海外看護有給インターンシップに参加後、様々な経験や出会いを通じてチャイルドケア(保育)を学ぶ道に進まれたMeiさんから体験談をいただきました。実は2023年末にも体験談をいただいており、その際には、恋人との関係も踏まえ、もう少しゆっくり考えたい..とお話しされていました。その後、どのような経緯、思いからチャイルドケア留学を決意されたのでしょうか。チャイルドケアコースでの学びや、実習を通じて感じていることなどお話しを伺いました。
Meiさんの留学概要
渡航国:オーストラリア
渡航都市:シドニー
留学プログラム:海外看護有給インターンシップ → チャイルドケア留学
語学学校:MIT Institute
専門学校:KCA Education(Certificate&Diploma of Early Childhood Education and Care)
渡航期間:2022年2月 – 現在
Meiさんの留学スケジュール
Meiさんのオーストラリア生活の様子
看護師から保育士へ!? チャイルドケアに挑戦しようとしたきっかけ
留学しようと考えた背景には、学生時代から英語や国際看護に興味があったこと、そして実際に看護師として働くなかで多忙な職場や年功序列な組織のあり方などに若干消耗し 「このまま20代を消費してしまっていいのか!?」と焦燥感を抱いたことなどがありました。
そんななか、インスタでワールドアベニューの「海外看護有給インターンシップ」を見つけたときは、資格も経験も活かせて、収入を得ながら実践的に英語を学べるなんて最高じゃん!と思い、留学することを即決、英語力や初めての海外生活に不安は抱きながらも、オーストラリアに飛び出しました。
渡航後は、語学研修、Certificate(アシスタントナースとして働くために必要な資格)コース、セカンドワーホリビザ取得のためのファーム.. 日々新しい挑戦ばかりで大変なことも多々ありましたが、オーストラリアで出会った友人たちに支えられ、最終的にはアシスタントナースとして働きながら充実した日々を過ごすまでに至りました。
そんななか、嬉しい出会いもありました。恋人との出会いです。
言葉や文化、習慣や価値観、コミュニケーションの取り方など、「違い」の多い私たちですが、だからこそ互いを尊重しあい、いい関係を築くことができているように感じています。そんな彼との関係も1年を過ぎようとしていた頃、私のワーキングホリデービザは有効期限を迎えようとしていました。
オーストラリアにはフィアンセビザと呼ばれ、婚約者を結婚前に豪州に入国・滞在させることのできる制度が存在します。このビザへの切り替えも選択肢の一つでした.. が、互いの未来を意識はするも、ともに20代と若い私たちにとって「結婚」「婚約」というフェーズに踏み込むにはもう少し時間が必要でした。また、日本では看護師として、オーストラリアにきてからもアシスタントナースとして、自立して生きてきた私にとって、フィアンセビザのような彼に依存するだけの滞在方法に、若干の抵抗もありました。
そこで、どのような選択肢があるのか.. ワールドアベニューに改めて相談することにしました。ここで提案いただいたのが、チャイルドケア、つまり保育士を目指すという道でした。(チャイルドケア留学について詳しくはこちらから →)
実は元々、保育士には興味がありました。しかし、日本で進路を選択する際、給与や労働環境などを踏まえると、保育士を選択することはできませんでした。ただ、オーストラリアであれば話は別です。子供達を預かる責任重大な仕事であることにかわりはありませんが、給与や働く環境などは明らかにオーストラリアの方が魅力的でした。また、オーストラリアではチャイルドケアセンターの利用者増加に保育士の採用が追いついていない、つまり人手不足な状況にあり、卒業後、就労ビザや永住権などの可能性を感じることができた点も魅力でした。
相談にいったその足でそのままチャイルドケアコースを開講している専門学校、KCA Educationに見学にいきました。学校見学してみると、少人数で多国籍な就学環境や、先生方の熱意、クラスの楽しそうな雰囲気に触れることができ、翌年2024年1月からコース受講することを決意しました。
チャイルドケアコースでの学び
