留学費用の内訳とは?
留学に支払う費用はさまざまなものがありますが、一番大きな割合を占めるのが「海外教育機関への授業料金」とホームステイやシェアなど方法はさまざまですが、「海外留学期間中に必要な滞在・生活費用」です。どちらも渡航期間の長さに比例して金額が大きくなります。長期間の渡航になる場合は、日本で暮らすのと同様に、生活費も考えておくことが大切です。一方で、プログラムや渡航期間に左右されず金額がそれほど変わらない、「航空券」や「パスポート申請費」、「ビザ申請費用」といった必要経費があります。また、自分が決めたオプションによって変わる料金に「留学エージェントに支払うサポート費用」や「滞在中の旅行費用」、「オプションプログラム参加費」があげられます。
海外教育機関に支払う費用
留学費用の最も大きな割合を占める、教育期間に支払う学費として、入学出願費(Enrolment Fee)、授業料金(Tuition Fee)、教材費(Material Fee)を支払う必要があります。一般的に語学学校などでは留学期間の全期間の支払(各国の制度によって異なる)が必要となりますが、大学や専門学校、中学・高校などでは年度やタームごとに分割支払となる可能性もあります。それぞれ留学の種別によって細かく支払のルールが異なるため、教育機関が定めるルールやビザ規則に則って支払を行うことが必要でしょう。
語学留学(24週間)の教育期間に支払う費用の国別例
アメリカ ロサンゼルス(US$=148円) | |
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入学金 | US $170〜$200 |
教材費 | US $0〜$140 |
授業料 | US $9,480〜$12,000 |
合計 | 約142万円~182万円 |
イギリス ロンドン(£=200円) | |
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入学金 | £60〜£135 |
教材費 | £0〜£105 |
授業料 | £3,120〜£8,800 |
合計 | 約63万円~180万円 |
カナダ トロント(CA$=105円) | |
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入学金 | CA $140〜$200 |
教材費 | CA $140〜$600 |
授業料 | CA $6,480〜$11,280 |
合計 | 約70万円~126万円 |
オーストラリア シドニー(AUS$=98円) | |
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入学金 | AUS $200〜$280 |
教材費 | AUS $175〜$456 |
授業料 | AUS $8,400〜$12,000 |
合計 | 約85万円~124万円 |
ニュージーランド オークランド(NZ$=89円) | |
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入学金 | NZ $250〜$265 |
教材費 | NZ $80〜$180 |
授業料 | NZ $8,400〜$11,520 |
合計 | 約77万円~106万円 |
マルタ セントジュリアンズ(€=173円) | |
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入学金 | €55〜€75 |
教材費 | €0〜€180 |
授業料 | €2,160〜€6,9600 |
合計 | 約38万円~124万円 |
語学留学(12週間)の教育期間に支払う費用の国別例
フィリピン セブ(US$=148円) | |
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入学金 | US $100〜$125 |
教材費 | US $0 |
授業料(+学生寮) | US $6,180〜$7,290 |
合計 | 約92万円~109万円 |
好きな国、都市、興味のある学校を選択していくだけで簡単に見積を作成いただけます。
人気留学先オーストラリアとカナダの具体的な費用については以下のページからもチェックできます!
渡航期間中の滞在費
滞在先にかかる費用(ホームステイ・シェアアコモデーション・寮)
海外に渡航する時点で滞在先が決まっていないことはおすすめできません。見知らぬ土地でいきなり滞在先を探すというのは海外経験の有無にかかわらず危険やトラブルを招くことになるからです。特に滞在期間が短いなら渡航前から滞在方法を決めておくべきでしょう。滞在先の候補としてホームステイ、学生寮、シェアアコモデーションなどが考えられますが、費用は国や都市、渡航する時期によって大きく異なります。例えば、複数人でのシェアアコモデーションであれば4週間で5万円程度で見つかることもありますが、学生寮の場合30万円以上かかるケースもあります。そのため、予算には十分に余裕を持って見積もっておくことをお勧めします。一般的に、寮やホームステイは、シェアアコモデーションやシェアハウスに比べて費用が高くなる傾向があります。
生活費用
実は授業料と匹敵するほど、留学費用の大部分を占めるのが海外滞在中に必要な生活費です。家賃・食費・交通費・交遊費などは、留学費用として事前に支払をした費用とは別に現地滞在期間中の出費として発生します。例えば、ホームステイや学生寮の場合、渡航直後1〜3ヶ月分の家賃(光熱費を含む)は、渡航前、つまり日本で支払うことがほとんどです。よって、渡航後、その間の支払いは、食費や交通費、交遊費等が中心になります。しかし、ホームステイや学生寮からシェアアコモデーションに移動した場合には、家賃や光熱費の支払いも必要になります。。留学期間中も就労が許されているワーキングホリデー制度やアルバイトができる国での学生ビザであれば、生活費用の一部を現地でアルバイトすることにより賄える可能性があります。しかし、就労が許されていない制度を利用する場合は、留学中の全ての滞在費を予算として見積もっておく必要があります。覚えておきましょう。
