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カナダの通貨・銀行などお金に関わる情報

国にもよりますが、海外では100円以下の金額は硬貨、それ以上は紙幣として使用されることが一般的です。最初はその感覚に戸惑いつつも、少しだけお金持ちになったような気分を味わったことを今でも覚えています。日本とは異なる細かな硬貨や紙幣を上手に使いこなし、買い物の際に端数を意識して支払えるようになると、海外での生活に少しずつ慣れてきた実感が湧き、嬉しく感じたものです。

カナダへ留学するにあたり、日本円をカナダドルへ両替したり、現地への送金の準備を行ったりと、日常生活をスムーズに送るための金銭的な準備が必要になります。
ここでは、カナダの通貨や銀行制度をはじめ、お金に関わる基本的な情報を分かりやすくご紹介いたします。

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カナダの通貨にまつわる基本情報 ▼ 
カナダでおすすめの銀行は?▼ 
カナダへのお金の持って行き方・使い方 ▼ 
おわりに▼ 

カナダの通貨にまつわる基本情報

カナダの通貨はカナダドル(英語: Canadian dollar、フランス語: Dollar canadien)で、記号は「$」です。他のドル通貨(アメリカドル、オーストラリアドルなど)と区別するため、「C$」と表記することもあります。

1ドルは100セントで構成されていますが、日本の100円=100枚の1円玉とは異なり、カナダでは5セント以上の硬貨しか流通していません。かつては1セント硬貨(日本でいう1円玉に相当するもの)も存在していましたが、2013年に廃止されました。
そのため、現金支払いの際には合計金額のセントの単位を調整する必要があります。具体的には以下のように切り上げ・切り捨てが行われます。

セントの末尾が「1・2・6・7」の場合 → 切り捨て(例:$1.31→$1.30、$1.36→$1.35)
セントの末尾が「3・4・8・9」の場合 → 切り上げ(例:$1.38→$1.40、$1.33→$1.35)
なお、クレジットカードやデビットカードなどのキャッシュレス払いにはこの端数処理は適用されません。
四捨五入ではないという点は、少し驚かれる方も多いかもしれませんね。

それでは次に、カナダの紙幣と硬貨の種類について詳しく見ていきましょう。

カナダドル ‐ 紙幣

まずは紙幣から見ていきましょう。
カナダドルの紙幣は現在、以下の5種類が発行・流通しています。額面の高い順に、100ドル、50ドル、20ドル、10ドル、5ドルの5種類です。

100ドル紙幣
色:茶色
肖像:第8代カナダ首相、ロバート・ボーデン卿。厳しい表情が印象的です。
裏面デザイン:インスリンの発見に関する医療的革新がテーマで、DNAの螺旋構造やインスリン瓶が描かれています。カナダの医学分野における貢献を誇るデザインです。

50ドル紙幣
色:赤
肖像:第10代カナダ首相、ウィリアム・リオン・マッケンジー・キング氏。穏やかな表情が特徴です。
裏面デザイン:カナダ北部の先住民イヌイット文化や、「北極(ᐃᓄᒃᑎᑐᑦ)」の文字(イヌクティトゥット語)、セント・ローレンス川からニュー・ファンドランドまでを行き来した砕氷船CCGSアムンゼンが描かれています。

20ドル紙幣
色:緑
肖像:英国王室のエリザベス2世女王。カナダは英連邦王国の一員であるため、女王の肖像が使用されています。
裏面デザイン:第一次世界大戦の戦没者を追悼するために建てられたカナダ国立ヴィミ記念塔と、戦没者の象徴とされる赤いケシの花が描かれています。
2023年5月、カナダ政府は新しい$20紙幣にチャールズ3世国王の肖像を採用することを発表しました。新デザインは縦向きで、2027年頃の発行が予定されています。

10ドル紙幣
色:紫
肖像:カナダ出身の黒人実業家、ヴィオラ・デズモンド氏。カナダにおける現代の人権運動の先駆けとなった人物です。カナダ人の女性、かつ黒人女性として初めて紙幣に採用されました。またデザインも初めて縦向きが採用されています。
裏面デザイン:真実、自由、力の象徴として、カナダ人権博物館とイーグルフェザーが描かれています。

