1.人あるある
思っていた以上にアジア人が多い
日本人とばかり話してしまう
ほとんどの語学学校に日本人スタッフがいる
2.言葉あるある
キレイな英語!と聞いていたのに意外と英語を聞き取れない!?
ん?読めない…と思ったらフランス語だった
3.暮らしあるある
地下室に住むのは普通!?
寒さ対策!荷物がどんどん増える
4.お金あるある
浪費の始まりは外食から!?
日本人はケチ?なじみのないチップ制
5.治安あるある
マリファナは合法!?
日本人留学生が陥りがち!多民族国家ならではのトラブル
1.人あるある
思っていた以上にアジア人が多い
データ参照:NewToBC, Census 2021 Immigrant Demographics Summary
カナダ留学あるある1つ目は、思っていた以上にアジア人が多かった!です。
カナダ出身の有名人というと、ジャスティン・ビーバーやキアヌ・リーヴス、セリーヌ・ディオンなど白人で金髪で…という人が多いためか、カナダ人=背が高いブロンドヘアーの白人をイメージされる方が多いようです。
しかし、「カナダ=欧米の国」というイメージを持って渡航すると、アジア系の人の多さに驚くことがよくあります。特にバンクーバーやトロントでは、中国人、韓国人、フィリピン人、もちろん日本人も含めて、アジア系の人にたくさんすれ違い、街を歩いていると英語よりもアジアの言葉が飛び交っていることも珍しくありません。
特に、留学先として人気の高いバンクーバーは、国際色の強い都市で、移民の割合はなんと全体の29%*を占めています。さらに出身国トップ3は「中国」「フィリピン」「インド」とアジア系が中心です。外国人=白人という印象の強い日本人にとって、ややがっかりポイントとなりがちですが、一方でアジア人に対する差別などは少なく、過ごしやすいという利点もあります。
留学する際は、その国に暮らす人々に対し、イメージだけではなく正しい知識・情報を持ち、留学先を選ぶようにしましょう。
*参照:Census Profile, 2021 Census of Population
日本人とばかり話してしまう
語学学校に通い始めると、どうしても日本人同士で固まってしまいがちです。日本語の安心感からついつい一緒に行動してしまい、気がつけば英語を話す機会が減ってしまう…というのは留学生あるあるです。
例えば、語学学校は自分だけでなく、他の日本人も通っています。English Only Policy(英語だけしか話してはいけない規則)を採用している学校もありますが、最終的に日本語に甘えてしまうかどうかは自分次第です。留学前は、さまざまな国の人々と、英語で談笑する姿に憧れますが、実際にカナダでの生活をスタートしてみると、ネイティブや他国の留学生に英語で話しかける際、想定以上の勇気が必要ということに気がつきます。なかなか勇気を出すことができず、結果、「日本人と話すとやっぱり安心するし、自由に言葉が話せるって、やっぱり楽…」と、日本人とばかり話してしまうということも多いです。
また、シェアハウス先を探してみると、日本人ばかりが住んでいる家もあります。
「まだ英語力に自信がないから、外国人と一緒に住むのは怖い」「外国人は家を清潔に使ってくれなさそう」などという理由から、日本人ばかりのシェアを選んでしまう学生が多いのです。
もちろん、日本人の友達を作ってはいけないというわけではありません。しかし、せっかくカナダに来ている以上、日本人「だけ」になってしまうのは避けたいところです。「なぜ自分は留学に来たのか?」ということを思い返して、様々な国籍の人と自分から交流の機会を増やすことが大切ですね。
ほとんどの語学学校に日本人スタッフがいる
留学生のほとんどが語学学校に通うことになると思いますが、多くの語学学校に日本人スタッフがいるのもカナダ留学あるあるです。
日本人留学生の少ない国や都市、例えばイギリスやアメリカの田舎の地域にある学校などは、日本語対応可能なスタッフがいないというケースも珍しくありません。しかし、先述の通り、カナダの語学学校の場合は日本語が話せるスタッフが在籍していることが多いです。都市部はもちろん、田舎の語学学校を選んでも日本語で対応してくれるスタッフがいるため、何か相談事ができたときも安心です。
語学学校のスタッフは、履修する教科の相談や、授業プランの変更手続きなどへの対応はもちろんのこと、海外生活に不慣れな学生たちの相談にのってくれたり、生活に必要な手続きのアドバイスを行ってくれたりします。渡航してすぐは、わからないことばかり。英語を学びに来ているとはいうものの、聞きたいことや相談したいことがなかなか英語で出てこないということも多々あります。そんなとき、語学学校の日本人スタッフは強い味方になってくれます。
ただ、日本人スタッフに甘えすぎて、英語力の伸びがいまひとつ…というのもネガティブなカナダ留学あるあるです。 自分でできることは一つずつこなしつつ、ステップバイステップで英語力を伸ばし、自立していくようにしましょう。
2.言葉あるある
キレイな英語!と聞いていたのに意外と英語を聞き取れない!?
