高校留学にかかる費用はいくら?国別モデルをわかりやすく解説
高校留学に必要な留学費用はどれくらい必要になってくるのかは、これから高校留学を検討する親御さん、御本人にとってとても大切な情報となります。高校留学において留学費用の中心となるのが学費とホームステイ滞在費用です。また追加で学校行事に関わる費用(アクティビティやクラブ参加)・制服費用なども発生するケースがあることも留意しておきましょう。
高校留学費用の基本構造
国別モデル費用
費用シミュレーション比較
高校留学費用を抑える工夫・節約術
隠れコスト・注意すべきリスク
読者別シナリオガイド・判断基準
よくある質問(FAQ)
まとめ・次のステップ
高校留学費用の基本構造

費用を構成する主な要素
高校留学には、単に授業料だけでなく、生活全般に関わる多様な費用が発生します。費用の全体像を理解することで、予算計画を立てやすくなり、留学先選びや期間設定にも役立ちます。
高校留学の費用は、大きく以下の項目に分けられます。
1. 学費・入学金・教材費(Tuition Fee & Admission Fee & Material Fees)
・授業料、教材費、施設利用料などが含まれる
・私立高校では年間15,000〜45,000ドル程度、公立高校の場合は年間10,000〜20,000ドル前後
・入学時には、学校により異なりますが、通常200〜500ドル程度の入学金や年間 100〜300ドル程度の教材費などが追加費用として発生する場合も
2. 滞在費(Accommodation & Living Expenses)
・ホームステイ費用や学生寮費、食費、日用品費が含まれる
・ホームステイでは月1,000〜1,600ドル程度が一般的
・学生寮費は、月1,200〜1,800ドル程度が目安で個室か相部屋かによって料金が異なり、私立校の寮は高めの傾向がある
3. 渡航費(Travel Costs)
・日本からの往復航空券、現地での移動交通費
・航空券は渡航時期や航空会社によって変動はあるが往復で15〜30万円程度
4. 保険料(Insurance)
・海外留学保険・医療保険への加入が必須
・年間で15〜30万円ほど
5. その他諸費用
・ビザ申請費、制服代、課外活動費、お小遣いなど
・学校行事や遠足、部活動への参加にも別途費用がかかる場合
変動要因:国、州、都市、物価、為替など
高校留学費用は、選ぶ国や地域によっても大きく異なります。
1. 国・地域の違い
・アメリカやイギリスは全体的に高め(年間500〜1,000万円程度)
・カナダやオーストラリア、ニュージーランドは中程度(年間300〜550万円程度)
・フィジーなどのアジア圏は比較的低め(年間200〜300万円程度)
2. 州や都市の物価水準
・大都市圏(例:ニューヨーク、ロンドン、シドニーなど)は家賃や食費が高額
・地方都市や郊外では滞在費が抑えられる傾向
3. 学校の形態(公立/私立)
・私立校は施設やプログラムが充実している分、費用が高くなる
・公立校は比較的安価ですが、受け入れ枠や滞在期間に制限がある場合も
4. 為替レートの変動
・円安が進むと、日本円換算での負担額が増大する傾向がある
・長期留学の場合、レート変動リスクも考慮して資金計画を立てる必要がある
5. 留学期間と滞在形態
・短期と長期では滞在費の総額が大きく異なる
・寮生活かホームステイかでも、支出項目にかなり違いが出る
国別モデル費用
オーストラリア高校留学の費用モデル
オーストラリアは治安・教育水準・生活環境のバランスが良く、日本人留学生にも人気の留学先です。
公立・私立ともに受け入れ体制が整っており、短期から卒業目的の長期留学まで幅広い選択が可能です。
| 費用項目 | 1年間 | 2年間 | 短期(2〜4週間) | 中期(6ヶ月間) |
|---|---|---|---|---|
| 学費 | 約400〜550万円 | 約600〜900万円 | 約40〜80万円 | 約280万円 |
| 入学金 | 約5〜8万円 | 約5〜8万円 | 約6万円 | 約6万円 |
| 滞在費(ホームステイ) | 約190万円 | 約360万円 | 約25〜50万円 | 約120万円 |
| 海外留学保険 | 約20万円 | 約40万円 | 約1.5万円 | 約10万円 |
| 航空券(往復) | 約20万円 | 約20万円 | 約20万円 | 約20万円 |
| ビザ費用 | 約20万円 | 約20万円 | 約2,000円 | 約20万円 |
| 合計 | 約655〜808万円 | 約875〜1,458万円 | 約68〜108万円 | 約456万円 |
