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  • 海外留学体験談
  • 2026.02.06

将来の夢はパイロット!中学3年から高校卒業、大学進学まで駆け抜けた約3年間の高校留学

中学3年生の終わりから、オーストラリア・ビクトリア州立校 Werribee Secondary College に約3年間留学し、2025年12月に卒業を迎えたEmiさん。
今回は、2025年12月に改めてインタビューを行い、前回のインタビュー(2024年1月)以降の高校生活や、大学進学までの道のりについて振り返っていただきました。

そして2026年2月からは、中学3年生の留学前から目標にしていた「パイロット」になる夢に向けて、第一志望である RMIT大学(Royal Melbourne Institute of Technology) のパイロットコースへ進学する予定です。

夢に向かってさらに一歩近づいたEmiさんのオーストラリアでの高校生活を、ぜひ今後の留学の参考にしてみてください。

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Emiさんの留学概要

渡航国:オーストラリア
渡航都市:メルボルン(ビクトリア州)
留学プログラム:高校留学(卒業留学)
学校:Werribee Secondary College(ビクトリア州立高校)
渡航期間:2022年9月 – 2025年12月

高校卒業までのスケジュール


オーストラリアの高校は4学期制になります。
1学期 1月下旬〜3月下旬
2学期 4月中旬〜6月下旬
3学期 7月中旬〜9月下旬
4学期 10月初旬〜12月初旬
1-3学期目からであれば一般的にはご入学が可能です。オーストラリアで高校留学する上で、ベストなタイミングについてはこちらをご覧ください。

※Emiさんの場合、Year9入学に必要な英語力をお持ちでしたので高校の本科に直接入学されています。英語力が規定に満たない場合、最短2学期間は英語研修を受けていただく必要がございます。英語力が規定に満たない場合、最短2学期間は英語研修を受けていただく必要がございます。詳しくは留学カウンセリングにてご質問・ご相談ください。

中学から留学することを選んだ理由

私にとって、幼い頃から「海外」はとても身近な存在でした。父がアメリカやマレーシアなど海外で仕事をしており、上の姉たちは大学時代から本格的に留学していました。早いタイミングから英語や海外に触れてほしいという父の思いが強く、私自身も小学生の頃、母と二人でマレーシアに短期留学しました。

そういった環境のなか、私も大学は海外だろうと自然と考えていました。ただ、一つ懸念がありました。英語です。大学からの留学となると、入学規定も、入学後に求められる英語力もかなり高いものになる.. というのは姉たちの姿をみて知っていました。

「それなら早いタイミングから留学しよう!」

中学生からの留学であれば、入学規定もそこまで高くなく、授業や友人たちの会話もそこまで難しくないので、英語の壁はそこまで高くないのでは?と考えたのです。決断したのは、中学1年生でした。父の意向を汲んでいるわけで特に反対もなく、中学2年生から(実際はコロナの影響を受け、中3の終わりになりましたが)留学することになりました。

マレーシア留学が背中を押してくれた


中学生といえば、まだ義務教育期間です。家族はさておき、周囲の友人たちで留学を考えている人はいませんでした。人と違う道を歩むこと、家族と離れて暮らすこと、異なる言語、文化、習慣のなかに長期に渡って飛び込むこと.. など、不安がなかったかというと嘘になります。

これらの不安を解消してくれたのが小学生時代のマレーシア留学でした。このときは母と一緒に夏休みを挟んで約3ヶ月間留学しました。夏休み期間の8月、9月は子供向けのクラス、10月は大人用のクラスで英語を勉強しました。これが英語で英語を学んだ初めての経験でした。

実は当初、この留学に行くのはいやでした。せっかくの夏休みにも関わらず、友人たちとは会えなくなりますし、どっぷり英語を勉強しなければならないとなると、小学生なら最初は誰でも嫌がると思います(笑)

しかし、実際留学してみると、さまざまな国の友達ができ、英語でコミュニケーションをとることに楽しさを覚えました。また、一定期間離れても、日本の友人たちとの関係は変わりませんでした。この短期留学の経験が、中学からの留学をとても前向きな印象に変えてくれました。

オーストラリア・ビクトリア州を選んだ理由


姉は二人いるのですが、一人はアメリカ、一人は台湾の大学に進学しています。じゃぁ、なぜ、私はオーストラリアだったのか?その理由はオーストラリアの環境の良さにあります。

例えば、日本との時差です。オーストラリアと日本との時差は最短30分、最長でも2時間しかありません。正直、日本国内で連絡を取り合っているのと同じような感覚です。友人たちとのコミュニケーションにも大きな支障はありません。他にも、銃やドラッグなどの規制が厳しく、治安が良いという点や新日家が多いという点も魅力でした。両親も、私がまだ中学生ということもあり、「安心して生活できる環境」に重きをおいて留学先を考えたようでした。

