食品関係の会社でマネージャーとして4年半勤務した後、カナダ・バンクーバーへワーキングホリデーに挑戦したToshikiさん。
語学学校での2ヶ月間で英語力だけでなく、積極性やオープンマインドも大きく成長させました。海外ならではの価値観や文化に触れる中で、日本の良さにも改めて気づけたといいます。
体験談では、英語力を飛躍的に伸ばした語学学校での学びや、自身の強みを活かして挑戦したアルバイト経験、そして今後の目標についてお話いただきました。
Toshikiさんの留学概要
渡航国:カナダ
渡航都市:バンクーバー
留学プログラム:ワーキングホリデー
語学学校:VGC(8週間)
渡航期間:2024年7月 – 2025年7月
Toshikiさんの留学スケジュール
留学をしようと思ったきっかけ
海外生活をスムーズにするための資金計画のコツ
エージェントの決め手
語学学校(VGC)について
交友関係が広がったアクティビティ
充実した2ヶ月とさらなる成長
ホームステイとシェアハウス生活について
英語力だけじゃない!強みを活かしたアルバイト探し
留学で得た成長と学び、そして次の挑戦
留学を考えている方にメッセージ
Toshikiさんの留学スケジュール
留学をしようと思ったきっかけ
中学生の頃から英語が好きで、大学生になってからも中国やオーストラリアへ研修や旅行に行くなど、海外に触れる機会が多くありました。社会人になってからも英語を続けたいと思っていましたが、前職の食品会社では英語を使う機会がほとんどありませんでした。
退職したタイミングでこれからどうしようか考えていたところ、海外に行ったことがある友人から「Toshikiさんは留学に向いていると思うよ」と言われました。当時は留学にあまり関心がなかったものの、その言葉にハッとし、「これは行かなきゃ!」と強く感じました。そしてすぐに「海外 留学 方法」で調べたところ、ワールドアベニューのホームページに辿り着きました。
留学をすることに対してはあまり不安を感じていませんでした。むしろ、日本で社会人として生活する中で、日本の閉塞感やマナー、ルールに縛られる風潮が自分には合っていないと感じていました。日本の「当たり前」に疑問を持っていたため、日本の良くない部分を変えていきたいという気持ちのほうが強かったです。
退職を決意した理由
会社には自分の強みを評価されて入社したものの、時間が経つにつれて責任が増え、上司や社長からマネジメント面での指摘を受けることが多くなりました。
その中で、海外では粗探しをするのではなく、良い点に焦点を当てる傾向があると感じていたため、海外に行って自分の強みを見直し、帰国後にそれを活かせたらと思い、退職を決意しました。
渡航前の英語学習
いざ勉強を始めようと参考書を開いたとき、「This is a pen.」すら言えない状態で、自分の英語学習のブランクの長さを改めて実感しました。
渡航の1年前からは、「スラスラ話すための瞬間英作文シャッフルトレーニング」という参考書を使い始め、同時並行でオンライン英会話も始め、ひたすら会話の練習をしていました。
しかし、正直なところ、仕事の疲れもあってモチベーションが続かず、留学を決意してからの半年間はしっかり取り組めたものの、その後はやる気がなかなか出ませんでした。そんな中、担当のコンサルタントの方と電話で話したことがきっかけで、もう一度「よし、頑張ろう!」と気持ちを新たに勉強を再開できました。
海外生活をスムーズにするための資金計画のコツ
マネージャーの経験や経営に携わっていたこともあり、留学をスムーズに進めるためには戦略や計画が必要だと感じ、資金計画を作成しました。
留学を決める前は、日頃から貯金をしていたわけではなかったため、留学費用を貯めるためにも計画を立てる必要があると思ったからです。特に語学学校で勉強する2ヶ月間は収入がなくなるため、その点も考慮しました。
実際に渡航したときの貯金は100〜150万円程度でしたが、バンクーバーは日本より物価が約2倍と高いため、もう少し余裕があっても良かったと感じています。
資金計画を立てるうえで特にポイントになったのは、日本にある家具や家電の扱いです。現地に行く際に今住んでいる場所に置いたままにするか、すべて売却するかで貯金額が変わるため、不動産の観点からも慎重に考えました。
費用の中で大きく占めたのは語学学校費用とホームステイ費用で、合計で約50万円かかりました。ホームステイで提供される食事以外は自炊が中心だったため、食費はあまりかからなかったのですが、外食すると1回あたり2000円+チップ代がかかるため、毎日の外食はかなり負担になると思います。
渡航前に現地での生活費や必要な支出を把握できたことは大きなメリットでした。予期せぬ出費にも備えられ、リスク管理の面からも余裕をもって準備し、安心して生活できる貯金ができた点は非常に良かったと感じています。