※1AUD=100円で計算しています。
ニュージーランド高校留学の費用モデル
ニュージーランドは、費用面のバランスが良く、治安や教育の質にも定評があります。現地サポート体制も整っているため、自然豊かな環境の中で安心して学べる点が魅力です。
当社では、特におすすめの高校留学先のひとつです。
| 費用項目 | 1年間 | 2年間 | 短期(2〜4週間) | 中期(6ヶ月間) |
|---|---|---|---|---|
| 学費 | 約130〜150万円 | 約265〜288万円 | 約30〜72万円 | 約110万円 |
| 入学金 | 約8〜10万円 | 約8〜10万円 | 約4万円 | 約4万円 |
| 滞在費(ホームステイ) | 約160万円 | 約320万円 | 約20〜45万円 | 約96万円 |
| 海外留学保険 | 約20万円 | 約40万円 | 約1.5万円 | 約10万円 |
| 航空券(往復) | 約18万円 | 約18万円 | 約18万円 | 約18万円 |
| ビザ費用 | 約9,000円 | 約9,000円 | 約1,630円 | 約9,000円 |
| 合計 | 約337〜359万円 | 約652〜677万円 | 約74〜146万円 | 約239万円 |
※1NZD=90円で計算しています。
アメリカ高校留学の費用モデル
アメリカでの高校留学は、学びの自由度が高く、多様な進路に対応できる点が魅力です。ただし、州や学校によって費用差が大きいのが特徴です。
アメリカの高校留学にはいくつかの形があり、
・1年留学=公立・州立校への交換留学
・1年未満または1年以上の留学=私立校への自費留学 となります。
ここでは、選択肢が多く、期間や内容を柔軟に設定できる「私立校」への自費留学の費用についてご紹介します。
| 費用項目 | 1年間 | 2年間 | 短期(2〜4週間) | 中期(6ヶ月) |
|---|---|---|---|---|
| 学費+滞在費 | 約800万円 | 約1,500万円 | 約75〜120万円 | 約570万円 |
| 入学金 | 約15万円 | 約15万円 | 約15万円 | 約15万円 |
| 海外留学保険 | 約20万円 | 約40万円 | 約1.5万円 | 約10万円 |
| 航空券(往復) | 約25万円 | 約25万円 | 約25万円 | 約25万円 |
| ビザ費用 | 約8万円 | 約8万円 | 約6,000円 | 約8万円 |
| 合計 | 約868万円 | 約1,588万円 | 約116〜171万円 | 約628万円 |
※1USD=150円で計算しています。
カナダ高校留学の費用モデル
カナダは安全で多文化共生が進んだ国として人気が高く、公立校での受け入れも充実しており、英語圏留学の中でも費用が比較的安定しています。
| 費用項目 | 1年間 | 2年間 | 短期(2〜4週間) | 中期(6ヶ月間) |
|---|---|---|---|---|
| 学費 | 約180〜286万円 | 約360〜570万円 | 約45〜60万円 | 約135万円 |
| 入学金 | 約2〜8万円 | 約2〜8万円 | 約2〜5万円 | 約2〜5万円 |
| 滞在費(ホームステイ) | 約200万円 | 約350万円 | 約40〜55万円 | 約100万円 |
| 海外留学保険 | 約20万円 | 約40万円 | 約1.5万円 | 約10万円 |
| 航空券(往復) | 約20万円 | 約20万円 | 約20万円 | 約20万円 |
| ビザ費用 | 約2.5万円 | 約2.5万円 | 約770円 | 約770円 |
| 合計 | 約425〜537万円 | 約748〜991万円 | 約108〜141万円 | 約267〜270万円 |
※1CAD=110円で計算しています。
イギリス高校留学の費用モデル
イギリスは伝統ある教育制度と質の高い私立校が魅力ですが、アメリカ同様、1年間の交換留学を除く留学は原則として私立校のみが受け入れ対象となります。
費用は他国に比べて高めですが、進学志向の高い学生に適しています。今回は、私立校への自費留学を中心に算出しています。
| 費用項目 | 1年間 | 2年間 | 短期(2〜4週間) | 中期(6ヶ月) |
|---|---|---|---|---|
| 学費+滞在費 | 約590万円 | 約1,140万円 | 約75〜120万円 | 約540万円 |
| 入学金 | 約10万円 | 約10万円 | 約5万円 | 約10万円 |