ビクトリア州(メルボルン)は、写真で見た街並みに惹かれ、「ここにしよう!」と決めました。オーストラリアは国土が広く、州や都市によって気候や街の雰囲気が全く違います。メルボルンはイタリアなどからの移民が多く、街並みもヨーロッパ調で、でも一つ路地を曲がるとそこにはアーティスティックなグラフィティが壁一面に描かれている.. そんな意外性もあり、とても魅力的に感じました。

オーストラリアでの高校留学について詳しくはこちら

州立校 Werribee Secondary Collegeでの学校生活


学校は州立のWerribee Secondary Collegeに約3年間通いました。この学校を選んだ理由は、言語の選択科目が多かったことと、制服が憧れていた赤色だったことにあります。日本人生徒がほとんどいない学校で、最初は大変でしたが、先生に恵まれて楽しい学校生活を送ることができました。

1年目 Year9(中学3年)〜 Year10(高校1年生)での勉強


留学1年目は日本とオーストラリアの教育の違いを実感する1年でした。オーストラリアでは日本でいう中学1年生から高校1年生までがジュニア、高校2年生から3年生までがシニアと分かれています。私は日本の中学3年生の後半から渡航し、現地の中学3年生であるYear9の最終学期に入学、そしてそのまま現地のYear10に進学しました。英語力の問題で、最初はEALと呼ばれる英語を第二言語とする学生向けのコースに加えて幾つかの選択科目を受講しました。

1年目で特に楽しかったのは体育や音楽の授業です。体育と、もう一つ体育と似たようなスポーツと呼ばれる授業ではクリケットやラグビー、オーストラリアンフットボールなど日本ではやったことのない種目をたくさん体験しました。音楽の授業では英語やイタリア語で歌を歌ったり奏でたりしました。イタリア語での歌は私もネイティブの子達も初めてで、同じスピード感で上達していく感じがとても嬉しかったことを覚えています。

興味深かったのは、歴史の授業です。特に面白かったのは世界史で、例えば、第二次世界大戦中、日本がアジア諸国を侵略するに伴い、「他国の人々を動物のように扱って.. 」などという話を筆頭に、世界、他国から見る日本の歴史に触れたのは衝撃でした。他にも、オーストラリアのアボリジニやアメリカのインディアンの人々が、人権を獲得していくまでの流れも、日本ではなかなか学ぶ機会がなかったため、非常に勉強になりました。

1年目の学習で感じたこと


オーストラリアの授業は日本の授業と異なり、自主性・主体性が求められます。
例えば、スポーツの授業では、生徒自身が何のスポーツに取り組みたいのか、そのスポーツの魅力やルール、楽しさ、注意点などをプレゼンし、そのスポーツをクラス全体で取り組む.. という流れで授業が進みました。音楽も然りです。誰とグループを組むのか、どんな楽器で何を演奏するのか、自分たちで決め、演奏発表に向けて練習し、タームの最後にみんなの前で発表するという形で進めました。楽曲も様々で、私たちのグループでは、イギリスの有名ロックバンド、クイーンのKiller Queenや、ビートルズのHere Comes the Sun、他にも韓国人グループのシーズンという曲を演奏しました。英語の歌をフルで歌うのは初めてで、最初は苦労もありました。ただ、自分たちで決めて取り組んでいるからこそ、モチベーションを落とさず取り組むことができました。

他にも、日本のテストと比べると答えのない問いが多いと感じました。例えば、日本のテストでの長文読解では主人公の気持ちでも、作者の気持ちでも、どこかしらに答えとなるような文章が書かれていることがほとんどです。しかし、オーストラリアでは違います。まず、問題が一つしかありません。主人公の気持ちや作者の気持ちを引用するだけでなく、自分で考え、作成しなければならないケースがほとんどです。ときには気持ちや考えなどだけではなく、作中のような悲劇を繰り返さないためにはどのような施策が考えられるのか?など意見を求められるものもあります。英語で受けるため、語彙力や文法力、読解力がまだまだ乏しいことに加え、慣れない「考え」や「意見」を求められるテスト形式には、苦労が絶えませんでした。

さらに勉強量が増えたシニア学年での学校生活


2年目以降はシニア学年に進み、Year11では英語に加えて、物理、科学、数学、歴史、日本語(第1言語者向け)を履修しました。Year12では、日本語以外の科目を引き続き受講しました。どの科目も1年目より難易度が上がり、毎週のようにどこかの科目でテストがあるなど、勉強量はかなり増えました。