留学エージェントのサポート料金
エージェントに支払うサポート料金には、出発までのサポートを行う国内サポート取扱料金と、海外に到着した後のサポートを行う現地生活サポートの2つがあります。国内サポート料金は希望するプログラム種別によって異なります。一般的に複雑な手続きが必要となるプログラムにおいては高い費用がかかり、短期留学やワーキングホリデーなどのプログラムにおいては安価なサポート料金となります。
ワールドアベニューの主要な国内サポート料金 2025年7月時点 | |
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中学・高校留学 | ¥319,000(税込) |
専門留学 | ¥99,000(税込) |
語学留学 | ¥33,000(税込) |
ワーキングホリデー | ¥33,000(税込) |
※「中学・高校留学」「専門留学」は、国内サポート料金に出願代行料金および海外進学支援サービス料金が含まれています。具体的なサポート内容については、お問い合わせください。
海外に渡航するために必要な費用
パスポート発行費用
海外に渡航するためにはパスポートを発行しなければいけません。パスポート発行費用は、都道府県収入証紙2,300円に加えて、10年間有効のパスポートが14,000円(20歳以上の方のみ申請可)、5年間有効のパスポートが9,000円となります。(12歳以上の方の料金)1年あたりの費用で考えると10年間有効のパスポートの方がお得になりますので、年齢制限にあたらない20歳以上の方であれば10年間有効なパスポートを申請する方が良いでしょう。また、窓口申請よりオンライン申請の方が400円ほどお得になります。
※申請費用は2025年7月13日時点の情報です。
ビザ(査証)申請費用
一部の観光ビザ免除対象国を除いて、海外に渡航するためには入国を許可するビザが必要となります。ビザ申請費は各国によって異なる他、長期滞在のビザになるほどビザ申請費は高くなる可能性があります。また、国によってはビザ制度が頻繁に変わり、料金が変更になる可能性がありますので、留学のプロに確認するほか、ご自身でも大使館などのホームページから最新情報を確認するようにしましょう。
主要英語圏のビザ申請料金 2025年7月1日時点
アメリカ | |
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学生ビザ | 160USドル |
イギリス | |
電子渡航認証 6ヶ月まで | 16ポンド |
短期学生ビザ 11ヶ月まで | 214ポンド+IHS(移民医療付加金)776ポンド/年 |
学生ビザ | 524ポンド+IHS(移民医療付加金)776ポンド/年 |
ワーキングホリデービザ | 319ポンド+IHS(移民医療付加金) 1552ポンド(年間776ポンド×2年間) |
カナダ | |
学生ビザ | 235カナダドル(バイオメトリクス登録料含む) |
ワーキングホリデービザ | 364.75カナダドル(バイオメトリクス登録料含む) |
オーストラリア | |
観光ビザ | 20豪ドル |
学生ビザ | 2,000豪ドル |
ワーキングホリデービザ | 670豪ドル |
ニュージーランド | |
観光ビザ | スマートフォンアプリからの申請:NZ$17.00 移民局ウェブサイトからの申請:NZ$23.00 +国際観光税 NZ$100 |
学生ビザ 日本国籍保有の場合 | 無料(国際観光税 NZ$100) |
ワーキングホリデービザ | 無料(国際観光税 NZ$100) |
海外留学生保険
渡航中の疾病や怪我の治療費用をカバーする医療保険への加入も必要です。海外旅行と異なり留学は半年から1年以上にも渡る長期間の海外渡航となり、病気に罹患してしまうことや怪我をする可能性も考えておくべきでしょう。もちろん海外では日本の健康保険制度では適用されませんので、無保険で医療機関にかかってしまうと高額の医療費を自己負担しなければいけないことになってしまいます。海外での医療費用をカバーしてくれる保険は必ず入っておくべきでしょう。保険金額は補償内容にもよりますが1年間で20万から30万の間となります。
安い保険と高い保険の主な違いは、免責金額の設定です。免責金額とは、1受診あたり、5000円(金額は例)までは自己負担で5000円を超えた金額を保険で保証するというイメージです。
航空券
渡航するためには航空券が必要となります。短期の海外滞在であれば往復航空券、長期間の渡航であれば片道航空券または、制限のゆるい往復航空券を購入するのが適切でしょう。制限のゆるい航空券というのは、費用は少しかかるものの、フライト予定を変更する条件やキャンセル規定がゆるくなっています。航空券は、同じクラスの席(エコノミー)でも複数のプラン(料金設定)がされており、一番安いものだと予定の変更も不可能な航空券となっていることもあります。帰国日が確定しにくい出発前の時点で往復航空券を購入する場合は、柔軟に帰りのフライト日程を変更できるようなチケットを手配するべきでしょう。航空券は複雑なルールがあるため、ワールドアベニューの手配コーディネーターと相談しながら決めていくのが良いでしょう。
さいごに
留学費用にはさまざまな項目が含まれていて、把握しきれないという方も多いはず。一つ一つが何のためにどれくらい必要なのか?を理解することはとても大切です。総額を安くすることばかりに意識が向きがちですが、ビザ取得に支払うお金やパスポート取得費など手続き上どうしても削れない予算もあります。必要な予算をプラン検討時に把握して、渡航時に困らないように準備しておきましょう。