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【2024年】オーストラリア移住・永住を狙える留学とは?
– ビザの種類や不足している職業まとめ

「オーストラリアに永住したい!でも永住権を取りやすい仕事って何だろう?」と疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。
海外での永住を目指すときの一番の壁は「ビザの問題」です。ビザはその国に滞在しても良いという許可証なので、ビザがなければ永住はおろか、滞在することすらできません。ビザの取得は、国に限らず年々難しくなってきています。例えばその国の大学や大学院を卒業したり、一定以上の就労経験があったりしてもビザを取るのが難しく、泣く泣く日本に帰国した…というケースもよく聞きます。

その点オーストラリアは、国内で不足しているスキルや職種を補ってくれる移民を求めています。オーストラリアは他の主要英語圏と比較して治安が良いのはもちろん、年間を通して温暖で気候が良い点や日本との時差が少ない点、最低時給が高い点など、移住するには最高の環境が整っています。また、オーストラリアは移民大国のため、日本食が気軽に手に入るうえに、生活するなかで疎外感を感じることはありません。さらに、オーストラリアに永住した看護師さんから「働き方がすごくホワイト!」というお話もよく聞きます。

そんな海外就職や移住を狙う方に人気のオーストラリアは、職業不足リストに関連する学部を卒業した方のビザを延長することを決定、2023年7月1日より施行されました。

ー 卒業ビザに関する情報 ー

2022年9月2日、オーストラリア政府は、人員が不足している分野に関する学位を取得した生徒に対して卒業ビザの延長を決定しました。
・一部の学位号を取得した場合、卒業ビザの期間を2年間から4年間に延長
・一部の修士号を取得した場合、卒業ビザの期間を3年間から5年間に延長
・一部の博士号を取得した場合、卒業ビザの期間を4年間から6年間に延長
この制度はオーストラリアが抱えている慢性的な人手不足を解消するため、留学生に学んだスキルを活かしながらオーストラリアで長期間生活してもらいたいという狙いがあります。

参照:Post-study work rights for international students to boost skills
詳細:卒業ビザ制度【オーストラリア留学情報】

今回は、注目を集めるオーストラリアでの現地就職や永住を視野に入れた留学についてまとめました。特にこの記事では、オーストラリアでの永住権取得、現地就職を狙える職種を中心に紹介していきます。

  1. 現地就職・永住を狙える留学とは ▼ 
  2. 不足している職業とは ▼ 
  3. 注意すべき点▼ 
  4. さいごに ▼ 

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  • 現地就職・永住を狙える留学とは

まず大前提として、オーストラリアの永住権はポイント制です。
年齢、英語力、日本での勤務経験、オーストラリアでの勤務経験、オーストラリア国内での就学、オーストラリアでの最終学歴のほか、指定地域で居住し学校に通学したかどうか、パートナーも同じ技術独立対象かなど、様々な内容がポイントとして評価されます。2018年7月1日以降は65点以上が合格とされており、65点未満の方は永住権の申請をすることができません。そのため、オーストラリアの永住を目指すには、いかに65点を上回るかが最重要課題といえます。

オーストラリアで永住権を取るためには冒頭でお伝えした通りビザが必要になります。永住権につながるビザは複数あるため、自分に合ったルートを選択しましょう。

狙うは技術独立ビザ
(Skilled Independent Visa)

オーストラリアの永住権取得につながるビザは以下の通りです。

  • 技術独立ビザ (Skilled Independent Visa)
  • 技術推薦ビザ (Skilled Nominated Visa)
  • 技術地域ビザ (Skilled Regional Visa)
  • 雇用主指名ビザ (Employer Nomination Scheme Visa)
  • 州スポンサー雇用主指名ビザ (Reginal Sponsored Migration Scheme Visa)
  • パートナービザ (Partner visa)