エージェントの決め手
エージェントの決め手は、「カウンセリングを担当してくれた方が良かったから」この一言に尽きます(笑)。
留学を考え始めたとき、たまたまワールドアベニューの広告を見つけました。そこに掲載されていたインタビュー記事には、ドラマにも出演している有名な方が登場していて、「面白そうな会社だな」と興味を持ち、相談してみることにしました。
実際にカウンセリングを受けてみると、担当コンサルタントの方はとてもパワフルで会話も盛り上がり、丁寧に説明してくれました。その姿勢に信頼を感じ、「ここにお願いしよう」とすぐに決めました。信頼できる方だったので、他社との比較はほとんどしていません。価格についても特に心配はなく、「安ければいい」という考えはなく、必要な費用はかかるものだと思っていました。
サポート面でも、定期的に相談に乗ってもらえました。当時は仕事をしていて海外のことを考える余裕があまりなかったのですが、やるべきことが明確だったので手続きもスムーズに進みました。
カナダで出会った人の中には、エージェントを利用せずに自力で全ての手続きを行ったという人がいましたが、手続きがうまくいかず渡航日が大幅に遅れてしまったと聞きました。当時の私の英語力では、もし全てを自分でやっていたら絶対に無理だったと思います。そうした意味でも、エージェントにお願いして本当に良かったと感じています。
語学学校(VGC)について
留学先の候補としてカナダとオーストラリアがありました。オーストラリアは以前訪れた経験があったため、新しい経験を求めてカナダを選びました。都市選びも悩みましたが、私にとっては場所よりも、海外の人がどのように生活し、学んでいるかを知ることが重要だったため、語学学校選びに重点を置きました。
その中で候補の学校には、英語を使わないとペナルティがある制度を採用しているところもありましたが、VGCでは英語を積極的に使っている生徒を褒める「パープルカード」という制度がありました。これは積極的なコミュニケーションを促すためのユニークな仕組みです。この制度を知ったとき、「ここだ!」と直感し、すぐにVGCに決めました(笑)。都会的な地域は他にもありましたが、教育方針や生徒の育成方法に共感したことが決め手となりました。
VGCでの授業スタイルと魅力
VGCへ入学した時期の英語力は初級中の初級と感じていましたが、事前テストの結果、Upper Intermediate(8段階中のレベル6)のクラスに配属され、日本人はほとんどいない環境でした。クラスメイトはメキシコ人、台湾人、韓国人が多く、彼らの流暢な英語や特有の訛り、話すスピードに最初はまったくついていけず、苦労しました。
担任の先生の授業は、手取り足取り教えるスタイルではなく、生徒の発言を促すスタイルで自分に合っていてとても楽しかったです。クラスメイトと切磋琢磨しながら、充実した2ヶ月間を過ごせたことは想像以上の収穫でした。
VGCを選んだ理由で話した通り、授業中に積極的に発言したりコミュニケーションを取るたびに、先生から「パープルカード」をもらえる仕組みがありました。このカードがあったことで、モチベーションの向上につながりました。もらったパープルカードは、学校の受付にあるガラスボールに投函すると、卒業式で行われる抽選会に参加でき、Amazonギフトカードなどが当たるチャンスがあります。
こうした仕組みや校風は、「間違いを恐れず挑戦することに意味がある」という考え方を重視しており、英語学習への意欲を自然に引き出してくれる環境でした。
学習習慣と英語力の伸び
授業では「ホームレスが飼っているペットは施設に預けるべきか、それともホームレス本人が飼い続けるべきか」というトピックがありました。日本語でもこのような難しいテーマで話したことがなかったので、英語で議論するのは本当に大変でした。内容自体は面白かったものの、かなりタフな授業だったと感じています。
授業後はホームステイ先に戻り、自分の反省点や改善すべきところを振り返ることを習慣にしました。特にリスニングが苦手だったため、リスニング力を伸ばさなければスピーキングも上達しないと考え、参考書や教科書を活用して明確な目標を立て、昼休みの時間も惜しんで勉強に励みました。
学校にある共有スペースで、昼食を5分で済ませ、その後の40分間は集中して勉強する生活を1ヶ月ほど続けました。その結果、クラスメイトを追い越す勢いで英語力が伸び、語学学校の卒業時にはクラスでTOP3に入るほどテストの点数も良くなりました。
また、私は図書館のような静かな場所よりも、周囲が賑やかで雑音がある環境の方が集中できるタイプでした。近くを通った友達に「What are you doing now!?」とよく声をかけられ、「I’m studying!!」と答えることも多かったです(笑)。
