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帰国後に後悔しない社会人留学とは?
キャリアカウンセラーが説く!

社会人の場合、学生と違い帰国後の再就職を視野に入れて留学をプランニングしないといけません。ここでは、社会人留学の帰国後に焦点を当て、キャリアコンサルトの資格をもつ留学カウンセラーが社会人留学の良い例・悪い例を踏まえ、選ぶべき留学プランを紹介します。

はじめに▼ 
社会人が留学から帰国後、後悔しないために押さえておくべき3つのポイント▼ 
転職成功例・転職失敗例 を実例を踏まえ紹介▼ 
社会人が選ぶべき留学3選▼ 
まとめ▼ 

はじめに


転職を考える際に、留学に興味を持つ社会人は少なくないと思います。

・英語力や留学経験があれば転職活動の際、業種・職種の選択肢は広がるのではないか
・退職するタイミングで留学にいかないと、今後まとまった時間を取るのは難しい
・学生時代にチャレンジできなかった留学、やっぱりチャレンジしてみたい
一度は皆さんもこのように考えたことはありませんか?

一方で
・帰国後の転職がうまくいくのか
・留学費用を自分のお金だけで捻出できるのか
・本当に退職していいのか など、懸念材料も多く、なかなか一歩を踏み出せない人が多いのも事実です。

しかし、留学などステップを挟まず、現状維持もしくは現時点での経験だけで転職することが本当に安心できる選択肢なのでしょうか。今この記事を見ているということは、少なからずそんな選択肢に疑問を抱いているのではないかと思います。
急激にグローバル化が進む現代、英語力やグローバル力があることは珍しいことではなくなってきました。新卒で入ってくる新入社員や中途採用で入ってくる後輩が、海外留学経験がありTOEIC800点オーバー、なかには海外でインターンシップなど実務経験があるという状況もますます増えていくでしょう。今後そんな経験や能力ある後輩たちに仕事を取られてしまい、自分は徐々に追いやられ、本格的に転職も留学も難しい年代になっていた…… なんて未来を想像するとぞっとしますよね。

少し怖い話をつらつらとしてしまいましたが、皆さんを怖がらせたいわけではありません。人はどうしても目先のメリットデメリットだけを考えがちなので、もう少し長い目でご自身の将来をみて、今後の人生を選ぶための行動を起こしてほしいと思っているのです。
ここでは、キャリアコンサルタントの資格を持つ留学カウンセラーが、どのような留学・経験をすれば帰国後の転職にも活かすことができるのか、具体的にどのような留学プランが良いのか、実際の体験談も踏まえて説いていきたいと思います。

社会人が留学から帰国後、後悔しないために押さえておくべき3つのポイント


①実は留学前が重要!将来のビジョンをしっかり考える
②英語力はスコアで残す
③環境のせいにして諦めない

①実は留学前が重要!将来のビジョンをしっかり考える

転職を機に留学を考える社会人の方は、「海外で何をしよう」「どの国を選ベば良いのだろうか」「いつのタイミングがベストかな」と、いきなり留学プランを考え出してしまうことがよくあります。しかし、これは間違いです!留学後、後悔しないようにするには、まず自分の将来について考えることから始めましょう。自分はなぜ転職をしたいと考えるのか、仕事内容が嫌なのか、職場環境が嫌なのか、「なぜ」と自問自答してみましょう。

「なぜ」が分かってきたら、次は「どうなりたいのか」を考えます。社会人経験ゼロで行う学生時代の就職活動とは違い、一度社会に出てからの転職活動は、自分が仕事において何を優先するべきか、ということが見えてきます。仕事内容を重視したい、働き方を重視したい、どのような人たちと働くかを重視したい、給与を重視したい、など、自分にとっての優先順位を決めていきましょう。

自分にとっての優先順位が決まれば、「漠然と転職したい」から「こういった企業へ転職したい」と、具体性が出てきます。そして、希望先企業に行くには自分にとって何が足りないか、どのような経験が必要なのかに合わせ、留学プランを考えていきます。
「留学をすれば何とかなる」と留学をすることが目的になってしまうことが最も危険です。留学はあくまで手段であり、目的ではありません。まずは留学前にしっかり考えることを忘れないようにしましょう。

②英語力はスコアで残す

海外経験があるとなると、必ず見られる部分は英語力です。英語を使って働きたいと考えるならば、最低でもTOEIC800点は目指しましょう。しかし、TOEICはリスニング力とリーディング力を図ることが主な目的ですので、実際に使える英語力かと言ったらそうとも言えません。
TOEIC以外で英語力を図るテストとしては、TOEFL・IELTS・ケンブリッジ英語検定などがおすすめです。これらは、英語4技能(読む・書く・聞く・話す)を図るテストですので、TOEICよりも実践的な英語力があることをアピールできます。しかし、まだTOEIC以外の英語テストを知らない企業も残念ながらあるため、TOEICと併せて取得するとなお良いでしょう。
ワーキングホリデー中に取得できる英語能力系の資格は「ワーキングホリデー中に取得できる資格一覧【完全保存版】」でも紹介しています。あわせてご覧くださいね。

