社会人を7年経験し、英語力を伸ばすためにフィリピン・セブ島へ短期留学し、現在はカナダ・トロントで語学留学に挑戦しているMakiさんに体験談を伺いました。もともと「話すこと」に苦手意識があったものの、フィリピンでのマンツーマンレッスンを通してスピーキングに自信を持てるようになり、今はカナダのより実践的な環境でさらに英語力を磨かれています。
フィリピン留学の授業スタイルやセブ島のリアルな生活、そして将来の目標について、詳しくお話しいただきました。
Makiさんの留学概要
渡航国:フィリピン
渡航都市:セブ
留学プログラム:短期語学留学
語学学校:Philinter Academy(1ヶ月間)
渡航期間:2025年5月末 – 2025年6月末
目次
Makiさんの留学スケジュール
留学に行こうと思ったきっかけ
国・都市・語学学校・エージェントの決め手
語学学校(Philinter Academy)について
寮生活について
休日の過ごし方
留学で実感した成長と性格の変化
2カ国留学をしての感想
今後の計画
これから留学を考えている方へメッセージ
Makiさんの留学スケジュール
留学に行こうと思ったきっかけ
きっかけは、パートナーが海外で働いていることでした。自分のライフプランを考えたとき、将来的に結婚して海外で暮らす可能性があると思い、「今のうちに英語力を身につけておいた方がいい」と感じ、留学を意識するようになりました。
もともと英語に強い興味があったわけではありませんでしたが、今まで学んできた英語を忘れてしまうのはもったいないと感じ、自己研鑽のためにTOEICを定期的に受けていました。ただ、話す機会がほとんどなかったため、勉強はリーディングとリスニングが中心で、スピーキングはまさにゼロからのスタートでした。そのため、留学前にはオンライン英会話にも取り組み、少しずつ準備を進めていました。
7年勤めた会社を辞めての留学だったので、もちろん不安もありましたが、それ以上に海外に挑戦したいという気持ちが強かったです。休職も少し検討しましたが、思い切って退職して新しい道を切り開くほうが、自分の将来の選択肢が広がると考え、退職を決意しました。
国・都市・語学学校・エージェントの決め手
今回の留学は、フィリピンとカナダの2カ国留学を選びました。
1カ国目にフィリピンを選んだ理由は、費用が抑えられる上にマンツーマンレッスンが多く、英語の基礎をしっかり固めるには最適な環境だと感じたからです。その後に英語圏で実践的にアウトプットする、という流れが自分にとって理想的だと感じていました。
2カ国目にカナダを選んだ理由は、アメリカやイギリスと比べて費用が比較的抑えられることに加え、渡航時期がちょうど夏でイベントも多く、楽しそうだなと思ったからです。現在はカナダのトロントに滞在しています。
フィリピンの語学学校は、複数のエージェントから「先生の質が高い」「真面目に勉強できる環境が整っている」「ご飯も美味しい」と評判を聞き、ネットの口コミでも高評価だったことから、Philinter Academyに決めました。必然的に渡航先の都市はキャンパスのあるセブ島に決まりました。
エージェント選びでは、複数のエージェントに話を聞きましたが、なかでもワールドアベニューはレスポンスが早く、こちらが欲しい情報だけでなく、関連する追加情報まで的確に教えてくれました。そのスピード感と丁寧な対応に安心感を覚え、「ここにしよう!」と決めた大きな理由になりました。
語学学校(Philinter Academy)について
私が選んだのはGeneral ESLというコースで授業は朝8時から夕方5時まで。1コマ45分の授業が1日8コマあり、午前に4コマ・午後に4コマ、それぞれ1コマずつ空き時間がありました。その中で、マンツーマンレッスンは3コマ、グループレッスンは5コマという構成でした。