学校への出願、学費の送金、学生ビザの申請など各種手続きを経て、コースがスタートしました。私が選んだコースは、Certificate&Diploma of Early Childhood Education and Careと呼ばれるコースです。コース期間は2年間です。Certificate はオーストラリアで保育士として働くために必要な最低限の資格で、この資格を取得することで保育園で補助員として働くことができるようになります。そして、Diplomaを取得するとクラスの担当として働くことができ、カリキュラム作成など業務の幅が広がり、それとともに、就職の選択肢も広がります。
私は今、受講1年目の3学期目に入ったところで、1学期目には座学、2学期目からは実習も経験しました。
1学期目で学んだことは次の通りです。
・幼児教育に関する法律
・保育を提供する機関はどのようなところか
・多種多様な背景(人種や国籍、宗教など)を踏まえた家族や子供への接し方
・子供の健康(栄養学など)
・子供の安全性(虐待や育児放棄などへの適切な対応)について などです。
日本で保育を学んでいるわけではないので、比較は難しいですが虐待や育児放棄への対応や対象など子供の安全性への意識の高さには驚くこともありました。
オーストラリアだなぁ.. と感じたのは「モーニングティー」や「アフタヌーンティー」の存在です。オーストラリアはもともとイギリスの植民地だったこともあり生活習慣や食文化にはイギリスの影響が色こく反映されています。その代表例とも言えるのがこのティー文化です。ティータイムとは朝食から昼食の間、昼食と夕食の間にそれぞれに紅茶やコーヒー、そしてスコーンなどちょっとしたスナックを楽しむ茶会のような時間です。
アシスタントナースとして働いているときも「モーニングティータイム」や「アフタヌーンティータイム」と呼ばれる休憩時間が設けられていました。聞くところによるこの習慣は、チャイルドケアセンター時代から培われるものということで、文化の違いを感じた瞬間でした。
実習を通じて感じた保育士としてのやりがい
2学期目に入ると実習が始まりました。期間は2週間、頻度は1週間に2回ずつでした。
学校には実習先を手配してくれるコーディネーターが在籍しており、初回の実習先は登録住所から近いチャイルドケアセンターを紹介してくだいました。
本来であればCertificate中の実習ではベイビー(0歳から1歳半程度)のケアを経験しないといけないそうですが、残念ながら私の実習先はそこまで規模が大きくなく、ベイビークラスがありませんでした。チャイルドケアセンターのスタッフや学校スタッフと相談の末、1-2歳の子供のケアが経験できるならそれでよし!とのことになり、なんともオーストラリアらしいな(笑) と思いました。
チャイルドケアセンターの1日の流れは次のような感じです。
07:00 開園 8時頃からご家族が子供達を送ってこられます
09:00 各クラスに移動させ、モーニングティータイム、その後外で遊びます
11:30 ランチ
12:30 お手洗いやオムツ交換、その後お昼寝&リラクゼーションタイム
14:30 子供達を起こす
15:00 おやつを食べたら遊びの時間 このくらいからお迎えがきます
16:30 お迎えが遅いお子さんはこのあたりでレイトスナック
17:30 閉園
1日の流れを経験して感じたことは次の通りです。
1. 閉園が早い
日本だと19時頃、遅いと21時頃まで延長保育しているところもあると聞きます..が、さすがはライフワークバランスを大切にするオーストラリアですよね。帰宅時間はご家族ともども早めだからか、閉園時間も早いです。
2. ランチが大雑把!
日本の給食のようなイメージをしていたのですが、全く違いました(笑) 基本的にはワンプレート、例えばカレーライスなら、その同じプレートの上に福神漬けがちょっと乗っている.. みたいな感じです。全体的に野菜が少ないイメージで、栄養バランスは若干心配になりました(苦笑) 一方で、日本ではあまり目にすることのない食材も多く目にし、そこは多文化ならではだなーと感じました。
3. 保育の仕事は楽しい!
ポジティブなこともネガティブなこともありますが、私にとって実習で実際に子供達と触れ合う経験は大きな気づきを与えてくれる経験となりました。
それは「看護師よりも向いているかも!!」ということです。
まずとにかく子供達がかわいい!