③環境のせいにして諦めない

留学前に自己分析や業界研究もした、それに合わせた留学プランも決めた、英語の勉強もコツコツ始めている、これで人生バラ色!・・・となるのはまだ早いです。事前準備は完璧でも、海外に行ったら思い通りにいかないこともたくさんあります。英語力が思ったより伸び悩んでいる、色々なことにチャレンジしたいのになかなか実現できない、留学に対するモチベーションが低くなってきてしまった、など、誰しもが経験することです。また、明確な目標や目的を持たず留学に来ている人も沢山います。その人たちが悪いというのではなく、そのような人たちと共に生活をしていると徐々に自分を見失うこともあります。人間努力をし続けることはしんどいので、楽な道に行こうとする習性があります。
そうなってしまったときに大事なのは、環境のせいにせず諦めないこと、再度自分自身と向き合うことです。
環境のせいにせず諦めないためのポイントは、留学前に自分の目標や将来のビジョンをメモに取っておくことです。そのメモを見返すことで、自分はこうなりたいと思っていたんだ、そうなるためには今の努力が必要なんだ、環境のせいにしてはダメなんだと自分を鼓舞することができます。

転職成功例・転職失敗例 を実例を踏まえ紹介


実際に転職活動に活かせた方と活かせなかった方ではどのような違いがあるのか。具体例と共にみていきましょう。

転職成功例

社会人6年目、大学時代に情報関係を学んでいたこともありプログラマーとしてIT企業で勤務をしていた。スキルアップのためによりレベルの高い会社への転職をしたことがきっかけで、「将来の働き方」について改めて考える。根本的に、仕事とプライベートのメリハリを付けたいと考えていたため、外資系企業への転職を希望するも、英語力が伴わなかったため留学を決意。実践的にビジネス英語力を習得するため、語学研修+ビジネスインターンシップのプログラムに参加。

帰国後は外資系企業に強い転職エージェントを活用し、見事!希望の外資系企業への転職に成功!留学の目的であったキャリアアップ・年収アップも実現!

成功ポイント

1.留学の目的、帰国後の目的が明確だった

社会人が留学から帰国後、後悔しないために押さえておくべき3つのポイントでも説明した通り、「自分がどのようになりたいか」というビジョンが明確なことで、なりたい自分になるには留学中に何を行うべきなのか、という具体的な行動指針が見えてきます。
この方の場合、ビジネスレベルの英語力習得・キャリアアップ・外資系企業への転職と、目的がしっかりしていたため、それを達成するために着実に行動に移せたというわけです。

2.留学プランを「中身」で選んだ

この方が参加したビジネスインターンシッププログラムは、ワーキングホリデー制度を利用したプログラムです。ワーキングホリデーは、海外で就学(制限有)も就労も可能という自由度の高いプログラムのため、就労の部分をアルバイトではなく、実際に海外の企業で働く時間に費やした結果、将来的に活かせる英語力とスキルが身に付いています。この方の場合、元々はアメリカの大学受講プログラムと比較されていました。「座学で学ぶ」留学か「働くきながら学ぶ」留学かで比べた結果、大学の授業を座学で学ぶより、海外でのインターンを通して実践的に英語を使ったほうが、帰国後の転職活動に活かせると考えビジネスインターンシップを選びました。

転職活動をする際、面接では留学の話をメインで聞かれるわけではありません。今までの職歴や経験、それを志望する会社でどう活かすことができると思うかなど、ポテンシャル重視の新卒の時とは違い「具体的な経験」について聞かれます。そのため、留学した理由として「キャリアアップ/チェンジをするにあたり、自分にとって〇〇のようなスキルが足りないと感じ、その点を補うために、退職を機に海外で△△という経験をしてきました。そこで身に付けたスキルを、御社では✕✕のように活かしていけると考えます。」と話すことができます。
留学プランを国や費用だけで選ぶのではなく、現地で何をして何を得られるかという部分で選ぶことによって、帰国後の転職活動に活かすことができるでしょう。
実際の体験談はこちらからチェック

転職に活かせなかった例

社会人3年目、学生時代”なんとなく”で就職活動をしてしまったため、現在の営業の仕事にやりがいを感じられず転職を希望。しかし、自分にあった業種・職種を見定めることができず路頭に迷っていたところ、同級生がカナダへワーキングホリデーに行っていることを知り、海外に興味を持つ。英語や海外には昔から興味があったため、「海外に行くと世界や視野が広がる」「海外に行けば英語が身に付く」という言葉を信じ、同じくワーキングホリデーに挑戦。
現地では、数ヶ月間語学学校に通い英語もそこそこ上達。ただ、英語で働くレベルまでの英語力にはならなかったため、日本食レストランやカフェの裏方の仕事がメインになる。
1年間のワーキングホリデーを終え帰国、TOEICを700点取得し転職活動を開始。しかし、ことごとく不採用の通知が届き、結局は留学前と同じような企業へ転職。給与は下がり、英語を使う仕事でもなく、転職は失敗に終わってしまった。

