ウーロンゴン大学はオーストラリア最大の都市シドニーから約1時間半、南にくだったウーロンゴン市にある公立の総合大学で、IT、ビジネス、法律、工学、心理学や看護学、他にも海洋学などユニークな学部を持っています。シティライフと自然豊かな環境で充実した大学生活を過ごせる場所として日本人留学生に人気があります。
QS世界大学ランキング2024では162位と日本の慶應大学(199位)や早稲田大学(214位)を上回る優秀な大学です。また、オーストラリアの大学ガイド誌「The Good Universities Guide」では講師の質や学生サポートなど5つのカテゴリーで最高レベル5つ星を獲得するなど国内外で高い評価を得ています。美しい海、自然に囲まれたキャンパスも魅力的で、都市部の喧騒から離れて学業に集中したいと考えるモチベーションの高い学生が世界中から集います。
1.ウーロンゴン大学 基本情報
2.大学の特徴
3.留学生に人気の高い学部の紹介
4.ウーロンゴン大学へのパスウェイを持つ教育機関
5.大学が提供する留学生向け奨学金
6.ワールドアベニュースタッフのおすすめポイント
ウーロンゴン大学 基本情報
ウーロンゴン大学 基本情報 | |
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国 | オーストラリア |
都市 | ウーロンゴン |
設立 | 1951年 |
キャンパス | ウーロンゴン、シドニー(ビジネススクール) |
学生人数 | 約3万3千人(全キャンパス累計) |
世界大学ランキング | 162 in the woruld – QS World University Rankings 2024 201-250 in the world – Times Higher Education World University Rankings 2023 |
主要学部 | ビジネス、理学、看護学、工学、情報工学、心理学、法学、文学 |
大学ホームページ | https://www.uow.edu.au/ |
ウーロンゴン大学の主な特徴
オーストラリアのニューサウスウェールズ州でバランスが取れた大学といえば、ウーロンゴン大学です。ウーロンゴン大学は、若い大学を対象としたYoung University Rankings 2023では世界30位にランクする優秀な大学で、自然豊かなキャンパスでゆったりと過ごしながら大学生活を過ごせます。都市部の喧騒から離れて学業に集中したいと考える大学生が世界中からウーロンゴン大学へ集まっています。スチューデントサービスに力を入れており、複数の年度で五つ星のランキングをGood Universities Guideで獲得しています。質の高い教育の提供を目指すウーロンゴン大学の卒業は容易ではありませんが、ウーロンゴン大学で過ごす海外大学生活で社会に出るために必要な力を着実に身につけることができるでしょう。ウーロンゴン大学では複数の学部を同時に受け卒業するデュアルディグリー対象となるコース(卒業まで平均5.5年)やダブルメジャー(同一学部2専攻の履修)も推奨しており、高い知識レベルの習得を目指すことができます。
ウーロンゴン大学
画像引用元University of Wollongong
留学生に人気の高い学部の紹介
ウーロンゴン大学では、ビジネス、医療関連学部(医学部・看護学部)、教育学部の質の高さに定評があり、将来の就職につながる専門的な知識を培える学部に人気が集まります。多くの学部入学(医療系等を除く)に必要な英語力の基準は、他の大学と比較すると緩やかで英語の入学基準としては入学しやすい大学と言えます。
ウーロンゴン大学の学部に入学するためには、下記の条件を満たす必要があります。
1.学力基準
日本の高校卒業資格+オーストラリアのFoundationコースまたはDiplomaを卒業していること。
学部で指定した科目の履修(数学・生物など)
※成績が一定以上でFoundationコースの免除制度あり
ウーロンゴン大学では付属のウーロンゴンカレッジにて大学入学者向けのファウンデーションコースやディプロマコースを提供しています。
2.英語力基準(学部によって異なる)
指定学部以外 IELTSオーバーオール6.0以上(リーディング、ライティング6.0以上、リスニング、スピーキング5.0以上)
ビジネス Bachelor of Business
ウーロンゴン大学のビジネス学部では、世界大学ランキング(QS World University Rankings by Subject 2024)のビジネス&経営学の部門で世界のトップ201-250にランクインしているという実績があります。