ビクトリア州では、Year11からYear12にかけて VCE(Victorian Certificate of Education) という州の高校卒業資格の取得を目指して学習します。Year11は準備期間にあたり、Year12の最終学期に行われる試験の結果によって、大学進学など将来の進路が決まる仕組みです。私はYear11の在籍中にYear12の日本語を履修し、その成績が最終評価に反映されるよう工夫しました。
VCEでは、いくつかの言語科目が「第1言語者向け」と「第2言語者向け」に分かれており、5年以上日本に住んでいた人は第1言語として受講することができます。VCEの最終成績にはYear12の科目のみが反映されるため、私はYear11のうちにYear12レベルの日本語(第1言語者向け)を履修しました。

このように、VCEでは「いつ・どの科目を受講するか」がとても重要です。将来の夢や興味に合わせて科目を選択できるため、オーストラリアでは高校生のうちから次のキャリアを意識して学ぶ環境があります。 そのため、オーストラリアでの高校生活は、「高校を修了すること=大人への第一歩」 だと実感できる、貴重な期間になりました。

忘れられない学校生活の思い出

いたずらや仮装を楽しむMuck Up Day

最終学年になると、卒業に向けたいくつかのイベントがありますが、その中のひとつが Muck Up Day です。この日は、みんなが思い思いのコスチュームを着て登校します。私は映画『MEN IN BLACK』のコスプレをしました。
「Muck Up」には「荒らす」という意味があり、シェービングクリームやトイレットペーパーを使って、学校を少しだけ“荒らす”というユニークなイベントです。最初は少し抵抗もありましたが、オーストラリアの学校では伝統的な行事のひとつでもあり、先生たちも「Congratulations!」と声をかけながら一緒にお祝いしてくれたのがとても印象に残っています。
そしてその日の午後には、正式な卒業セレモニーが行われました。日本から両親が駆けつけてくれ、両親と一緒に和装で参加できたことも、忘れられない大切な思い出です。

放課後やホリデーで過ごした日常が何よりも宝物

他にも、何気ない毎日がとても楽しかったなと思います。
例えば、”シニアサンセットデー”では、ただビーチでサンセットを見るという時間を過ごしました。他にも、制服のワイシャツにみんなで寄せ書きしたり、学校の友人とはたくさんの思い出を作ることができました。
こういったイベントは、学校主催ではなく、生徒会が企画をしてくれています。最終学年になるとシニアジャケットをもらえるという伝統があるのですが、私の学年の生徒会が頑張ってくれたので、いつもは卒業が近づくターム3でもらえるところ、ターム2でそのジャケットをもらえたときはとても嬉しかったです。

Emiさんの留学生活

Valedictory Night2
HF1
アスレチックデー
ア FREND2
ア FREND2
ア FREND2
パジャマデイ1
パジャマデイ1
MIBファッションショー3
ハロウィン
HF2
HF2
Valedictory Night1
MIBファッションショー2
MIBファッションショー2
Emiさんカルチャーディ1
スポーツ
MIBファッションショー1
FREND1
FREND1
パジャマデイ3
カルチャーディ2
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ホームステイでの生活


到着して最初のホームステイは、おじいちゃんとおばあちゃん、二人のホストファミリーでした。とても暖かく受け入れてくれたものの、残念ながらマザーの方の体調がすぐれず、疲れや辛さからか、やや厳しい言葉をかけられることが増えてしまい、変更しました。

2箇所目のホームステイはバックグラウンドがフィリピンの方で、家では英語とタガログ語が飛び交っていました。ホストファザーとホストマザー、そして2つ年下の男の子の三人家族で、マザーやファーザーは優しく、楽しく生活できていましたが、私は三人姉妹の末っ子で男兄弟は初めてだったので、慣れるのには少し時間がかかりました。

2024年8月から卒業まで滞在したホームステイ先は、私にとってとても大切な家族となりました。ホストマザーとホストファザー、そしてホストシスターが下に2人、さらに他の留学生が一人いました。日本の家族の雰囲気と似ていて、食事以外の時間はみんなでリビングで映画をみたり、おしゃべりして過ごしたり、休みの日にはいろんなところに連れて行ってくれるなど一緒にいる時間を多く取れたことで、生活に対するストレスがなくなりました。そのおかげで大学進学に向けての勉強に集中できたと思っています。

