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  • 海外留学体験談
  • 2024.04.17

31歳目前、海外に踏み出して見つけた今後の目標|ワーキングホリデー体験談

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オーストラリアのシドニーで1年間のワーキングホリデーを終えようとする直樹さんから体験談をいただきました。社会人として多忙ながらも充実した生活を送っていた直樹さんが31歳を目前に、渡航を決断した理由や海外生活の様子などお話しいただいています。オーストラリアでのワーホリを終えたのちにはオランダに移動されるといいます。どんな心境の変化があったのでしょうか。

直樹さんの留学概要

渡航国:オーストラリア
渡航都市:シドニー
留学プログラム:ワーキングホリデー
語学学校:ilsc(4ヶ月間)
渡航期間:2023年5月 – 2024年4月

直樹さんのワーキングホリデースケジュール

31歳目前、海外への挑戦を決意した理由


↑シドニーでみた新年の花火。日本の花火とは迫力が違いました

私がワーホリを決意したのは31歳になる直前でした。このタイミングで決意できた背景にはパンデミックを経て「ある日突然、今ある当たり前が当たり前ではなくなることがる」と感じたことが大きかったように思います。

海外に興味を持つきっかけになったのは高校の修学旅行でした。訪れた先は「上海」です。

私は日本のバブルが崩壊した直後1992年に生まれました。株価や地価が急落、保有資産を売却しても返済できない債務者が増加、銀行は不良債権を抱え、融資を受けられず倒産する企業が急増.. 一気に経済は低迷していきました。その後も追い打ちをかけるように、オウム真理教の地下鉄サリン事件や阪神・淡路大震災と悲劇的な出来事が続き、日本の未来への不安感や政治への不信感、そういったものを鬱々と感じた時代だったように思います。

ときを同じくして訪れた中国最大かつ世界的な金融都市、上海の雰囲気は、日本のそれとは全く異なるものでした。飛躍的な経済成長を遂げる上海で暮らす学生たちからは自国の未来に希望や期待感を強く感じていましたし、何よりとても明るく、強いエネルギーを放っていました。

「同じ時代を生きているのに、こうも違うのもなのか..!」と強い衝撃を受けたことを覚えています。この時の経験が忘れられず、大学時代は時間を見つけては海外に飛び出していきました。日本を相対的に見てみたいと感じた私が積極的に訪れたのはインドやネパール、タイ、ベトナム、マレーシア、シンガポール、バングラディッシュなど、いわゆるアジアの新興国です。一方、東日本大震災後には、脱原発に向けていち早く動き出したドイツを訪れたこともありました。エネルギー危機のなかで原子力発電とどう向き合うべきなのか、考え方や取り組みの違いを知りたいと考えたことが理由でした。

訪れた先では様々な感動や発見がありました。そのなかでも「面白いな」と感じたのは、人生観や価値観の違いです。

アジアでは「生活をより豊かに!」と寝る間を惜しんで必死に働く、どこかしら高度経済成長期の日本を彷彿させるような雰囲気・人が多く、一方、ヨーロッパは「より自分らしく生きていきたい」と、働くこと、お金を稼ぐことに固着せず、平日の昼間でも公園でピクニックをしてしまうような、日本人にはある種不可解な(笑)人生観を垣間見ました。

もっといろんな世界をみてみたい
いつか海外で旅行ではなく「生活」してみたい

気がつくと、そう感じるようになっていました。

コロナ禍で感じた「今」という瞬間の重要性

大学卒業後、新聞社に入社、新聞記者として多忙な日々を送りました。学生時代から抱ていた海外への思いを忘れることはありませんでしたが、記者としての仕事もまた充実しており、20代はあっという間に過ぎていきました。

そんなおり、世界をパンデミックが襲いました。仕事も生活も、友人や家族との会話も、そこにあった「当たり前」が覆されていきました。いつか、どこかのタイミングで..と思っていた海外には旅行ですら行くことができなくなりました。

そのとき、今回はたまたまパンデミックだったが、突然の病気や事故、思いがけないハプニングで”当たり前”なんて、いとも簡単に覆ることがあるということに気がつきました。

ちょうどコロナ禍で新聞社から広告代理店に転職、テレワークというワーキングスタイルが一般的になり、ノマドな働き方にも関心を持つようになっていたタイミングでした。加えてベルギーに留学するという大学の先輩との話のなかで、ワーキングホリデー制度には年齢制限があることを知りました。

「仕事を言い訳にするのはやめよう」

初めて上海を訪れてから10年が経っていました。数ヶ月後には31歳の誕生日を控え、早速ワーキングホリデーについて情報収集を始めました。

留学エージェント選び – 老舗が故の豊富な知見に信頼性を見出した

ワーホリについて情報収集するなかで3-4社の留学エージェントでカウンセリングを受けました。そのなかでワールドアベニューを選んだ理由は大きく3つあります。

1. 有料エージェントであること
2. 追加料金なく渡航後も継続してサポートを受けられること
3. 老舗エージェントであること

エージェントには提供するサポートに対して料金を支払う有料エージェントと、料金が発生しない無料エージェントがあります。ワールドアベニューは有料エージェントです。一見すると「タダ」でサービスを受けられるのであれば、そのほうがいいのでは?と思う方もいると思います。ただ、私は「無料」であることに不安を覚えました。一定のクオリティでサービスを提供するには人、つまりお金がかかります。そう考えると、何をどこまでいくらでサポートしてくれるのかが明確な会社の方が私としては安心感がありました。

