2024年ニュージーランド学校視察レポート
ニュージーランド留学サポートをしているワールドアベニューです。2024年2月、ワールドアベニューの留学コンサルタントと留学コーディネーターが、ニュージーランド留学でも人気のオークランド、ウェリントンに加え、タウランガやロトルア、ケリケリと複数の都市の学校(中学・高校、語学学校)を視察しました。ここでは視察した学校で特に印象的だった学校や各都市の雰囲気、特徴などをご紹介します。
都市・学校視察の背景
ニュージーランドは日本から南に約11時間ほどくだった場所にある島国です。人々が平和に暮らす治安のよい国として大人の語学留学やワーキングホリデー先としてはもちろん、10代の留学(語学留学や中高留学)先としても人気の高い国です。コロナ禍では徹底した入国制限を行なっていましたが2022年段階的に規制を緩和、現在はコロナ前と同様に留学生や観光客が戻ってきています。特に日本から直行便のあるオークランドは人気が高く、最近では「想像以上に日本人が多かった..」という声も聞かれます。ニュージーランドには異なる特徴を持つ魅力的な都市が複数存在します。ワールドアベニューではお客様の選択肢を広げるべく、定期的にニュージーランド各都市や学校視察を行なっています。今回の視察では、留学生に人気の高いオークランドやウェリントンに加え、タウランガやロトルア、ケリケリなど地方都市と各都市にある学校を視察してきました。
視察してきた留学コンサルタント 鳥海悠里 / 留学コーディネータ 相蘇なつみ
語学留学やワーキングホリデーはもちろん、近年注目を集める中高校留学や大学進学まで幅広い留学プログラムを担当コンサルタントです。厚生労働省認定のキャリアコンサルタント資格を有し、留学後のキャリアの相談にも乗らせていただいています。前職は英会話スクールでの勤務だったこともあり、英語力への不安なども気軽にご相談いただけます。
留学コーディネータ 相蘇 なつみ
アメリカのカレッジを卒業後、日本最大手航空会社を経て、ワールドアベニューに入社、留学コーディネータとしてお申込みいただいたお客様の学校への出願やビザ申請のお手伝い、滞在や航空券、保険加入手続きサポートなどを担当しています。語学留学やワーホリのみならず、中高留学や大学進学など幅広い留学プログラムの各種手続きをお手伝いしています。
視察した都市と学校
1日目 – オークランド(空港〜街の様子)
オークランドは、ニュージーランドの人口の3-4割の人々が暮らす国内最大の都市です。経済の中心地でもあるため、街は洗練され、おしゃれなカフェやレストランでの食事やショッピングなどを楽しむことができます。一方で、近郊に浮かぶ島々や原生林、黒砂のあるビーチなどでは、ホエールウォッチングやハイキングなど、豊かな自然のなかでの体験に触れられる環境も満載です。成田空港から直行便が運行しており、アクセスが良いことから中高生から社会人、シニアの方まで幅広い層に人気のある都市ですが、コロナ明け以降、留学生はもちろん、日本を含むアジアからの観光客が殺到しており、街には想像していた以上に「日本語」や「日本人」に遭遇する機会が多いように感じました。
初海外・初留学、または英語力に自信がない.. という方にとっては安心して渡航できる都市だと思います。ただ、日本語とはできるだけ距離を置きたいという方や、よりネイティブ環境で生活したいと考えている方には、他都市の方が選択肢として適切かもしれないと感じました。
視察した学校(中高一貫校)
・Northcote College
・Avondale College
・Western Springs College
2日目 – ケリケリ(街の様子)
ケリケリは、オークランドから飛行機で北に45分ほどのところにある、のんびりとした田舎町です。ニュージーランドの歴史や食文化を楽しみたい方に一度は足を伸ばしていただきたい場所です。非常にコンパクトな街のため、留学生活で不便はないのか.. と不安に感じられる方も少なくないだろうと考え、今回の視察ではKerikeri High Schoolの視察と周辺の街散策を主な目的として訪れました。街はオークランドとは一変、本当に穏やかでヨーロッパの方々が多く、日本人やその他アジア人を見つけるのが難しいほどでした。街にはショッピングセンターがあり、ランチには可愛らしいカフェやレストランでの食事も楽しめます。一方、夜空いているお店は少なく(店舗周辺の騒音を気にして、お店の方があえて夜の営業は行っていないというケースも多いようです)、中高生でも安心して生活できる環境だなと感じました。キウイファームが多いエリアのため、ワーキングホリデーの方でファームジョブに挑戦したいと考えている方には魅力的な都市の一つかもしれません。