| 海外留学保険 | 約20万円 | 約40万円 | 約1.5万円 | 約10万円 |
| 航空券(往復) | 約25万円 | 約25万円 | 約25万円 | 約25万円 |
| ビザ費用 | 約26万円 | 約41.5万円 | 約3,200円 | 約26万円 |
| 合計 | 約646万円 | 約1,256.5万円 | 約105〜150万円 | 約611万円 |
※1GBP=200円で計算しています。
フィジー・その他アジア諸国高校留学の費用モデル
フィジーを中心としたアジア圏は、費用を抑えながら英語環境で学べる点が魅力です。
教育制度や生活環境は国によって異なりますが、短期・中期の英語集中プログラムとして人気が高まっています。
| 費用項目 | 1年間 | 2年間 | 短期(2〜4週間) | 中期(6ヶ月間) |
|---|---|---|---|---|
| 学費 | 約84〜98万円 | 約161〜182万円 | 約28〜46万円 | 約75万円 |
| 入学金 | 約4万円 | 約4万円 | 約3万円 | 約3万円 |
| 滞在費(ホームステイ) | 約63万円 | 約126万円 | 約21〜39万円 | 約52万円 |
| 海外留学保険 | 約20万円 | 約40万円 | 約1.5万円 | 約10万円 |
| 航空券(往復) | 約12万円 | 約12万円 | 約12万円 | 約12万円 |
| ビザ費用 | 国によって異なる | 国によって異なる | 国によって異なる | 国によって異なる |
| 合計 | 約138〜197万円 | 約346〜364万円 | 約65〜101万円 | 約151万円 |
上記の費用はあくまで目安ですので、より具体的な費用を知りたいという方は留学カウンセリングをご利用ください。
費用シミュレーション比較
短期/中期/長期モデル別コスト比較

高校留学費用を抑える工夫・節約術

滞在方法の選び方
高校留学では、どんな環境で生活するかによって留学生活の過ごし方が大きく変わります。自分の性格や目的に合わせて、安心して過ごせる滞在方法を選びましょう。
・ホームステイ
現地の家庭で生活することで、日常の中から自然に英語や文化を学べます。多くの場合、朝夕の食事が用意されており、家庭的な雰囲気の中で安心して生活できるのが特徴です。ホストファミリーは留学生を受け入れた経験がある家庭が多く、生活面でもしっかりサポートしてくれます。初めて海外で暮らす高校生にとって、安心して現地の生活に慣れていけるおすすめの滞在方法です。
・学生寮
学校が運営、または提携している寮に滞在するタイプです。通学が便利で、スタッフが常駐していることも多いため、安全面でも安心です。寮では他の留学生や現地の学生と一緒に生活することで、英語でのコミュニケーション力や協調性を自然に身につけることができます。食事付きの寮が一般的で、規則正しい生活リズムを保ちながら、自立心も育てることができます。集団生活を通して成長したい高校生におすすめの滞在スタイルです。
詳しくは学校を選ぶのと同じくらい大切!?留学の滞在方法とは?をご覧ください。
生活費節約法
日常のちょっとした工夫をすることで節約効果に期待できます。
・食費の節約
多くの高校留学生はホームステイや寮生活をしており、食事は基本的に提供されるため、自炊よりも「外食や買い食いを減らす」ことが節約のポイントです。特に海外での外食は高額になりがちなため、放課後にカフェやファストフードを利用する回数を減らすだけでも、月にかなりの節約になります。
・交通費の節約
通学やお出かけの際は、学生割引や定期券を上手に活用しましょう。
学校が近い場合は、徒歩や自転車で通うのもおすすめです。交通費をかけずに済むうえ、友だちと一緒に歩いて登校すれば会話も弾み、安心して通学できます。
・通信費の節約
現地で利用できるプリペイドSIMカードや学生向けの格安プランを活用しましょう。
学校や寮のWi-Fiを上手に使うことで通信量を抑えることができ、家族や友達との連絡には無料通話アプリを使えば通信費を気にせずに済みます。
・娯楽・買い物の工夫
休日の過ごし方でも節約は可能です。
映画館やショッピングに行く代わりに、学校のイベントやクラブ活動、図書館、公園などを活用して楽しむこともできます。欲しいものがある場合は、中古品ショップや学生同士のフリーマーケットを利用するのもおすすめです。
節約方法については、留学中の生活費はどうやって節約する?のページも合わせてご覧ください。
生活費節約法