特にワールドアベニューでは、渡航前の各種手続きをサポートいただく上で必要な費用30,000円に、追加料金なく、渡航後も何かあればLINEやZoomで気軽に相談することができ、その点も大きな魅力感じました。

最後に、ワールドアベニューは1995年創立、30年近くに渡り留学支援を行ってきた実績があります。長年学生を支援するなかで培われた知見には、信頼性を感じました。実績や経験についてはホームページに数多く掲載された体験談からも感じることができました。それらは漠然としていた海外生活のイメージに具体性を持たせてくれました。

1年間暮らしてみて感じるオーストラリアの魅力


↑現地の友達と一緒にピクニック

決断、申し込みをしてからはあっという間でした。ビザを申請し、学校への出願、学費の送金、滞在の手配、航空券や保険の手続きをへて、2023年5月、オーストラリアのシドニーに到着しました。

実は、申し込み当初、オーストラリアという国の印象はあまりありませんでした。コアラにカンガルー、ウルルなどの大自然.. というくらいです。ただ、実際にオーストラリアで1年間暮らしてみて、この国を選んでよかったと心から感じています。

今、改めて感じるオーストラリアの魅力は大きく3つあります。

1. 英語圏
2. 日本との近さ
3. 治安のよさ(安全性)
 です。

一つ目はわかりやすいと思います。フィリピンやフィジー、オランダなど、第二言語でありながら英語話者が多い国はいくつかありますが、やはり本格的に英語を学ぶとなれば、英語圏の国に行くのが最も効率的だと思います。英語を学ぶ上で、オーストラリアの環境は非常に素晴らしいものがりました。

二つ目の「近さ」にはいろんな意味が含まれています。例えば、距離(フライト時間)、時差、文化や言語への理解などが挙げられます。一番わかりやすいのは距離ですよね。オーストラリアと日本の間には複数の直行便が飛び交い、フライト時間もわずか7-10時間程度です。時差も1-2時間程度と短く、日本の同僚や家族、友人たちと日本国内にいるのと変わらずコミュニケーションを取ることができます。実は、ワーホリに来るとき会社と相談し、一旦退職はしたものの、その後も継続してフリーランスとして業務委託を請け負っています。

伝え方研究所」というウェブサイトで「【日本人が間違えやすい英語】発見!異文化コミュニケーション」という記事を配信しています。よかったらご覧ください。

日本の仕事に対応する上で、少ない時差には非常に助けられました。

また、オーストラリアやオーストラリアの人々には文化的な意味合いでも親近感を覚えることが多いです。例えば、オーストラリアは日本語学習者が非常に多く、私もこちらで生活するなかで流暢に日本語を話すネイティブの方と度々お会いしました。他にも私が暮らしているシドニーには無印良品やユニクロ、ダイソーなど数多くの日本企業が進出しており、こちらで暮らす日本人にはもちろん、オーストラリアで暮らす様々な人々が利用しています。

最後に安全性についてです。つい先日シドニーの某商用施設で殺傷事件が起こりました。治安のいいオーストラリアでは非常に珍しい事件で、各種メディアが一斉に報道しました。ただ、驚いたのはこの翌日のシドニーの光景です。オーストラリア政府の議会では哀悼の意を示し、オペラハウスには大切な人への弔いを表す意味合いを持つブラックリボンの映像を投影しました。痛ましい事件でしたが、国民一人ひとりを愛しむ政府の行動には感動を覚えました。

勉強や仕事、友人との出会いを通じて感じる成長と変化

私は、ILSCという語学学校に約4ヶ月間通い、その後、ローカルのカフェで接客業に従事しました。

ILSCのクラスサイズは10-18人、国籍は韓国、ブラジル、コロンビアなど、レベルが上がるとスペイン、イタリア、フランスなどヨーロッパ系の留学生が多かった印象です。全部で5-6名の先生に教えていただく機会がありましたが、どの先生も非常に情熱的で、質の高い授業を提供してくださいました。語学学校では、大学卒業後、こんなに一生懸命勉強することはなかったのではないか.. と思うほど、必死に勉強しました。その甲斐あって、入学当初中級レベルだった私の英語力は、卒業時一番上の上級クラスまで到達しました。ILSCはレベル分けが細かく、全部で10段階に別れています。「レベル」という客観的指標があったことも、英語を学ぶモチベーションに繋がったように思います。

