「ワールドアベニューで留学を経て、帰国後、新たな挑戦をする人材が出た事例として僕がお役に立てたら嬉しい」
こんな、とてもうれしいメッセージから始まった体験談インタビュー。2019年3月から約10ヶ月間、オーストラリアのシドニーに留学していた巧さんから、内定獲得と共に、留学で得た成功体験が帰国後の「今の活動」「新たな挑戦」につながっているといううれしいお話をいただきました。
1.留学のきっかけと目的
留学の目的はシンプルに英語力向上です。「ネイティブスピーカーと会話しても抵抗を感じない‥」そんなレベルになりたいと考えていました。きっかけは、高校2年生のときに経験した短期留学です。たった2週間という短い時間ではありましたが、海外の人々との交流はとても刺激的でした。彼らのフレンドリーさや高いコミュニケーション力をシンプルに「かっこいい」と感じました。英語という共通言語で今までの生まれ育ちも文化も習慣も異なる人たちとつながることのできる点も魅力に感じました。そして自分の知らなかった世界の存在を知ったことで「もっと知りたい」と考えるようになっていきました。
将来は世界を飛び回るような仕事に就きたい。
そんな思いから大学と大学の学部選定は、英語学習機会に恵まれていそうという点から上智大学を選びました。具体的に就きたい職業があったわけではないため、学部は経済を選びました。
しかし、いくら国際的な大学といってもそこは日本です。国際系のサークルに入ってみるなど工夫もしてみましたが、なかなか期待していたような英語学習の機会を得ることはできませんでした。大学から新たにダンスを始め、夢中になっていたこともあり、気が付けば3年生‥本格的に就職活動を始める時期に入っていました。
就活を少しばかり始めようとした、そのとき、英語力に対して納得いくところまで挑戦しきれていないことに気が付きました。当時の英語力はTOEIC800点。けして低いスコアではありませんが、「ネイティブのように」と考えていた高校生の頃の自分を思い出すと、やはり「やりのこし」のように感じたのです。
そこで、思い切って休学して留学することにしました。
休学に抵抗がなかったかというと嘘になります。しかし、いろんな人の話を聞くなかで、留学に投資する1年間であればけしてマイナスになることはないと感じるようになりました。むしろ英語力を身につけずに進む未来30年と英語力を身につけた後の未来30年、どちらの方が楽しいのか?と思うと後者としか思えませんでした。
そして2019年3月、学校への出願や学費の支払い、ビザ申請、キャリアカウンセリングなど準備を経て、オーストラリアに飛び出しました。
2.伸び悩んだ苦しさがあったからこそ得られた達成感
頑張る気持ちはもちろんありました。一方で、「海外で生活すれば飛躍的に英語力は伸びるだろう!」当初はそんな少し楽観的な気持ちもありました。
そんな私を襲ったのは恐ろしいほどの「伸び悩み」です。
同じタイミングで留学したワールドアベニュー同期のなかでは比較的できる方だったと思います。語学学校でのクラスも一般英語のクラスではなく、少しレベルの高いIELTS対策コースと呼ばれるものでした。だからといって「おごりがあったのか?」というとそんなことはなかったと思います。ただ、想定していたような飛躍的な向上はすぐには訪れませんでした。
学校だけでなく生活やそのほかのプライベートな時間もできる限りどっぷり英語づけになるよう、環境づくりにも努力しました。しかし、少し下のクラスから始めた他の生徒に追い越されたり、TOEICの結果で勝てなかったり‥ 他の生徒と比較するようなことを冗談で言われると、本気でイラついて喧嘩してしまったなんエピソードもありました。
ただ、やはり努力は裏切りません。少しずつ成果がでてきます。
シェアメイトと深い話をできるようになったり、友人の留学生が英語に困っていれば通訳的なポジションで助けてあげたり、成長を感じる機会が徐々に増えていきました。あるとき、ダンスを介して出会った他の国のダンサーと会話しているときに、「ネイティブかと思った」と言われたときは、本当にうれしく、達成感を感じました。
オーストラリア留学中の様子
3.留学中から着手した就職活動
話せるようになると、より深くその人の考え方や生き方に触れられるようになります。
就職活動を控えていたこともあり、あるとき、留学先で出会ったダンス仲間と「仕事」の話になりました。彼はフリーランスで動画編集の仕事を受注し収入を得ていると教えてくれました。大きな企業に就職するのが正義という価値観はなく、そこに多くの日本人が感じるステータスに対する興味もなく、安定になびかず、夢中になれることを仕事にして自由と責任のなかで生きてる彼らを「かっこいい」と思いました。
自分は何をしたいんだろう?