留学費用を大きく左右するのが、経済的な支援制度の有無です。奨学金や助成金、教育ローンを上手に組み合わせることで、無理のない留学計画を立てることができます。
1. 奨学金
多くの高校留学生はホームステイや寮生活をしており、食事は基本的に提供されるため、自炊よりも「外食や買い食いを減らす」ことが節約のポイントです。特に海外での外食は高額になりがちなため、放課後にカフェやファストフードを利用する回数を減らすだけでも、月にかなりの節約になります。
・公的機関の奨学金
代表的なのは、文部科学省が実施する「トビタテ!留学JAPAN 新・日本代表プログラム」です。成績や語学力に加えて、「なぜ留学したいのか」という目的意識が選考の大切なポイントになります。コースによっては、探究活動やスポーツ・芸術活動など、テーマに合わせた留学計画を立てることもできます。
また、応募には 学校の推薦が必要な場合 もあるため、早めに担任の先生や留学担当の先生に相談して準備を進めましょう。自治体によっては独自の助成制度を設けているところもあるので、自分の地域の情報も確認してみると良いでしょう。
・自治体の奨学金
自治体が行う高校生向け海外留学奨学金は、地元の高校生を対象にした支援制度です。地域の国際交流を促進し、将来その地域に貢献できる人材を育てることを目的としています。支給額は数万円から数十万円ほどで、多くは返済の必要がない給付型です。申請には、留学計画書や学校長の推薦書、成績証明書などが必要になることがあります。全国的な奨学金に比べて応募者が少なく、地域に寄り添った支援を受けられるのが特徴です。留学後に報告書の提出や発表会での発表を求められる場合もあります。
・民間団体・企業の奨学金
国際交流基金、公益財団法人、商社・銀行などの企業団体が提供する奨学金もあります。応募条件として、志望動機や将来のビジョンを重視するケースが多く、エッセイや面接対策が重要になります。
2. 助成金・補助金
助成金や補助金は、奨学金と異なり「特定の条件を満たした場合に支給される一時的な資金援助」です。返済の必要がない点は奨学金と同じです。
・自治体の留学支援制度
たとえば、東京都や大阪府では海外高校留学を対象にした助成金制度があります。対象は「都内在住」「一定の成績基準」などの条件を満たす学生です。自治体の公式サイトで「海外留学 支援」などのキーワードで検索してみましょう。
・地方創生・国際交流系の助成金
地域活性化を目的に、海外での経験を地元に還元することを条件とした支援制度も存在します。帰国後の報告書提出や体験発表などが求められることもあります。
3. 教育ローン
奨学金や助成金だけではカバーしきれない場合、教育ローンの活用も検討できますが、長期的な返済計画を立てることが重要です。
・公的ローン(日本政策金融公庫)
「教育一般貸付」は、留学費用にも利用可能です。金利が低く、最長15年までの返済期間を設定できるのが特徴です。世帯年収による審査がありますが、他の民間ローンに比べて条件が緩やかです。
・銀行・信販会社の教育ローン
各銀行や信販会社が提供する留学専用ローンもあります。審査スピードが速く、手続きが比較的簡単な一方で、金利がやや高めになる傾向があります。複数社を比較し、金利・保証料・返済期間を総合的に判断しましょう。
隠れコスト・注意すべきリスク

海外留学や長期滞在では、学費や家賃といった「目に見える費用」以外にも、思わぬ出費やリスクが潜んでいます。あらかじめ想定して準備しておくことで、トラブルを未然に防ぎ、安心して生活を送ることができます。
制服・クラブ活動・イベント費用
学校によっては、制服や体育着の購入が必要な場合があります。また、クラブ活動(部活動やサークル)に参加すると、道具代や活動費、遠征費がかかることも少なくありません。文化祭・卒業イベント・修学旅行などの学校行事にも費用が発生するため、年間で数万円〜十数万円程度の追加支出を見込んでおくと安心です。
ビザ更新・延長費用・緊急帰国費用
高校留学では、滞在期間によっては学生ビザの更新や延長の手続きが必要になる場合があります。更新手数料や必要書類の発行費、現地での移動費などを合わせると、数十万円程度の出費になることもあります。
また、家族の事情や体調不良など、予期せぬ理由で急に帰国しなければならない場合もあります。その際は、直前の航空券が高額になることが多く、まとまった費用が必要です。こうした緊急時に備えて、予備資金をあらかじめ確保しておくことが大切です。
医療・保険でカバー外の出費
海外留学保険に加入していても、保険でカバーされない項目や上限を超える費用が発生する場合があります。たとえば、歯科治療(虫歯治療や矯正)は多くの保険で対象外となっており、1回の診療で数百ドル(日本円で数万円)かかることもあります。
