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マルタの英語は訛ってる?- 失敗しないためのマルタ留学情報【2024年】

更新日: 2023年12月6日

マルタの公用語は英語とマルタ語です。幼少期から英語での教育が盛んなため、多くの方が英語を話せます。またさまざまな国の植民地だった背景からイタリア語やフランス語を話せる方も多くいます。さらにヨーロッパからの留学生に人気のある国のため、語学学校でもさまざまな国の言葉を耳にすることが多いでしょう。

ここでは、マルタでの留学を失敗しないために、マルタ英語の特徴やその背景、またマルタで英語を学ぶメリット、デメリットを解説していきます。マルタ留学をする際の都市や学校選びの参考にしていただければ幸いです。

マルタ英語の特徴▼ 
マルタで話される言語と歴史的背景▼ 
マルタで英語を学ぶメリット▼ 
マルタで英語を学ぶデメリット▼ 
まとめ▼ 

マルタ英語の特徴


画像引用元:EC Malta

マルタ人の話す英語には、抑揚を大きくつけながらゆっくりと話すというマルタ語の特徴があると言われています。イントネーションがマルタ語寄りになるため、マルタ語を聞く機会のない日本人からすると聞き慣れない、訛りのある英語と感じるかもしれません。ただ、欧州委員会(European Commission)*によるとマルタに住む97%の人がマルタ語を母語と考えている一方で、同時に89%の人が英語でも十分に会話できるとされています。
*参照:欧州委員会(European Commission)

ちなみに、マルタでは英語が積極的に使われているため、マルタ語を話せなくとも、普段の生活で困ることはありません。
例えば、レストランやカフェのメニューや公共交通など、留学中利用するであろうお店ではほぼ全て英語で表記されています。またホストファミリーや各お店のスタッフ、駅員やバスの運転手も英語でコミュニケーションを取ることができるので、初めて留学するという方にも安心です。

イギリス英語とアメリカ英語、どちらに近い?

独立直前の植民地がイギリスであったことから、マルタで話されている英語はアメリカ英語よりもイギリス英語に近いとされています。イギリス英語とアメリカ英語では使われる単語や発音に多少の違いがあるため、アメリカ英語に馴染みのある日本人にとっては違和感を感じることがあるかもしれません。

例えば、エレベーターのことをアメリカ英語では ”elevator” 、イギリス英語では”lift” といいます。薬局のことはアメリカだと”drug store”、イギリスだと”pharmacy”、お手洗いのことはアメリカだと”bathroom”、イギリスだと”toilet / restroom”が好んで使われます。さらに建物の1階部分をアメリカの場合は”first floor”、イギリスの場合は”ground floor”とよび、カラー(色)のスペルはアメリカ英語の場合、”color”、イギリス英語の場合”colour”となります。

このように、アメリカ英語とイギリス英語とではいくつかの単語やスペル、発音や文法が異なります。マルタの英語はイギリスよりのため、初めてイギリス英語を聞くという方は戸惑う部分もあるかと思います。あらかじめイギリス英語について調べておくとよいでしょう。

マルタで話される言語と歴史的背景


ヨーロッパとアフリカに挟まれた小さな島国で英語を学ぶ留学ができるってなんだか不思議な感覚ですよね。
実は、マルタは貿易や軍事上の拠点として複数の国から占領されてきたことから、その時代ごとに公用語が変化してきました。

最初は1798年、かのナポレオンに支配されたことにより、フランスの占領下になったマルタではフランス語が話されていました。その後1814年、パリ条約によりイギリス領になったマルタでは英語が主な言語に変わっています。また16世紀から1934年までイタリア語が公用語とされていたこと、イタリア語でのテレビ番組をマルタで視聴することができることから、マルタ人はイタリア語も積極的に使っています。

1934年に主要言語として使われていた英語、マルタ語、イタリア語のうち、マルタ語を国語に、英語を公用語とすることが決定されました。現在のマルタでは観光が主要産業の一つとなっており、幼少期からの英語教育もさかんなため、マルタ人は流暢に英語を話すことができます。

実際、マルタに住む97%の人がマルタ語を母語と考えている一方で、同時に89%の人が英語でも十分に会話できるということは先述の通りですが、ここに加えて56%の人がイタリア語を、11%の人がフランス語を十分に使えるレベルとされています。バイリンガル、トリリンガルがものすごく多い国のようですね。
参照:マルタの歴史|マルタ観光局ホームページ

マルタで英語を学ぶメリット


画像引用元:EC Malta
温暖な気候と歴史的な街並みが魅力のマルタには、世界中から留学生が集まります。特に夏の時期はヨーロッパからの留学生が多く、多様な価値観を持つクラスメイトと友達になることができます。グローバルなシーンで役立つ英語や価値観を身につけることができるため、将来のキャリアに活かすことができるでしょう。

また先述の通り、マルタ人は母語が英語である人と比べて、ゆっくり話すという特徴があります。また、世界中から観光客や留学生が集まるため、たどたどしい英語にも慣れています。うまく言葉が出てこなくても、理解しようと積極的に質問してくれます。
初めて留学するという方や、読み書きはできるもののコミュニケーションを取るのが苦手という方にとっては、マルタは向いているといえるでしょう。

マルタで英語を学ぶデメリット


マルタの母語はマルタ語であり、英語はあくまで公用語であるという点がマルタで語学留学する上でのデメリットといえます。マルタ人も日本人同様、英語を勉強して話せるようになっているため、ネイティブスピーカーと比べると、語彙力や表現力が劣る部分があります。
また、マルタ人同士ではマルタ語でコミュニケーションを取っているため、街を歩いているとマルタ語が聞こえてくるというシーンもあります。アメリカやイギリスなど第一言語が英語の国で勉強したいという方にとっては、マルタ留学は向いていません。

ただ、日本人と比べるとマルタ人は圧倒的に英語を話すことができるので、アウトプットの練習をすることは十分可能です。学校の先生やスタッフ、店員さんにどんどん話しかけてコミュニケーションを取っていきましょう。勉強になること間違いなしです。
また、外国人に対しては英語で話しかけてくれるので、マルタ語が分からないという方でも全く問題ありません。どうしても心配という方は、観光客や留学生が多いセントジュリアンズなどの都市部の語学学校を選びましょう。流ちょうな英語が返ってくるはずです。

まとめ

いかがでしょうか。マルタではほとんどの方が英語を話すことができ、留学するには全く問題ないということがお分かりいただけたかと思います。マルタ英語はイギリス英語にマルタ語のイントネーションが加わるため、アメリカ英語を聞きなれた日本人にとっては戸惑うこともあるかもしれませんが、コミュニケーションを取れないということはありません。特にヨーロッパからの留学生も多く様々な英語を聞き慣れることも可能です。
マルタ留学やマルタ英語についてもう少し知りたいという方はワールドアベニューまでお問い合わせください。

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参照情報:
マルタ観光局
*European Commission, Special Eurobarometer, Europeans and their languages
外務省

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