何に夢中になれるんだろう?
そんな思いを抱えながら、少しずつ就職活動をはじめました。
オーストラリアの現地企業でのインターンシップへの参加。
マイナビが主催するシドニー国際フォーラムへの参加。
そして、国をわたり、アメリカ ボストンでのボストンキャリアフォーラムへの参加。
せっかく休学し、海を渡ったのだから、就活もワールドワイドに挑戦してみてみたい。
そんな思いで、オーストラリアに滞在中から、自己分析、企業研究、ES作成、SPIやフェルミ推定などへの対策をスタートさせました。
あたりまえといえばあたりまえなのですが、海外で就職活動する学生たちは海外の大学に在籍する日本人学生が中心です。ネイティブのなかで専門的な知識や技術を大学で学ぶような学生たちです。英語のできない人はいません。英語力以外にも何か必要だな‥夢中になれる何を見つけたいな‥ そんなふうに考えるようになりました。
2019年12月に帰国。希望していた業界、主に外資系コンサルティングファーム、IT、広告関連で就活を進めていきました。2020年1月末頃から、ES提出などをすすめ、2月から4月に書類選考と面接続きました。そして5月、数社いただいた内定のなかで納得のいく会社を決めることができました。
オーストラリアに留学していたときから準備をしていたこともあり、履歴書やES作成、面接対策など比較的スムーズに余裕をもって進めることができたと思います。
夢中になれるものはまだ見つかっていないのですが、今回就職予定の会社はインターネット関連サービスを中心に展開する大手企業で、金融、旅行、通信、食品などさまざまな分野に挑戦しています。大手ながらにベンチャー気質もある企業なので、できる限りいろんなことに挑戦させてもらいながら、夢中になれる何かを見つけ出したいと考えています。
4.新たな挑戦
↑運営サイドとして活動しているGeekSalonでの一コマ
実は、就職活動と並行してGeekSalonという大学生限定プログラミングコミュニティを介して、プログラミング、Swift(スウィフト)というプログラミング言語を中心に学びました。そして実際に、自分で企画、デザインしたアプリの開発を行いました。きっかけは就活を通して社会全体のDXの進みを実感し、またコロナ期間中に何か力を付けたいと思ったことにあります。さらに、留学中に自分自身のスキルを仕事にしている友人との出会いも影響しました。
SwiftはiOSなどで使えるアプリケーションを開発するためにAppleが作りだした言語で、スクリプト言語に近い感覚で設計ができ、非常に簡単にアプリケーションを作ることができます。比較的新しい言語で初心者でも始めやすく、かつプログラミングの基礎的な概念も学べるので他の言語への親和性も高い言語です。実際私もApp Storeに自分のプロダクトをリリースすることができ、プログラミングをスムーズに理解することができました。
さらに、もう一つ新しい挑戦として今回プログラミングを学ぶうえで利用したGeekSalonの運営に携わっています。GeekSalonは人との出会い(仲間作り)、挑戦し成功体験を積むことで可能性を広げられること、スキルの習得など、私が今回経験した留学とも通ずる経験を軸に活動していて、とても親近感を覚えたということ、シンプルに「面白そう!」と感じたことが理由です。「人生に火をともす」をモットーに活動するGeekSalonは私自身も今後火のつくような夢中になれる何かを見つけるきっかけになるようにも感じています。
5.さいごに
新型コロナウイルスの流行に伴い、思い描いていたような生活を送れていない人、行きたかった留学を延期、最悪断念せざるを得ない人、いろんな状況の人がいると思います。でも、やりたいことを始める方法は一つではありません。諦めずに挑戦できることから始めてみるといいと思います。大学時代、留学とプログラミングの勉強は本当におすすめです!留学のことはワールドアベニューに!プログラミングのことはぜひGeekSalon(お問い合わせはこちらから)にご相談くださいね!笑