カナダでの穏やかな休日
休日は語学学校の友達と飲みに行くこともありましたが、旅行はあまり好きなタイプではなかったので、特に遠出はしませんでした。これからの時間では「どこに行くか」よりも「誰と行くか」を重視しているため、私にとって近くの公園も十分に立派な観光地でした。
カナダの公園はリフレッシュできる穏やかな場所で、休日や仕事終わりにまったり過ごすことが多かったです。こうして穏やかな日々を過ごせたことはよかったなと思います。
交友関係が広がったアクティビティ
私は、できるだけ多くの友達を作ろうと、さまざまなアクティビティに積極的に参加しました。多くの参加者は複数人で来ていましたが、私は一人で参加し、限られた時間を有効に使って交友関係を広げるチャンスを掴もうと考えていたため、他の留学生に積極的に話しかけるようにしていました。
日本人は同じアジア人と仲良くなる傾向がありますが、私の場合はなぜかメキシコ人の友人が多くできました。サッカーやヨガ、ビーチバレーボールなどの体を動かすアクティビティにも参加し、またロッキーマウンテンへ行ったり、アイスクリーム屋さん巡りをしたりもしました。アクティビティの内容自体よりも、友達を作れるかどうかを重視して選んでいたため、結果的に多くの友人ができて良かったと思います。
特に印象に残っているのは、約200人が参加するサマーボートパーティーです。クルーズ船の上でひたすら踊り続けるというイベントで、本当にただ踊るだけのパーティーでしたが、その楽しさは衝撃的で、帰国前にもう一度参加しました(笑)。お酒を飲みながら踊っての繰り返しでしたが、日本では味わえない貴重な経験で、とても楽しかったです。
カナダ生活の様子
充実した2ヶ月とさらなる成長
語学学校での2ヶ月間はあっという間で、勉強時間としては短かったと感じています。自分が主体的に取り組んでいたこともあり、時間が特に早く過ぎていったように思います。
クラスのレベルアップには、全教科で70点以上を取り、さらに2ヶ月間同じクラスに在籍することが条件でした。私は90点以上の点数があり、上のクラスに移動できる成績でしたが、語学学校で学べる期間は2ヶ月間だけだったため、もしもう1ヶ月続けていれば、一番難しいクラスに移ることができ、さらに英語力を伸ばせたのではないかと感じています。
卒業時には、最初は難しく感じていたクラスの内容もきちんと理解できるようになり、自分が主体となって意見をまとめたり発言したりする機会が増えました。スピーキングのテストでは、あまり積極的でなかった他の留学生に話を振ることで会話が広がり、英語力の伸びを実感できた瞬間でした。
特に積極性が一番伸びたと思います。もともと社交性は高い方でしたが、留学を通じてより一層積極的になったと感じています。休日はゆったり過ごしたいタイプでしたが、アクティビティに参加することで海外ならではの貴重な体験ができ、とても良い経験になりました。
ホームステイとシェアハウス生活について
初の約1ヶ月は、ホームステイで滞在しました。バンクーバーの中心地から電車で40〜45分ほどの場所にある家で、ホストマザーとホストファザー、子どもたち2人と一緒に生活していました。さらに、メキシコ人や台湾人、ドイツ人の留学生も同じ家に住んでいました。飛び台付きのプールに連れて行ってもらった際、水着を持っていなかった私に「半ズボンでいいじゃん!」と言われるなど、その大らかさに海外らしさを感じました。庭では一緒にサッカーを楽しむこともありました。
食事は特に印象的で、日本は食にこだわりがありますが、カナダではラザニアや夜ご飯にドーナッツなどジャンキーなものが多く、毎日続けるのは大変だと感じました。そのため、自分でスーパーで野菜を買って食べるなど工夫をしました。
その後、シェアハウスに移ることになりましたが、部屋探しはかなり苦労しました。何から始めればいいのか全くわからなかったので、VGCの日本人スタッフに相談したり、いくつかのサイトを活用したりしました。最終的に見つけた部屋は、日本人専用のシェアハウスで、ルームメイトもみんな良い人ばかりでした。交通の便が良く、家具付きで洗濯も自由にできる環境という点も決め手になりました。ルームメイトとはあまり深く関わらなかったので、気楽でストレスが少なかったのも良かったです。家賃は1ヶ月約900ドルで、VGCからも近く、とても便利な場所で満足しています。
英語力だけじゃない!強みを活かしたアルバイト探し
語学学校を卒業後、まずは勉強に専念したいと思い、1ヶ月間は毎日6〜7時間リスニングやスピーキングの強化に取り組みました。しっかり準備してから仕事を探そうと考えていたものの、自分が何をしたいのか明確ではありませんでした。マーケティングや動画撮影にも興味はありましたが、方向性は定まらないまま時間だけが過ぎていきました。