また、慢性疾患の治療や処方薬の継続購入、メンタルヘルス関連のカウンセリングや心理療法なども自己負担になるケースが多く、1回あたり100〜200ドルが相場です。
さらに、救急搬送や入院が必要になった場合、保険の補償上限を超えると高額請求となることもあるため、追加の海外医療保険や貯蓄(10〜20万円程度)で備えておくのが安心です。
急な出費・トラブル対応用予備費
盗難、紛失、事故、家電の故障、引っ越しなど、予期せぬトラブルによる出費は避けられません。たとえば、スマートフォンを紛失した場合の再購入費用は5〜10万円、住居を移る際の初期費用(敷金・保証金・新家具)は10〜20万円程度かかることもあります。
また、現地でのトラブル対応には現金が必要になる場面も多いため、最低でも20〜30万円程度の緊急予備費を確保しておくと安心です。
クレジットカードの緊急キャッシング枠や、家族からの送金手段(オンライン送金サービスなど)も事前に確認・準備しておきましょう。
オーストラリア留学の際の送金手段に関しては、こちらをご覧ください。
読者別シナリオガイド・判断基準
高校留学を検討する読者は、「できるだけ費用を抑えたい」層と「質を最優先したい」層に大きく分かれます。両者がどのような基準で判断し、何を重視すべきかを明確にすることで、より納得感のある留学プランを選択できます。
予算重視型 vs 質重視型の比較ポイント
| 観点 | 予算重視型 | 質重視型 |
|---|---|---|
| 目的意識 | 留学経験をコストを抑えたい 英語環境に慣れることを優先 |
将来的な進学・キャリアに直結する教育体験を求める |
| 国・地域選び | 学費や生活費の安い国 (例:フィリピン、マレーシアなど) |
教育レベルやサポート体制の高い国 (例:アメリカ、カナダ、イギリス、オーストラリア、NZなど) |
| 学校タイプ | 公立校 (寮費・授業料が抑えられる) |
私立校・ボーディングスクール (進学実績・カリキュラムの質が高い) |
| 滞在期間 | 短期(1学期〜1年以内) 体験型留学が多い |
長期(1年以上) 進学・卒業目的の留学が多い |
| サポート体制 | 必要最低限のサポート (ホストファミリー中心) |
留学生カウンセラー・進学指導・心理サポートなど充実 |
| 成果・期待値 | 英語環境への慣れ・異文化経験 | 高度な学習スキル・国際的進学ルートの確保 |
予算重視型では「学費・生活費・滞在費の合計」を全体コストとして考えるのが重要です。
一方、質重視型は「学習の成果」「大学進学実績」「サポート体制」など将来への投資回収を重視する傾向があります。
費用対効果を考える指標・チェックリスト
また、「支払った分の価値をどれだけ得られるか」を可視化することも大切です。
費用を抑えたプランでも、目的と合っていれば高コスパ留学になるケースは多いです。逆に、質を重視する場合でも「費用が高い=必ず良い」ではありません。
その国の教育方針・生活文化との相性も判断基準に入れることが重要です。
よくある質問(FAQ)
高校留学費用はいつ支払う?
高校留学の費用は、通常出発の3〜6か月前に支払いを完了させるケースが一般的です。 多くの学校やプログラムでは、以下のようなスケジュールで支払いが行われます。
スケジュール例
1.出願時:申込金(入学審査料・エージェント手数料)を支払う
2.入学許可後:授業料・滞在費の一部をデポジット(保証金)として納付
3.出発前(ビザ取得後〜1〜2か月前):残りの費用を一括または分割で支払い
特に海外校への送金は手続きに時間がかかるため、早めの準備が重要です。支払い通貨(ドル・ポンドなど)や為替レートの変動も見越して、余裕をもった資金計画を立てましょう。
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途中で費用が足りなくなったら?
留学中に資金が不足した場合、まずは正直に学校・ホストファミリー・留学エージェントに相談することが大切です。
・授業料の分割払い・延期申請
・奨学金や緊急支援金制度の紹介
・一時帰国や転校のサポート
など、対応してくれる場合があります。
ただし、費用未払いが続くと、授業停止・成績証明書の発行停止・ビザ取消しといった深刻な影響が出ることもあります。そのため、出発前に「授業料」「生活費」「緊急予備費」を含む年間予算+10〜20%の余裕資金を確保しておくのが理想です。
学費だけで済むの?
