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  • 海外留学体験談
  • 2019.05.21

いろんな価値観を知ることができたカナダの短期留学

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大学の長期休暇を利用し、カナダ・バンクーバーへ留学した美佑さん。初めて過ごした海外生活の中で様々な国籍の方と出会い、今後の仕事や働き方に対する考え方も変わったといいます。今回は充実した留学生活を過ごした美佑さんの体験談をお送りします。

1. 留学をしようと思ったきっかけ


私は大学1年生の春休みを利用し、カナダ・バンクーバーに留学しました。
小学生の時から英会話に通っていたこともあり、自分の英語力がどれだけ海外で通用するのかを試してみたいと考えていました。大学でも英語関係の学部に通い知識を深めていることもあり、今のタイミングで短期留学に挑戦することを決めました。
初めての海外留学に不安がなかったといえば嘘になります。大学も実家から通っているため、家族と離れて1人で生活することに寂しさと不安がありました。ただ、留学すること自体に不安はなく、出発当日もワクワクしていました。
今回、私はカナダのバンクーバーに留学しました。留学先をカナダに決めた理由は、自然がたくさんあること、また、治安が良く初めての留学でも安心して生活できると考えたからです。『冬のカナダ』というと「ものすごく寒いのでは…」と思われるかもしれませんが、バンクーバーは想像していたほどは寒くありませんでした(笑)。到着直後は雪が少し残っていましたが、途中からだんだん暖かくなり過ごしやすくなりました。
渡航直前、飛行機の遅延というトラブルが起こりました。予定していた出発時間から1~2時間ほど遅れて出発することになったので、現地スタッフと無事に会えるかどうか心配になりました。実際、集合場所でスムーズに会うことができませんでした(笑)。というのは、飛行機の遅延も理由の1つなのですが、現地スタッフの方を上手に見つけられなかったというのが大きな原因でした。
バンクーバーの空港には私が予想していたよりも留学生を迎えにきたドライバーやスタッフでごった返していました。出迎えにきた留学会社の方やホストファミリーの方など、みな留学生の名前を書いた紙を持っているのですが、あまりの数の多さに私は自分の名前を見つけられず、一度その集合場所から離れてしまったのです。幸い現地スタッフの方が私を見つけ声をかけてくれたことで、無事に合流することができました。これから留学される皆さん!特に夏休みや春休みなどを利用して留学される方は、あきらめずに自分の名前をみつけてくださいね!(笑)

2. ホームステイでの生活について

私がお世話になったホームステイ先は、留学生を何度も受け入れているご家庭でした。私のホストファミリーはおじいちゃんとおばあちゃんの二人暮らしで、孫が週に4回泊まりに来ているという環境でした。ホストファザーは無口で、ほとんどしゃべる機会がありませんでしたが、ホストマザーはいつも2階のリビングにいてくれていました。ネイティブとできるかぎり話したいと思っていたので、時間があればリビングに行きホストマザーとコミュニケーションをとるようにしていました。
3階建ての家でしたが、1階は主に留学生が使うフロアになっていました。シャワー・テレビ・トイレ・リビングなど留学生が自由に使えるようになっていたため、とても過ごしやすい環境でした。
学校まではバスと電車を乗りついで通っていたのですが、通学方法は学校初日にホストマザーのお孫さんが教えてくれました。そのおかげで迷子になることもなく、通学することができました。

3. 語学学校VGCについて


私はVGC International College、通称VGCという語学学校に通っていました。VGCの雰囲気はとても良く、充実した学校生活を送ることができました。

学校初日に英語のレベルチェックテストがあり、私はレベル4(プレインターミディエートレベル)に振り分けられました。日本語でいうと中の下級というこのレベル4は、残念ながら日本人の平均的な英語力らしく、時期的な問題もあったとは思いますが、日本人は多めのクラスでした。10人ほどのクラスメイトのうち、5~6人が日本人、ただその他に韓国人・ブラジル人・タイ人・パナマ人がいました。入学初日に知り合った友達はレベル5に入ったのですが、そのクラスには日本人がほぼいなかったようなので、私自身もっと苦手なスピーキング力を伸ばさないといけないと痛感しました。

VGCの先生はとてもフレンドリーで、素敵な先生ばかりでした。私は英語関係の学部で勉強しているということもあり、ライティングやリーディングは得意なのですが、スピーキングやリスニングが苦手でした。そのため授業で学ぶ英語のレベルは決して難しいものではないにも関わらず、会話のスピードについていくのは大変でした。実際に自分が知っている知識に加えて、ネイティブがよく使うフレーズや、逆にあまり使わないフレーズなどを学ぶことができたので、とても勉強になりました。4技能をまんべんなく勉強することができ、総合的に力を伸ばせたと思います。

VGCにはコアクラスと呼ばれるコースとコアプラスと呼ばれる、コアより少し長めのコースとがあります。私はコアプラスのコースを選択していました。そのなかで「プラスクラス」と呼ばれる選択科目では、スピーキングの授業を選択しました。授業内容は毎回先生がトピックを与えてくれるので、それに対してクラスメイトと話す練習を行います。単語や発音など間違ったところは先生が指摘してくれるので勉強になりました。スピーキングの選択クラスには私と同じようにスピーキング力を伸ばしたいと考えている日本人が多く、あらためて日本人はスピーキングへの苦手意識が強いのだなと感じました。