複数あるビザのうち、最も一般的な方法は技術独立ビザ (Skilled Independent Visa)をもとに永住権申請をする方法です。理由は誰か(企業など)にスポンサーになってもらう必要がなく、自分のスキルや経歴を元に、自力でビザ申請ができるからです。企業にビザスポンサーになってもらう場合、その時の世界情勢やオーストラリアの状況、その企業の内部事情など様々な問題が複合的に絡んできます。極力それらの問題を避けるためにも、自分の力で申請をするのがおすすめです。
そんな技術独立ビザ (Skilled Independent Visa)の申請条件は以下の通りです。

技術独立ビザ (Skilled Independent Visa)の申請条件

  • 移民法からの招待状が届いた時点で45歳未満であること
  • ポイントテストで65点以上であること
  • 対象職種リスト (The Medium and Long-term Strategic Skills List、以下MLTSSL) に記載されている職業であること
  • 申請日から3年以内にその職業に適したスキルアセスメントを受けていること
  • 健康条件を満たしていること
  • 犯罪歴等がないこと
  • 過去にビザのキャンセル、申請却下、不法滞在等の履歴がないこと
  • 十分な英語力(Competent English)があること
Competent Englishとは…
IELTS:6.0以上(すべてのセクションで6.0以上)
TOEFL iBT:リスニングが12、リーディングが13、ライティングとスピーキングが18以上
PTE Academic:50以上(すべてのセクションで50以上)
OET:B以上(すべてのセクションでB以上)
Cambridge C1:169以上(すべてのセクションで169以上)

参照:
Skilled Independent visa (subclass 189) Points-tested stream
The Medium and Long-term Strategic Skills List
Skilled occupation list
Competent English

技術独立ビザ
(Skilled Independent Visa)で
永住権申請するまでの流れ

では技術独立ビザを利用して、永住権を申請するにはどうすればよいのでしょうか。永住権申請には複数のステップがあります。ここでは永住権申請の流れについて紹介します。

 1.就学
 2.卒業ビザの取得
 3.就労
 4.申請資格の確認
 5.ポイントテストの確認
 6.EOIの提出
 7.招待状待ち
 8.ビザ申請

1.就学

対象職種リスト (MLTSSL) に記載されている職業に関連するコースで、2年間以上就学しましょう。
オーストラリアでは専門学校や大学などの高等教育機関で2年間以上就学し卒業すること、一定以上の条件を満たすことで、卒業ビザを取得することができます。

2.卒業ビザの取得

コース修了後、卒業ビザを取得しましょう。卒業ビザには2つ、グラデュエートワークストリーム(Graduate Work stream)とポストスタディワークストリーム(Post-Study Work stream)があります。
1つ目のグラデュエートワークストリーム(Graduate Work stream)は、技能職リスト(Skilled occupation list)に関連するディプロマ(Diploma)以上のコースを終了することで取得することが可能です。取得することで18ヶ月間、就労することが可能になります。
2つ目のポストスタディワークストリーム(Post-Study Work stream)はコースの内容を問わず、学士号(Bachelor)以上のコースを終了することで取得できます。学士号を取得することで2年間、就労が許可されます。

3.就労

卒業ビザが取れたら、対象職種リスト (MLTSSL) に記載のある職業で働きましょう。ポイントテストには、オーストラリア国内での申請職種での勤務経験が含まれます。全く関係のない仕事に就いてしまうとポイントとして反映されませんので、職業選択の際には注意が必要です。

4.申請資格の確認

対象職種リスト (MLTSSL) に、希望の職業の掲載があることを確認しましょう。移民法や対象職種リスト (MLTSSL) は頻繁に変更されます。

5.ポイントテストの確認

申請資格があることが確認出来たら、ポイントテストで65点以上あるかを確認しましょう。先述の通り、65点未満の場合は申請することができません。

6.EOIの提出

オーストラリア移民局のスキルセレクトから、エクスプレッションオブインタレスト(Expression of Interest、以下EOI)をオンラインで申請します。

7.招待状待ち

EOIの申請が完了したら、移民局からの招待状(invitation)を待ちましょう。ポイントテストの結果が高い人から順番に、移民局が招待状を発行します。待機中にビザ申請に必要な書類を準備しましょう。

8.ビザ申請

移民局からの招待状が届いたら、60日以内にIMMIアカウントよりビザ申請を行う必要があります。申請費用はAUD4,240です。

移民局が指定するエリアにある大学を選ぶことで、ポイントを稼ぐことができる?!

