東洋高校-ニュージーランドターム留学実施レポート【2025年】
東洋高校(以下、同校)では、生徒一人ひとりの国際的な視野を育むため、ニュージーランド現地校への1ターム(10週間)と1年間の留学プログラムを実施しています。
2025年9月下旬、今年度のターム留学に参加した11名の生徒が日本へ帰国しました。
約10週間の現地生活を通して、生徒たちは英語力だけでなく、異文化の中で自ら考え行動する力を身につけ、大きく成長する機会となりました。本記事では、その取り組みと成果についてご紹介します。
1.プログラム実施までの流れ
東洋高校では毎年4月に学内生徒向けの留学説明会を開催しています。同校では、ニュージーランド、カナダ、オーストラリア、アイルランドへの留学プログラムを提供しており、ワールドアベニューでは2017年以降コロナでの渡航不可な時期を除いて、ニュージーランドのターム留学(10週間)と1年間の留学をサポートしています。
関連記事:東洋高等学校様の海外留学説明会に当社留学コンサルタントが参加しました
2.留学プログラム概要
渡航国:ニュージーランド
渡航都市:ウェリントン
留学プログラム:ターム留学
渡航期間:10週間
現地高校:パラパラウムカレッジ、アオテアカレッジ
渡航時期:2025年7月-2025年9月
滞在方法:ホームステイ
現地の公立高校パラパラウムカレッジ、アオテアカレッジのYear11またはYear12(日本の高校1年または2年)に1ターム(約10週間)留学するプログラムです。留学期間中は、各自ホームステイ先に滞在しながら現地高校生と同じように通学し、英語や数学、理科などの科目を履修します。
ニュージーランドの学校は学年によって必修科目(英語など)がありますが、アウトドアや美術、スポーツ、ホスピタリティーなどの選択科目が豊富です。同校の生徒も、各自が興味のある科目を選択し受講しました。
-パラパラウムカレッジ 学校情報
ウェリントンシティより電車で45分程度のパラパラウムという地域にキャンパスを構える共学校です。東京ドーム3個分の広大なキャンパスには、ラグビーやサッカー、テニスなどのスポーツフィールドや、音楽室やダンススタジオがあり、勉強以外にも様々なことに挑戦することができます。アウトドア教育に力を入れており、ロッククライミングやマウンテンバイク、カヤックなどニュージーランドの大自然を満喫することができます。
-アオテアカレッジ 学校情報
ウェリントンシティより電車で20分程度のポリルアという地域にキャンパスを構える共学校です。シティへのアクセスもしやすいため、週末はウェリントンシティを訪れて、ショッピングや博物館見学など、シティ観光を楽しむこともできます。アオテアカレッジはリノベーションされたおしゃれなキャンパスが特徴で、日本やドイツ、ブラジルなど様々な国から留学生が集まります。
東洋高校 ターム留学中の様子-2025年7月〜9月
3.参加生徒の声
今回、ターム留学を終えた生徒を対象に帰国後アンケートを実施しました。
10名から寄せられた回答には、現地での学びや成長、異文化での気づきが数多く記されています。
ここでは、アンケートの一部を抜粋してご紹介します。
留学を決めた理由、きっかけ
・洋楽や海外ドラマが好きで、英語を話せるようになることや海外での暮らしに憧れがあった
・英語をたくさん勉強して、好きになって、今度は生きた英語の環境下で過ごしてみたいと思ったから
・中学生の頃から海外に興味があってずっと留学してみたいと思っていた
・大学では外国語系の学部に行きたいため、高校生のうちに異文化にふれて視野を広げていきたいと思ったから
・国際看護に興味があって、多様な文化や生活スタイルに触れることで異文化への理解を深め、国際感覚を養いたかったから
・最初は親の勧めでしたが、自分の中での経験を増やしてみたいと思い、最後は自分で決めました
・夏休みを無駄にしたくなかったから
・英語の苦手意識をなくすため
・新しいことに挑戦してみたかったため
留学前に立てた留学中の目標や留学先で楽しみにしていたこと
目標:
・現地の友達を作る
・英語力向上
・病院・介護施設訪問
・日本に帰ってからも連絡を取れるような友達を作る
・高校では何事にも明るく振る舞えることが自分の長所だと思っていたので、留学でもそれを活かせるようにし、言語の壁に挑もうとすること
・友達、ホストファミリーと積極的に会話する
・文化の理解
楽しみにしていたこと:
・学校の授業、学校生活
・英語を喋ること
・美味しい食べ物
・雄大な自然、綺麗な景色、観光
・ホストファミリーとの3ヶ月の生活
・日本ではない文化を身近で感じること
・現地の友達を作ること
現地で体験したアクティビティやホームステイ生活で印象に残っていること
アクティビティ:
・体育の授業がとても楽しかったです。日本では行う機会がないホッケー、ラクロス、クリケットを行い、クラスの雰囲気も穏やかでした