「カナダの英語は聞き取りやすい」と言われていますが、実際に行ってみると「意外と聞き取れない…!」と感じるというのもカナダ留学あるあるです。
そもそも、「聞き取りやすいキレイな英語」とは何なのか?まず、話すスピードがゆっくりであるほど、日本人にとって聞き取りやすい英語になると言えるでしょう。実際、カナダ人は比較的、他国の英語話者よりもゆっくり喋る傾向にあると言われています。確かに、アメリカとカナダのテレビ番組を比較してみてみると、カナダ人の方が一言一言をしっかり発音しているように聞こえます。しかし、あくまでも「他と比べれば遅い」という程度です。当然、相手はネイティブなので、日本のリスニングテストのように分かりやすく話してくれるとは限りません。
また、日本の教育ではアメリカ英語に準拠しているため、アメリカ英語を使うカナダは日本人からすると聞き取りやすいと言われます。しかし、イギリスやフランスの植民地だった歴史もあるカナダでは、発音はアメリカ英語っぽくても、スペルや文法はイギリス寄りだったり、地域によってはフランス語訛りのある英語を話す人もいたりします。さらに、近年では特に都市部を中心に移民も増えており、さまざまなアクセントの英語が飛び交っているのが実情です。
「キレイな英語って聞いてたのに、意外と聞き取れない!?」と思っても心折れず、しっかりと勉強し、英語を習得していきましょう。
ん?読めない…と思ったらフランス語だった
↑カナダ国内の看板 フランス語表記
街中の看板、商品ラベル、レストランのメニュー表。「見たことのない単語だ」と思い、ネットで調べてみるとフランス語だった!というのはカナダではあるあるです。
それもそのはず、カナダは主要英語圏では珍しく、英語とフランス語の2言語を公用語としています。そのため、食品のラベルや標識は英語とフランス語の両方で書かれていることがほとんどです。また、全国的な公用語とは別に、州ごとの公用語も決められています。たとえば、ケベック州はフランス語のみを公用語としているため、看板を見てみるとフランス表記しか書かれていなかったり、英語があまり通じない…ということもあります。これを不便と感じるか、フランス語の勉強にもなると考えるかは人それぞれでしょう。
ケベック州のようにフランス語が主に使われている地域もあれば、英語の方が積極的に使われる地域もあるので、自分の考えに合わせて、留学先を決めるといいでしょう。
3.暮らしあるある
地下室に住むのは普通!?
カナダで家探しをすると、「ベースメント(Basement)空いています」という募集を目にすることがあります。日本人にはあまり馴染みがありませんが、ベースメントとは地下室のことです。地下室は外部の気温に影響されにくくなるため、冬は比較的暖かく、夏はクーラーがなくても快適に過ごすことができます。極寒のカナダでは、戸建ての家に地下室がある、というのはごく一般的なことです。この「ベースメント(地下室)」でのホームステイやシェアハウス生活に驚くというのは、カナダ留学のあるあるです。
地下室といっても、実際は「半地下室」で、半分だけ地下に埋まっていて、窓からは地上の光が入るようになっています。家賃が高騰しているバンクーバーやトロントのような人気都市でも、地下室の部屋は比較的安く借りられることがあります。
とはいえ、日本人にとって地下というと、物置や倉庫というイメージで生活する場所というイメージがないため、特に初めてのホームステイ先で、地下室に通されると驚いてしまう方も多いでしょう。実際、ホームステイ先で提供された部屋がベースメントだった、ということはよくあることです。日本人の感覚からすると「地下なんて、なんだか追いやられているような気分…」と感じる方もいるかもしれません。しかし上記の通り、カナダでは普通のことです。あまり気に病まず、ポジティブに捉えると、カナダ留学の一つの思い出として残るかもしれません。
寒さ対策!荷物がどんどん増える!
↑カナダ留学中のお客様より雪山にて語学学校の友だちと一緒に。
留学を終えて日本に帰国する際、荷物がかなり増える…というのはカナダ留学のあるあるです。
カナダの冬の寒さは想像以上です!一部の比較的温暖な地域を除くと、真冬に気温が−20℃を下回ることは珍しくありません。留学するときに、防寒対策として持ち込んだ衣類などだけでは足らず、現地でコートやブーツ、手袋やニット帽などを買い足す留学生は多くいます。
冬用の衣類や靴はかさばる物が多く、荷物をまとめるのが難しくなってきます。引越しや帰国直前に荷物をまとめようとすると、かなり大変な作業になるため、準備は早めにするのがおすすめです。
4.お金あるある
浪費の始まりは外食から!?