🔻General ESL サンプルスケジュール(クリックで拡大)
出典:Philinter Academy公式サイト
マンツーマンレッスンは、先生とじっくり話せるため、特に勉強や質問がしやすい環境でした。間違えても先生が細かく丁寧にアドバイスしてくれるので、以前より自信を持って話せるようになったと思います。
グループレッスンの場合、人数が多いと話す機会が限られてしまいますが、マンツーマンレッスンでは必ず話す時間が確保されるため、スピーキング力が伸びると感じました。
また、先生方は生徒一人ひとりのニーズに合わせて授業を進めてくれるので、私はより重点を置きたかったスピーキングを中心に学ぶことができました。親身に話を聞いてくれるのはもちろん、効果的な勉強法も教えてくれて、非常に心強かったです。
その上、疲れている時は無理に授業を進めず、会話をする時間にしてくれたり、他の授業の課題が多い時は課題を減らしてもらえるなど、柔軟に対応してくれた点もとても助かりました。
一方で、先生の中にはとてもおしゃべりな方もいて、どんどん話し出してしまうこともあり少し戸惑いました(笑)。ただ、次第にそのテンポや雰囲気にも慣れ、結果的にはリスニングの良いトレーニングになったと思います。
先生方のフィリピン特有のアクセントは、そこまで気になることはありませんでした。今教わっているカナダの先生と比べると、ネイティブのような単語のつながり(リンキング)が少なく、分かりやすい話し方で、理解しやすかった印象です。
Philinter Academyには、「バディーティーチャー」という制度があり、生徒一人一人に担当の先生がつきます。授業を休む場合やクラスを変更したい時は、まずバディーティーチャーに連絡するのがルールでした。バディーティーチャーはマンツーマンレッスンの先生でもあるため、関わる機会も多く、自然と親しくなれました。全体としては、先生との距離が近く、柔軟で親身なサポートがあり、とても充実した学習環境でした。
苦手だったプレゼンが一番の学びに
特に印象に残っている授業は、グループレッスンのボキャブラリーのクラスです。このクラスでは毎週プレゼンテーションの課題があり、もともと人前で話すことに苦手意識があったため、最初はかなりハードルが高く感じました。でも、今振り返ってみると「挑戦して良かったな」と思える授業のひとつです。
プレゼンでは毎回、ある程度まとまった文章を書く必要があり、英語でアウトプットする練習としてとても良い機会になりました。普段はなかなか人前で英語を話すことがないので、実際に声に出して伝える練習ができたのは貴重な経験でした。トピックは自由に選べたので、自分の仕事の話やスマホの使い方、著作権についてなど、自分の興味のあるテーマを選んで発表しました。
準備の中で新しい英単語を覚えたり、他のクラスメイトのプレゼンを聞いて表現や言い回しを学んだりと、毎回が学びの連続でした。プレッシャーはありましたが、確実に英語力が伸びたと実感できる授業でした。
授業以外のアクティビティやイベント
放課後には、さまざまなアクティビティも行われていて、なかでも印象に残っているのは、毎週火曜日に開催されていたダンスアクティビティ「ZUMBA(ズンバ)」です。校内にあるプール横のスペースで、生徒たちが音楽に合わせて体を動かすのですが、最初は恥ずかしくて見ているだけでした。でもある日、友達に「一緒にやろうよ!」と誘われ、思い切って参加してみたら、思っていた以上に楽しくて、もっと早くから参加しておけばよかったなと後悔したくらいです!
