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  • 海外留学体験談
  • 2023.10.01

【体験談】オーストラリア大学進学 – フリンダース大学教育学部/文学部を専攻、在学中遊んだ日はわずか2日だけ!?

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オーストラリアのアデレードにキャンパスを構えるフリンダース大学を卒業されたFumikaさんから体験談をいただきました。現在は卒業ビザでオーストラリアに滞在中です。海外進学を選んだ理由や、日々の勉強の大変さ、そして卒業後の進路などについてお話いただいています。日本と海外と、進学先に迷っている方はぜひ読んでみてくださいね。

Fumikaさんの留学概要

渡航国:オーストラリア
渡航都市:シドニー(語学研修) → アデレード(大学)
留学プログラム:海外大学進学
大学:フリンダース大学
学部:Bachelor of Education (教育学部) / Bachelor of Arts(文学部)
渡航期間:2018年4月 – 現在(大学は2022年末にて卒業)

留学スケジュール


*Flinders University Academy – Flinders International Study Centre Foundation Program

Flinders University Academyはフリンダース大学に進学・編入するためのコースを提供する機関です。文佳さんは、大学進学に伴い必要な一般教養やアカデミックイングリッシュスキルを身につけるため、ファウンデーションコースをへて大学1年に進学されました。ファウンデーションコースは、オーストラリアで学ぶ留学生を対象にデザインされています。学生は時間管理の方法、エッセイの書き方、グループワークやプレゼンテーションスキルなどを含む学習スキルや学習習慣を身につけ、大学での学習スタイルになれることができます。

**Flinders University Bachelor of Education(Secondary) / Bachelor of Arts
フリンダース大学で開講される学士取得を目的としたコースです。このコースを修了すると、南オーストラリア州教員登録委員会への登録申請が可能になります。本来であればEducation(教育)とArts(文学)、二つの学士取得を目指すため修了するまでに4年間かかりますが、Fumikaさんは途中で一部コースを変更され、3年で修了されています。

海外大学進学しようと考えた理由


最初のきっかけは高校2年生のとき参加した姉妹校交流プロジェクトです。2週間程度の短い留学でしたが、日本以外の世界そのものがとても刺激的だったことを今でも覚えています。なかでも特に衝撃的だったのは、海外の高校で「日本語」を教えていることでした。日本語教師の方とお話もさせていただき、「海外で日本語を教える」ことに興味が沸きました。

最終的に海外進学を決断したのは、それから1年後、高校3年生の夏に経験した短期留学でした。英語研修に加えて、ネイティブの学生との交流機会や大学のキャンパスツアーなどが組み込まれたプログラムでした。海外の大学の開放感や、生徒たちの自主制・主体性、いろんなものに魅力を感じました。気がつくと、「海外で日本語教師になりたい」と考えるようになっていました。

帰国後、両親に海外進学への思いを打ち明けました。
幸いにも両親は、私の考えや気持ちを否定せず、まず受け止めてくれました。そのうえで、「気持ちはわかった。どうしたら目標を達成できるのか、留学先の国や都市、大学、学部、エージェントについて、まず自分できちんと調べなさい。」と言ってもらいました。

両親には日本の大学受験対策も並行して考えるようにとアドバイスをもらっていましたが、私のなかでは、この時点で海外進学することをほぼ決断していたように思います。

国・大学・学部選びについて

海外進学のきっかけとなった留学はいずれもオーストラリアでの留学でした。ですので、国はオーストラリアと決めていました。日本語教育が盛んだったことも理由の一つです。

大学・学部選び


画像引用元:Flinders University

留学当初の目標は、オーストラリアで教師になることでした。教師を目指すとなると、教育学部に進学する必要があります。この時点で必然的に学部は決まりました。

あとはどの大学の教育学部にするか?です。
日本でもいくつか大学を選定しましたが、最終的にはオーストラリアに渡航してからフリンダース大学にしようと決めました。フリンダース大学に決めた理由は、ロケーションと学部の質の高さにあります。