人口が少ないエリア(Regional)に住んで学校に通学したり、仕事をしたりすることで、5ポイントを得ることができます。
地方(Regional)として指定されている地域は、パース、アデレード、ゴールドコースト、サンシャインコースト、キャンベラ、ホバートなどがあります。地方といっても生活に困ることは全くありません。
少しでもポイントを稼ぎたいという方にとって、地方の教育機関で勉強する方法はおすすめです!

参照:
Graduate Work stream
Post-Study Work stream
Designated regional areas

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  • 不足している職業とは

では技術独立ビザの対象職種リスト (MLTSSL) にはどのような職業が記載されているのでしょうか?参考までに対象職種リスト (MLTSSL) の一部をご案内します。

  • 会計士
  • 看護師・助産師・ナースプラクティショナー
  • チャイルドケアセンターマネージャー
  • 幼児科教師(プライマリースクール)
  • 中等教育教師(セカンダリースクール)
  • 大学教授
  • 経営コンサルタント
  • アナリストプログラマー
  • コンピュータネットワーク・システムエンジニア
  • ソフトウェアエンジニア
  • システムアナリスト
  • ソーシャルワーカー
  • シェフ
  • 大工
  • レンガ職人
  • テニスコーチ

ご覧の通り、幅広い職業が記載されています。日本で学んできたことや就いている職業、興味のある仕事などを総合的に考え、オーストラリアで目指す職業を決めましょう。
ただしこの対象職種リスト (MLTSSL) はオーストラリアで不足している職業が記載されていることから、その職業で働く人が増加するとリストから削除されます。例えば現在リストにあるシェフは申請者が急増したことから、一時リストから消されていました。
このリストにある職業に就けば必ず永住権の申請ができるわけではないので、注意しましょう。
参照:The Medium and Long-term Strategic Skills List

看護師を目指す留学

日本で看護師や助産師などで働いている方、また、日本では未経験ではあるもののオーストラリアで看護にかかわる仕事がしたいと考えている方におすすめなのが、看護師を目指す方法です。

オーストラリアでは現在、以下の看護師が対象職種リスト (MLTSSL) に記載されています。
Registered Nurse (Aged Care)
Registered Nurse (Child and Family Health)
Registered Nurse (Community Health)
Registered Nurse (Critical Care and Emergency)
Registered Nurse (Developmental Disability)
Registered Nurse (Disability and Rehabilitation)
Registered Nurse (Medical Practice)
Registered Nurse (Medical)
Registered Nurse (Mental Health)
Registered Nurse (Paediatrics)
Registered Nurse (Perioperative)
Registered Nurse (Surgical)
Registered Nurses nec
Midwife
Nursing Clinical Director
Nurse Practitioner

ここからオーストラリアでは看護師が非常に求められていることが分かります。オーストラリアで看護師として働くメリットは、病院ではなく病棟で採用されるので希望する分野でキャリアを積むことができる点、有給休暇や産休がしっかり取れる点、収入が良い点などです。

オーストラリアで看護師として働くには、大学の看護学部を卒業する必要があります。看護学部への入学には成績や公式の英語スコア(IELTS7.0相当)などを提出しなければなりません。日本の大学で看護学部を卒業している方はオーストラリア看護師認定協会指定の条件を満たすことで正看護師資格を取得可能です。一方、日本の専門や短大を卒業し看護師資格を取得された方は、オーストラリアの大学の看護科に編入する必要があります。