ちなみに、2017年のカナダ建国150周年の時には、このような記念紙幣も発行されていました。

紙幣‐表

紙幣‐裏

5ドル紙幣
色:青
肖像:第7代首相、ウィルフリッド・ローリエ卿。初のフランス系カナダ人首相であり、15年間の最長在任記録を持ちます。
裏面デザイン:国際宇宙ステーション(ISS)で活躍するロボットアーム「カナダアーム2」や宇宙飛行士が描かれています。カナダの宇宙開発技術の象徴です。

▼カナダ人宇宙飛行士のクリス・ハドフィールド氏から喜びのコメント

かつては日本と同様、紙素材の紙幣が使用されていましたが、現在はポリマー製(プラスチック製)紙幣が導入されています。これは、偽造対策の一環として導入されたもので、2004年の統計では、100万枚あたり約470枚の偽札が発見されていたのに対し、ポリマー紙幣導入後はその数が大幅に減少したと言われています。
また、ポリマー紙幣は耐久性にも優れており、水に濡れても破損しにくく、誤って洗濯してしまっても使用に支障が出にくいというメリットがあります。
さらに、視覚に障がいのある方が紙幣を識別できるよう、点字(触覚マーク)が左上に施されており、カナダ社会のインクルーシブな姿勢が表れています。

カナダドル ‐ 硬貨

英語では硬貨は一般的に coin(コイン) と表現されますが、買い物時などで「小銭」というニュアンスで使いたい場合は change(チェンジ) という言葉がよく使われます。たとえば「Do you have any change?(小銭を持っていますか?)」のように使われ、日常生活でも役立つ表現です。

現在カナダで流通している硬貨は、以下の5種類です。大きな額面のものから順に、2ドル硬貨、1ドル硬貨、25セント硬貨、10セント硬貨、5セント硬貨があります。

カナダでは、それぞれの硬貨に親しみを込めた 愛称がつけられており、金額よりもその愛称で呼ばれることが一般的です。現地の店員さんからも「ダイムある?」などと聞かれることがあるため、これらの呼び方を覚えておくとスムーズに対応できるでしょう。

2ドル硬貨
通称:トゥーニー (toonie)
1ドル硬貨「ルーニー(loonie)」が2枚分という意味から、「トゥーニー」と呼ばれるようになりました。
特徴:現在流通している硬貨の中で最も大きく、中央と外周で色が異なる2色構造が特徴的です。

1ドル硬貨
通称:ルーニー(loonie)
裏面に描かれているカナダの国鳥「Common Loon」が呼び名の由来となっています。
特徴:金色一色のデザインで、他の硬貨と一目で区別がつきます。

25セント硬貨
通称:クォーター (quarter)
文字通り「1ドルの4分の1」という意味で、アメリカでも25セント硬貨は同様に「クォーター」と呼ばれています。2枚で50セント、4枚で1ドルと覚えると、感覚的に使いやすくなります。
特徴:エリザベス2世女王の肖像が表面に、裏面にはカリブー(トナカイの一種)が描かれています。

10セント硬貨
通称:ダイム (dime)
10分の1を意味するフランス語「disme(ディーム)」が語源とされています。アメリカでも10セント硬貨は同様に「ダイム」と呼ばれています。
特徴:カナダの硬貨の中で最も小さなサイズです。

5セント硬貨
通称:ニッケル(nickel)
主な素材であるニッケル合金に由来する呼び名です。
特徴:25セント硬貨と形状や色が似ているため、間違いやすいコインですが、裏面のビーバーのデザインで見分けられます。

これらの愛称はカナダでの生活や買い物の際によく使われるため、由来とともに覚えておくと実用的かつ印象に残りやすくなります。カナダ滞在時のちょっとした会話にも役立ちますので、ぜひ覚えてみてください。

カナダでおすすめの銀行は?