そんな時、求人サイトで時給約25ドルという高時給の清掃の仕事を見つけ、即応募。その後メールが届き、翌日に現場に見に来ないかという提案でした。周りの友人や留学生はSNSやメールだけで就職活動を進めようとしている人が多かったですが、私はきちんと直接会ったりオンラインで顔合わせするなどのコミュニケーションを取ることを大切にしていたため、もちろん行くことを決め、翌日指定された現場まで1時間以上かけて向かいました。
実際、その会社には約50件の応募がありましたが、来社したのは私だけだったそうです。15分ほどの面接の帰りには採用通知が届き、Face to Faceのコミュニケーションが功を奏したと感じました。
留学で得た成長と学び、そして次の挑戦
海外生活を通して、一番成長したと感じるのは「オープンになったこと」です。
日本にいた頃は、人の良くないところに目が行きがちでしたが、海外では相手の良い部分を見つけて褒める文化が根付いており、それが勉強や仕事のモチベーションにつながっていました。その環境に身を置いたことで、私自身も自然と人の良いところを探し、日常の中でそれを口に出して伝えるようになりました。そうすることで、自分の相手への見方が変わるだけでなく、相手の自分に対する見方も変わっていくのを実感しました。
この経験を経て、「海外にいたい」という想いよりも、「海外で得た経験を活かして人生を豊かにしていきたい」という想いが強くなりました。どんな場面でも通用する大切な考え方を得られた、貴重な留学だったと思います。
また、海外に出たからこそ、日本の良さをより深く知ることができました。トイレやお風呂など、日本では当たり前だと思っていた快適さが海外では当たり前ではなく、そのギャップを体感したことで、日本の素晴らしさを改めて認識しました。
今後の計画
まず英語については、現在の英検準1級レベル(CEFR B2)から、英検1級(C1レベル)合格を目指して学習を続けています。
自主学習ではオンラインの英語コーチングサービスを活用し、特に単語学習に力を入れています。留学前は単語学習があまり好きではなくほとんどしていませんでしたが、今は英検1級に必要な単語をすべて網羅するつもりで取り組んでいます。
覚え方としては、意味を丸暗記するのではなく、動詞や単語の持つ「イメージ」をもとに関連語を派生させながら覚える方法です。イラストや絵を活用して、自分だけのオリジナル参考書を作成し、楽しく学習を続けています。
また、日本で「ダンス・ナイト」を開催するという夢もあります。理由はシンプルに、日本にそういった文化がないからです。私の地元は海がきれいで人も少なく、ダンスパーティーを開くにはぴったりの環境だと思います。田舎だからこそ、何もないからこそ、新しい文化を作り出せる可能性があると感じています。絶対に楽しいイベントになると確信しています。
なので、将来的には、企業に勤めるのではなく、自分でビジネスを立ち上げたいと考えています。昇進や肩書きにはあまり興味がなく、組織に縛られるよりも、自分の想像力のままに行動できる環境の方が力を発揮できるタイプだと感じています。私にとっては「何をするか」よりも「どう働くか」が大切であり、自分らしい働き方を追求していきたいです。
留学を考えている方にメッセージ
渡航前、SNSでカナダや留学の情報を一切調べませんでした。理由は、不安をあおる内容や誤った情報も多く流れてくるからです。必要な情報は担当コンサルタントの方から教えていただき、その情報だけを信じて準備を進めました。
もちろん、事前に調べることも大切ですが、あまりに情報を詰め込みすぎると、不安や迷いばかりが増えてしまいます。ときには、直感や勢いに任せて動くことも大事です。実際に現地に行ってみて初めて見つかる景色や出会い、経験もたくさんあります。
もし少しでも留学に興味があるなら、「行ってみたい」という気持ちを信じて一歩踏み出してみてください!
さいごに
最後まで体験談を読んでいただきありがとうございました。Toshikiさんの体験談はいかがでしたでしょうか。
Toshikiさんは、前職でマネージャーとして4年半勤務した後、新たな挑戦として留学を決意されました。
語学学校で過ごした2ヶ月間はゆったりと感じられた一方、卒業後の日々は驚くほど早く過ぎていったそうです。短い期間ながらも、「本当に行ってよかった」と心から思えるほど、充実した留学生活だったとおっしゃっていました。
社会人としての経験を持って臨んだからこそ、授業だけでなく、現地での人との出会いや文化の違いからも多くの学びを得られ、その一つひとつが今後の人生やキャリアに活かせる大きな財産になったのではないでしょうか。
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