学校で出会った友人たちとは、誕生日をともに祝ったり、放課後にBBQを楽しんだり、卒業後にもいい関係性が築けています。

一箇所目で採用されたカフェでのアルバイト


↑働いていたカフェ

語学学校を卒業し、「そろそろ働き出さないと..!」と仕事探しを始めました。方法は最もポピュラーな探し方の一つ、履歴書を直接お店に持っていき、就活するというものです。

履歴書を作り、30枚ほど印刷した後、手始めに近所のカフェに乗り込みました。すると、あれよあれよと面接が始まり、トライアルすることになり、あっという間に採用まで話が進みました。渡航先の都市にシドニーを選んだ理由は求人数の多さなどを踏まえ、仕事の見つけやすさにありました。ただ、ここまでスムーズに仕事が決まるとは思っていなかったので、嬉しい驚きでした。

もちろん仕事は大変でした。オーストラリアはカフェ文化が非常に盛んです。街を歩けば50メートル間隔で、フランチャイズのカフェから洗練されたおしゃれな個人店まで様々なカフェに出会うことができます。地元の方は皆、お気に入りのカフェがあり、メニューも各々カスタマイズして楽しみます。フライトホワイトやロングブラック、ピッコロなどオーストラリアで発達した独自のメニューもあり、カフェでの勤務経験のない私は、メニューを覚えるところからかなり苦労しました。最終的に常連さんと何気ない会話を楽しみながらオーダーを取れるようになったときは、本当に嬉しかったですね。

「友人」との出会い


↑毎週のように会い、この一年で最もたくさん話したジャーナリストの友人

こちらで生活するなかで、ジャーナリズムに従事する友人ができました。かつての自分の仕事と同じだったこともあり、出会ってすぐに意気投合、一緒に食事にいく仲になりました。彼とは、政治経済、互いの国の文化、ジャーナリズムについて、様々なトピックで話をしました。

ただ、英語力が伸びたとは言ってもジャーナリズムの世界で使われる英語は難しく、新聞を読んでいても、一つの段落のなかに知らない単語が山のようにありました。初めて彼と会話をしたときも考えていることの半分も言葉にできなかったと思います。

「あぁ、これを言葉の壁というのか.. 」

学校や日々の生活のなかで培ってきた自己肯定感がガラガラと音を立て崩れていくのを感じました。しかし、彼はそんな私を何度も食事に誘ってくれました。

「もっと話したい!!」

私はその一心で、学校が終わってからも新聞を読んだり、ニュースをみたり、積極的に英語の勉強を続けました。すると彼との会話を重ねるごとに成長していく自分の姿がありました。最終的には、完璧とまではいかずとも、自分の考えをある程度納得のいく形で表現できるようになり、彼との関係性もよりいいものにすることができたと感じています。

次はオランダへ..!広がる人生の舞台


↑趣味の写真がきっかけで依頼されたローカルレストランの商用写真

海外への挑戦を決意してから、随分といろんなことが変わりました。会社員からフリーランスへ、日本からオーストラリアへ、日本語から英語へ.. 加えて、趣味が仕事に繋がる(趣味の写真が功を奏して、撮影に伴いお金をもらえる機会が増えました)、なんてこともありました。

この1年間の経験をへて、次はオランダでの移住・永住を目指そうと考えるようになりました。

日本は素晴らしい国です。異国の地で生活すると、改めて日本の魅力を感じることが多々あります。一方で、他国の文化や制度、価値観などを知ること・取り入れることで日本はよりよくなるとも感じました。そして、日本に異国の文化や習慣、価値観、考え方、魅力的な制度などを日本に伝えていく活動をしていきたい、そのために腰を据えて活動できる拠点がほしい..!と考えるようになったのです。

オーストラリアで移住・永住を目指すとなると何かしら専門職、例えば医療福祉系やIT関連などを目指す必要があります。私のキャリアは人文系で、オーストラリアでの移住永住を目指す上では条件に当てはまりませんでした。色々と調べ、私の出した答えはオランダでした。

4月末にはオランダに出発予定です。今度はどんな出会いと経験が待っているのか、不安もありますが、ワクワクしています。これからの人生が楽しみです。

さいごに


最後まで体験談を読んでいただきありがとうございました。直樹さんの体験談はいかがでしたでしょうか。ワーキングホリデーだけに限らず、留学というと若い人が行くイメージが強い方が日本人には多いと思います。しかし、実際はそうではありません。中高生の方からシニア層の方まで幅広い年代の方が海外に挑戦しています。10代、20代、30代、それぞれ「今」だからこそ感じることがあり、得られるものがあります。

もう20代後半だから.. もう30だから.. と、海外への一歩を諦めかけていたり、悩んでいたりする方は、ぜひ直樹さんの体験談も参考に、まずは留学カウンセリングから踏み出してみていただければ幸いです。

ワールドアベニューでは直樹さんが挑戦されたワーキングホリデーはもちろんのこと、31歳以上の方でも挑戦できる語学留学や専門留学、MBA留学など様々な留学を取り扱っています。ぜひお気軽にご相談ください。

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