オーストラリア留学なら、現地収入を得ることで留学費用を抑えることができる
留学費用を抑える方法は大きく2つあります。
1つ目は、出費を抑えるという方法。2つ目は、現地で収入を得るという方法です。
1つ目の出費を抑えられるという点で、フィリピン留学は現実的な選択肢のひとつです。欧米諸国と比較して、マンツーマンレッスンの授業料や生活費が比較的安く、費用対効果の面では大きな魅力があります。実際、ここ数年でフィリピン留学への注目は高まり、「まずは英語に慣れるためのステップ」としてフィリピンを選ばれる方が多いです。
特に、ワーキングホリデーや専門留学、海外大学への進学を目指している方には、事前学習の場としてフィリピン留学を活用するケースが増えています。 短期間で英語の基礎力を高め、留学本番に備えるという使い方です。
ただし、注意が必要なのは、フィリピンにはワーキングホリデー制度がなく、高等教育機関への進学も日本人にとっては一般的ではないという点です。 つまり、「英語力を伸ばすために行く国」であって、「現地で学位を取る」「就労経験を積む」といった目的にはあまり向いていません。
また、教育の質や安全面に関しては、地域や学校によって大きな差があるのも事実です。 質の高い教育を受けるには、しっかりとした学校選びや現地情報の確認が必要です。治安についても、外務省の海外安全情報を必ずチェックし、リスクの低い地域を選ぶことが重要です。
ワールドアベニューでは、現地視察を行い、お客様に安心して就学いただける学校のみをご紹介しています。フィリピン留学について、またフィリピンでの学校選びについて、より詳しく知りたいという方は留学カウンセリングをご利用ください。
しかし、注目すべきは2つ目の現地で収入を得るという方法です。
「できるだけ留学費用を安く抑えたい」という方でも、安いから質が悪くていいと考えている方はいらっしゃらないと思います。「できるだけやすく」というのは、「質の高い留学をできるだけ安く」という意味ですよね。ただ、経験豊富な教員が揃い、質の高い学習設備を完備する教育機関の学費は高いものです。質の高い教育を受けたいと思えば、ある程度の出費は否めないのが実状なのです。
そんなとき嬉しいのがオーストラリアの留学制度です。オーストラリア留学は、3ヵ月以下の観光ビザでの留学を除き、ワーキングホリデーはもちろん、就学を中心とした学生ビザでの留学でも一定の時間内であれば働くことができます。しかも、オーストラリアの最低時給が税引前24.95豪ドル(2025年7月以降)、日本円に換算すると2,320円程度と高額なため、短期間でも留学中の生活費を賄うだけの費用を稼ぐことができるのです。
例えば、オーストラリアでの生活費は月々12~15万円程度です。最低基本時給で働いた場合でも、月々の収入24.95豪ドル/時間×20時間/週×4週間=AUD1,996(日本円で約18万円)となるため、生活費を賄うことができます。
1年間語学留学する場合、学費…120万円、生活費…140万円、その他諸経費50万円として合計310万円となります。ここから4ヵ月目以降アルバイトし、収入を得たと仮定すると18万円×9ヶ月間=162万円を差し引くと、プラスマイナス148万円となります。
アメリカや、イギリスなど物価の高い国と比較した場合はもちろん、学生ビザだとアルバイトなど就労することができないカナダと比較しても、留学費用をぐっと抑えることができます。
どんな仕事で、どのくらい収入を得られるの?
いまや世界でもトップクラスの賃金を誇るオーストラリアですが、具体的にどんな仕事ならどのくらいの収入を得ることができるのか、見てみましょう。
仕事 | 日本食レストラン(居酒屋、ラーメン屋など)でのホールスタッフ、キッチンスタッフ |
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時給 | AU$25〜40(日本円で2,450円~3,920円程度)※カジュアル雇用の場合 |
内容と特長 | 日本の居酒屋やラーメン屋などでの接客サービス、キッチンでの簡単な調理補助の仕事をイメージいただければわかりやすいと思います。高級和食料理店などでの深夜勤務だと、AU$40を超える時給のお店もありますが、求められるスキルや英語力共に高くなります。 |
求められる英語力 | 初級~ |
日本食レストランは日系のフランチャイズチェーン店が運営していたり、日本人経営者が運営していたりすることが多く、扱う商品などとの親和性から日本人スタッフを雇用することが多いです。日本人留学生の先輩が、日本語で仕事の仕方を教えてくれますし、お店によっては日本語のマニュアルが存在します。接客時も「ご注文は?」「〇〇ドルになります」「ご注文いただいた〇〇です」と簡単な定型文だけでなんとなるため、英語力初級から働くことはできます。ただ、英語力が低い状態でも働かせてもらえることから、最低基本時給を守ってもらえない、「違法」な給与形態も多いため注意しましょう。
仕事 | 他国(韓国、台湾、イタリア、フランスなど)レストランでのホールスタッフ、キッチンスタッフ |
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時給 | AU$28~42(日本円で2,740円~4,110円程度)※カジュアル雇用の場合 |