・アスレチック体験
・学校同士のダンスパフォーマンスで本格的なマオリのダンスを見ていて楽しかった
・キャンプで他国の留学生と英語で会話して、ニュージーランド以外の国について知れた
ホームステイ生活:
・朝食が本当にシリアルばかりだったこと
・毎週末ホストマザーが色々なところへ連れて行ってくれたこと
・主に夕食を共に過ごすことが多かったです。1日の楽しかったところ、学校生活での質問をよくしていました。ゆっくり話せてよかったです
・数日ごとにホストファミリーの親戚や友人が遊びに来ていて、交流関係がすごいと思いました
・みんな自分の部屋に入って寝るのが早くて起きるのが早い
・子供が主に家事をしていたこと
・週1回のみの洗濯
留学前と比べて成長したと感じる部分
・感謝をちゃんと口に出すようになった
・初めて長期間親元を離れたので、親の存在の大切さを実感し、素直に感謝を口に出せるようになりました
・また、留学先の高校のいろいろな人たちを見て、自分らしさを大切にするようになりました
・視野が広がった
・何気ない外の景色や、少しでも疑問に感じたことはすぐに調べることで知らなかったことを知ることができた
・洗濯や身の回りのことを自分でやることで、自立できた
・話そうとする意欲がました
・耳が英語になれてきたから、リスニング力が上がった
・最初はホストファミリーとの会話は翻訳機を使っていたのですが、今では日常会話程度は何を言っているのかが理解できるようになりました
・英語力のリスニング、英語に対する考え方が変わって、英語の話し方が少しわかった
・メンタルも強くなった気がする
・迷ったらやってみようと思えるようになった
留学前と比べて海外や英語に対する意識は変わりましたか?
【とても変わった】【少し変わった】:8名
【あまり変わらなかった】:2名
・少し苦手意識があった英語が大好きになりました!
・以前よりは英文などの意味がすらすら入ってくるようになった
・英語を勉強することの意味を深く考えていなかったが、「実際に使うんだ」と意識することでモチベが変わった
・英語に対しては単語でもいいからたくさん話そうという意識になりました
・単語を並べるだけでも伝わることがあると分かり、完璧な英語を話さなくても気にしすぎなくなった
・英語でコミュニケーションを取るのが最初は怖かったけれど帰国前日には自分から話そうという気持ちに変わった
・単語の大事さがわかった
海外留学をお友達にも勧めたいと思いますか?
【強く勧めたい】【勧めたい】:8名
・世界には言語が違うだけで同じ人が生きていることを知って欲しいから
・自分が知らなかった他国の文化や日本との違いを知ることで、考え方が変わったり視野が広がるため
・自立につながる
・海外や国際系に興味がある人は、やっぱりネットや日本国内だけでの知識や情報だけでは確かめられないことがたくさんあるから、実際に自分の目で見て、リアルなことを学ぶべきだと思うから
・自分に今回の留学は合っていて、自分自身を見つめ直す機会になったから
【どちらとも言えない】:2名
・海外に抵抗が少しでもある人は、慣れるのに時間がかかり、精神的にも良くないと思うから
・そんな簡単に勧められるほど容易ではないため
4.まとめ
東洋高校のターム留学実施レポートをお読みいただき、いかがでしたでしょうか。
留学前は、多くの生徒が英語力やホームステイでの生活、ホームシックにならないかどうか、友達ができるかどうかなどを不安に感じていました。
しかし、帰国後のアンケートで「今後も機会があれば海外留学に挑戦してみたいと思いますか?」と質問したところ、回答のあった10名全員が【必ず挑戦したい】【機会があれば挑戦したい】と回答しました。
生徒の声>
-世界中に友達ができることが楽しかった
-英語が伸びるいい機会になったし、旅行とは違うその国のことがより深く知れるチャンスなので他の国に留学してみたい
-もっと英語を喋れるようになりたい
-英会話の能力を伸ばして自由自在に現地の人と会話したいから
親元を離れ、言葉も文化も異なる環境で3ヶ月を過ごすことは決して簡単なことではありません。
時にはコミュニケーションのすれ違いや思い通りにいかない場面もありましたが、それぞれが困難を乗り越え、大きく成長しました。
帰国時の堂々とした表情が、その努力と自信の証です。留学は、生徒たちにとって人生の大きな一歩となりました。
5.さいごに
ワールドアベニューでは、個人のお客様だけでなく、東洋高等学校様をはじめとする法人向け留学プログラムの企画・手配から渡航サポートまで、一貫したサービスを提供しています。
今後ますます高まる学校教育での海外研修ニーズに対応し、それぞれの学校の目的や方針に合わせた最適なプログラムをご提案いたします。
導入や改善をご検討の学校・ご担当者様は、ぜひお気軽にお問い合わせください。


