視察した学校(中高一貫校)
・Kerikeri High School
3日目 – タウランガ(街の様子)
タウランガは、オークランドから飛行機で北に40-45分程度のところにあるリゾート地です。日本から訪れる場合、オークランドを経由する必要はありますが、空港はコンパクトで出口まで迷うことがなく、中高生の方でも安心だなと感じました。空港を出てすぐエリアは工業地帯になっていますが、街まで移動すると美しいロングビーチが、そしてその先には山々が広がり、海水浴やキャンプを楽しむ人たちで賑わっていました。ビーチの反対側にはカフェやレストランが立ち並び、大きくはありませんがスーパーやショッピングを楽しめるお店もあります。サーフィンや登山など、アウトドアアクティビティを楽しみたい方には絶好のロケーションで、居心地の良さを感じました。12-2月頃、ニュージーランドの夏場に語学留学やワーホリで訪れるのにおすすめです。
視察した学校
中高一貫校
・Ōtūmoetai College
語学学校
・MMLC(Mount Maunganui Language Centre)
4日目 – ロトルア(街の様子)
ロトルアは、オークランドから飛行機で北に40-45分程度、ロトルア湖のほとりにある温泉とマオリ文化で有名な都市です。今回の視察ではタウランガから長距離バスで移動しました。ラグビーアカデミーがあることでも有名なRotorua Boys High Schoolの視察に加え、こちらもケリケリ同様、小さな観光地なので、生活に不便がないかなど確認すべく、街を散策しました。ロトルアは、地熱のワンダーランドと言われ、先述したように「温泉」が有名です。泡立つ泡の温泉プールや毎日何回も噴き上がるポフツ間欠泉など、温泉地ならではの風景を楽しむことができます。日本の草津なんかと一緒で、硫黄の香りが街を包んでおり、もはやそこにいるだけで肌がキレイになるのではないかと思うほどでした(笑)また、マオリ文化に触れる機会もふんだんにあり、ニュージーランドならではの文化や雰囲気の中で生活体験ができることを魅力に感じました。
視察した学校(中高一貫校)
・Rotorua Boys High School
5日目 – ウェリントン(街の様子)
ウェリントンは、ニュージーランドの首都で、オークランドの次に大きな都市です。オークランドから飛行機1時間10分程度の距離にあり、ハリウッド映画「ロード・オブ・ザ・リング」のロケ地としても有名です。街の中心地には世界各国の料理を楽しめるレストランやカフェ、裏路地に入るとユニークなストリートアート、世界トップクラスの博物館や美術館が集い、留学生活の充実度を高めてくれる環境が揃っています。オークランドほど日本人も多くなく、ストイックに英語力を伸ばしたいと考える方にもおすすめです。
視察した学校
中高一貫校
・Wellington Girls’ College
・Kapiti College
・Paraparaumu College
・Aotea College
・Wainuiomata High School
語学学校
・English Teaching College(ETC)
視察した中学・高校・語学学校のご紹介
ここでは今回新たに視察した学校を中心にご紹介したいと思います。2023年にも視察している学校の情報は前回のレポートはこちらをご覧ください。また、各学校のより詳しい情報については、ニュージーランド学校一覧からご確認いただけます。こちらも合わせてご参照ください。
【ケリケリ】Kerikeri High School
ケリケリハイスクールはニュージーランド中高一貫校(公立)です。全校生徒約1,700名のうち、留学生は約80名で、日本人は6名とのことです。最大の魅力は、サーフィンやセーリング、乗馬などのアカデミーがある点です。今回の視察では、ケリケリハイスクールに通う日本人学生から直接お話を伺うことができたのですが、お話を伺った4名中2名が、学校選定の決め手にこのアカデミーの存在を取り上げていました。学校生活についても、とても充実している様子で、タームごとの留学生向けの小旅行や地の利を活かした科目、アウトドアエデュケーションなどが楽しいと話ししているのが印象的でした。
キャンパスを視察するなかで感じたのは、オークランドやウェリントンの学校と異なり、ドイツ、イタリア、ノルウェー、ポーランドなどヨーロッパからの留学生が多く国際色豊かな学校を希望される方にはおすすめだという点です。また3Dプリンターなど設備が整っている点も魅力的でした。