内容と特長 | 世界有数の多国籍文化を誇るオーストラリアでは食文化も多種多様です。中国、韓国、台湾などのアジア諸国からフランス、イタリアなどのヨーロッパ諸国まで幅広い食を堪能できます。ただ国は違えどレストランでの仕事に大きな違いはありません。接客・サービス、調理補助などが中心の仕事です。高級レストランでの深夜勤務の場合、AU$40を超す時給で働けることもありますが、求められるスキルや英語力は高めです。 |
求められる英語力 | 中級~ |
日本食レストランと異なり、オーナーも共に働くスタッフも日本人ではありませんし、提供する料理の名前もなじみのない名前が多く、日本食レストランより英語力を含むさまざまな点で苦労は多いでしょう。ただ、日本食レストランよりは最低基本時給がやや高めになることが多いようです。
仕事 | カフェ/バーでの接客サービス、コーヒー作り、キッチンスタッフ |
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時給 | AU$31~45(日本円で3,030円~4,410円程度)※カジュアル雇用の場合 |
内容と特長 | オーストラリアは知る人ぞ知るカフェ大国です。個性豊かな空間と質の高いコーヒーを提供するカフェが数多く存在します。仕事内容自体は、レストランと変わらず接客サービスと調理補助が中心ですが、求められるスキルは各段に高くなります。カフェやバーなどでは、英語力だけではなく、過去(バリスタやバーテンダーとして)の経験が求められることも多く、未経験の方の場合、仕事に就くのは難しいこともあります。 |
求められる英語力 | 中上級~ |
日本食レストランやファーストフード店などと異なり、定型文での接客だけではなく、顧客とのスムーズなコミュニケーションを取ることのできる英語力が必要です。ただ、ネイティブの方が経営するお店が多く、最低基本時給はきちんと守って働ける場所が多いです。
仕事 | ホテルでのベッドメイク、ハウスキーパー |
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時給 | AU$30~42(日本円で2,940~4,110円)※カジュアル雇用の場合 |
内容と特長 | その名の通り、ベッドのシーツカバーの取り換えや部屋の掃除を中心とした仕事です。スピードと正確さが求められ、作業自体は黙々とこなす仕事ですが、細かな指示をきちんと理解し、チームワークをもって働ける協調性が必要です。 |
求められる英語力 | 中級~ |
早朝の仕事になることが多く、かなりの量をこなす仕事になるため、英語力だけでなく体力と経験(スキル)が必要です。職場によってはマレーシアやフィリピンなど東南アジア諸国から出稼ぎにきている人々が一所で多く働いていることもあり、訛りの強い英語をきちんと聞き取り臆さずコミュニケーションをとる姿勢も求められます。
仕事 | オフィスワークでの電話対応、データ入力など一般事務 |
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時給 | AU$32~45(日本円で3,130円~4,410円程度)※カジュアル雇用の場合 |
内容と特長 | 一般企業での事務の仕事です。高い英語力はもちろん、社会人経験やその企業が行う事業と関連した知識やスキルを持っていることが求められます。 |
求められる英語力 | 上級~ |
ネイティブのオーストラリア人の会話を問題なく聞き取り、受け答えする必要があると共に、基本的なパソコン操作スキルが必要です。基本的に語学留学やワーキングホリデーなどで1年前後渡航する方には難しい仕事で、オーストラリアの大学に進学している方などが対象となります。
仕事 | 病院や介護施設などでの看護助手 |
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時給 | AU$34~48(日本円で3,330円~4,700円程度)※カジュアル雇用の場合 休日出勤や深夜勤務、資格保有など、特定の条件を満たすとAU$50(日本円で4,900円程度)以上の可能性もあり |
内容と特長 | 食事介助、シャワー介助、トイレ介助、バイタル測定、記録入力など、看護助手としての生活介助中心のお仕事です。 |
求められる英語力 | 中上級~ |
看護助手として働くためには資格が必要なため、普通の語学留学やワーキングホリデーで、看護助手として働くことはできません。弊社で開催している海外看護有給インターン留学プログラムにご参加いただく、またはオーストラリアの大学(看護学部)2年生以上が対象となります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
上記で紹介した以外にも、専門留学や大学進学で、専門的な勉強をしている方であれば、オフィスワーク系のお仕事やオーストラリアの美容室やマッサージセラピー店などで働くことも可能です。専門的な知識や技術、そして英語力があれば、より時給の高い仕事に就くことも可能です。
このように、オーストラリアでの留学では、質の高い教育を受けつつ、現地収入を得ることで留学費用を抑え、さらに就労経験から留学費用を抑えるだけではなく、実践的な英語力と実務レベルで通用するスキルを身に付けることができます。一石二鳥とはまさにこのことですね。