カナダの銀行

長期間にわたってカナダで留学・滞在する場合、生活費の管理手段として、現地で銀行口座を開設して日本から送金してもらう方法や、国際キャッシュカードを利用する方法などがあります。
カナダで銀行口座を開設するには、以下のような本人確認書類と、初回入金用の現金を持参する必要があります。
・パスポート
・SIN(社会保険番号)
・有効なビザ(Work permitやStudy permit)
・カナダの運転免許証または政府発行のIDカード
・カナダの教育機関からの入学許可証または在学証明書

また、手続きの際に滞在先の住所やカナダの携帯番号も必要になります。銀行によって求められる書類が異なる場合がありますので、事前に各銀行の公式ウェブサイトや窓口で確認することをおすすめします。
必要なものを持っていき、銀行の窓口で「口座を開設したい」と申し出ると、スタッフが対応してくれます。また、銀行によってはオンラインで開設ができるサービスもあります。

口座の種類は普通預金(Chequing Account)と定期預金(Saving Account)があり、留学生の場合、普通預金(Chequing Account)の開設を行うのが一般的です。

口座開設などの際、覚えておくと便利な単語
銀行口座:Account
引き出し:Withdraw
預金:Deposit
残高:Balance
残高証明書:Bank/Account Statement
為替:Currency Exchange
普通預金口座:Chequing Account
定期預金口座:Savings Account
送金:Wire Transfer
利率:Interest Rate
口座維持費:Maintenance Fee
口座を開く:Open an Account
口座を解約する:Close an Account



カナダの主な銀行

カナダには「5大銀行(Big Five Banks)」と呼ばれる大手銀行があります。日本でいうところの三菱UFJ銀行や三井住友銀行、みずほ銀行といったメガバンクに相当する存在です。これらの大手銀行に加え、地域密着型の銀行もあり、それぞれに特徴があります。
ここからは、カナダの主要銀行やその他にもよく利用されている金融機関の特徴について詳しくご紹介いたします。

Royal Bank of Canada(RBC:カナダ・ロイヤル銀行)

HP:http://www.rbcroyalbank.com/personal.html
RBC(カナダ・ロイヤル銀行)は、トロントに本社を置くカナダ最大級の金融機関で、全国に広く支店を展開しています。留学生向けのサービスも充実しており、カナダでの生活をサポートしています。

学生ビザで滞在する留学生向けの口座として、RBC Advantage Banking for Studentsが提供されています。フルタイムの学生の場合は基本料金は無料で、デビットカードでの取引も無制限で行えます。ATM利用手数料もかかりません。
ワーキングホリデーなどで滞在する留学生には、RBC Day to Day Bankingと呼ばれる、シンプルでコストを抑えた普通預金口座がおすすめです。振込手数料は無料ですが、デビットカードおよびATM手数料は月に13回目から有料となります。口座維持手数料は月に4ドル程度です。

RBCはカナダ国内での知名度と信頼性が高く、特にサポート体制が整っている点で安心感があります。ただし、フルタイムの学生以外は月額の口座維持費用が発生する点は検討材料のひとつとなるでしょう。

TD Canada Trust(TD:トロント・ドミニオン銀行)

HP:https://www.td.com/ca/en/personal-banking/

TD Canada Trustは、Royal Bank of Canada(RBC)に次ぐカナダ国内第2位の銀行で、RBCと同様にカナダ全土に支店を展開しています。留学生に人気の高いバンクーバーでは、日本語に対応できるスタッフが常駐しており、日本語での口座開設手続きが可能です。
留学生でも利用できる主な口座プランは以下の4つです。

TD Minimum Chequing Account
口座維持手数料が月間3.95ドルで、ATMおよびデビットカード利用回数12回までは手数料無料、13回目以降は、1.25ドルの手数料が発生します。ネットバンキングなどは無料ですが、カード社会のカナダでデビットカードを12回しか無料で利用できないとなると、手数料がかさんでしまう可能性の高いプランです。

TD Every Day Chequing Account
口座維持手数料は月間10.95ドルとTD Minimum Chequing Accountと比較するとやや高めです。しかし、常に3,000ドル以上の残高がある場合は維持手数料無料となります。ATMおよびデビットカード利用回数は25回まで手数料無料で、それ以降は、1.25ドルの手数料が発生します。

TD Unlimited Chequing Account
口座維持手数料は月間16.95ドルと先の2つのプランと比べるとさらに高めです。しかし、常に4,000ドル以上の残高がある場合は維持手数料無料となります。さらに、ATMおよびデビットカード利用回数は何回利用しても手数料は無料です。なお、TDのマークのないATMや他国でのATM利用時には手数料が発生します。

TD All-Inclusive Banking Plan
口座維持手数料は月間29.95ドルと高額ですが、常に5,000ドル以上の残高がある場合は維持手数料無料です。ATMおよびデビットカード利用回数は何回利用しても手数料は無料です。カナダ国外および海外のTD以外のATM利用時にも手数料は発生しません。

