2017年12月18日、Facebook経由でメッセージをいただいた。
本当にほんとうにうれしいメッセージ。
留学体験記をちゃんとお送りしていなかったことが気がかりですでに6年も経ってしまいましたが、以前のメールなどを読み返す機会があり、ふと寺田さんお元気かなと思いご連絡差し上げました。(原文まま)
この直後、即レス。そのさらに数日後、体験談インタビューをさせていただきました(笑)。帰国から早6年。立派な社会人になられていた三和さんは、英語教師という目標のため、半年後に大学院留学を控えたタイミング。学生時代の留学が、三和さんの「今」にどのような影響を与えたのか……。留学とその後のお話をいただきました。
1.はじめに‐コンチキツアーをサンドイッチした私の留学スケジュール
2.打算はいらない。本当に自分がやりたいことをやる!と決めた語学留学
3.コンチキツアーからのマルタ留学
4.イチゴのお寿司を食べにブラジル旅行
5.英語教師を目指して…
6.皆さんへのメッセージ
1.はじめに‐コンチキツアーをサンドイッチした私の留学スケジュール
私は、一度の留学で、2つの国へ留学しましました。しかも留学2ヵ国目「マルタ」に渡る合間には、コンチキツアーという約1ヵ月間のバス旅行を盛り込むという、やや(?)イレギュラーな留学スケジュールでした。体験談を読んでくださっている皆さんに、少しばかり私の留学のスケジュールを説明しておきたいと思います。
【留学のスケジュール】
2011年7月18日から12月16日:イギリス(ロンドン)語学留学
*11月:ノルウェー旅行 フラットメイトとオーロラを見にいく
*12月:母がロンドンを訪れる
2011年12月27日から2012年1月19日:コンチキツアー‐Winter Wonderer
*11カ国14都市(フランス、スイス、スペイン、モナコ、イタリア、バチカンシティ、オーストリア、ドイツ、チェコ、 オランダ、ベルギー)を周る
*2012年1月:ベルギー旅行(友人を訪ねて)
2012年1月23日から3月16日:マルタ語学留学
*2012年1月:シチリア旅行
*2012年2月:イタリア旅行(友人宅:ベローナ、ボローニャ)
*2012年3月:トルコ旅行(友人宅)/スペイン旅行(友人宅)
2012年3月末:日本へ帰国
つまり、最初約5ヵ月間はイギリス留学、その後約1ヵ月かけてヨーロッパ各国をめぐり、年明けからマルタで約2ヵ月間留学、マルタ留学の前後には友人を訪ね、イタリアやベルギー、トルコなどを練り歩くそんななんともせわしない留学でした(笑)。LCCのおかげです!
そして帰国後も
2012年7‐8月:ブラジル・コロンビア旅行(友人宅)
2013年7月:インド旅行
2014年3月:イギリス ロンドンへ再会の旅
など、留学を皮切りにフットワーク軽く(と言っても、旅行に伴うお金は必死に稼ぎました!)さまざまな国を旅しました。
再会の旅(日本を訪れてくれた子たちとの写真も)
右に行ったり左に行ったりと目まぐるしい約9ヵ月間の留学生活と、留学が私の人生に与えたものを皆さんにもご紹介します。
2.打算はいらない。本当に自分がやりたいことをやる!と決めた語学留学
↑留学前、成田空港にて友人たちに見送ってもらったときの写真。
もともと洋画を含む映画が大好きで、母とよく日本語字幕で観ていました。だからか英語は身近な存在でした。
そんな私が、「英語×留学」をさらに強く意識した出来事は大きく2つあります。
1つ目は、小学校5年生のときに読んだハリーポッター。
その面白さに夢中になりました。
2つ目は、中学2年生の頃に参加した「静岡市青少年国際親善交流事業」。
10日間、静岡市の姉妹都市オマハ市(アメリカ・ネブラスカ州)に派遣されるという、市主催の国際交流事業です。日本の中学校の学習スタイルなどがやや窮屈だった私にとって、アメリカでの短期留学経験は前向きな意味でカルチャーショックを与えました。広大な土地で、自由に、主体性をもって学習や生活に挑むアメリカの方たちの姿がとても新鮮でした。
