オーストラリアの税金

公開日:2018/03/12
最終更新日:2019/11/11

自国において義務とされる納税ですが、留学中、留学先での税金の支払い義務ってどうなるのだろう?と思われたことはありませんか。

日本の国会でも常に騒がれている消費税や所得税の引き上げ、または見直し。医療や福祉、教育の充実、所得格差の是正、さまざまな公の目的で徴収される税金は、必要なものと理解しているものの、その負担があまりに大きいと、悩ましい気持ちにもなるものです。ただ、自国であれば、収めた税金は日々の生活のなか、また将来、大なり小なり還元されます。しかし、一時的にしか滞在しない留学先での納税には疑問を持たれる方もいらっしゃるかと思います。

ここでは、オーストラリア留学する上で知ってると得する租税制度について説明したいと思います。
※企業が納める法人税や特定事業税などではなく、あくまで個人に紐付く税金のことを中心にお話します。

オーストラリアの税金って何パーセント?GST(Goods and Services Tax)とは ▼ 
税に対する知識を持つと留学費用を抑えられる! ▼ 
税金は返ってくる!? ▼ 
まとめ ▼ 

1.オーストラリアの税金って何パーセント?GST(Goods and Services Tax)とは


GSTとはGoods and Services Tax(財・サービス税)の略です。
オーストラリアでは2000年7月にオーストラリア国内で消費されるほぼすべての商品、サービスに対して取引価格の10%が課せられるGST(Goods and Services Tax)が導入されました。

消費されるほぼすべての商品、サービスに対してかかる税という表現からもわかるように、GSTは日本でいうところの消費税と似た役割を担っています。ただ、オーストラリアでは「軽減税率」が採用されているため、嗜好品や人生をより豊かにするためのサービスは課税対象となり、生きていく上で必要、且つ主要な食品やサービスは非課税対象になるということです。

例えば、必需食品、教育関連、医療・保険・介護サービス、医薬品、保育サービス、宗教サービス、上下水道費や郵便、通信サービスなどはGST対象外です。

食品を例に、もう少し具体的に言うと、野菜や果物、野菜やフルーツのジュース(果汁90%以上)、肉、魚、卵、パン(菓子パンを除く)、クリーム、チーズ、ミルク、コーヒー、紅茶、朝食用シリアル食品、小麦粉・砂糖・ケーキミックス等の材料、粉ミルクや離乳食、ボトル・ウォーター、料理用油脂、調味料、ジャム・ハニー・ピーナツバターなどは課税対象外です。

光熱費なども同様で、電気やガスなどの公共料金は課税対象ですが、水道料金だけは非課税となります。

2.税に対する知識を持つと留学費用を抑えられる!


オーストラリアに旅行したり、留学したりした方が、「オーストラリアは、物価が高い」といいます。
実際、ちょっとおしゃれなカフェでソフトドリンクとマフィンを購入するだけで1,000円を超えてしまいます。ランチやディナーともなるとその額はさらに上がります。確かにオーストラリアは好景気が続いており、物価は安い国ではありません。しかし、旅行や短期的な留学の場合、課税対象の嗜好品の購入や外食頻度が高く、より「高い」と感じる要因が多いとも言えます。

商品やサービスに提示されている値段はGST込み表示となっているため、普段の生活で何にどのくらいの税金が課せられているのか?を意識することはあまりないかもしれません。しかし、税込み価格でしか提示されていないからこそ、何が課税対象か、どれが非課税対象かを把握していないと、知らず知らずのうちに通常の生活費×10%コスト増になっている可能性があります。逆に、何が非課税なのか?を知っていると、生活費用を抑えることができるのです。

例えば、
・サンドイッチ
・ケーキ、パイ、その他菓子パン
・ソフトドリンク、乳飲料
・その調理済の食品 などにはGSTがかかります。

対して、同じサンドイッチを食べるにしても
・食パンやロールパン
・チーズ
・野菜
・果汁90%以上のフルーツジュース
・牛乳 など、非課税対象の食品を利用して、自分で作れば、グッと費用を抑えることができます。

留学中の生活費、節約の鍵は「自炊」にあり!という感じですね。

ちなみに、お酒には、お酒の種類や度数、量などによってかかる税金が異なります。
例えば、オーストラリアと言えば有名なお酒はワインですが、日本酒を含むワインに関しては、WET (Wine Equalisation Tax)=ワインにかかる酒税と呼ばれる特別な税が存在します。WETは一律で29%で、ここにさらにGSTが10%追加されるので、本来AU$100のワインが、AU$141.9で販売されている…となります。日本の場合、10,000円のワインであれば10,800円。対してAU$=90円計算で日本円にして12,771円。
オーストラリア留学を機に休肝した方がよいかもしれません。

海外の方が、レストランなどでのパーティーではなく、ホームパーティーを好む理由がよくわかりますね。

3.税金は返ってくる!?


ここまで読んでいただいて、「税金高いなーーーー」と思われた方がほとんどだと思います。が!ここで朗報です。オーストラリアにはTRS(Tourist Refund Scheme)と呼ばれる「税金払い戻し制度」があります。

残念ながら、ビール、ブランデー、スピリタスなどアルコール類(普通のワインはOK)と煙草と、もともとGSTが含まれていない品、また、オーストラリア国内で消費してしまった品に関しては申請対象外ですが、それ以外で、且つ下記の条件を満たしている場合、購入時支払った税金を払い戻ししてもらえるのです。

条件
・オーストラリア出国前60日以内に購入したもの
・同一店舗で購入したAU$300以上のもの
・申請者が購入者本人であること
・タックスインボイスと呼ばれる領収書を持っていること
・TRS手続きの際、対象の購入品を持っていること(購入品が手荷物にできない品・サイズの物の場合、機内預け入れ前に別窓口でチェックを受けていること)

税金払い戻し手続きについて詳しくは「オーストラリア出国時は「税金払い戻し制度」TRS! 知ってお得に賢くお買い物♪」をご参照ください。

ちょっと高額なGST対象品を日本の家族や友人、恋人にお土産として購入した場合など有効に利用できるとよいですね。オーストラリア出国前60日以内に購入したものが対象のため、留学で60日以上、オーストラリアに滞在していた方の場合、最後の60日間で購入した商品のみが対象となります。よって、お土産は帰国1~2ヶ月前に購入するとよいでしょう。

4.まとめ

いかがでしたでしょうか。
オーストラリア留学中の生活費用を抑えるポイントはいかに「自炊」や「手作り」にあるようです。
毎日、ちょこちょこお酒を飲んだり、外食したり、自炊が面倒だからと出来合いのものばかり購入していると、日々の生活費用はかなり高くついてしまいます。日々の生活では非課税の食品を中心にまとめ買いし、自炊して節約し楽しむべきときに楽しむ!また、パーティーなどもレストランを借りて…というより、友達宅で手作りのホームパーティーを開催する!そんな楽しみ方がおすすめです。

かかる税率や金額を見ていると、「高い」と感じる方もいらっしゃるかと思います。
しかし、これだけ高い税率でも、オーストラリアは世界トップレベルの暮らしやすさを誇る国です。その理由は先述しているように、生活必需品や教育、医療や保険などには税金はかからないという点と、高い給与、そして豊かな自然や数多く存在する美しいビーチなど、お金をかけなくても楽しめることがたくさんあるからかと思います。

日本のような「便利な生活」ばかりではないかもしれませんが、郷に入れば郷に従うということで、節約しながらも、オーストラリア流の生活を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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