Bank of Nova Scotia (Scotia Bank:ノバスコシア銀行)

HP:http://www.scotiabank.com/ca/en/0,,11,00.html

ノバ・スコシア銀行は、トロントに本社を構えるカナダ第3位の大手銀行で、カナダ国内のみならず、アメリカやメキシコをはじめとする約50か国に支店を持つ国際的な銀行です。

最も一般的な口座プランはBasic Bank Accountで、月額の口座維持手数料は3.95ドルです。ATMやデビットカードでの取引は月12回まで無料です。
もう一つのプラン、Basic Plus Bank Accountでは、口座維持手数料は月額11.95ドルですが、3,000ドル以上の残高を維持している場合は無料となります。このプランでは、ATMやデビットカードでの取引は月25回まで無料です。
さらに、Preferred Packageというプランでは、口座残高が4,000ドル未満の場合は月額16.95ドルの手数料が発生します。ただ、ATMやデビットカードでの取引は回数制限なくずっと手数料無料で利用できます。また、Scene+ポイントプログラムなど特典サービスを利用することもできます。

Bank of Montreal(BMO:モントリオール銀行)

HP:https://www.bmo.com/main/personal/bank-accounts/

モントリオール銀行は、国内最古の銀行の一つです。残念ながら日本語通訳サービスは提供されていません。
一般的な口座プランはやや手数料が高めですが、留学生やワーキングホリデーメーカー向けの専用プランが用意されており、内容によっては利用価値があります。

CIBC(カナダ帝国商業銀行)

HP:https://www.cibc.com/en/personal-banking/bank-accounts/chequing-accounts.html

カナダ第5位の銀行でイギリスやアメリカ、アジア圏にも進出している銀行です。日本語通訳サービスはありません。学生向けのプラン、Smart™ for Studentsは月額口座維持手数料が無料、取引も12回までは手数料なしで利用できます。ただし、他行のATM手数料が発生するため、利用頻度が高い場合は手数料がかさむ可能性があります。

Coast Capital(コーストキャピタル信用金庫)

HP:https://www.coastcapitalsavings.com/

バンクーバーのあるブリティッシュ・コロンビア州に本社を置く信用金庫です。一般的に信用金庫というと、規模が小さく利便性や手数料面で不利な印象を持たれがちですが、Coast Capitalは多くのサービスを手数料無料で提供しており、コストパフォーマンスに優れています。たとえば、口座維持手数料やATM利用手数料が無料のプランが用意されているため、留学生やワーキングホリデーの方が利用しやすい金融機関です。

ただし、利用できるのは基本的にブリティッシュ・コロンビア州内のみとなる点には注意が必要です。州内の主要都市、特にバンクーバー周辺には多数の支店があるため、語学留学などで長期間ひとつの都市に滞在する予定の方にはおすすめといえます。

Vancity(バンシティ信用金庫)

HP:https://www.vancity.com/

バンクーバーに本社を構える、ブリティッシュコロンビア州で最も歴史のある信用金庫です。口座維持手数料は大手銀行と比べてリーズナブルで、バンクーバー市内にはATM設置場所も多く、利便性の高い金融機関です。

カナダへのお金の持って行き方・使い方

ATM
留学やワーキングホリデーなどの制度を利用してカナダに長期滞在する場合、ある程度の生活費を事前に準備し、現地で使える状態にしておく必要があります。これは、現金を持参するか、日本から送金することで対応します。
特に語学留学など、学生ビザでの渡航の場合は注意が必要です。カナダでは、高等教育機関に在籍していない限り、原則として就労が認められていないため、現地で収入を得ることはできません。そのため、留学前に十分な生活資金を用意するか、留学中にご両親などから定期的な送金を受ける必要があります。

ここでは、カナダへ留学する際のお金の持って行き方・使い方について、主な4つの方法をご紹介します。
方法1:海外送金
方法2:国際キャッシュカード・デビットカード
方法3:クレジットカード
方法4:現金

これらの方法に「絶対に正解」というものはなく、それぞれにメリットとデメリットがあります。以下では、それぞれの特徴を比較しながら、自分に合った資金の管理方法を検討していきましょう。

