留学計画を練るうえで気になる費用面について、具体的に何にお金がかかるかなど、ここではカナダに1年間語学留学した場合にかかる費用をご案内します。カナダの語学留学には大きくわけて2つの種類があります。
1つ目は、短期語学留学
短期語学留学とは、学生ビザを必要としない留学のことで、24週間以下の就学が可能です。
2つ目は、長期語学留学
長期語学留学とは、学生ビザの取得が必要となる留学で、25週間以上の就学が可能です。
カナダの場合、語学学校に通うことを目的とした学生ビザでは就労は許されていません。したがって学費だけでなく生活費も併せて必要となります。
ここでは2つ目の学生ビザでの長期留学について、1年間、語学留学する場合を前提とし、具体的な留学費用をご案内いたします。
| カナダの語学留学でかかる費用 ▼ |
| 具体的なケース ▼ |
| CASE 1 トロント 語学留学|語学学校:ILAC ▼ |
| CASE 2 バンクーバー 語学留学|語学学校:VGC ▼ |
| CASE 3 バリー 語学留学|語学学校:Georgian College ▼ |
| まとめ ▼ |
カナダの語学留学でかかる費用
カナダの語学留学の場合、語学学校関係の費用(入学金や教材費、学費など)と滞在費(ホームステイやシェアハウス等)、航空券や海外留学生保険、学生ビザ申請費用などがかかります。それぞれの相場から見ていきましょう。
| 項目 | 相場 | |
|---|---|---|
| 語学学校 | 入学金 | 1.5万円から3万円 |
| 教材費(年) | 5万円から7万円 | |
| 学費(月) | 17万円から20万円 | |
| 留学会社 | 国内手続きサポート費用 | 3万円から10万円 |
| 渡航後 現地生活サポート費用(年) | 5万円から10万円 | |
| 渡航費用 | 航空券代金 | 10万円から25万円 |
| 海外留学生保険(年) | 15万円から30万円 | |
| 学生ビザ申請費用(バイオメトリクス登録料含む) | 2万円~2.5万円 | |
| ESTA(アメリカ経由便を利用する場合) | 6,000円 | |
| 渡航後費用 | 滞在費(年) | 250万円から300万円 |
| その他実費(旅行費や交際費など) | 15万円〜 | |
好きな都市、興味のある学校などを選択するだけで、気になる費用をご確認いただけます。
語学学校
語学学校にかかる費用には大きく分けて3つあります。まず1つ目が入学金、2つ目が教材費、そして3つ目が学費です。1つ目の入学金に関してはどこの学校に通ってもあまり大きな違いはなく、150ドル〜300ドルが相場です。2つ目の教材費に関しては学校や受講するコースによって異なります。テキスト購入が必須な場合や、学費に含まれている場合など様々です。
3つ目の学費に関しても語学学校や受講するコース、週に何時間受講するかによって異なります。語学学校の中には週の勉強時間を選ぶことができ、勉強だけではなくより自由に使える時間を作ることができるような週に約20時間から約22時間のコースの場合、月の学費は約15万円ほどです。語学学校ではできるだけ勉強する時間を長く取りたいなど週に約25時間から約28時間のコースを選んだ場合、月の学費は約18万から20万と勉強する時間が増える分費用も増えます。
留学会社
留学会社ではお客様一人ひとりのご希望や目的にそって留学プランニングをお手伝いすると共に、プラン決定後のさまざまな留学手続きをサポートしています。具体的なサポート内容としては、学校への出願手続き、学費などの海外送金、学生ビザ申請などのサポートです。もちろん航空券や保険、渡航してすぐの滞在手配などもお手伝いします。
また留学に際して、必要な携帯電話のことや英語勉強方法などもバックアックしています。
さらに、留学会社をご利用いただくことで、語学学校が提供する学費割引などを効率よく利用いただけるため、ご自身で留学のプランニングや手配を行うよりもリーズナブル且つ安心して留学いただけます。
具体的なプランニングは無料カウンセリングをご利用ください。
渡航費用
渡航費用とは、留学するに伴い必要な諸経費です。
航空券はもちろんですが、25週以上の滞在・就学の場合、学生ビザを申請する必要があります。また、アメリカ経由便を利用する場合、一時的な滞在(経由を含む)であってもESTAと呼ばれるアメリカの短期滞在用ビザを取得する必要があります。
学生ビザ取得を伴う語学留学の場合、留学期間中の就労は許されておりません。したがって、学生ビザ申請時に、留学期間中に必要な生活費用を十分に有していることを証明する必要があります。それが残高証明です。カナダの学生ビザ申請に伴い必要な残高証明は1年間で約180〜200万円の英文・カナダドル建ての残高証明が必要とされています。支払いとして発生する費用ではありませんが、留学するご本人様名義でご用意いただく必要があるため余裕を持って準備しておくようにしましょう。
渡航後費用