当時13~14歳でしたが、短期滞在だったこともあり、アメリカでの滞在はとても楽しく、ホームシックにもかからず、むしろ「帰りたくない」と思ったほどです。英語も、中学校2年生時点で学んでいた英語はしっかりと通じました。それがとてもうれしかったこと、また自信につながったことを覚えています。
ちなみに、当時、まだ過去分詞を学んでいなかったため、周囲の方が使う過去分詞、例えば“DONE!”という意味が全く分かりませんでした。帰国後、3年生で過去分詞を学んだ際、「これのことだったのか!!」という気づきもありました。そんな経験も踏まえ「英語×留学」は私の中に、小・中学生のころからずーっと頭にありました。
ただ、費用的な問題や受験などのタイミングから留学できないまま、気が付けば大学生に…。ようやく留学できることになり、留学を探し始めたのは大学2年生の冬でした。
この頃、「ずっと勉強しているのに英語ができない」ことがコンプレックスになっていました。
中学生でアメリカを訪れた際、学んできた英語を使うことができて、あんなにも自信を持てたことが嘘のように、英語力に対して自信を持つことができなくなっていたんです。
その大きな理由は大学の環境です。
大学に進学すると周囲には帰国子女の生徒を始め、自分なんて比にならない英語力の持ち主がゴロゴロしていました。発音はもちろんのこと、会話の際に選ぶ単語やイディオムなど、すべてに自信を持つことができなくなっていました。だからといって、留学することを悩んだとか、留学することが怖くなった…… などということはありません。むしろ、留学したい気持ちは強くなっていきました。
ただ、迷ったのは「留学プラン」です。
私が迷った留学プランは大きく2つあります。
1つ目は、英語を学ぶ「語学留学」
2つ目は、英語で●●を学ぶ「学部留学」「専門留学」「交換留学」「認定留学」 です。
留学プランを検討し始めた際、私は2つ目の「学部留学」「専門留学」「交換留学」「認定留学」などを中心に情報収集していきました。
理由は、周囲に「交換留学」「認定留学」など、同じ類の留学をする人が多かったこと、また、当時から「教育学」や「国際関係学」などに興味があり、海外で学んでみたいという気持ちがあったこと。さらにいうと、大学3年生(正確には3年生の7月から)を休学して留学する予定だった私は、帰国後に控える「就活」に対して不安も感じていました。「留学」を「遊学」として見られたらいやだな…という不安です。
そんな打算的な思いから、2つ目の「学部留学」「専門留学」「交換留学」「認定留学」などの情報を中心に、いくつかの留学エージェントでカウンセリングをうけ、いろんな話を聞きました。
しかし……、何を聞いても、何を話してもいまひとつしっくりきません。
そんなときに出会ったのがワールドアベニューでした。
ワールドアベニューの留学カウンセラーの方にも、最初は、専門留学や海外インターンなど、英語を学ぶだけではなく、英語をツールとして何かを学んだり、海外で働いたりする留学プランをご紹介いただきました。しかし、やはりしっくりきません。どれを選ぶとしても、その決め手が見当たらないのです。
そんな様子を見かねた留学カウンセラーさんは、なんとも大胆に「思い切り遊んできちゃえば?」と言ってくれました。
さらに、「三和さんは、『帰国後の就活が不安』というけれど、就職活動において、三和さんが武器として使えるものは、留学以外に、すでにたくさん持っているじゃない。何も、留学を就職活動における『武器』にすることを前提にプランニングしなくてもいいのでは? 本当にやりたいことを思い切りやってきたらいいんじゃない?」とも。
その話を聞いたときに、留学で自分自身何を学びたかったのか?がはっきり見えてきました。
それが、「英語」です。そして、身に付けた英語を使って、「世界中のたくさんの人と出会いたい」ということでした。