方法1:海外送金

海外送金の大きなメリットは、為替相場のタイミングを見計らってまとまった金額を送金することで、手元の日本円をより有効に活用できる点にあります。たとえば、1ドル=100円の時に100万円を送金すると10,000ドルですが、1ドル=80円の時に送金すれば12,500ドルになります。為替差によって得られる外貨の額が大きく変わるため、タイミング次第では非常に有利です。
海外送金自体は各銀行、ゆうちょ銀行など、外貨の取り扱いがある銀行であれば原則可能です。銀行以外にもWiseやWestern Unionなど、海外送金できるサービスなどが数多くあります。

銀行の送金サービスを使用する場合、いくつかの注意点があります。まず、日本国内で送金手続きをしてくれる方が必要になるため、社会人の方でご両親などに頼れない場合は利用が難しくなることがあります。さらに、1回あたりの送金手数料は一般的に5,000円〜10,000円程度と高額です。複数回に分けて送金すると手数料がかさむため、あまりおすすめできません。
ただ、カナダでATM利用手数料がかからない銀行口座を開設し、1回でまとまった金額を送金することで、都度カード利用手数料が発生する他の手段よりもコストパフォーマンスが良くなる場合もあります。

方法2:国際キャッシュカード・デビットカード

海外滞在中でも、提携ATMを利用すれば日本の口座から現地通貨で直接現金を引き出すことができます。また、VISAやMasterCardなどの国際ブランドが付いているカードであれば、クレジットカードと同様に店舗でのカード決済も可能です。
キャッシュレス決済が主流となっているカナダでは、あまり現金を持ち歩く習慣がありません。盗難などのトラブルが起きた際も、カードであれば利用停止手続きや保証が受けられるため、安心して利用できます。

国際キャッシュカードやデビットカードのメリットは、18歳未満の学生でも作成できる点、そして口座残高の範囲内でしか利用できないため、高額請求のリスクを避けられる点にあります。
ただし、1回ごとの利用手数料や事務手数料がやや高めであるため、長期滞在にはあまり向いていません。短期留学(夏休み・春休みなど)のような期間限定の滞在を予定している方に特におすすめです。

方法3:クレジットカード

日本からの海外送金を待っている間、多額の現金を持ち歩くのは不安を感じる方も多いのではないでしょうか。また、ご両親にその都度送金をお願いするのは手間がかかるうえ、毎回の送金手数料も負担になります。
こうした状況では、日々の生活費にクレジットカードを活用するのが有効なケースも多くあります。クレジットカードは、日本円をカナダドルに両替する場合や、デビットカード・国際キャッシュカードを利用する場合と比べて、為替レートが良く、事務手数料も抑えられる傾向があります。そのため、コストパフォーマンスの高い決済手段の一つといえるでしょう。「留学するときに最適なクレジットカードの選び方」もぜひ参考にしてみてください。
ただし、日本で普段使っているカードを持参する場合、そのカードは日本の銀行口座に紐づいたものとなります。したがって、日本の口座にある資金を適切に管理できるよう、事前に体制を整えておくことが大切です。

方法4:現金

現金のメリットは、手元で金額が確認できるため安心感があり、使いすぎを防ぎやすい点にあります。一方で、最大のデメリットは補償が効かないことです。多額の現金を持ち歩き、紛失や盗難に遭ってしまった場合、その金額は原則として補償されません。日本に比べて盗難やスリのリスクが高いカナダにおいて、入国時に多額の現金を持参するのは、あまりおすすめできません。

とはいえ、現金でなければ支払いができない場面もあるのは事実です。たとえば、一部のローカルなお店や交通機関、チップの支払いなどでは現金が必要になることもあります。
そのため、最低限の現金を準備しつつ、その他の手段(カードや送金など)と併用するのが現実的かつ安全な方法と言えるでしょう。

おわりに

カナダ留学にあたっては、「少額の現金」+「クレジットカードまたはデビットカード」+「海外送金」の3本立てで準備するのがおすすめです。それぞれの手段をうまく組み合わせることで、利便性と安全性のバランスを取ることができます。

現金の取り扱いやカナダ通貨に関する基本的な情報については、 1. カナダの通貨にまつわる基本情報 をご参照ください。
また、海外送金に必要な口座の開設については、 2. カナダでおすすめの銀行は? をぜひチェックしてみてください。
しっかりと準備を整えて、安心して留学生活をスタートさせましょう!

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