国際ビジネスやファイナンス、マネジメントやマーケティングといった様々なビジネスフィールドで通用する知識と経験を学習することができます。オーストラリアのローカルビジネスだけでなく、グローバルに展開されたビジネス・ケースを通してビジネススキルを培います。ビジネス学部では必修の科目と自由に選択できる科目があり、自分の興味に合ったテーマを履修することが可能です。ウーロンゴン大学カレッジなどの専門コースでDiplomaを修了させた後に、大学の本科コースへ編入する方も多くいらっしゃいます。
専攻できるコースは以下の通りです。
・会計
・ビジネス・アナリティクス(分析)
・ビジネス法
・人的資源管理
・国際ビジネス
・経営
・マーケティング
・広報
・スポーツマーケティングおよびマネージメント
・サプライチェーンマネージメント など
ビジネス学部の情報 | |
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コース期間 | 3年 |
キャンパス | ウーロンゴン |
コース費用(2023年度) | AUD30,864/年 |
入学基準 | IELTS6.0以上(リーディングとライティングが6.0、リスニングとスピーキングが5.0以上であること) TOEFL (Internet-based)70以上(リーディングとライティングが18、リスニングとスピーキングが12以上であること) |
最新情報はウロンゴン大学の公式ホームページよりご確認ください。
看護 Bachelor of Nursing
シドニーで生活しながら通える大学としてレベルが高い看護学部を持つウーロンゴン大学には世界中から学生が集まります。卒業年次には就職のためのワークショップを開催し、就職力のフォローにも力を入れています。ウーロンゴン大学のキャンパスには現代的な臨床学習施設が整備されており、看護スキルと知識の習得ができる環境が整っています。コース履修中には、約21週間の校外実習を病院、クリニック、介護施設、その他医療施設で実施し、患者の治療プロセスに関わる力をつけていきます。
ウーロン大学の看護学部に入学する方法として、オーストラリア州立職業訓練校TAFE NSWのDiploma of Nursing(1.5年間)から、Bachelor of Nursingの2年次に編入することもできます。就学期間は3.5年と少し長くはなりますが、Diploma of Nursingの授業料は$24,130(2023年度)となるため、直接ウーロンゴン大学の1年次に入学するより授業料を約70~80万円ほど抑えることができます。
The Nursing and Midwifery Board of Australiaからの発表によりIELTSなど公式スコアの証明なしに、看護学部に入学することができなくなりました。ただ、大学での勉強に必要な英語のスキルは多岐にわたります。IELTSなどの公式試験で一定の入学規定を満たすことに加え、語学学校や付属教育機関の進学準備英語コースでプレゼンの仕方やノートの取り方、レポートの書き方などの力を身につけておくことでより有意義な大学生活を送ることができるでしょう。
看護学部の情報 | |
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コース期間 | 3年 |
キャンパス | ウーロンゴン シドニー南部 シドニー南西部 ショールヘブン ベガ バテマンズベイ |
コース費用(2023年度) | AUD31,968/年 |
英語力基準 | IELTS7.0以上(すべての分野で7.0以上であること) TOEFL (Internet-based) 94以上(リーディングとリスニングが24、ライティングが27、スピーキングが23以上であること) PTE Academic65以上(すべての分野で65以上であること) |
最新情報はウロンゴン大学の公式ホームページよりご確認ください。
▼ニュージーランドの高校留学を通して、オーストラリアのウーロンゴン大学看護学部へ進学した安藤さん。2015年に同大学を卒業され、日本で専門知識と高い英語力を活かした医療通訳として活躍されています。
情報科学 Bachelor of Computer Science
ウーロンゴン大学の情報科学学部では、コンピューターアプリケーションの開発と理論を学び、産業界で不足している高度な専門知識を兼ね備えたエンジニアを輩出する教育を提供しています。ITや情報システム学部とも共通するコアコースが修了する2年時に、専攻するエリアを決定することができます。最終学年ではチームプロジェクトを通して、システム開発の経験を積みます。工学部や数学科、理学部やビジネス学部とデュアルディグリープログラムも選択可能で、他の分野と情報科学のスキルを併せ持つ高度な人材を目指します。
情報科学の情報 | |
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コース期間 | 3年 |
キャンパス | ウーロンゴン シドニー南西部 |
コース費用(2023年度) | AUD35,568/年 |