のんびりした雰囲気の街が自分にはあっている


アデレードの街並み

留学生が教育学部に進学する場合、一般的にはファウンデーションコースを介する必要があります。大学で勉強し始めるために必要な一般教養やアカデミックイングリッシュスキルを補うためです。ファウンデーションコースに入学するためには、IELTS5.0-5.5相当以上の英語力が必要でした。規定の英語力には達していなかったため、私の場合、まず語学研修からスタートしました。語学研修場所は、日本からのアクセスの良さや生活面での利便性の高いシドニーを選びました。

シドニーはオーストラリア最大の都市で、実際に生活してみてとても便利な街だったと感じています。ただ、私の場合、もう少し落ち着いた雰囲気の街の方があっているな.. と暮らしてみて思いました。

そこで、大学は田舎にメインキャンパスを構えているところにしようと考えたのです。候補に挙がったのはアデレードやパース、タスマニア(ホバート)などでした。

そのなかでいくつか大学をみたときに、教育学部に定評のあるフリンダース大学にしようと決めました。

教育の質の高さという観点では、フリンダース大学の教育学部はAcademic Ranking of World Universitiesで2021年、世界上位150位と高く評価されていたこと、そしてロケーションの観点でも、日本人が少なく田舎ながらもコンパクトで利便性の高い都市と聞き、決めました。
参照:フリンダース大学 HP

語学学校、大学での生活について


留学当初は日々の生活や勉強に慣れることに精一杯でした。
語学学校時代は、まだ英語もできず、高校卒業したばかりでホームステイとはいうものの生活もおぼつかない状態で、何事にも必死だったことを覚えています。

生活に慣れてくると次は英語力の向上に不安を感じるようになりました。
私は10ヶ月程度語学学校に通いました。10ヶ月間で、ファウンデーションコース入学に必要なIELTS5.0-5.5相当を取得することが目標でした。しかし、4ヶ月程度過ぎた時点での英語力は思ったよりも伸びておらず、このままだと、目標スコアを達成するのに追加語学研修が必要かもしれない… と言われました。

「予定通りファウンデーションに入れないかもしれない..」

当時は焦りと不安のなか、必死に勉強したことを覚えています。ただ、努力の甲斐あって、最終的にはIELTS5.5を無事取得、予定していたスケジュールでファウンデーションに入ることができました。

大学時代、遊んだのは二日だけ

大学入学後は、とにかく毎日必死に勉強しました。

課題や試験がある日は、就寝時間が1時、2時になることもありましたし、学校がない日はひたすら勉強していました。コロナ禍前後にそれぞれ一度休暇を利用して日本に一時帰国することもありましたが、学期の間の休みは、勉強とアルバイトでみっちりでした。

自主的な外出は、「今日は勉強もバイトも何もしない!自由にする日!」と決め、映画鑑賞などに行った2回くらいだったと思います(苦笑)。誕生日の時にホストファミリーと外食をしたりはしましたが、それ以外は本当に勉強かバイトをしていました。

一つ残念だったのは、日本語科目を専攻できなかったことです。教育学部の専攻 LOTE(Language Other Than English)内に日本語自体の選択肢はあり、入学前に大学に問い合わせの際も、選択可能と言われていたものの、実際に専攻しようとするとネイティブは専攻できないと言われてしまいました。

ただ、ここでクヨクヨしても仕方ありません。最終的に、大学では主専攻をイタリア語、副専攻をスペイン語にし、教員免許取得可能なコースはやめ、日本語教師の資格は大学を修了してからオンラインで取得することにしました。