学費の支払いやビザ申請は渡航前に済ませるため、渡航後にかかる費用は、主に生活費用です。
カナダの生活費用は、滞在する都市や個々の生活スタイルによって異なりますが、相場は20万円〜30万円程度です。日本の東京や大阪など比較的大きな都市で生活する費用と変わらない、またはやや高めになります。
特に留学先として人気な都市、バンクーバーやトロントは、カナダ国内においても物価の高騰が激しい都市で、家賃に関しては、シェアでも7〜15万円程度かかります。また、食費に関して、きちんと自炊すれば、日々の食費が高額になることはありませんが、外食する場合、チップを含めるとランチでも2,000円〜2,500円前後はかかることを覚悟しておきましょう。
語学留学を前提とした学生ビザの場合、オーストラリアやニュージーランドのように現地でアルバイトすることが許されていません。
したがって、月約20万円~30万円×滞在月数分はきちんと用意し、留学するようにしましょう。
具体的なケース
具体的な学校や都市を例あげて留学費用を比べてみましょう。
1年間は48週間、$=110円にて計算しています。
CASE 1 トロント 語学留学|語学学校:ILAC
下記はトロントへ1年間語学留学した場合の費用です。
トロントはオンタリオ州内最大の都市であると同時に、カナダ最大の都市でもあります。アメリカの文化や習慣、経済の影響などを色濃く受け継ぐが故にリトルニューヨークと呼ばれる都市ですが、アメリカに比べて治安も良く物価も低いことから北米圏への留学を考える人に人気の留学先です。
今回例として挙げさせていただいております語学学校 ILACはトロントとバンクーバーにキャンパスを構える語学学校です。世界各国からの評価も高く、開講コースやカスタマーサービスの質などあらゆる面で毎年多くの賞を受賞している人気校です。開講コースの種類も多く、一般英語コースだけではなくビジネス英語が学べるコースや検定コース(ケンブリッジ検定、TOEFL、IELTS対策コース)大学進学コースなど目的やレベルに合わせたコース受講が可能です。
ILACでは英語コース受講の際、週22.5時間のインテンシブコースと週28.5時間のパワーイングリッシュコースのどちらかを選択することができます。ここでは、パワーイングリッシュコースを1年間受講した際の費用をご紹介いたします。
語学学校費用
| CA$ | 日本円 | |
|---|---|---|
| 入学金 | $200 | ¥22,000 |
| 教材費 | $1,200 | ¥132,000 |
| 学費 | $20,400 | ¥2,244,000 |
| 学費割引* | ($3,024) | (¥332,640) |
*最新の割引やプロモーションはお問い合わせください。
留学会社費用
| CA$ | 日本円 | |
|---|---|---|
| 国内手続きサポート費用 | – | ¥33,000 |
渡航費用
| CA$ | 日本円 | |
|---|---|---|
| 航空券代金 | – | ¥150,000 |
| 海外留学生保険 | – | ¥200,000 |
| 学生ビザ申請諸費用(バイオメトリクス登録料含む) | $235 | ¥25,856 |
| ESTA(アメリカ経由便を利用する場合) | $40(US$) | ¥6,000 |
渡航後費用
| CA$ | 日本円 | |
|---|---|---|
| 滞在費 | $14,880 | ¥1,636,800 |
| その他実費 (旅行費や交際費など) | $1,400 | ¥154,000 |
合計:4,271,016円
CASE 2 バンクーバー 語学留学|語学学校:VGC
バンクーバーへ1年間語学留学した場合の費用です。
バンクーバーはカナダでも比較的温暖な気候で過ごしやすい都市です。気候だけではなく、政治、経済、医療、教育、犯罪、自然、交通、住居など39項目を総合的に評価される「世界で最も住みやすい都市ランキング」(英語区経済誌 Economist発表)で過去に何度も1位を受賞するほど、治安を含む生活のしやすさに定評がある都市のため、留学先としても人気です。
語学学校 VGC はバンクーバーにキャンパスを構える語学学校です。通常語学学校で行なわれるリスニングの授業ではアメリカ英語やイギリス英語などネイティブ英語を中心としていますが、VGCの場合、アジア訛りの英語やヨーロッパ訛りの英語などよりグローバルな英語に慣れるためにカリキュラムが組まれています。その名の通り「グローバル」と呼ばれる教材を利用し、英語の文法スキルだけではなく、文化や宗教、世界情勢に関して学ぶことができます。VGCの場合も週の受講数を21時間のコアクラスと週27時間のプラスクラスより選択することが可能です。ここでは週27時間のプラスクラスを1年間受講した際の費用をご紹介いたします。
語学学校費用
| CA$ | 日本円 | |
|---|---|---|
| 入学金 | $275 | ¥30,250 |
