【最新情報】2026年カナダ移民制度が変わる!「リーダーシップ&イノベーション」カテゴリーとは?
2026年から、カナダの永住権制度「Express Entry」に 新カテゴリー『リーダーシップ&イノベーション』 が加わります。これまでの職歴やスキル中心の評価に加え、研究成果やリーダーシップ経験、革新的な取り組み が高く評価される仕組みです。
留学生や将来カナダでの定住を考える学生にとって、学業や活動がそのまま永住権への大きなステップになるチャンスです。
参照:HS Canada
そもそも永住権とは?
カナダにおける永住権(PR: Permanent Residency)とは、外国籍の人が長期間にわたりカナダで暮らし、働き、学ぶことを認められる資格です。学生ビザや就労ビザのように期限が限られていないため、安定して生活できる点が大きな特徴です。
永住権を持っていると、カナダ国内のどこでも自由に働くことができ、大学や専門学校には「留学生料金」ではなくカナダ人と同じ学費で通えます。また、州ごとの医療保険に加入でき、基本的な医療サービスを安心して受けられるのも大きなメリットです。
一方で、永住権は「市民権」とは異なります。日本国籍のままカナダに滞在できる反面、選挙権やカナダのパスポート取得といった権利は持てません。市民権は永住権を一定期間保持し、追加の条件を満たすことで申請できる「次のステップ」となります。
参照:Government of Canada
新カテゴリー導入の背景
カナダ政府が「リーダーシップ&イノベーション」カテゴリーを新設するのは、これまでの「人手不足を補うための移民政策」から一歩進み、将来の成長を担う人材を戦略的に確保することを目的としています。
まず、カナダは人口減少と高齢化が進んでおり、長期的に働く人を安定して確保するのが難しくなっています。労働人口が少なくなると経済の成長が止まってしまったり、年金や医療などの社会制度に大きな負担がかかってしまうため、将来を支える新しい人材を迎えることが必要不可欠になります。
また、国際競争が激しくなる中で、各国が優秀な人材の確保に力を入れているため、カナダが世界の中で存在感を維持・強化していくには、単に人手を増やすだけでは十分ではありません。新しい技術を生み出し、これまでにない発想で社会を前進させていく「イノベーション力」が欠かせないのです。
さらに、国際情勢が不安定になっている今、防衛やサイバーセキュリティの分野で活躍できる人を確保することも大きな課題です。国家の安全を守るだけでなく、経済や市民の安心した暮らしを支えることにも直結しています。
こうした課題に対応するため、新カテゴリーでは次のような人材が重視されます。
・シニアマネジャー:企業や組織を動かすリーダー層
・研究者・科学者:研究開発や技術革新を推進する人材
・防衛・サイバーセキュリティ専門家:国家安全保障や先端技術に貢献できる人材
つまり、このカテゴリーは単に不足する労働力を補うためのものではなく、カナダの将来を形づくる人材を確保するための大きな政策転換といえるのです。
制度変更が与える影響と注目ポイント
新カテゴリーの導入は、これまでの制度では十分に評価されにくかった学業での努力や活動の実績に光を当てるものです。留学生や若手研究者にとっては新しい可能性が広がる一方で、自分の経験や成果をしっかりと形にして示すことがこれまで以上に大切になります。
① 留学生や若手研究者へのチャンス拡大
授業や研究の成果、リーダーとしての活動経験などが評価対象になるため、永住権を目指す道が広がります。特に研究や技術分野を専攻している方にとっては、学びがそのまま将来のキャリアに直結する大きなチャンスです。
② 成果や実績の証明が重要に
ただ「経験した」だけではなく、「何を成し遂げたのか」を示すことが求められます。論文や研究発表、特許、プロジェクトでの成果などをきちんと記録しておくことが重要になります。
③ 既存カテゴリーとの違い
新しいカテゴリーは「Healthcare」「STEM」「Trades」などの既存カテゴリーと並んで運用されます。自分の専攻や活動内容がどのカテゴリーに当てはまるのかを理解し、最適なルートを選ぶことが大切です。
永住権取得したい人が今すべき準備
永住権を目指すうえで大切なのは、学びや経験をただ積むだけではなく、それを「どう活かすか」「どう伝えるか」を意識して準備しておくことです。ここでは4つのポイントを紹介します。
自分の実績を整理する
授業や研究での成果、サークルやプロジェクトでのリーダー経験はもちろん、社会人であれば仕事でのプロジェクト実績やチームマネジメントの経験なども、そのままにせず形に残しておきましょう。
・論文や研究発表の資料
・業務での成果を示すレポートや評価資料
・活動証明書や推薦状
などをまとめておけば、後で確実にアピールできる証拠になります。
語学力を強化する
カナダで生活・就職するためには語学力が必須です。英語はもちろん、フランス語ができるとさらに有利になる場合があります。早めに試験対策を始め、必要なスコアを確実に取れるように準備しておきましょう。
実務経験を積む
卒業後の就労許可(PGWP)やインターンシップを活用して、カナダ国内での経験を積むことは大きな強みになります。就労経験を意識的に増やしておくと、将来の申請に直結します。
最新情報をチェックする
移民制度は毎年のように変わります。IRCC(カナダ移民局)の発表や移民関連ニュースをこまめに確認し、常に最新の制度に合わせた準備をすることが成功のカギです。
カナダの永住権の取得は競争率が高く、時間も労力も必要になります。だからこそ、早めのうちから計画的に準備を進め、チャンスをつかむための一歩を早めに踏み出すことが大切です。
まとめ
2026年から始まる「リーダーシップ&イノベーション」カテゴリーは、カナダが未来を担う人材を求めて導入する新しい仕組みです。学業や研究成果、リーダーシップ経験が評価されることで、留学生にも永住への道が広がります。
ただし、そのチャンスを活かすためには、自分の実績を形に残すこと、語学力を磨くこと、カナダでの経験を積むこと、そして常に最新情報を追うことが欠かせません。
さらに、この制度はまだ最終的な詳細が固まっていない部分も多く、今後の公式発表や最新情報を確認しながら準備を進める必要があります。
永住権の取得は決して簡単ではありませんが、だからこそ早めに動き出すことが将来の可能性を広げます。将来カナダでのキャリアや生活を考えている人は、今から一歩を踏み出してみませんか?
※ワールドアベニューは留学サポートを専門としているため、永住権の取得に関する具体的な手続きやご相談には直接お応えできません。永住権についての正確な情報や専門的なアドバイスは、信頼できる移民コンサルタントへのご相談をおすすめしております。
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