どれくらい前から準備したら正解?必要な留学準備期間とは?
留学を準備する期間はどれくらい必要とイメージしているでしょうか。参加するプログラムの種類によって異なりますが、少なくとも6ヶ月以上前から渡航する準備期間として考えておくと良いでしょう。ここでは準備をしっかりすることのメリットやプログラムごとに必要となる準備期間の違いと何を準備したら良いのかをご紹介致します。
留学準備期間を長めにとるメリット
出発までに十分にゆとりがあるように、留学の計画を立てると、焦らずに準備をすすめることができます。期間に余裕があると、各種手続きや航空券の購入金額など様々な面でメリットがあります。
一方で時間がギリギリとなってしまうと、肝心な手続きに不備があったり、持っていくべきものを買う暇がなかったりとデメリットが多くなってしまいます。
準備期間が長くなると、どのようなメリットがあるのでしょうか。
まず、金銭的にお得になるメリットがあります。
出発日まで余裕があると、安い航空券を購入できる可能性が高くなります。航空券は同じエコノミーの座席であっても、早期に購入することによって割引率の高いお得な航空券が購入できるからです。さらに、費用の大部分を占めている学校に支払う費用も早期の申込みで安い金額になる可能性があります。というのも海外教育機関の学費は、毎年増額になっている傾向にあり、多くの学校で年度ごとに料金改定が行われています。ただし、年度改定発表前に申し込んだ学生に対しては、値上げされる前の授業料金を適用してくれることがあります。同じ授業内容にもかかわらず学校に支払う料金に差が出てしまわないように早めに出発日を検討しましょう。
準備期間を長くすべき他の理由は、プログラムやビザ取得には人数制限が設けられていることが多いからです。
学校のコース申し込みは先着順で申し込み手続きが進むため、人気の学校や特殊なプログラムでは早期に申込者多数による受付締め切りとなることがあります。
出発募集月があらかじめ決まっている、海外看護インターンシップは半年〜1年前には満席となることが有名です。
また、カナダの短期留学では、日本の夏休みシーズンが人気のため、夏季シーズン料金が適用となり高くなるほか、そもそも満席で受付ができないと言われる可能性があります。
さらに、イギリスやカナダのワーキングホリデーでは、年度ごとに募集人数が設定されており、慌てて近い出発希望日を設定したとしてもビザが取得できず、渡航できないというリスクもあります。
プログラム別の標準的な準備期間はどれくらい?
ワーキングホリデーや語学留学、海外高校や大学への進学といったプランによって、準備に必要となる期間の長さは変わります。
一般的には出発するまで1年程度の期間を準備にあてる時間として考えておくと良いでしょう。ただし、短期間の渡航であれば、3ヶ月〜半年前からの準備で間に合うでしょう。
海外中学・高校・大学進学
海外の正規課程への入学となる、海外中学や高校・または大学への留学は長い準備期間が必要となります。まず、入学にあたって必要な英語力の基準を満たすまでの期間を見積もらなければなりません。一部の学校では、学校への申込み手続きと同時に日本にいながら遠隔で英語力の判定テストを受けることになります。(IELTSやTOEFLなどの英語検定試験結果で代用可能)各教育期間の英語力判定基準に基づいて、正規課程へ入学するまでの語学習得期間が算定されます。国や教育期間によって異なりますが、算定された大学附属英語コースの就学期間を含めたプランで渡航する必要があり、全体的なスケジュールがほぼ確定します。(渡航後の英語力が規定の英語力を満たさなかった場合は、語学コースの延長が必要となります。)そのため、英語力の判定テストまでの学習機関等を含めて少なくとも1年ほどの期間を見積もって準備をすべきでしょう。
また、在籍している中学や学校を休学して渡航する場合は、成績表が発行される時期を待つ必要がある可能性があります。また、書類発行にあたり学校の先生や事務局にも理解や協力を得る必要があるため、想定以上に書類発行に手間取ることも覚悟しておくべきでしょう。オーストラリア・ニュージーランド 中学・高校留学のご案内も参考に準備開始時期を検討しましょう。
語学留学やワーキングホリデー
英語力の向上を主な目的とする語学留学、そしてワーキングホリデーでは、希望の語学学校が申し込み制限をかける可能性があることを注意すべきでしょう。特に7月から9月かけて多くの人気がある語学学校が満席になる傾向があるため、半年以上前から手続きを進めておくことをおすすめ致します。人気の高い語学学校ほど質が良く、もちろん早めに入学制限が設定される可能性があり、早いものがちとなります。また短期の滞在では渡航期間が短いため、全体の費用に占める航空券代金の割合が多くなります。そのため飛行機代を抑えるためにも早めに出発日の確定をするべきでしょう。