ケリケリは小さな街ですが、学校の裏にはショッピングセンターやマクドナルド、スポーツジムやカフェ、映画館やイベントセンターなどがあります。学校スタッフいわく、学生達は放課後、スポーツジムに通い、汗をかいた後、マクドナルドでおしゃべりや課題をする.. というのがよく見る光景だと言っていました。ホームステイ先も、徒歩で15-30分圏内、遠い場合はホストファミリーが送迎してくれるという環境のようで、生活に対する安心感を感じました。
【タウランガ】MMLC(Mount Maunganui Language Centre)
MMLCはリゾート地「タウランガ」にキャンパスを構える語学学校です。規模は大きくありませんが、一般英語だけでなく、英語プラスアルファ(サーフィンなどのアクティビティ)コース、ワーキングホリデー向け英語コースなど複数の英語コースを開講しています。日本人学生は1-3ヶ月程度の短期留学が多いようですが、ヨーロッパ系の学生は長期で滞在する方も多いそうです。新築のキャンパスは開放感がありアットホームで、とても居心地のいい環境でした。また学校のすぐ目の前には大きなスポーツパークがあり、クリケットやラグビー、ネットボールやスケートボールなどを楽しむこともできます。
嬉しいのは滞在方法にホームステイだけでなく学生寮もある点です。キャンパスから500メートルと好立地で、近くにはスーパーやカフェなどもあるため、観光地でのんびり自由に海外生活を楽しみながら英語を学べる素敵な環境だなと感じました。
【ロトルア】Rotorua Boys High School
ロトルアボーイズハイスクールは、ラグビーやバスケット、サッカーやゴルフなどスポーツアカデミーに力を入れる男子校(中高一貫)です。全校生徒約1,300名のうち、留学生は30-35名程度で、中国、イタリア、ドイツ、トンガ、フィジー、ナイジェリア、日本と様々な国から学生が訪れています。ニュージーランド人の学生もスポーツアカデミーを目的に遠方から通う学生も多く、ホームステイ以外に学生寮の選択肢も用意されています。
ロトルアボーイズハイスクール学生寮の様子
学生寮には4人部屋、2人部屋、1人部屋があり、ジュニアは原則4人部屋、2人部屋以上はシニア(Year12,13)が利用する形になっているそうです。シニアになり進学に向けより学業に集中しなければならないYear13は比較的1人部屋が当てがわれるそうです。学生寮では、高学年が低学年をサポートする体制があり、夕食後は寮生でホールに集まり勉強したりゲームをしたりします。また、20時までには各自の部屋に戻り、21時以降にはベッドルームにスマホなどを持ち込んでいけないなど、規則正しく生活する上でのルールもきちんと敷かれているため安心です。
【ウェリントン】Wellington Girls’ College
ウェリントン・ガールズカレッジは、ウェリントンにある公立の女子校です。約1,460名の学生が在籍しており、韓国や中国、ベトナム、台湾などアジア圏を中心とした留学生が在籍しています。ホッケーやサッカー、クロスカントリーやラクロス、バレーボールなどのスポーツ、ジャズやロック、オーケストラなど音楽、フランス語やドイツ語、マオリ語や中国語など多言語科目、他にもファッションデザインなども盛んだそうです。NCEAは公立高校の中でトップクラスとアカデミック分野にも明るく、何事にも全力で取り組みたい方におすすめの学校です。
ニュージーランド留学に関するご相談
↑Paraparaumu Collegeに高校留学中のIttoさんとお会いすることができました!Ittoさんの留学体験談「行動力と自立心が養われたニュージーランドでの高校留学」はこちらからご覧いただけます。
いかがでしたでしょうか。気になる都市や学校はありましたか?ニュージーランドは気候や治安、生活環境、時給の高さなどから語学留学、ワーキングホリデー、中高留学など幅広い留学プログラムで人気のある国です。一方で日本から直行便のあるオークランドに人口や観光客、留学生も集中する傾向があり、渡航後ついつい、日本人環境に甘えてしまう.. という方も少なくないようです。今回の都市や学校の視察レポートをもとに、留学先の選択肢を広げていただければ幸いです。
国や都市、留学プログラムや学校など選び方に迷ってしまった.. という方はお気軽にワールドアベニューまでご相談ください。留学カウンセリングは無料です。初回カウンセリングはオンライン(ZOOM)にて所要時間30分程度からご利用いただけます。皆様からのお問い合わせ、ご相談を心よりお待ちしています。