正看護師資格でオーストラリアの永住権を狙う方法について詳しくはこちら

シェフ(調理師)を目指す留学

日本で調理師として働いている方や調理に興味がある方に向いているのが、シェフとして永住権取得を目指す方法です。
オーストラリアでは現在、Chefが対象職種リスト (MLTSSL) に記載されています。
オーストラリアの専門学校等でCertificate 4(サーティフィケート 4)以上のコースを修了することで、シェフ(調理師)として働くことができるようになります。ただし、ほとんどのCertificate 4コースは1.5年間で修了します。そのため、グラデュエートワークストリーム(Graduate Work stream)は取得できますが、ポストスタディワークストリーム(Post-Study Work stream)を取ることはできません。シェフとして働く期間を少しでも伸ばしたい方は、2年間以上就学するディプロマ(Diploma)コースもしくはアドバンスド ディプロマ(Advanced Diploma)コースを目指しましょう。

保育士・幼稚園教諭(チャイルドケア)
を目指す留学

日本で保育士や幼稚園教諭として働いている方、子どもが好きな方におすすめなのが、オーストラリアでチャイルドケア関連の仕事に就き永住権取得を目指す方法です。オーストラリアの保育士は、残業や持ち帰りの仕事がないにもかかわらず日本より給料がよいこと、多文化・多民族のなか働くことができること、治安がよく生活がしやすいことなどから人気があります。
オーストラリアでは現在、チャイルドケアセンターマネージャー(Child Care Centre Manager)が対象職種リスト (MLTSSL) に記載されています。
シェフと同じく、ディプロマ(Diploma)以上のチャイルドケアコース(Early Childhood Education and Care)を修了することで卒業ビザを取得できますが、2年間以上の学士号(Bachelor)以上のコースを卒業しポストスタディワークストリーム(Post-Study Work stream)を取る方がおすすめです。

オーストラリアでの保育士留学(チャイルドケア・プログラム)について詳しくはこちら

システムエンジニア・
ソフトウェアエンジニアなど
IT分野でのプロを目指す留学

日本でエンジニアとして働いている方、また勉強している方におすすめなのが、IT関係の仕事に就いて永住権を目指す方法です。
IT業界は日進月歩の勢いで進化しており、オーストラリアでもその分野に秀でた人材を求めています。そのためオーストラリアでは現在、以下のエンジニアが対象職種リスト (MLTSSL) に記載されています。

Computer Network and Systems Engineer
Engineering Manager
Software Engineer
Structural Engineer
Telecommunications Engineer
Telecommunications Field Engineer
Telecommunications Network Engineer
Telecommunications Network Planner
Telecommunications Technical Officer or Technologist

ITに関する様々な職業がリストに掲載されていることから、以下に必要とされているかがお分かりいただけると思います。ITの勉強は私立・公立の専門学校から大学・大学院まで、幅広い高等教育機関で学ぶことができます。

英語 × 海外経験 × WEBエンジニア
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  • 注意すべき点

オーストラリアの永住権を目指す場合、最も注意しなければならないのが技術独立ビザ(Skilled Independent Visa)の対象職種リスト (MLTSSL) に、希望する職業が記載されているかどうかという点です。先述の通り、対象職種リスト (MLTSSL) は予告なく変更されます。常に最新の情報を確認し、必要に応じて移民コンサルタントに相談しましょう。

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  • さいごに

いかがでしょうか。今回はオーストラリアで永住権の取得を目指す方法をお伝えしてきました。永住権申請のためのポイントをクリアするためには、高い英語力の習得や18ヶ月以上の就学など、様々なハードルがあります。ただ、一つひとつ課題をクリアしていくことで実現することは可能です。
どのような方法が自分に合っているのか知りたい、英語力や費用などについてもう少し詳しく知りたいという方は、無料カウンセリングをご活用ください。

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