高校留学では、学費以外にも多くの費用が発生します。授業料を支払えばすべてが完結するわけではなく、現地での生活を支えるための諸経費が必要になります。
主な項目は以下の通りです。
・滞在費(ホームステイや学生寮の宿泊費、食事代など)
・保険料(留学生用の医療・傷害保険など)
・航空券/交通費(渡航費や現地での通学交通費など)
・教材費/制服代(教科書、ノートパソコン、制服など)
・お小遣い/日用品費(外食、レジャー、交際費、生活必需品の購入など)
・ビザ関連費用(申請料や健康診断費用など、国によって必要な手続き費)
これらの費用を含めて考えることで、初めて「留学に必要な総額」が見えてきます。
国や学校、滞在スタイルによって金額や負担の内訳は大きく異なるため、事前に見積もりを取り、全体像を把握することが大切です。
費用にこだわりすぎた場合のリスクとは?
「できるだけ安く行きたい」と費用だけを基準に学校を選ぶと、教育や生活の質を下げてしまう可能性があります。
例えば、授業の質が低く英語力が思うように伸びなかったり、進学の際に不利になるケースもあります。また、現地でトラブルが起きた際に頼れるスタッフがいないなど、サポート体制が不十分な場合もあります。
さらに、安価なプログラムの中には、安全面や生活環境が十分に整っていない地域に滞在するケースも見られます。
このように、安さだけを重視して学校を選ぶと、結果的に転校や再留学などで余計な費用や時間がかかることになりかねません。
したがって、留学先を選ぶ際は「費用」よりも「教育の質」「サポート体制」「安全性」を重視し、安心して学べる環境を選ぶことが何よりも大切です。
費用比較時に注意すべき点は?
留学費用を比較するときは、「授業料+滞在費」だけを見て判断するのは危険です。
学校やプログラムによって含まれる項目が異なるため、「見積もりに含まれていない隠れコスト」に注意しましょう。
比較時のチェックポイント
✔️ 基本費用に含まれる内容の確認(医療保険料・サポート費用も含まれているかなど)
✔️ 現地での追加費用の有無(交通費や活動費、教材費)
✔️ 為替レートの適用タイミング(申込時・支払時など)
✔️ 返金ポリシー(ビザ不許可時や途中帰国時の対応)
✔️トラブル発生時の対応ルール(学校・エージェント・保証人間の責任範囲)
また、留学エージェントの見積もりを比較する際は、費用だけでなく、渡航後サポート・緊急時対応・トラブル解決実績なども確認しましょう。 最終的には、「同じ予算内で、どこまでサポートを受けられるか」を基準に判断するのが賢明です。
まとめ・次のステップ
高校留学の費用は、期間・国・滞在スタイルによって大きく変わります。短期であれば数十万円から始められますが、長期になると数百万円に及ぶこともあります。費用の中心は授業料と滞在費で全体の約7〜8割を占め、短期でも航空券や保険などの初期費用がかかるため、「短期=安い」とは限りません。
さらに、国ごとの物価や為替レートによっても費用差があり、アメリカやイギリスは高め、カナダやニュージーランドは比較的抑えやすい傾向です。一方で、奨学金や現地サポート制度を活用すれば、費用負担を軽減することも可能です。目的や期間に合わせて、自分に最適な留学プランを立てることが大切です。
予算を立てるときは、ただ総額を見積もるのではなく、目的と期間から逆算するのがポイントです。
1.目的を明確にする
「語学力アップ」「文化体験」「卒業資格取得」など、ゴールを設定します。
2.期間を決める
短期(体験重視)・中期(実践力重視)・長期(進学重視)のどれが自分に合うかを考えましょう。
3.費用を“固定費+変動費”で整理する
航空券・保険・ビザなどは固定費。滞在費や食費は期間に比例して増える変動費です。
4.為替や物価変動を考慮する
1ドル=150円前後など、少し高めのレートで見積もると安心です。
5.奨学金やサポート制度を調べる
地方自治体や民間団体の支援制度も多く、条件次第では数十万円単位で節約できます。
どの国が自分に合っているのか、どのくらいの期間が最適なのかを知るには、留学コンサルタントへの無料相談がおすすめです。
個別相談では、あなたに合った学校やプログラム、利用できる奨学金制度などを具体的に確認できます。
「まずは大まかな費用だけ知りたい!」という方は、留学費用シミュレーションを活用し、理想の留学プランを見つけましょう。

