| 教材費 | $576 | ¥63,360 |
| 学費 | $19,200 | ¥2,112,000 |
| 学費割引* | ($4,800) | (¥528,000) |
*最新の割引やプロモーションはお問い合わせください。
留学会社費用
| CA$ | 日本円 | |
|---|---|---|
| 国内手続きサポート費用 | – | ¥33,000 |
渡航費用
| CA$ | 日本円 | |
|---|---|---|
| 航空券代金 | – | ¥150,000 |
| 海外留学生保険 | – | ¥200,000 |
| 学生ビザ申請諸費用(バイオメトリクス登録料含む) | $235 | ¥25,856 |
| ESTA(アメリカ経由便を利用する場合) | $40(US$) | ¥6,000 |
渡航後費用
| CA$ | 日本円 | |
|---|---|---|
| 滞在費 | $15,360 | ¥1,689,600 |
| その他実費 (旅行費や交際費など) | $1,400 | ¥154,000 |
合計:3,936,066円
CASE 3 ビクトリア 語学留学|語学学校:Global Village
ビクトリアに1年間留学した場合の費用です。
カナダ・ブリティッシュコロンビア州の州都ビクトリアは、バンクーバー島南端に位置する美しい港町です。年間を通じて温暖で過ごしやすく、「ガーデンシティ」と呼ばれるほど花や緑があふれています。都市規模は大きすぎず小さすぎず、落ち着いた雰囲気の中で留学生活を送れるのが魅力です。治安も良く、人々もフレンドリーなため、初めての留学先として安心できる環境です。
ビクトリア留学のメリットは、まず落ち着いた学習環境です。大都市と比べ人混みが少なく集中でき、生活費も抑えやすい点が魅力。さらに、海に囲まれた街並みと英国文化の影響を受けた建物が調和し、週末には観光やアウトドアも楽しめるなど、自然と文化を両立した生活を送れます。
その中でも人気の語学学校は「Global Village ビクトリア校」です。国際色豊かで日本人比率も低く、英語を使う機会が自然に増えます。授業は午前に基礎、午後に選択科目を組み合わせ、弱点補強や試験対策が可能で、一般英語、IELTS、ビジネス英語、大学進学パスウェイなど幅広いコースを提供し、進学やキャリアを見据えた学習にも最適です。
英語コースはスタンダード(週20時間)、インテンシブ(週25時間)、スーパーインテンシブ(週30時間)に分かれていて、ここでは週30時間のスーパーインテンシブを1年間受講した際の費用をご紹介いたします。
語学学校費用
| CA$ | 日本円 | |
|---|---|---|
| 入学金 | $150 | ¥16,500 |
| 教材費 | $720 | ¥79,200 |
| 学費 | $18,480 | ¥2,032,800 |
| 学費割引* | ($5,544) | (¥609,840) |
*最新の割引やプロモーションはお問い合わせください。
留学会社費用
| CA$ | 日本円 | |
|---|---|---|
| 国内手続きサポート費用 | – | ¥33,000 |
渡航費用
| CA$ | 日本円 | |
|---|---|---|
| 航空券代金 | – | ¥150,000 |
| 海外留学生保険 | – | ¥200,000 |
| 学生ビザ申請諸費用(バイオメトリクス登録料含む) | $235 | ¥25,856 |
| ESTA(アメリカ経由便を利用する場合) | $40(US$) | ¥6,000 |
渡航後費用
| CA$ | 日本円 | |
|---|---|---|
| 滞在費 | $14,160 | ¥1,557,600 |
| その他実費 (旅行費や交際費など) | $1,400 | ¥154,000 |
合計:3,665,116円
まとめ
いかがでしたでしょうか。
通う学校や留学先の都市などによって合計留学費用は異なるものの、カナダでの語学留学はオーストラリアやニュージーランドのように、アルバイト収入を見込めないため、生活費に余裕を持って準備する必要があります。相場は350~430万円程度ですが、北米や南米、地域によってはヨーロッパ諸国も近いカナダでは、留学の機会に旅行に行かれる方も多く、交際費や遊び代なども踏まえ、480万円程度の予算は組んでおいた方がよいでしょう。
ちょっと高いな……と思われた方!留学を諦めてしまうのはまだ早い!!
費用を抑えつつも希望にそった学校や語学留学にしたい!という方はお気軽に留学カウンセリングをご利用ください。
また、「自分の場合はいくら必要なの?」と気になった方は、簡単にチェックできる留学費用シミュレーションをぜひお試しください。都市や滞在期間、ビザを入力するだけで目安費用がわかり、留学プランをイメージしやすくなります。


