実際、きちんと英語力が身についていない状態で、いくら興味があっても教育学や国際関係学を学んだところで、内容を深く理解することはできないだろうし、そもそも大学の一部の授業を聞きかじったところで、本当にその学問を学んだとは言えません。そんな留学を心からしたいのか?と問われるとそうではなかったこと、自分がとことん英語を勉強したいと感じていたことをはっきりと認識することができました。
それまでは、留学する国すらきちんと定まっていなかったのですが、方向性が定まってからは、国もプランニングもあっという間でした。
決定した留学先は、大好きだった映画ハリーポッターの舞台、イギリスです。
イギリスで学生ビザを取得し、8~9ヵ月間、イギリス留学したいというのが当初の考えでした。しかし、イギリスの学生ビザを取得するためには、一定の英語力が必要でした。英語力の証明は現在IELTS for UKVIでしか認められていませんが**、当時はTOEFLでも申請が可能でした。学生ビザ取得のため、急きょTOEFLを受験。1度目が51点、2度目は62点と規定にわずかに届かず、残念ながら学生ビザを取得することができませんでした。結果、観光ビザのステータスでも語学留学が可能な6ヵ月以下でイギリスに、残りの期間は、マルタに語学留学することにしました。
**一定の条件の Tier 4 学生visaに利用できます。
https://www.ets.org/jp/toefl/ibt/about/who_accepts_scores/uk
最初は、イギリス留学後、あまった期間はアイルランドに留学しようかと考えました。ただ、留学カウンセラーの方に、「せっかく2ヵ国留学するなら、全く違う雰囲気の国に留学してみては?」と、マルタ留学をご提案いただきました。今でこそ、留学先の一つとして知られるマルタですが、当時は「マルタってどこ?」という程度でした。ただ、このマルタへの留学が本当に良い経験になり、最終的にマルタについて卒論を書いたほどです(笑)。
渡航の時期を迷っていたところ、留学カウンセラーさんに7月出発を物凄く強くお勧めされました。最初は、なぜそこまで7月出発をお勧めするのか、やや謎でした(笑)…が、イギリスに行ってみて納得しました。
ヨーロッパ圏の夏休み時期は6月から7月にかけてと、アジア圏の夏休み時期より少し早めです。
よって、7月からの留学であれば、ヨーロッパ各国からの留学が多い環境に飛び込むことができます。しかし8月中旬以降だと、アジア圏からの留学生ばかりになってしまいます。
担当してくれた留学カウンセラーさん自身も7月にイギリス留学したことで、さまざまな国の留学生の方と知り合うことができたという経験があったそうです。また留学カウンセラーとして働くなかでさらに確信を得た、ヨーロッパ諸国の学生はヨーロッパの夏休み期間に多くイギリス留学するという知識から、7月をゴリ押したそうです(笑)。
おかげで、さまざまな国からの留学生と出会うことができました。
イギリス留学生活【写真集】
イギリス留学中は、毎日英語を存分に勉強しながら、ロンドンを中心にイギリスをとにかく堪能しました。
私はもともとどちらかというとインドア派で、ぼーっとするのが好きなのですが(笑)、イギリスに留学していた時ばかりは、毎週ミュージカルやマーケットに出かけていきました。語学学校で学んだ英語で、ミュージカルを楽しんだり、マーケットでの値段交渉で使ったり試したり…… 日々の生活の中で毎日英語の伸びを実感することができ、とても刺激的でした。
当時同じ大学からヨーロッパに留学している人が何人もいました。
「ロンドンには北川がいる」という情報はFacebookで周知されていたので、日本での大学生活のなかでは大して喋ったこともなかった子たちがロンドンに来たついでに自分を訪ねてくれることもありました。最初は宿が目当てだったかもしれませんけど(笑)、せっかく来てくれたからには、と私も積極的にロンドンを案内しました。そしたら「ロンドン行けば北川が案内してくれる」に変化していきました(笑)。私も案内すればするほど、ロンドンを知り、詳しくなっていきました。
