参加条件の違い
海外ビジネスインターンシップ・プログラムで利用するビザは参加コースや国によって変化しますが、今回はオーストラリアの海外ビジネスインターンシップ・プログラムを例にしてCo-opプログラムと比較してみましょう。
ワーキングホリデービザ | 学生ビザ(Study Permit)+就労許可(Work Permit) | |
18〜30歳(30歳までに申請していれば31歳でも渡航可) | 18歳以上 | |
学歴要件 | 大学在学中、または大学卒業以上 | 高校卒業以上 | 英語力* | IELTS4.5相当以上 | IELTS5.5相当以上 |
海外ビジネスインターンシップ・プログラムとCo-opプログラム、それぞれの参加条件からみていきましょう。
海外ビジネスインターンシップ・プログラムとCo-opプログラムはそもそも利用するビザが異なります。故に、年齢が31歳以上でも参加できるかどうかがまず一つ目の大きな違いになります。その上で、学歴要件は海外ビジネスインターンシップ・プログラムの方が、英語要件はCo-opプログラムの方がやや厳し目となります。ただし、英語要件については、追加で語学研修が可能な場合もありますので、詳しくはワールドアベニューの留学コンサルタントまでご相談ください。皆さんの現在の状況をお伺いした上で、プログラムに参加できるかどうか、そしてどのプログラムが最適かを具体的にお答えいたします。
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学習内容の違い
海外ビジネスインターンシップ・プログラムの座学は、英語スキルの向上に重点が置かれています。
一般英語コースで日常会話力を磨くだけでなく、ケンブリッジ英語検定コースなどを受講して、より高度な英語力を目指す方も多くいます。特に、日本人が苦手とするスピーキングやリスニングに特化したカリキュラムが組まれていることが多く、ビジネスシーンで役立つ実践的な英語力を習得できるのが特徴です。
一方、Co-opプログラムの座学では、「英語」そのものを学ぶのではなく、専門的な知識や技術を学びます。カスタマーサービス、ビジネス、ホスピタリティ、国際貿易、IT、デジタルマーケティングなど、多岐にわたる分野の中から、自身の興味関心のある分野を選ぶことができます。そのため、より明確な目的意識を持って学習に取り組む方におすすめです。
インターン内容の違い
海外ビジネスインターンシップ・プログラムの魅力は、その名の通り、ビジネスの現場で実践的な業務経験を積める点にあります。
一般的なワーキングホリデーのアルバイトではなかなか経験できない業種・職種に挑戦することができます。
このプログラムでは、まず学校が厳選したインターンシップ先の中から、セッティングし、面接に臨みます。その面接を無事に通過すれば、海外でのインターンシップをスタートできます。
具体的な勤務先には、ファッションブランドとバイヤーを仲介する企業、保険会社、大手電機メーカー、アプリ開発を行うIT企業、旅行会社、人材紹介会社、金融会社などがあります。過去参加したお客様のなかには、マーチャンダイザーのアシスト業務(客層や費用に合わせた商品陳列の考案や新商品の情報入力)、ウェブデザインの企画や書類作成、ウェブサイトコンテンツ更新のサポートやレポート作成、インターンシップ生向けマニュアル作成など、さまざまな業務にチャレンジされた方がいらっしゃいます。
一方、Co-opプログラムのインターンシップは、あくまで学業の一環という位置付けのため、座学で学んだ専門分野に関連する業務を行うというのが原則です。故にオフィスワークに限定されるわけではありません。例えば、ホスピタリティやカスタマーサービスを学んだ場合、飲食店や小売業界での接客業務に就くような形になります。また、ビジネスやIT関連のコースを学んでいたとしても、原則「有給」インターンとなるCoopの場合、給与に見合うだけの知識・技術・経験・実績・英語力がない限り、オフィスワークに就くことは至難の業と心得ておくことが重要です。
無給インターンか有給インターンか
海外ビジネスインターンシップ・プログラムは原則無給、Coopプログラムは原則有給(ただし、トロントを含むオンタリオ州では無給の場合もあります)です。
「できればお金をもらいながらインターンをしたい」と考える方も多いかと思います。確かに、労働の対価として報酬を求めるのは自然なことですが、無給か有給かだけで選択を決めるのは勿体ないです。なぜなら、無給インターンと有給インターンでは、その目的が大きく異なるからです。
まず、オフィスワークを中心としたビジネス系のインターンシップは、無給の場合が多いです。これは、インターンシップが「労働」ではなく、「教育的な活動」として位置づけられることが多いためで、その主な目的が「経験やスキルの習得」とされているからです。つまり、報酬よりも「学びの機会」が重視されているということです。
一方、飲食業や販売業、ホテル業界などの接客業務に関連するインターンシップは、有給の場合が多いです。これらの業界では、実際の業務に従事することが求められ、労働としての対価が支払われるためです。ただし、Coopプログラムでも、ビジネス系のインターンシップが有給の場合もありますが、全員がそのような待遇を受けるわけではないため、あくまで傾向として理解していただくことが重要です。
そのため、海外インターンを選ぶ際には、自分の目的が「単純に働くこと」なのか「将来に活かせる就労経験を積むこと」なのかを明確にすることが大切です。
インターン先の探し方
海外ビジネスインターンシップ・プログラムとCo-opプログラムでは、インターンシップ先の探し方にも大きな違いがあります。
海外ビジネスインターンシップ・プログラムでは、通常、主催校からホストカンパニーを紹介してもらえます。そのため、自分で企業にアプローチする必要はありません。
一方、Co-opプログラムでは、インターンシップ先を見つけるためのサポート(履歴書の添削、求人サイトの利用案内、ジョブフェア開催による企業とのマッチング機会の提供など)は学校から提供され、近年では、ILAC International College (ILAC IC)のように、インターンシップ先の確保を100%保証している学校も存在します。ただし、基本的にインターンシップ先の斡旋はありません。 そのため、自分で積極的に探し、企業へアプローチする必要があります。自立して行動する良い機会ではありますが、海外インターン初心者にとっては少しハードルが高いと感じるかもしれません。