よく、子供達の相手をしていると「子供ってこっちのエネルギー吸い取るよね(笑)」なんて話を聞きますが、今のところ、全くそんな感じはありません。むしろエネルギー余っているような感覚です。特に子供達とのコミュニケーションがうまくいったときは一入で、例えば、担当していた4歳くらいの女の子から、一緒に遊んだその日の帰り際、”I love you!” と笑顔を向けてくれた日は、ものすごく嬉しかったことを覚えています。
3学期目に入った今は、オブザベーション(子供達の観察)を中心に勉強を進めています。
例えば、1週間5人の子供達を観察し、彼らの興味関心、成長度合いなどに合わせて、ポートフォリオを作成、それをもとに1週間分のプログラム、そして、1ヶ月分のカリキュラムを考えていきます。
成長度合いと一言に言っても、フィジカル(運動能力)、ソーシャル アンド エモーショナル(社会性と情動)、ランゲージ(言語能力)など分野ごとに発達状況を判断し、良いところはよりよく伸ばすために、発達が遅れているところはどのようにして発達を促すのか..?などを踏まえつつ、アクティビティを考えていきます。もちろん、対象となる子供だけでなく周囲の子供達も同時に楽しめるようなものでなくてはいけません。
料理で例えるとわかりやすいと思いますが、1-2歳であれば、野菜など食材に触れたり、香ったり、食感を楽しんだりが目的になりますが、5歳以上であれば作業工程をある程度理解し、それに沿って調理器具を用いて作業を行うということが目的になります。
言葉でいうのは簡単ですが、実際には難しく、記録作業は本当に大変です。ただ、楽しい!子供達の成長にも喜びを感じますし、もしかしたら天職なのかも!と感じているほどです。
今後の目標
実は、実習先のチャイルドケアセンターからオファーをいただき、カジュアル(派遣スタッフ)として働き始めることが決まりました。まだなかなかシフトには入れていませんが、今後はアシスタントナースの仕事と並行して、チャイルドケアの仕事もこなしていけるよう頑張っていきたいと考えています。
また、2年目を迎える彼との交際にも色々な変化があります。彼が仕事の都合でキャンベラにいくかも…!ということで視察がてら一緒に観光に行ったりもしました。来年末までは学校があるため動けませんが、まだまだ変化の激しい人生が続きそうです(笑) ただ、看護インターンの留学しかり、今回のチャイルドケア留学しかり、踏み出してみて公開していることは一つもありません。一歩踏み出さなければ見えなかったこと、知りえなかったことに溢れいて、私の人生は常に豊かになっていっているように感じます。
今後もいろんな変化があると思います。その都度、新しい挑戦をしていかなければいけないと思います。ただ、今の自分であればそんな「変化」や「挑戦」を楽しめると自負しています。5年後、10年後、後悔のない人生を歩めるよう、新しい目標に向けて邁進していきたいと思います。
さいごに
体験談を最後まで読んでいただき、ありがとうございました。Meiさんの体験談はいかがでしたでしょうか。
以前、体験にご協力いただいた際、留学を迷っている方にメッセージをお願いできますか?と伺ったところ「やりたいと思うことは『やりたい!』と思ったときに挑戦したほうがいい!!」といただきました。まさにご自身も有言実行されている姿を見るととても微笑ましく、勇気が沸いてきますよね。
留学という人生の転機を経て、今までには思い描くことすらなかった新たな選択肢を見つけられる方もたくさんいらっしゃいます。現状になんとなくモヤモヤしている.. やりたいことが見つからない.. 漠然と英語を勉強してみたい.. 世界を広げてみたい.. そんな方はまず、無料留学カウンセリングにてご相談ください。
ワールドアベニューではMeiさんがご参加された海外看護有給インターンシップやチャイルドケア留学を含む、様々な留学のプランニングをお手伝いする個別留学カウンセリングを実施いたしております。カウンセリングは無料、オンラインで利用可能なため、全国どこからでもご利用いただけます。定休日の木曜をのぞき、土日祝日も営業致しておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。