留学から帰国し、2年後の2014年3月、留学当時通っていた語学学校の先生方や友人を訪ねるため、再会の旅に出たときも、「旅行に来た」というよりは「地元に戻ってきた」という感覚でした。「ただいま」と言えるもう一つの街が、世界にあるというのはとても素敵で、本当にうれしい気持ちになりました。
3.コンチキツアーからのマルタ留学
イギリスでの語学留学終了後、2011年12月27日から2012年1月19日の約1ヵ月間、「コンチキツアー」(Winter Wondererと呼ばれるコース)に参加しました。
18歳から35歳までの若者を対象とした国際的なバスツアーです。コンチキツアーはヨーロッパを旅していたニュージーランド人の若者が、一緒に旅行したい人を募集してミニバンでヨーロッパ諸国を周遊したことが始まりと言われ、世界中から集まる旅好きとにぎやかな旅行を楽しむことができます。
コンチキツアーのイメージ【動画】
参照:http://www.statravel.co.jp/contiki.htm
旅仲間が集ってのコンチキツアー。
私が参加した時のメンバーは、34人がオーストラリア人(笑)!その他、ニュージーランド人が2名、アメリカ人が2名、南アフリカ人が1名、ベネゼエラ人が1名、そして私(日本人1名)の総勢41人での旅でした。ベネゼエラ人と私以外、全員ネイティブ、しかも唯一のノンネイティブ仲間、ベネゼエラ人も自国で医学部生ということもあり、英語はペラペラ!……なんともすさまじい環境でした。
語学学校にはあくまで留学生しかいません。語学学校の先生方はもちろんネイティブ(またはノンネイティブでも英語教師としてプロフェッショナルな資格を持つ方)でした。基本的には、私たち留学生のレベルを考慮し、コミュニケーションをとってくれています。
しかし、このコンチキツアーでは違いました。
圧倒的にマイノリティだったノンネイティブの日本人(むしろアジア代表)のことなんて、誰も気にかけてくれません(笑)。ものすごいスピードで会話が進んでいきます。あまりのスピードについていけなくなるときもしばしば…… そんなときは頭のスイッチをオフにすることもありました(笑)。
41人もいると、中学・高校1クラス分あるので、気の合う仲、合わない仲ということで徐々にグループができていきます。私は、オーストラリア人(タスマニア出身)、ニュージーランド人、南アフリカ人、ベネゼエラ人と私のグループ、つまりマイノリティグループ(笑)に所属していました。
彼らはとても素敵な人たちでした。
コンチキツアーでは、いろんな国、都市を周り、都度ホテルに宿泊していきます。私は、2人部屋で申込していたものの、人数の関係で、1人部屋になりました。周囲の人たちは「2人部屋の料金で1人に泊まれるなんて、ラッキーじゃん!!」というのですが、1人で乗り込んだコンチキツアー、友達もいない環境で1人部屋は孤独死しろと言われているようなものです。その様子をみた同じグループの1人が、「1人部屋をローテーションで使わないか?」と提案してくれました。「2人以上で過ごしたい人は、2人部屋以上の部屋」「今夜は1人で過ごしたいという人がいればその人が1人部屋を使えばいい」というのです。
その提案にみんな合意してくれて、初めて出会った見ず知らずの私に、1人部屋をローテーションで使うことになりました。彼らの奇抜な発想と、温かさのおかげで、ツアー中の生活を本当に楽しく過ごすことができたように思います。
コンチキツアー【写真集】