カナダの外食費は年々上昇しており、ファストフードですら1食10〜15ドルが普通です。ちょっと外食したら… 飲みに行ったら…お会計が物凄く高かった!というのはカナダ留学、あるあるです。
カナダでは、日本でも導入されている軽減税率制度を採用しており、嗜好品と呼ばれる、お酒やたばこ、外食や日常生活外のサービスには、通常よりも高い消費税が課されます。カナダの消費税は州ごとに異なりますが、留学先として人気のブリティッシュコロンビア州やオンタリオ州は5〜13%です。
さらに、カナダでは日本でなじみのない「チップ制」を導入しています。よっぽどサービスが悪質でない限り、チップを払わなければなりません。チップの相場は、飲食した値段に対して15%〜20%です。カナダではチップはマナーとして考えられているため、もし払わなければトラブルに発展する可能性もあります。結果、外食には想像以上の高値がつきます。
このような事情から、カナダで外食を続けてしまうと、かなりお金を浪費してしまいます。日本にいる時と同じ感覚で外食したり、外に飲みにいったりすると、思ったよりもお会計が高くてびっくり!ということは多いようです。特に滞在期間の長い留学の場合は、自炊をすることでコストを抑えることは大切です。
日本人はケチ?なじみのないチップ制
カナダではレストランやタクシーなどでチップを払うのが常識です。ところが日本人にはなじみがないため、チップ制度に最初は戸惑うということはカナダ留学あるあるです。
カナダでは外食したときやホテルに泊まったとき、タクシーを利用したときなど何かサービスを受けた際にチップを払うことが一般的です。そのため、チップを払わない人に出会えば、サービスを提供する側はかなりムッとするものです。
しかし、残念ながらチップを払わない人ということは日本人に多いようです。チップ制度を知らないがために、日本人はケチというイメージを持たれてしまうこともあります。日本ではチップ制がないにしても、そこはカナダ!自分がお客さんの立場になるときには、しっかりチップも払って、日本人はケチというイメージをなくしたいですね。
5.治安あるある
マリファナが合法!?
海外ではマリファナを含む一部の薬物が合法ということをニュースなどで聞いたことがある方も多いと思います。実はカナダもそんな国の一つです。治安のよいイメージのあるカナダで、マリファナが合法ということに驚くというのもカナダ留学あるあるのようです。
2018年以降、医療目的の使用のみならず嗜好品としてのマリファナの使用も認められるようになりました。合法化に伴いマリファナを吸う人はさらに目立つようになりました。カナダの街を歩くと、マリファナの臭いがすることは珍しくありません。
そして、これによる治安の影響はないとは言い切れません。例えば、パブやクラブにいくと、たばこを吸うのと同じような感覚で、「あなたも吸う?」とマリファナをすすめられることがあります。カナダでは合法とはいえ、当然日本ではマリファナは違法です。さらにカナダでマリファナを購入、所持、使用した時にも、日本人の場合は日本の法律のもとに罪に問われることがあります。カナダ留学中、興味本位で手を出してトラブルの原因にならないように注意が必要です。
さらに、マリファナ以外の違法薬物も横行しています。道端に注射器が落ちていたり、明らかに様子のおかしい人が徘徊していたりと、日本ではありえない光景にショックを受けるかもしれません。こうした薬物に関するトラブルを受けないためにも、夜間に不必要に出歩かない、治安が悪いといわれているエリアには近づかないようにしましょう。
日本人留学生が陥りがち!多民族国家ならではのトラブル
カナダは多民族国家であり、信仰する宗教も人それぞれ異なります。このことを忘れてしまうと、思わぬトラブルに巻き込まれることがあります。
例えば、カナダにはイスラム教を信仰している人も多いです。イスラム教では、飲酒は禁止されています。そのことをつい忘れてしまい、ムスリム(イスラム教を信仰する人々)のいるホームパーティでお酒を持ってきてしまった…なんて事があれば、ひんしゅくを買いますし、相手を怒らせてしまうこともあるかもしれません。
また、自分はあまり宗教に関心がないからといって「神なんて信じたことがない」などとこたえるのは避けるべきです。何かの宗教を信仰している人に対して「神なんていないと思う」と伝えてしまうのは、相手に不快な思いをさせてしまうことにつながりかねません。宗教について尋ねられた際には、自分自身は信仰深い人間ではないが、日本人は仏教などを信仰している人が多い、などと回答するのがおすすめです。例えば、年始に初詣に行ったり、受験や出産時にはお守りを買って祈ったりする風習は仏教の信仰を基盤にしています。
異文化・多国籍な国カナダがゆえの常識やマナーをしっかりと理解し、トラブルに巻き込まれないためにも、他国の歴史や文化、宗教などに関する教養をしっかりと身に付けたうえで留学することをおすすめします。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
イメージしていたカナダと、実際に留学してみて感じたギャップや、日本の常識との違いに驚くようなあるあるも多かったのではないでしょうか。ただ、この驚きやショックも留学の醍醐味!せっかく海外で長く生活するのであれば、言葉以外にも、カナダのマナーや常識、世界の教養をしっかりと身に付け、国際社会で活躍できる自分を目指しましょう。