日々の大学での勉強に加え、家で過ごす時間もほとんど勉強にあてていたので、余計ハードなスケジュールになったのだと思います。

言語は魔法のようなもの – 人生の可能性を広げてくれる

英語でイタリア語やスペイン語を学ぶことは決して簡単なことではありませんでしたが、言語の勉強自体は楽しく有意義なものでした。

喋れる言葉が増えることで、関われる人が増え、人々とより深くコミュニケーションを取れるようになります。得られる情報が増え、仕事や生きる場所の選択肢も広げてくれます。私にとっては魔法のようなものなのです。
イタリア語やスペイン語を耳にする機会があれば、積極的に話しかけることもあります。異国の地で母語を耳にするととても嬉しくなる感覚は、なんとなく皆さんにもご理解いただけると思います。その瞬間の嬉しそうな顔をみると私もとても嬉しくなります。

大学で勉強していたときに使っていた教材は今でもとても大切で、ときおり見返すこともあります。その度に、自分の言語における興味関心の高さを感じ、今後も言語や教育に携わる仕事をしていきたいと感じています。

卒業ビザでの滞在 – 将来の展望


今は、無事大学を終了し、卒業ビザというビザでオーストラリアに滞在しています。

実は、少し勉強と仕事を詰め込み過ぎて、体調を崩したこともありました。インフルエンザになり、その後、立て続けに帯状疱疹になり… 。そんな経験もふまえ、今は将来のことを考えつつ、少しのんびり学童保育の仕事を続けながら、生活しています。

今後のことはまだ模索中ですが、日本語教師の需要の高いアジア圏も面白そうだなと思います。求人の数が少ないですが、せっかく言語を学んだのでイタリアやスペインなどヨーロッパも一つの選択肢だな.. など、考えれば考えるほど、様々な可能性が広がります。2025年までは卒業ビザでオーストラリアに滞在できますし、その後は卒業ビザを延長し、もう少しオーストラリア生活を堪能するのもいいかなと考えています。その時間を活用して、今後の長い人生、どこで生きていくのかをじっくり考えようと思います。

留学を通じて変わったこと変わらないこと

留学して変わったなと思うのは、よく言えば積極性や主体性が身についたことです(悪くいうと図々しくなった.. ですかね(笑))。海外では何をしたいか、どうしてほしいのか、自分から積極的に訴えていない限り、誰も何も変わりません。なりたい自分になるために、学びたいことを学ぶために、日々必死にすごしてみて、気がつくと日本にいたときの自分より、何事に対しても積極的になれたように思います。

一方、「変わらないね」と言われるものもあります。
それは、ある種の頑固さです(笑)。「こうする」と決めたら何がなんでも最後までやり抜かないと気がすまない、そんなところは良くも悪くも変わらなかったようです。例えば、留学期間中、泣き言を言ったことは一度もありません。両親も甘えさせてくれる人たちではなかったということもありますが、「ダメかもしれない」「辛い」「やめたい」という言葉は吐いたことがないと思います。ただ、この頑固さがあったからこそ、どんなに辛くても最後までやり抜くことができたと思いますし、ここで得た成功体験は今後の私の人生を豊かなものにしてくれると信じています。

さいごに

体験談を最後まで読んでいただきありがとうございました。Fumikaさんの体験談は、いかがでしたでしょうか。

大学生活中、片手に数えるほどしか遊ばなかった(実質は2回なので、片手でもあまる回数)という話は、海外大学での勉強の大変さ、厳しさが伝わるエピソードだなと感心してしまいました。Fumikaさんは、初めて当社にお問い合わせくださったときから、意思の強い方という印象がありましたが、留学を経て、その印象がより強まりました。今後、どこで生きていくのか、まだ決めていないとのことですが、きっとどこでも楽しく、自分らしく生きていけるのでしょうね。これからも素敵な経験をたくさん積み重ねていただきたいですね。

ワールドアベニューでは、定休日の木曜日を除き、土日祝日も留学説明会やカウンセリングを実施いたしております。近年注目を集める海外大学進学についても、ご相談いただける経験豊富な留学コンサルタントが複数在籍致しておりますので、ご興味をお持ちの方は、お気軽にご相談ください。

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