ツアーで出会った人たちとは、生まれも育ちも違うし、文化も習慣も価値観も異なるため、共通の話題というものがありません。共通の話題がないがゆえに、話題はものすごく深い話になりがちです(笑)。恋愛観、人生観、将来の目標や、今までの生い立ちなど、日本で仲のよい友人とも話すことのないようなことを話すこともありました。彼らとのさまざまな会話のなかでリスニング力とスピーキング力は本当に鍛えられたように思います。
同時に、自分自身の英語力の足らなさを痛感させられたため、中だるみは一切なく、その後のマルタ留学での英語学習も非常に充実した時間になったように思います。
もちろん、グループのメンバーと常にべったり行動していたわけではありません。
私は、美術館や歴史的建造物を見にいくのが好きで、ツアーで訪れる各地で美術館や博物館、歴史的建造物をめぐりました。そんな私に周囲のツアー仲間たちは「まじめか!!」と突っ込みをいれます。
私も彼らも一緒にいないと行動できないような年齢でも英語力でもないので、自由時間には、単独で自由に自分の時間を楽しむこともありました。
最終的に「私たちも三和に習って美術館を巡ってみるわー」と、美術館などに足を運んでいる人もいました(笑)。彼らのなかには、こんな風に、変なプライドやこだわりを持たず、とても素直に新しい価値観や考え方、興味関心を受入れる人々も多く、私自身、勉強になりました。
バスツアー中にアバンチュールもあれば、新婚旅行で旅しているカップルもいれば、ツアー中にプロポーズもあり(成功していたので、その後険悪なムードにはなりませんでした(笑))、今までの人生で出会ったことのない人々との出会いと、経験に溢れた1ヵ月間でした。
当時すでにFacebookがあったおかげで、コンチキツアーで出会った友人たちとは、未だに繋がっています。
オーストラリアに留学していたわけではないのに、オーストラリアほぼ全土に友達がいます(笑)先日も、コンチキツアーで出会ったオーストラリア タスマニア州出身の方のお姉さん(もはやコンチキツアーは関係ない(笑))が、私が働くゲストハウスに遊びに来てくれました。世界をつなげるツールのある時代に生まれてきた私は本当に幸せものだなと思いました。
↑2014年2月、イギリス旅行にて、コンチキツアーで出会ったオーストラリア人と再会!
コンチキツアーを堪能した後、2018年1月23日から3月16日、マルタに語学留学しました。
マルタ留学生活【写真集】
毎週外出していたイギリス留学と違い、マルタでは「生活」を楽しみました。イタリア シチリア島の南に位置するマルタはとても美しい国ですが、東京23区の約半分の面積という、とても小さな国なので、ひとしきり街を散策すると観光も終えてしまいます。マルタでは語学学校に通いながら、キレイな海を眺めてぼーっとしたり、毎朝決まったパン屋さんでお買い物をしてサンドイッチを作ったり、のんびりと過ごしました。
マルタでは、マルタ語と英語が公用語とされていますが、街ゆく人々は基本的にマルタ語をつかいます。
英語もシンプルでわかりやすい表現が多く、イタリア語のアクセントが強いという方もいますが、コンチキツアーで鍛えられたのか、問題ないレベルでした。
ホストファミリーはとてもやさしく気さくな方たちで、イギリス留学の後だったこともあり、コミュニケーションもスムーズにとることができたからか、本当の家族のようによくしてくださいました。
マルタ留学前後には、イギリス留学やコンチキツアーなどを介して出会った友人たちを訪ねて、ベルギーやイタリア、シチリア、スペイン、トルコなどを旅行、そして2012年3月末、日本に帰国しました。
4.イチゴのお寿司を食べにブラジル旅行
日本に帰国した年の夏、必死に貯金し、1ヵ月かけて、南米旅行に行きました。
理由は、イチゴとバナナのお寿司を食べるためです(笑)
実は、イギリス留学中に出会ったブラジル人の友人が、「ブラジルにはイチゴの寿司がある!」というのです。
「そんなバカな!!」そして、「美味しいのか!?」という疑問を解消すべく、地球の裏側まで行く決心をしました(笑)。
↑本当にあったイチゴ寿司!