失敗ポイント

1.留学の目的、帰国後の目的が曖昧だった

前述した成功例と比較すると失敗した理由は明確ですよね。この方の場合、なんとなく就職活動を行ってしまったように、なんとなく留学を決めてしまっています。「海外に行けば何かが見つかる」誰しもが一度は聞いた言葉ではないでしょうか。しかし、現実はそんなに甘くありません。漠然と何かが見つかると期待していくのでは無く、なぜ自分が今海外に行く必要があるのか、海外でどんなことをしていきたいのか、そこをしっかり考えることが必要です。

2.英語力・海外での経験がアピールポイントになっていない

帰国後にTOEICを受験し、英語力をスコアで示すことはすごく大切なことです。しかし、1年間の海外経験があるにもかかわらずTOEIC700点は残念ながらアピールポイントになりません。大学生や留学経験のない方でも、TOEIC700点を取得している方は多くいらっしゃいます。英語を使って働いてみたいと考えている、尚且つ海外経験もあるということならば、最低でもTOEIC800点以上は目指したいところです。
そして、英語力に加え海外で経験したことも残念ながらアピールポイントになりません。
先ほどもお伝えしたように、転職活動では「具体的な経験」が問われます。前職で専門的なスキルを身に付けているとなれば別ですが、なんとなくで働いていた営業職ではなかなかそのようなスキルが身に付いているとは考えにくいです。そして、海外で経験したことはあくまで「アルバイト」です。残念ながら、ワーキングホリデーの職務経験はオフィスワークの転職では全くと言って良いほど評価されません。ワーキングホリデー制度を利用するならば、成功例にもあったように、実際に現地の企業で働いたという経験があるとアピールポイントになるでしょう。

最近は留学をしている人も増えたため、「留学経験がある」「英語ができる」だけで評価されるということは少なくなってきました。そして、学生時代の留学と違い、社会人の留学では帰国後のキャリアに関してもよりしっかり考えなければいけません。一時の逃げで海外を選ぶのではなく、自分の将来を豊かにするために海外を選ぶことができれば、留学中も帰国後も有意義な時間を過ごすことができるでしょう。

3.社会人が選ぶべき留学3選


では、具体的にどんな留学プランを選べば良いのか。ここでは、社会人が選ぶべき留学プランを3つご紹介します。

1.専門留学
2.海外ビジネスインターンシップ
3.MBA留学

1.専門留学

専門留学は、キャリアチェンジをしたい方、キャリアアップをしたい方、どちらの方にもお勧めの留学プランです。
英語だけを学ぶ語学留学と違い、「英語+専門知識」を身に付けることができる専門留学では、英語力の習得はもちろんのこと、キャリアチェンジをしたい方であれば、新しい業種や職種に関連するする知識を、キャリアアップしたい方の場合、今までの業種や職種関連で専門的かつ実践的な知識を学ぶことができます。
また、日本の専門学校には高校を卒業したばかりの若者が集まるイメージがあるかと思いますが、海外の場合は少し異なります。日本同様高校卒業後の学生もいますが、先述した、キャリアチェンジ・アップを希望する社会人も多く集まるため、同じような境遇の社会人留学生と肩を並べて勉強することができ、新たな人脈作りにも活かせるでしょう。

2.海外ビジネスインターンシップ

新たにやりたい業種や職種が決まっていない方、キャリアアップをしたい方にお勧めなのがビジネスインターンシップです。専門留学は「学ぶ」ことがメインになるため、学びたい分野が明確である必要があります。ただ、なかには「転職はしたいが何をやりたいのか分からない」「知識のブラッシュアップというより、今やっていることを活かしキャリアアップしたい」と考える方もいるかと思います。
インターンシップは、原則今まで経験している業種・職種で働きます。そのため、ビジネスレベルの英語力が無いために外資系企業への転職やキャリアアップが望めないという方にとっては、帰国後にも活かせると言えるでしょう。
また、このプランは語学研修つているため、現在英語力に不安がある方でもチャレンジすることができます。

3.MBA留学

今までの経験や知識を生かして起業したいと考える方や、大手と呼ばれる企業への転職やキャリアアップを目指す方におすすめなのがMBA留学です。
以前は、外資系やグローバル展開をしている大手企業の30~40代の社員が、今後、幹部となることを見据え取得するものというイメージが強かったかもしれません。しかし、近年はMBA取得者の若年化が目立ってきています。20~30代という若い世代、且つ、ベンチャー企業や中小企業勤務の方、また医師や看護師、弁護士や会計士、他にもNPO法人で活動する人々など、多種多様な職業の方からも注目が集まっているのがMAB留学です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。帰国後の転職に対する不安が強く、なかなか留学に踏み出せずにいた方は、正しい目標設定や留学方法を見つけることでその不安が解消できるということがお分かり頂けたかと思います。むしろ、帰国後の不安を良いプレッシャーに変え、チャレンジできるタイミングで踏み出してみてください!
自分に合わせた留学プランをお探しの方は、お気軽にご相談ください。

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