英語力基準 | IELTS6.0以上(すべての分野で6.0以上であること) TOEFL (Internet-based)70以上(リーディングとライティングが18、リスニングとスピーキングが12以上であること) |
最新情報はウロンゴン大学の公式ホームページよりご確認ください。
ウーロンゴン大学へのパスウェイを持つ教育機関
英語コースの免除対象となっているのが、English Language Company と MACQUARIE EDUCATION GROUP AUSTRALIAです。
MACQUARIE EDUCATION GROUP AUSTRALIAの専門コースを卒業することで、Foundationの履修が免除される他、学部コースの半年分の単位が認定される制度がありトータルの就学期間と費用を抑えることが可能です。
対象となっているコースは、Diploma of Business (ビジネスディプロマ)、Diploma of Accounting(会計ディプロマ)、Diploma of Marketing and Communication(マーケティング&コミュニケーションディプロマ)となり、ウーロンゴン大学のBachelor of CommerceとBachelor of Business へ編入することができます。
ウーロンゴン・カレッジ(ウーロンゴン大学付属学校)
ウーロンゴン・カレッジ UOW College情報 | |
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キャンパス | ウーロンゴンキャンパス、南西シドニーキャンパス |
開講コース | ・General English(一般英語コース) ・English for Academic Purposes(アカデミック英語コース) ・English for Tertiary Studies(高等教育のための英語コース) ・English for Nursing Studies(看護学用英語コース) ・English Plus Uni(英語+大学学部受講コース) ・Preparation for IELTS(IELTS対策コース) ・Introduction to Academic Studies(学術研究入門コース) ・Foundation Studies(ファウンデーションコース) |
ウーロンゴン大学では、英語力が大学規定に達していない留学生ために、大学付属学校を大学のキャンパス内に設けています。大学のすべての最先端の施設と優れたサポートサービスを利用することができるので、最大限の経験を積むことができるでしょう。
ウーロンゴン・カレッジでは、ウーロンゴン大学キャンパス内にあり、カレッジの学生はウーロンゴン大学の施設を利用することができます。ファウンデーションコースと呼ばれる、大学準備プログラムを提供しており、直接入学の学力や資格が足りない場合に履修することによって、大学への入学を可能にします。英語コースは6週間おきの入学といるため、入学時期は慎重に調整する必要があります。ウーロンゴン・カレッジの英語コースを修了することによって、IELTSやTOEFLなどの英語試験の提出が免除されます。
ウーロンゴン・カレッジで提供している英語コース
General English
この一般英語コースは、大学進学を目指す方だけでなく、英語を習得したいと考えているすべての方に参加していただけるコースです。
クラスのレベルはビギナーレベル(英語研究1)からアドバンスドレベル(英語研究5)まで、5段階に分かれています。
英語研究1~3は仕事や勉強での利用はもちろんのこと、旅行のときや海外の方とのコミュニケーションをするときに使う英語も学ぶことができます。例えば、文法や語彙の授業では実際に起きることを想定したシチュエーションを設定、その際に使う英語をネイティブの先生から学ぶことができます。また、読み書きの授業では、練習する場を多く設けられています。
英語研究4と5ではより高度な英語力を身につけるため、流暢に話すこと、また、幅広い分野に対応できるリスニング力と理解力を向上させることに焦点を当てています。国際的な問題やビジネスの分野など、関心の高い幅広いトピックから学びを深めることができるでしょう。
一般英語コースでは週20時間の授業に加え、マルチメディアセンターでの自習や文法サポートクラスも利用することが可能です。
General English詳細 | |
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就学時間 | 週20週間 |
就学可能期間 | 6~48週間 |
1ターム | 6週間 |
開講キャンパス | ウーロンゴンキャンパス |
入学条件 | 英語研究1(ビギナーレベル):IELTS3.0以下 英語研究2(エレメンタリーレベル):IELTS3.5以上 英語研究3(プレインターメディエイトレベル):IELTS4.0以上 英語研究4(インターメディエイトレベル):IELTS4.5以上 英語研究5(アッパーインターメディエイト・アドバンスドレベル):IELTS5.0以上 |