ブラジル旅行後、同じタイミングで、マルタで出会ったコロンビア人を訪ねました。
南米旅行‐留学中に出会った友人たちに会いに。【写真集】
殺人発生率も高く、怖いイメージの強いコロンビアだったのですが、コロンビア人の友人が「ものすごいいいところだから来てみろ」というのです。「行くしかない!」と思い、思い切って友人を訪ねました。
実際に行ってみて、コロンビアは本当に美しいところで、私が見たことのない世界がたくさん広がっていました。
他にも、イギリス留学中に仲よくなったアイチャ(名前が日本語の「アイちゃん」という響きに近く、なんとなく親近感を覚えたことがきっかけ…(笑))というトルコ人の子とは一緒にトルコ旅行でトルコ料理を堪能しました。世界三大料理のトルコ料理ですが、その真相をよく知らなかった私は、彼女たちのおかげで世界に触れることができたように思います。
5.英語教師を目指して…
英語教師を目指している方には、「留学」や「コンチキツアー」など、実際に英語で世界とつながる経験をしておくこと、本当にお勧めです。英語を教えることに心が乗っかるし、子供たちもネット上では触れることのできないリアルな情報に目をキラキラさせてくれます。
例えば、私は、偶然にも非常に偏差値の高い中学校に教育実習に行くことになってしまいました。とても賢い生徒が多く、教科書を読んで説明しているだけのウィキペディアのような授業には誰も耳を傾けません。ただ、彼らはとても好奇心旺盛で、自分たちが知らないリアルな情報には非常に敏感で、真剣に耳を傾けてくれます。
教育実習では、イギリス留学中に一緒にシェアしていたハンガリー人のシェアメイトを紹介するような形で「三人称単数」を教えました。実際の留学体験やシェアメイトのリアルな情報に対し、学校の先生も塾の先生も話してくれないリアルな情報は子供たちに大好評でした。
私は大学を卒業後、IT系企業に就職、その後、現在のゲストハウスに転職、そして今、将来英語教師になることを目指してイギリス、またはアメリカの大学院進学を検討しています。大学生の時には、「英語を学ぶ」留学と称して思い切り遊んだ留学でした。今回は、真剣に「学ぶ」留学をしに行きたいと考えています。
現在のゲストハウスでの仕事でも同僚にはタイ人やアメリカ人がいますし、お客様の半分は外国からのため、毎日英語を使います。IELTSもアカデミックで6.5まで取得しました。まだまだ勉強は必要ですが、修士号を取得し、教師としての自信をつけた後には、教壇に立ち、教師として経験を積んでいきたいと考えています。
6.皆さんへのメッセージ
↑留学中のフラットメイト。とても大事な友人です。彼の結婚式にも行きました。
留学することがすべて正義とか正解とかではありません。ネットで検索すると、留学をバカにしたり、「お金の無駄使い」「日本でだって英語は習得できるのだから、それは甘え」といった言葉もあって、留学していいのか分からなくなることもあるでしょう。
でも、「悩んでいる」のであれば、きっとそれは「留学したい」ということだと思います。人生一度っきりなので、やらないで後悔するよりはやって後悔した方がいいし、踏み出して前を向いて努力し続けたら、後悔なんてきっとしません。
私は留学期間中、英語伸び悩み期間がありました。
イギリスにいて英語がそこら中に溢れているのにも関わらず、三越に行き、英語学習のための本(日本語)を購入したこともあります(笑)。いろいろ悩んで、発見したのは映画の字幕を英語にして映画を観るという方法でした。もともと映画は大好きだったこともあり、気が付けば楽しみながら文法や表現方法を学び、英語力を伸ばしていくことができました。
世界中に友達ができたことや、イチゴのお寿司を食べるため(だけではありません(笑))ブラジル旅行できるようになったこと、英語環境でも働けるようになったこと、海外の大学院に挑戦できるベースを築けたことなど、留学したからこそ、出会えた人々、広がった世界があります。
でも、楽しみながら学べる方法を見つけられただけでも留学した価値はあったと思います。
やってみたい!と思うのであれば、ぜひ挑戦してみてください!
留学体験者:北川 三和様
留学期間:2011年7月から2012年3月
留学先:イギリス ロンドン/マルタ
留学プログラム:語学留学(イギリス 約5ヵ月間/マルタ 約2ヵ月)