他にも、卒業式がとてもユニークでした。名前を呼ばれて証書を受け取るスタイルなのですが、日本のような厳かな雰囲気とは違い、BGMにEDMなどのダンスミュージックが流れていて、先生たちはノリノリで踊っていて、驚きました(笑)。バディーティーチャーとお話しする時間もあり、楽しく温かい雰囲気の中で締めくくることができました。
校内の施設
学校内には清潔感のあるカフェテリアがあり、スナックやドリンク、カップ麺などが販売されていました。勉強や食事もできるフリースペースのような場所で、気軽に立ち寄れて、居心地のよい雰囲気でした。
他には、「スタディーホール」という自習専用ルームもあり、部屋での勉強に集中できないときによく利用していました。人が多い時間帯は学生でにぎわっていて、特にIELTSコースの学生たちは夜遅くまで熱心に勉強している姿が印象的でした。そのような姿を見ることで、自分の勉強へのモチベーションも自然と高まりました。
食事は食堂でのバイキング形式で、自分の好きなものを選べたので、飽きることなく食べられました。全体的に食事のレパートリーは充実していて、フルーツなどもたくさん食べれて嬉しかったです。
クラスメイトとの関わり
クラスメイトはほとんどがアジア出身で、日本人は全体の3割ほどでした。他には、台湾、韓国、ベトナム、タイ、中国、モンゴルなど、さまざまな国の学生がいました。アジア圏の学生が多かったこともあり、日本に興味を持ってくれる人も多く、会話もしやすかったです。
どちらかというと自分から積極的に話しかけるタイプではなかったので、周りから声をかけてもらうことが多く、ランチの時間やカフェテリアでクラスメイトに会ったときに話していました。
セブのリアルな治安面
学校の敷地内はセキュリティもしっかりしていて安心して過ごせましたが、外に出ると少し印象が変わりました。
野良犬が多くいたり、物乞いのような人が近づいてきて、お金をねだられることもあり、特に最初の頃は、コンビニに立ち寄るだけでも少し怖く感じてしまい、外出をためらうこともありました。ただ、2週間ほど経つと少しずつ慣れてきて、徐々に落ち着いて出歩けるようになりました。(ただ、1人行動はあまりおすすめしません!)
フィリピン生活の様子
寮生活について
学生寮は2人部屋で、ルームメイトは日本人の方でした。日本語ばかり話してしまわないように意識しながら生活していましたが、一緒に過ごす時間が長かったこともあり、自然と打ち解けて、コンビニに行ったり近くのお店を巡ったりと、すぐに仲良くなることができました。
寮の設備については、水回りに少し不便さがありました。たとえば、シャワーヘッドが壊れてしまったり、水の出が悪かったりといったことがありましたが、こうしたトラブルは”あるある”のようで、スタッフがすぐに対応してくれたので、大きな不自由は感じませんでした。アジア圏での生活では、ちょっとした不便は受け入れるくらいの気持ちが大事だと感じました。
生活費については、平日はほとんど学校内で過ごしていたため、カフェテリアでコーヒーを買う程度であまりお金はかかりませんでした。週末になると外出の機会も多く、「Grab」という配車アプリを使って移動することも多かったため、多少の出費はありました。全体としては月に2万円ほどで収まっていた印象です。
休日の過ごし方
週末にはセブ市内に出かけて、ショッピングモールを巡ったり、有名な観光地である「マゼランクロス」と呼ばれる大きな十字架を見に行ったりしました。近場の海にも足を運び、美しい景色に癒される時間もありました。
そのほかにも台湾人の友達と一緒に、現地で人気の火鍋レストランに行くこともあり、異文化に触れながら美味しい食事を楽しむことができました。
クラスメイトの中には、崖から飛び込んで滝つぼにダイブするようなスリル満点のアクティビティに挑戦している人もいました。
留学で実感した成長と性格の変化
最初は初中級レベルだったのですが、1ヶ月間で一つ上の中級レベルまで上がることができ、リスニング力とスピーキング力は確実に上がったと思います。実際にカナダにいても、英語をしっかり聞き取れているなと感じることが多いです。
性格面でも変化がありました。以前は人に話しかけることに躊躇していて、外国人に道を尋ねられてもどう答えたらいいかわからず、「I don’t know.」と言ってしまうことが多かったのですが、今では英語で自然に会話ができるようになりました。
実際、カナダに来てからも「その服はどこで買ったの?」と聞かれたときに、すぐに「~で買ったよ!」と答えることができたので、留学前より格段にコミュニケーション力が伸びたのだと実感しています。
2カ国留学をしての感想
まだカナダでの生活は始まったばかりで、本格的な比較はこれからですが、今のところは「フィリピンの方が楽しかったな」と感じています。
フィリピンでは寮と学校が同じ敷地内にあり、起きてすぐ授業に参加できるスタイルで、自由で生活しやすい環境でした。物価も安く、外食や日用品の購入など、ちょっとしたことも気軽に楽しめるのが魅力でした。さらに、私はマンツーマンレッスンが好きだったので、学習面でもフィリピンの環境が自分には合っていると感じます。
現在カナダではホームステイをしており、食事が少し合わない点や、学校までの距離が遠かったり、物価の高さに驚いたりと、まだ少し慣れない部分もあります。ただ、綺麗な街並みや気軽に出歩ける安心感など、カナダならではの魅力もたくさんあります。
これからカナダでの生活が本格的にスタートする中で、どんな出会いや経験が待っているのか、とても楽しみにしています!
