学生に必要な基準を満たしていることが保証されており、安心して教育を受けることができるためです。

4.ESOS法だけじゃない!留学生を国が支援する万全の体制

ESOS法以外にも、留学生の保護、教育機関の品質保証など、留学生が安心して留学できる環境を維持するため、下記の法律を定めています。

Australian Skills Quality Authority(ASQA)
ASQAとはオーストラリア技能質保証機関のことです。オーストラリアの職業教育と教育機関を訓練する部署を監視する機関です。230,000人を超える留学生を含む120万人以上の学生のために職業教育訓練(VET)教育の質を保証しています。

TEQSA
TEQSAとは、オーストラリア高等教育質・基準機構です。オーストラリアの大学と大学以外の高等教育機関に対し、品質の規制と保証、コンプライアンスの評価と品質評価の両方を請け負っています。

留学生オンブズマン
留学生オンブズマンでは、留学生がオーストラリアの民営の教育機関および訓練機関で経験する問題に関する苦情の調査を行います。公立の教育機関TAFEや大学、学校で履修している場合は、教育機関所在地の州または準州にあるオンブズマンに連絡をとり、苦情の申し立てをする必要があります。

Australian Capital Territoryオンブズマン – www. ombudsman.act.gov.au
New South Walesオンブズマン – www.ombo.nsw.gov.au
ノーザンテリトリー・ オンブズマン – www.omb-hcscc.nt.gov.au
クイーンズランド・オンブズマン – www. ombudsman.qld.gov.au
南 オーストラリア・ オンブズマン – www. ombudsman.sa.gov.au
タスマニア・オンブズマン – www. ombudsman.tas.gov.au
ビクトリア・オンブズマン – www. Ombudsman vic.gov.au
西オーストラリア・オンブズマン – www. ombudsman.wa.gov.au

まとめ

まとめ
いかがでしたか?
留学先の国を選ぶとき、なんとなくのイメージや、ドラマや映画からの憧れなどだけはなく、留学中の自分の生活をイメージしながら、怒りうるリスクに対して、きちんとしたサポート体制や保証のある国を選ぶこと。これは留学を失敗させないための大きなポイントになります。行ってから「こんなはずじゃなかった!」とならないように気をつけましょう。

どこの国に行けば良いのか分からない、という方はぜひお気軽にご相談ください。あなたの目的と希望を叶えられる国やプランの情報提供はもちろん、安心して留学できる場所をプロの目線からご提案いたします。

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