「スタディーラボ」と呼ばれるスペースは俗にいう自習室です。自習と言っても生徒だけの環境ではなく、先生が部屋にいてくれているため、わからないところがあればいつでも聞ける体制ででした。私は留学中、何度か宿題の添削などのサポートをしてもらいました。
VGCでは2週間に1度テストが行われます。スピーキングも含まれるテストだったため自分の弱点を理解することができました。9割以上の点数を取れればレベルアップすることができるのですが、スピーキングのテストを合格することは私に取って至難の業でした。

VGCには日本人のスタッフが在籍しているため、授業に関するアドバイスをもらったり、カナダでの生活に伴い必要な書類の作成を依頼したりと、何でも相談することができました。困ったことがあればいつでも頼れるので心強い環境でした。

4.休日の過ごし方・シアトル旅行でのハプニング


放課後や休日は、仲良くなった同じクラスの韓国人の友達と、遊びに行ったり観光しに行ったりしました。バンクーバーは自然がとても豊かなので、公園に行ったり自然を感じるアクティビティーに参加したりすることが多かったです。

また、帰国前には友達とシアトルに旅行に行きました。もともとは学校のアクティビティーに参加しようと思っていたのですが、人気ですぐに定員がいっぱいになってしまったため友達と一緒に旅行することに決めました。
実はこのシアトル旅行ではハプニングが!!それは予約していたバスが勝手に出発してしまったのです!(笑)実はアメリカに入国するためのビザの手続きが事前にできていなかったため、当日入国審査をする場所で手続きを行っていました。その入国審査をしている最中、なんと予約していたバスが私たちをおいて出発してしまったのです……!今まで経験したことがなかったので驚いたとともに、このまま国境近くで迷子になったらどうしよう…… と泣きそうになりました(笑)。しかし、この緊急事態を他のバスの運転手に相談したところ、なんとその運転手さんがシアトルまで乗せてくれることに!!なんとか無事にシアトルに到着することができました。到着が大幅に遅れたので、シアトルに滞在したのは実質3時間ほど(笑)。有名な場所を駆け足で観光しました。思いがけず、いろんな意味で日本と海外の違いをすることができたので、今となっては良い思い出です(笑)。

5.留学を通して気づいたこと


今回の短期留学を経験し、世界にはさまざまな価値観を持っている人がいるということに気づくことができました。留学するまで、海外留学は学生がしているイメージを持っていました。しかし、仕事を辞めて留学している方が多かったことに驚きました。例えばクラスメイトのパナマ人の友達は、パナマでお医者さんとして働いているそうですが、いったん仕事を辞め、バケーションとしてカナダに来ていました。時間もお金もゆとりがある分、お酒を飲みにいったりいろんな観光地を巡ったりと、自由な時間を満喫していました。日本では終身雇用制度がまだまだ主流で、一度就職すると継続して長く働く方が多いと思います。しかし、そういう慣習や常識に必ずしも捕らわれる必要がないと気づくことができました。今回の留学を経て、将来の働き方に関する考え方も柔軟になったように感じます。

また、自分から積極的に発言することの大切さを感じました。例えば授業中、先生から質問されると、私も含め日本人は、「正しいことを発言しなければ…」と考えこんでしまう方が多かったように思います。対して、南米の学生たちは、先生が話している途中でも質問をしたり、発言したりしていました。一般動詞とBE動詞を1つの文章に使うなど、文法はめちゃくちゃなこともありましたが、「間違いを恐れず話してみよう」「なんとか自分の考えや気持ちを伝えよう」という姿勢が感じられました。この何事にも積極的なクラスメイトの姿勢は、私の授業に対する姿勢も変えてくれました。4月から大学の授業が始まりましたが、今まで以上に前向きに授業を受けることができています。
さらに、留学を通して、海外では英語だけではなく、スペイン語や中国語などさまざまな言語が頻繁に使われているということを知りました。この気づきは英語の習得はもちろんですが、他の言語にも興味を持つことにも繋がりました。
今回の留学で、本当にいろんな価値観や生活スタイルを知ることができました。海外生活を通して文化の違いを体験できたことは、私の人生にとって糧になったと確信しています。大学在学中に、もう一度留学を、今度は長期留学に挑戦したいと考えています。

6.これから留学する方へのメッセージ


私も留学に行くまでは、わくわくもありつつ、不安もたくさんありました。しかし、実際に行動してみると何とかなると気づきました。今回の経験は不安の中でも一歩踏み出したからこそ得られたものだったと思います。留学したいという気持ちが少しでもあるのであればその気持ちを大切に、自分を信じて一つひとつ行えば、きっと大丈夫です。そして挑戦した先にある海外生活は絶対に楽しくなるはずです!
みなさんもぜひ自分を信じて挑戦してみてください。

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