実はホストファザーは台湾出身で、ニュージーランドでの生活を経てメルボルンに移住した人でした。台湾の徴兵制度の話をしてくれたり、ニュージーランドでの生活の話をしてくれたりと、いろんな話を聞くことができました。ホストマザーは中華系、インドネシア出身で、彼女もいろんな国での経験を話してくれました。ホストファザーが日本での1年間の留学経験もあり、焼き餃子や蕎麦など日本食含めいろんな国の料理を振る舞ってくれたことも嬉しかったです。

卒業してからすぐに日本に帰ることも考えたのですが、大切な家族なので離れがたく、できるだけ長く一緒に過ごしてから日本に一時帰国する予定です。そう思える家族ができてよかったです。

今後の目標

2024年1月時点の目標

まだ、絶対に.. というわけではないのですが、今はパイロットに興味があります。これまた父の影響が大きいのですが(笑) 世界を飛び回る仕事の一つとして、最初に候補に挙がったのはキャビンアテンダントでした。ただ、せっかくならパイロットを目指してみたいと思うようになりました。女性でパイロットってなかなか珍しいし、かっこいいな!と(笑)

パイロットを目指すためには、高校卒業後、大学かカレッジかを目指す必要があります。当然目下の勉強を頑張らなければならないということです。特に苦手意識のある「国語」は克服すべく残り2年、頑張って行こうと思います。

2025年12月・高校卒業時点での目標

改めて目標を考えてみても、パイロットを目指す気持ちは変わっていません。
2026年2月からは、第一志望である RMIT大学(Royal Melbourne Institute of Technology) のパイロットコースで学ぶ予定です。高校での勉強と同様、大変なことも多いと思いますが、それもすべてパイロットへの道の一部だと考え、前向きなモチベーションで取り組んでいきたいです。
また、大学進学後はホームステイではなく、自立した生活を始める予定のため、生活力を高めることも目標のひとつです。
さらに、韓国語習得にも挑戦したいと考えています。韓国語に強いこだわりがあるわけではありませんが、中国語やスペイン語など、世界的に話者の多い第二外国語を身につけ、将来の選択肢を広げていきたいと思います。
また、せっかくオーストラリアにいるからこそ、この国ならではの自然や歴史にも触れていきたいと思っています。オーストラリアの先住民であるアボリジニをテーマにした映画を観たことがきっかけで、植民地時代を経てもなお、エアーズロック(ウルル)が大切に守られてきたことのすごさを実感しました。
留学中には、野生のコアラを見るという貴重な経験もでき、自然の素晴らしさをより強く感じるようになりました。だからこそ、いつか自分の目でエアーズロックを見てみたいと思っています。

留学を考えている人へメッセージ


留学当初は、理想と現実のギャップに戸惑うこともありました。しかし、2年目・3年目と経験を重ねていくうちに、少しずつ理想に近い生活ができるようになっていきました。
また、受講する科目を変更したり、ホームステイ先が変わったりといった環境の変化に対しても、「それは逃げではない」と前向きに捉えられるようになったことは、自分自身の大きな成長だったと感じています。
日本人がほとんどいない環境は、最初はとても大変で、友達と過ごすことさえ難しく感じることもありました。でも、その環境だったからこそ英語力が伸び、今振り返ると自分を大きく成長させてくれた場所だったと思います。自分のちょっとした行動ひとつで、コミュニティはどんどん広がっていきます。ぜひ皆さんも、いろいろなことに挑戦してみてください。

実は、心が折れそうになった時には、日本のお笑い番組やアメリカのコメディ番組を観て、気持ちをリフレッシュしていました。
これからオーストラリアの学校へ留学する方へのアドバイスとしては、どの学校にもコスチュームデーなどのイベントがあり、意外と仮装をする機会が多いということです。日本文化を紹介できるアイテムとして、浴衣を持ってきたり、着付けを練習しておくのもおすすめです。

さいごに


体験談を最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
Emiさんの高校留学体験談はいかがでしたでしょうか。

日本とオーストラリアの違いに驚き、悩みや苦労を経験しながらも、自ら居場所を築き、将来の目標に向かって努力するEmiさんの姿は、とても勇気を与えてくれます。高校卒業時にお話を伺った際には、オーストラリアや世界で起きている社会問題について、自分なりに考えるようになったとも話してくれました。
歴史や文化、民族など、さまざまな価値観に触れてきたからこそ得られた気づきであり、その経験を語るEmiさんの姿は、とても逞しく、堂々としているのが印象的でした。

中学・高校留学、特に「卒業」を目的とした留学は、まだ一般的とは言えません。「海外の高校を卒業できる留学があること自体、知らなかった」という方もいるかもしれませんし、興味はあっても一歩踏み出す勇気が出ない方もいると思います。
そんな皆さんにこそ、ぜひEmiさんの体験談を読んでいただけたら嬉しいです。
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