フィリピン留学はこんな人におすすめ
個人的には、日本の学校の授業スタイルに慣れている方には、フィリピン留学が合っていると感じました。フィリピンでは、先生が名指しで「あなたはどう思う?」と質問してくれることが多く、日本の授業に近い雰囲気の中で学べるため、発言のハードルが低く、取り組みやすかったです。
また、フィリピンはアジア圏の学生が中心のため、グループレッスンでは比較的協調性のある雰囲気を感じました。もちろん自主的に発言する機会もありますが、初心者でも安心して参加できる空気感があったと思います。
カナダはさまざまな国から学生が集まり、スピーキング力の高い人も多いため、授業中は活発なやり取りが頻繁に行われます。特にヨーロッパ出身の学生は、話の途中でも気になったことがあれば遠慮なく質問するスタイルで、自分から発言しないと取り残されてしまうこともあります。そのため、スピーキングに自信がない方や、積極的に行動するのが苦手な方にとっては、少しハードルが高く感じる場面もあるかもしれません。
どちらもメリットデメリットはあると思うので、留学先を選ぶ際は、自分の性格や学習スタイルに合った環境を選ぶことが大切だと思います。
今後の計画
カナダには3ヶ月間滞在し、実践的な英語力を身につけることを目指しています。必要に応じて、途中からビジネスコースへの切り替えも検討中です。
帰国後は会計事務の仕事を目指して転職活動を本格的に進める予定ですが、その準備として、カナダ滞在中から少しずつ情報収集や応募を始めていこうと考えています。また、将来的に海外に拠点を移すことも踏まえて、USCPA(米国公認会計士)の資格取得にも挑戦したいと思っており、今回の留学で身につけた英語力を今後のキャリアに活かしていきたいです。
これから留学を考えている方へメッセージ
実際に留学してみると、さまざまなバックグラウンドを持った人たちが集まっていることに驚きました。英語の勉強に真剣に取り組み、明確な目的意識を持った人が多く、自分も負けていられないと刺激を受けました。そのおかげでモチベーションを維持しやすく、励みになりました。
何かを始めるには勇気がいりますが、迷っているならぜひ挑戦して、思い切り楽しんでください!
さいごに
最後まで体験談を読んでいただきありがとうございました。いかがでしたでしょうか。
留学前はスピーキングにあまり自信がなかったとおっしゃっていましたが、フィリピンでのマンツーマンレッスンを通して基礎力を身につけ、自信を少しずつ積み重ねたことで、今はカナダでの実践的な環境にも一生懸命に取り組めているそうです!
「本気で学ぶ仲間たちに刺激を受けて、自分ももっと頑張ろうと思えた」と話すように、フィリピンでの成功体験がその後のモチベーションにもつながっているようで、今の経験を次のステップにつなげながら、一歩一歩着実に前に進んでいる姿が印象的でした。
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