入学日の詳細は公式サイトをご覧ください。
English for Academic Purposes
このアカデミック英語コースは、大学で勉強するための英語の基礎を身につけるためのコースです。クラスのレベルはアカデミックスキル1~3の3段階に分かれています。
このコースでは、自分の意見を主張をするエッセイを書いたり、プレゼンテーションをしたりする練習を行います。ディスカッションと批判的思考を促進するために、時事問題を中心に設計されています。アカデミックスキル3を修了することで、ファンデーションコースもしくはディプロマコースへの入学、また大学入学を目指すためのIELTS対策コースもしくはEnglish for Tertiary Studies(高等教育のための英語コース)に進むことが可能です。
English for Academic Purposes詳細 | |
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就学時間 | 週20週間 |
就学可能期間 | 6~48週間 |
1ターム | 6週間 |
開講キャンパス | ウーロンゴンキャンパス |
入学条件 | アカデミックスキル1:IELTS 4.5以上(リーディング・ライティングそれぞれ4.0以上) アカデミックスキル2:IELTS 4.5以上(リーディング・ライティングのうち、どちらかが4.5以上でどちらかが4.0以上) アカデミックスキル3:IELTS 5.0以上(リーディング・ライティングそれぞれ4.5以上) |
入学日の詳細は公式サイトをご覧ください。
Preparation for IELTS
このIELTS対策コースでは、自信を持ってIELTSテストを実施するために必要な戦略とスキルを身につけるため、実践的な練習が行われます。このコースを学ぶことで、より幅広い文化的および社会的な英語力を習得することができるでしょう。
コースを修了後、UOWカレッジや他のIELTSテストセンターでIELTSテストを受ける必要があります。
Preparation for IELTS詳細 | |
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就学時間 | 週20週間 |
就学可能期間 | 6週間 |
開講キャンパス | ウーロンゴンキャンパス |
入学条件 | IELTS 5.0以上(リーディング・ライティングそれぞれ5.0以上) |
入学日の詳細は公式サイトをご覧ください。
大学が提供する留学生向け奨学金
ウーロンゴン大学では留学生に対しても奨学金や助成金を提供しています。
University of Wollongong Diplomat Scholarship
奨学金:授業料の30%を免除
対 象:学士号コース(医学、看護学、栄養学、運動科学・リハビリテーション、教育、社会福祉、心理学コースを除く)
条 件:2023年にコースを開始すること。高校3年次、ファンデーションコース、ディプロマコースなどで、優秀な成績を収めていること。
例 :年間の学費が300万円の場合、年間約90万円、3年間で270万円の奨学金が支給
詳 細:University of Wollongong Diplomat Scholarship
University Excellence Scholarships
奨学金:授業料の30%を免除
対 象:オーストラリアのキャンパスで開講されている学士号コース(医学、看護学、栄養学、運動科学・リハビリテーション、教育、社会福祉、心理学コースを除く)
条 件:2023年にコースを開始すること。高校3年次、ファンデーションコース、ディプロマコースなどで、優秀な成績を収めていること。
例 :年間の学費が300万円の場合、年間約90万円、3年間で270万円の奨学金が支給
詳 細:University Excellence Scholarships
その他、最新の奨学金情報はウーロンゴン大学の公式ホームページよりご確認ください。
ワールドアベニュースタッフのおすすめポイント
ウーロンゴン大学は、これまで数多くの日本人留学生を受け入れてきました。自然豊かでゆったりとしたキャンパスは、下見に訪れた学生の満足度が高い傾向にあります。ウーロンゴンというエリアは、日本人に聞きなれない場所ではありますが、シドニー近郊の都市としては落ち着いたエリアとなり都市部が苦手な留学生におすすめしたい地域です。シドニー中心街までも電車を利用して迎えるため、週末などはシティで友人と過ごすことも可能です。
日本の大学を中退し海外大学への進学を決めた青野さん。語学学校で英語学習を徹底的に頑張り、なんと願書提出後にウーロンゴン大学で奨学金を獲得されました。今はウーロンゴン大学での大学生活を楽しみながら大学卒業に向けて学習を進めていらっしゃいます。 体験談本文はこちらから。