海外ビジネスインターンシップ
海外ビジネスインターンシップは、大学生や若手ビジネスパーソンに人気の高いプログラムとなっているため、3月から5月の日本の年度切り替わり時期と、後期休学シーズンとなる7月から9月にかけての出発希望者が多くなっております。また、海外ビジネスインターンシップは、ワールドアベニューが独自に海外教育機関と企画・開発しているオリジナルプログラムであり、質の高いプログラムを提供するために応募多数となると申し込み制限をかけさせていただいています。8ヶ月から1年ほどの準備期間をもってお申込みいただくのがよいでしょう。
アシスタントナース有給看護インターンシップ
アシスタントナース有給看護インターンシップ(海外看護インターン)プログラムも、ワールドアベニューが海外医療機関や教育機関のネットワークを活かして日本の正看護師の方に限定して提供しているオリジナルプログラムです。このプログラムでも各出発月に明確に制限があり、はやければ1年前から応募が殺到しています。また、海外の医療機関での実習や就労先の紹介を行うために、日本でさまざまな書類作成準備を行う必要があります。特に海外の医療機関で働くための証明書類(英文)や抗体値このプログラムでも8ヶ月から1年ほどの準備期間が必要となります。
準備期間中にした方が良いこと・すべきこと
留学準備期間中に取り組むべきことは、海外渡航に必要な諸手続きと海外生活の準備、また英語の学習に分けることができます。慌てて準備するよりも余裕をもって準備するほうがトラブルが少なくなるので、ワールドアベニューの手配コーディネーターと一緒に準備を進めていくのが良いでしょう。また、契約後に参加が可能な出発前オリエンテーションや準備書類などを活用することでミスなく手続きを進めることが可能です。
留学に関係する諸手続き
海外渡航に必要な諸手続きとしては、まず滞在する国のビザ申請や、パスポートの申請、運転する可能性のある方は国際運転免許証の取得などの公的手続きがあります。パスポートの有効期限が不足している場合はビザ申請に影響がでる可能性があります。申請直前になって気が付き間に合わないことにならないよう早めに確認しましょう。また、出発直前には行政機関(区役所・市役所等)に海外転出届を提出し、年金の支払いや住民税、国民健康保険の加入休止手続きなどを行わければいけません。また、就学する教育機関への入学願書記入や入学で必要な書類の作成(エッセイ等)の準備が必要となります。また、プランによっては学校指定の英語力判定テストを受ける必要があります。海外での疾病・怪我に対応するための、海外留学生保険の加入手続きや航空券の購入も必要です。ビザ申請は各国によって手続きに必要な書類や待たなければいけない期間が大幅に変わります。長期間の滞在となる学生ビザでは健康診断が必要となる可能性があるほか、銀行での資金証明発行が必要となる可能性もあります。そういった諸手続きは、エージェントが代理で手続ができず、ご自身で準備が必要となるため、時間の確保ができるようにしておくべきでしょう。
海外生活の準備
海外生活に向けて、必要な衣類の準備や化粧品、歯ブラシ、シャンプーなどの消耗品、勉強用の電子辞書やパソコンなどの用意が必要となります。また、丈夫で取り回しやすいスーツケースも購入するほうが良いでしょう。飛行機に追加費用なく持ち込める受託手荷物の重量や大きさには制限があるため、出来る限りコンパクトに荷物をまとめることが重要です。一ヶ月前ほどから徐々に準備すると、いざ留学した際の忘れ物を防ぐことができます。その他、海外で自分の携帯電話をシムフリーにして使う場合には、シムロックを解除する手続きを契約している通信会社で行う必要があるため、日本の窓口や代理店に依頼をするほうが良いでしょう。
英語の学習
留学の効果を高める方法として、日本でできる語学の学習は日本で出来る限り進めておくということがあります。しかし、英会話スクールなどでのスピーキングレッスンを受けるのに多額のお金をかけるのは避けたほうがいいでしょう。なぜならば、英語を話す経験は渡航後に集中して積むことができるからです。英語スピーキング力を伸ばすために必要な学習時間を日本で確保するのは費用がかかってしまいますので、出発前の英語の学習は、自習可能な英語学習(英単語・英文法)を中心に取り組むべきです。英単語や英文法は座学が必要な上に、正しい英語を使いこなすために避けては通れない勉強です。また、海外の中学・高校留学や、海外大学進学を目指す場合は入学基準となるTOEFLやIELTS、また英検などの学習は早めにスタートしましょう。
さいごに
留学準備は早めにスタートすべき!ということが伝わりましたでしょうか!スムーズで充実した海外生活をするためにも準備を怠らないようにしましょうね。
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